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アメリカーナ 上 (河出文庫 ア 10-2)

感想・レビュー
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Colon
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まずは上巻。面白かった。 アフリカ社会や社会における男女間のヒエラルキーに興味があったのでーこの話ではナイジェリアだがーどんな環境があるのかなということで読み始めた。 ナイジェリアにいる天真爛漫な少女がアメリカで大学生となり、アメリカ生活を謳歌しつつもアフリカから来た黒人としての生活に葛藤を覚えていく… 主人公のイフェメルはアメリカに越してから、そこにいるのにそこにいない感がすごくあるなぁ、と思った。 それはイフェメルの客観的視点が作品に散りばめられてるからなのか。 ウジェおばさんもきっと素敵な
Colon

少女であったのに、その良さを知ってるからこそイフェメルにとってはおばさんが将軍の妾になるようなことは見たくなかっただろうなと思う。誰もそんなの直視したくない。でもそうしないとやっていけないみたいなのがあんのかなと思うと、そういう社会も良くないけど自分は女性として男性に寄りかかればいいやみたいな考えはやめようと思った。

12/18 18:24
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okadaisuk8
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積ん読を消化。米国もナイジェリアも(あとちょっと出てくる英国も)住んだことないのでなんとも言えないが、かなりそれぞれに描かれる課題や息苦しさみたいなのはリアルな気がする。とても印象的な作品だったが、ラストは個人的にはちょっと違和感を覚えた。何か色々うまくいきすぎというか。
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CHIPCATS4
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アフリカという土地を、文章ではなかなか想像しづらいが、なぜかスラスラと読めてしまう。 さてオビンゼとイフェメルの人生が交錯するのか⁉︎ このまま下巻へ。。。
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maaaaay22
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初めて読む視点の本。イフェメルや叔母が露骨に受ける差別、マイクロアグレッションの数々が苦しいし、アメリカに憧れるナイジェリア人たちの姿に、同じようにアメリカに憧れる自分たち日本人も重なって見えてざわざわする。文化の刷り込み、差別の構造。アフリカンアメリカンか、アメリカンアフリカンかというのも興味深い。イフェメルが「マッサージ」の仕事に苦しんだところは本当に辛かった。しかし聡明な彼女がこれからどんなふうに人生を切り開いていくのかドキドキする。オビンゼの「誠実でいたい」という気持ちにとても共感した。がんばれ!
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fitzgerald12
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アメリカにいるアフリカ人、彼女の人生の葛藤や苦労。仕事が中々見つからない時の憂鬱さ、美容院での会話。恋愛もブレイン、オビンゼ、カート、それぞれの話が交錯してますます下巻が楽しみです。すごく色んな要素が入っている話で本当に面白い。イフェメルが等身大ですごく応援したくなる。幸せになってほしい。
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ももけん
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ナイジェリア人女性作家が描くナイジェリア、アメリカの現代。金持ちと貧乏人、白人と黒人、都市と田舎。人を分け隔てる材料は欠くことなく、どの階層にいる者も平穏な幸福を感じられない。知性や謙虚さで繋がることの出来る少ない人は隔たりを超えて結びつく。しかし蔑み、嘲りに出会い卑屈になってしまうことも。口調や眼差しで表情の奥にあるものを見ている主人公。彼女ももちろん揺れている。固く結ばれた恋人と離れてしまう。アフリカ女子のいまの生き方、ヘアスタイル、進路、男選び、家族の付き合い方、とても面白いまま、下巻へ。
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マカロニ マカロン
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個人の感想です:B+。誤って先に下巻を読んでしまった本書だが、案外下巻➡上巻も悪くない。下巻は巻き糞の衝撃シーンから始まったが、上巻は時系列が飛んでいるので、普通に上巻から読み出すと、自分がどこに居るのか分からなくなりそう。イフェメルとオビンゼの出会うシーンに期待しながら読んでいたが、思っていたよりあっさりで、下巻最後のこの二人の松ぼっくいは燃えあがらないのではないかという私の予想は変えないことにした。本書には髪を巻くシーンが何度も出てくるが、コーンロウ、ブレイズなどの髪型はプライドの表象でもあるようだ
マカロニ マカロン

黒人の人同士でのカースト制ともいえる紙袋テスト(Brown Paper Bag Test )というのを本書で知ったが、これは衝撃的なことだった。本書でフェラの名前が何度か出てくるが、その名前を久しぶりに聞いた。1970年代はフェラ・クティやオシビサといったアフロビートが欧米のヒットチャートに登場してきた時期があった。当時のフェラの曲の中で、「Africa No Unite,No Freedom,No Money,No Happiness」という歌詞は衝撃的だった

