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病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ (角川新書)

感想・レビュー
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トマシーナ
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医師の著者が書くこの本は病気のことだけではなく、社会的な抑圧や不平等にまで話題が広がっている。「自助」や「自己責任」という言葉が蔓延する中、至極まっとうな訴えではあるが、後はどうやってそういう風潮を変えていくが問題。コロナ禍の現在、明日病に倒れるのは自分かもしれないという懸念は誰しも抱えていることだろう。日本が弱きを助ける寛容な社会に戻っていって欲しいと思う。
0255文字
れいあ
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ネタバレ「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に安寧である完全に良好な状態であって、単に疾病/虚弱が存在しないということではない」(WHO憲章)に同意。
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shikashika555
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今現在のコロナ禍と照らし合わせて読む。とくに第一章の新型インフルエンザ騒動の項。 コロナ禍においても、医療現場の問題(発熱者診察の困難や病床の不足)と保健行政の問題と(検査マネジメントの目詰まりやコスト赤字を生み出してしまう現行制度)労働環境の問題(陰性証明持ってくるまで出社停止とか、逆に体調不良だけではきちんと休める環境にないとか)、共同体の問題(陽性者を村八分等)、個人の認識の問題(そもそもの理解や生活自律)がごっちゃになって不安と不満の源になっているのを感じる。 第五章、首肯したい気持ちが →
shikashika555

→ ベースにあるが、医療現場の疲弊を見ると どこまでが可能なのかと心許なく思う。 「医療というのは利益や経済合理性だけで動かしてはいけない」という意見には諸手を挙げて賛成(^^)

08/19 21:43
shikashika555

日本の労働環境が悪すぎることがやはり諸悪の根源なんではないか。長時間労働や不調をおして働くことを美化するような風潮や同調圧力がなければ、体調不良でも休みやすくなるではないか。そこに加えて義務教育過程で簡単な解剖生理と病理、医療システムについてのプログラムを組む。それでかなり医療費は節減できると思うけどなあ。

08/19 21:48
0255文字
hatayan
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著者は、大学病院で内部告発して解雇された経歴を持つ医師。 貧困や不健康は個人の努力ではどうすることもできないもの。誰もが支える側、支えられる側のどちらにもなりうるなかで、国家の役割は社会保障と教育に手厚く投資して個人の幸福を実現し活力を最大限に高めることにあるはず。 医療のサービスに格差を認め自己責任を強調しようとする政府への警戒感は伝わるものの、医療だけでなく政治にもテーマを広げてしまっていることと主張が主観に偏りがちなせいか、特定の党派の論考の焼き直しを読まされている感が最後まで拭えませんでした。
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AKEMI
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皆勤賞なんて制度は一度もなかったためか、学級閉鎖になったことがなかった。調子悪い同僚は、さっさと休んで欲しい。1日休んで治るところ無理した結果3日休まれたら迷惑。うつされたら、もっと迷惑。
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クドアンヌ
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ネタバレ自己責任どうのこうの以前に、悟性が足りないように思った。というか、いつもそう思っている。きっと私も著者から見れば不寛容なのだろう。自己責任論は押しつけるものではないけど、誰かのせいにするのもおかしいし、あらゆる物事の責任の所在を決めなければいけないのか?とも思う。誰かが何かの責任を取れば、誰かの心がスッキリするんですかね?ちょっと全体的にモヤモヤしながら読んだ。
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Daimon
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なるほど、という感じでした
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おさむ
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ネタバレ著者のツイッターが面白かったので、読んでみた。元大学病院の外科医さんで、内部告発をしたら解雇されたという経歴を持つ。今は熱心にツイートしており、ネットで知り合った山本太郎らの国会活動の手伝いもしているのだとか。文章の方は正直あまり褒められたものではない。内容も雑駁過ぎて‥‥。SNSの人ってやはり短い文章は書けても長居ものは書けないという典型でした。残念。
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H masa
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木村知『病気は社会が引き起こす』(角川選書)読了。今のコロナ対策のグダグダさの根がいかに深いかがわかる。医療にヒトとカネを供給せずに(むしろ積極的に削減して)きたツケが、ここにきて爆発したということか。自分の職場(医療系じゃないけど)にもつながる話で辛い。
0255文字
ねこはひるね
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学校で子どもが熱を出したら、病院でインフルエンザの検査をして報告するよう指示される。しかし「その感染症に罹っていないことを証明するのは、かなり困難」であり「軽微な症状で医療機関に行くのは非常に危険」なのである。お願い!市町村教委の皆さんこれ読んで!また、仕事を休めないという空気、有給休暇の取得に罪悪感を抱いてしまう国民性から感染症は蔓延する。貧困、社会保障、教育の現状を明快に解説し、国民の命を軽視する政府に問題提起する。2019年12月発行。その後に起きたことこそ社会が引き起こしたと言えないだろうか。
0255文字
hampm
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目新しい内容はなかったが、コンパクトにまとまっている。ネットなどでは社会的弱者に厳しい意見が目立つので、こうした見解を主張する本も必要だろう。テーマの割には、読みやすい。
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DK
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1)「インフルエンザだったら休めるのですが風邪だと休めない」という社会の雰囲気がよくない 2)生活習慣病ではない、生活環境病だ 3)自助>共助>公助 でなない。公助>共助>自助である!!私たち一人一人は国家の為に身を捧げて生きているのではない。医療は市場原理主義にはなじまない。 本当にそのとおりだ。医療を市場原理主義を中心に考えない視点を新たに認識したい。
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takeapple
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なぜ希望した人全員にPCR検査を実施すべきではないのか、なぜ日本でコロナウイルス感染症やインフルエンザの流行が広がるのか、これから日本はどういう社会を目指すのか、良くわかった。成る程、そう言う科学的論理的な説明ならば十分納得できます。医療の問題も、日本の格差社会というか、今の多くの先進諸国が目指している新自由主義的価値観によるんだ。つまりは、このコロナウイルス感染症に晒されたことをきっかけに、お互い様の社会、みんなで助け合う優しい社会へ国家方針を転換すべきなのだと思う。最も大切なのは事実を知る事だと思う。
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Butterfly
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特に今は、お大事にと言い合えるようになりたい。
0255文字
tokotan
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今タイムリーな話題を扱っているので買いました。風邪でも無理して学校や会社に行ってしまう人が多い日本人。 その理由は『自己責任』にあった。日本は国民健康保険がある。国に守られているがそれを笠に着て、自分の責任だけで 判断してはいけない。この考えは下手したら弱者を切り捨ててしまうから。休める人が休めない。『自己責任』を主張する人ほど 弱者になったとき一番弱いのだから。切り捨てる前に互いを助けあう社会のほうがずっとずっと幸せだ。そういう社会をこれから目指して欲しい。
0255文字
みずきはは
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タイトルにぴったりな内容は第1章「カゼでも絶対に休めない人へ」。そこから先は政府の国民への自助や自己責任論の押しつけについてや、社会保障制度軽視への痛烈な批判となっています。医療機関への受診の仕方、メディアが報じる情報を見極める目、自分の頭でよく考えていかなければいけませんね。新型コロナについて著者はどのようにお考えなのでしょうか。ツイッターにあるのかな。
0255文字
活字スキー
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大学病院在籍中、職場のあまりのブラックぶりを告発したところあっさりクビとなった経歴を持つ著者による、医療の在り方に留まらない、病める日本への熱のこもった提言。某野党議員(当時)との交流もあるそうで、思想としては左に寄った理想主義ではあるが、概ね同意出来るものだった。何事においても、まずは自助を求めるのは当然だが、それは共助や公助を疎かにしてよい理由にはならない。風邪でも絶対に休めない社会こそが病んでいるのは間違いない。
活字スキー

