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プリンストン大学で文学/政治を語る: バルガス=リョサ特別講義

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ほどん野郎
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リョサの大学での講義録。政治思想面の話が中心で、やや未消化感。また、リョサの「表現の自由」観と私のそれが違い、戸惑いも。それでも!リョサの授業に出られるなんて!!この学生さんが羨ましい!!
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ふみふみ
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政治や文学、ジャーナリズムの話も面白いですが、やはり自作を語るパートが一番興味深いです。特に「ラ・カテドラルでの対話」はどうしてあんな難解にしちゃったのか、その狙いはなるほどと納得です。ちなみに私はドン・フェルミンをいいお父さんだと思ってましたが、リョサ先生曰く偽善者キャラですか、私も全然読みが甘いですね。他「チボの狂宴」は現実はもっと酷くて書けないこと多数とか(恐...)、先生の作品中唯一の使い回しキャラである「緑の家」リトゥーマさんについては先生本人もどうしてそんなに顔を出すのか分からないとか笑。
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たけのこ
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独裁者の姿、なぜ独裁が起きるのか、自由とは、それから物語の作成過程など、リョサが芯のある、強い意志を持った人で、よくよく考えて一つ一つにあたっていることがたっぷり感じられた。また、執筆の話はどれも、常に読者を意識して、読者の受け取り方にどうアプローチするかを考えて書いてるのだなぁというのが新鮮だった。学生との会話含め、講義の様子とか見られたら見てみたいなぁ。
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littleduck
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タイトルの通りラテンアメリカ文学の重鎮リョサが文学と政治を語る。社会問題は理性だけでなく、感性や感情、本能、情熱に訴えかけ、心を揺さぶる物語の形で読者に示されたとき、はるかに大きな衝撃をもたらす。実際にペルーのオドリア政権で独裁社会を経験したリョサは独裁がもたらす腐敗をテーマとしていくつかの小説を書いており、リョサが訴えたい大きなテーマであったと感じる。その他物語の発展や、文学とジャーナリズムの違い、リョサの大統領選、ラテンアメリカの歴史等、興味深い話もあった。
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いのふみ
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「作家は常に現状に対して抵抗をする存在だ」という強い意志がみえる。
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cockroach's garten
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ラテンアメリカのペルーを代表する作家で、ラテンアメリカ文学ブームを牽引した大作家バルガス=リョサ。彼は作品にどんな想いを込めたのかを仔細に研究者と一緒に分析していく本作は、母国ペルーを含めたラテンアメリカ社会とバルガス=リョサがどう対峙してきたのか、文学とは何を物語るべきなのかを彼自身の言葉から教えてくれる。独裁社会と独裁によって生じる歪みはとても説得力があった。また、日系人の元ペルー大統領アルベルト•フジモリと闘った大統領選挙に関する回顧も興味深かった
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ライフストラドル
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私はバルガス・リョサの本を読んだことがないし、文学にも疎い。本書と出会ったのは偶然に過ぎなかったが、大学での講義がベースとなっていることから非常に入り込みやすかった。バルガス・リョサ氏は元政治家であり、現役コラムニストでもあることから、その言葉は浮世離れした芸術家のものではなく政治や社会への深い洞察に富んでいる。「隠されたデータ」等の表現技法の解説も興味深かったが、最後まで飽きることなく読めたのは、独裁やイデオロギーへの厳しい批判と表現の自由への強い意志が見られたからだ。作品もまずは一冊トライしてみたい。
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TK39
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バルガス リョサのプリンストン大学におくる文学、政治の講義録。主に5つの作品の背景から政治とは、社会について考えを語っていく。ペルーの大統領選挙においてフジモリ氏に敗北したが、勝っていたらどうなったか。 独裁者を主人公にした作品を語る章でこれからの独裁者はかつてとはちがい、テクノロジーを使い、徐々に私権を奪うジョージオウェルの小説のような形態になるだろうとコメントしている。中国がまさにそのような状況か。 まだ、3冊積読本になっているリョサにチャレンジするモチベーションがアップ。
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Vincent
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ペルーの文豪バルガス・リョサが米プリンストン大学で行った文学と政治の講義録。まるで長篇小説のような全篇読みごたえ抜群のすばらしい出来。文学愛好家や作家のタマゴたちには必読。文学を天職と公言する大作家の知られざる創作の秘密を垣間見れるわけなので。大統領になれなくてよかった。それは世界文学の大きな損失だから。
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