12/04 23:09
マカロニ マカロン

本書は上下巻合わせて800ページ超え、文庫本2巻で3190円(税込)と言う衝撃価格だが、図書館のありがたさを感じる。地元の図書館のリストを見ると、日本で昨年発売されたアディーチェのデビュー小説も在庫にあるので、今後ボチボチと読んでいきたい作家になった

12/04 23:13
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まこ
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時系列と3つの大陸を行き来する。イフェメルはアメリカで、同じナイジェリア人でも立場によって違う現実に当たり、ナイジェリアのオビンゼはアメリカへの憧れを直に感じる。特に顕著なのは髪型。アフリカ系女性の髪型は型にはまっているのに当の本人達は違う。今のイフェメルは感じた違和感をブログにしてアメリカに慣れたのか。
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Fuyu
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違う国、違う文化、違う人種の世界のお話なのに面白い。でも一概に違う人たちの話だとも思えない。 明確に起承転結があるわけでもないのに、飽きずに淀みなく上巻は読めてしまった。下巻も楽しみ。
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yes5&3
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ナイジェリアの大学ロックダウンで米国に来たイフェメル。ウジュおばさんと息子のダイクの苦戦ぶり、キンバリー家でのシッター、長女モーガンと弟テイラー夫ドン妹ローラを非アメリカ目線でしか見えない、アメリカに存在する様々な人種を鋭く洞察。アフリカンアメリカン、アメリカンアフリカン、白人、黒人。電車でブレインに会い、キンバリーのいとこカートと恋人になり、イフェメル以上にアメリカに憧れていた、元恋人のナイジェリアのオビンゼと連絡できなくなり。過酷な現実なのにユーモラス。この著者でこその世界観と表現力の物語は下巻へ
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sutekibito
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ナイジェリア出身の女性の作家に出会えたのが収穫。独特の文体での大河小説。アメリカ社会での黒人移民者の苦闘、若者の出会いと別れ、など惹き込まれた。
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ザビ
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とても面白かったです。イフェメルの目に映る多様性社会への疑問や憤り。髪型、訛り、彼氏…普段の日常の中に人種ごとの社会階級を意識せざるをえない場面が繰り返され、これがアメリカの一方の現実なんだなと思った。「カートっていくつか電話をかければ、物事の位置をずらして自分の思い通りに配置換えできるんだ」仕事が決まらず鬱病にまで陥った頃の生活と、白人彼氏ができた後の生活ステータスの落差は驚くほど。イフェメルは彼氏に感謝しながらもそこに「小さな憤り」を感じる。こんな身近な視点に共感することが多くて読んでいて楽しい→
ザビ

「お前たちは働ける。合法的で目に見える存在だ。それがどれほど恵まれたことか」ビザ取得のための結婚ブローカーの一言。この言葉に自分は乗っかるのか、それとも何かが違うと疑問を持つか、で世の中の見方は変わるんだろう。※余談ですが…「世界はガーゼに包まれていた。物の形は見えるけど十分くっきりとは見えないのだ。どうすべきか自分にはそれが分かっていない」全体的に軽やかでリズムのいい文章。この読みやすさは村上春樹に似てるな、と思いました。同じように感じた方がいたら嬉しいです。

11/07 09:55
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riko
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欧米に憧れるナイジェリアの学生達の姿も、米国社会での黒人女性達の不文律も(薬品での髪質矯正とか…)、黒人同士でも無限に存在するヒエラルキーや確執も、オバマ大統領誕生の熱狂と共に描かれるつい最近の話なのに何も知らなくて、不勉強を痛感しながらもさすがのチママンダにグイグイ読まされた。何不自由無かった母国から米国に渡り差別や貧窮に追い詰められ迷走するイフェメルを応援しつつもモヤモヤしたり、真には理解できていない所もあると思うけど、その重層的で一筋縄では行かないところがなにより魅力的で、ずっと読んでいたかった
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みゃんぱ
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弟に紹介されて読んだ。 自分にとってとても大切な小説になるだろうと思える一冊だった。ストーリー展開の面白さ、登場人物に対する観察の鋭さ、主人公の内面の描き方の豊かさなどから、原作が素晴らしいのは容易に想像がつくが、翻訳された文体でも違和感がなくスッと入ってくるので翻訳も素晴らしいのだろう。アディーチェの本をもっと読んでみたいと思った
みゃんぱ

最後の方に一気に展開する壮大なラブストーリーなのだけれど、主人公がアメリカに行って「発見」する人種という概念に対する考察がたくさん織り込まれてるのが面白く、「異文化との出会い」と「故郷(祖国)との距離感」や、そこから生まれるアイデンティティというテーマが描かれてるのも良い。主人公のイフェメルがとても好き

04/04 03:02
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Holden Caulfield
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(下)の前に「すべての美しい馬」コーマック・マッカーシーに移るが、先日どうしてもフラナリー・オコナーを再読したくてアマゾンで注文する。また書斎に有る本を購入してしまう。本当に無駄な事を、、、
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あしぶえ
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アメリカにおける様々な黒色人種の暮らしとつぶやき。若い男女が主人公のラブストーリーだが、19歳で渡米した著者自身の姿が垣間見れる。しなやかで繊細な感性。高い共感力と知性。隅から隅まで面白い。おすすめです。
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nappyon
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ネタバレ物語が今後どう進むか上巻の時点ではよくわからない。ほぼヘアサロンで過去を振り返ってるだけ。長い時をイフェメルと過ごした気がするのに、物語の中のイフェメルはヘアサロンで髪が編みあがるのを待ってるだけというのがちょっと面白い。イフェメルは人をよく観察している。その視点で物語が進むので、登場人物たちがが生き生きとリアルに感じられる。その点が、読んでいて面白いところ。
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ちこやま
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ナイジェリアで生まれ育ったイフェメルは、進学を機にアメリカへ。明るい展望を胸に抱く彼女はしかし、黒か白かの線引きに振り回されて…。 黒人のイフェメルにとってアメリカは、ボタンの掛け違いのような表立った大きな問題はないけれど不格好。上巻は過去編だったから下巻は現在のお話になるのかな?
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ちゃちゃ
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誰もが自ら選ぶことのできない肌の色のために、これほどまでに多くを失い、深く傷つかなければならないものか。上編は、ナイジェリア出身の留学生イフェメルが、恋人のオビンゼに後押しされて渡米し、アメリカの人種的マイノリティとして厳しい現実に直面する姿を中心に描かれる。ナイジェリア人としての誇りやアイデンティティを抑圧しなければ生きてゆけない現実に煩悶するイフェメル。十数年後、再び帰国する彼女を待ち受けていたものは何か、別れた恋人オビンゼとの関係はどうなるのか。鋭く繊細なアディーチェの筆致に魅了されつつ、下編へ。
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御庭番
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【黒人】という言葉が、アメリカにいくまで主人公(ナイジェリア人)の概念にはなかったという文章をみて、はっとした。 ヘイト・ユー・ギブでも書いてあった、黒人ならではの注意しなければいけない事柄など、BLACK LIVES MATTER で一大ムーブメントが起きている今なので、余計にささる。下巻に続く。 【図書館で借りました】
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中辻 信之
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時間かかった
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Hydrangea
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ネタバレナイジェリア人のイフェメルとオビンゼのラブストーリー。イフェメルがアメリカに行ってから話が進んでいく。アメリカでの人種、性別への差別、偏見がとても生々しく描かれていた。 イフェメルがオビンゼと連絡を断ってしまうことも、その原因の箇所は読んでいてとても辛かった。 前も書いたけど、アディーチェの流れる様な文章と美しくて独特な表現がとても好き。内容は様々な問題や人々が入り乱れるものだけど、読み心地が良い本です。
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gachi_folk
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アフリカン・アメリカンが黒人を意識する瞬間。それは編み込まれたナチュラルヘアーや、アメリカ独特のrの発音からでもなく、ごくごくありふれた日常から生まれる。海を渡ると共に付随するイニシエーションは、休まることを知らない病みだ。
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びわ
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去年は戦争を題材にした本ばかり読んでいたような気がして、ちょっと違ったのをと選んでみたが。これはこれで、戦いのお話だったみたい。アフリカからアメリカに留学してきたイフェメル。国にいるときは意識しなかった人種とか文化とかを、いろんな方法でさらけ出され、考えさせられるって、しんどい戦いだなあ。下巻に続く。
0255文字
イシザル
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この本の主題歌は、フェラ・クティ。フェラを聴いてイデオロギー想うのかアイデンティティーを想うのかそれともクールだと感じるのか。ように読む。
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