そんなこんなで、予想よりも政治的な内容が多く、現政権に対する批判の事例は、この政権がいかに国民を「搾取の対象」として見下しきっているかを如実に示すものだった。少子高齢化は止まらず、財政健全化のためと称して社会保障費の抑制が求められるというが、その一方でアメリカの言いなりになる形で軍事費は増加傾向。社会的弱者をさらに圧迫しながら、一機100億円の(どうせ役に立たない)戦闘機を買う。自分は必ずしも生命至上主義ではないが、こんな国は、よそから侵略される間でもなく自滅すると思う。

03/04 22:59
活字スキー

本書で一番読まれる価値があると感じたのは、全国の都道府県で行われているという『#8000子ども医療電話相談』だろうか。24時間365日とはいかないが、休日や夜間でも対応してくれるところが多いそうなので、子どものいる家庭では覚えておいて損はない。自分の健康問題に関しては、「ちゃんと食ってちゃんと寝る」という押切蓮介『サユリ』のババアメソッドで十分だし、その「ちゃんと食う」という部分についてはジョコビッチに聞けばいい。そしてタイラー・ダーデンを信奉するこの世のクズとしては健康増進法なんざ糞食らえだ。

03/04 23:00
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玻璃
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新型コロナウイルス感染症がまださほど騒がれていない時期に著者のツイートをお見かけし、興味を持ったので読んでみた。前半はやや過激ながらも真っ当な印象だが、中盤からの社会保障や安全保障の話になるとイデオロギー全開という感じで、なるほど原発や放射線被曝についてあのような言説になるわけだと納得。著者は真面目で熱意があり、ある意味良心的なのだと思う。異論は認めるが議論はしない。
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どら猫さとっち
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なぜ日本人は風邪でも絶対に休めないのか。その背景には、健康自己責任社会が蔓延していることを、本書では著している。医療もののドラマが数多く放映されている一方、医療制度が充分に発揮できず、ブラック企業同然の現実。そして著者は、自己責任社会から生じた生保バッシングや、ヘイトスピーチを公にする国家や社会にも鋭く批判している。医療に携わっている人だけでなく、患者になり得る私たちの必読書でもある。ちなみに本書を読み始めたのは、コロナウイルスが感染し始めた頃だった。
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こも 旧柏バカ一代
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プロローグで心底ビビった。風邪は健康保険適応外で処方箋は出ない。人工呼吸器が着くようになったら保険適応外で早く死ねと医者に言われる。 そんな未来が見える昨今の日本の医療。 でも、現状は風邪ひいてもそう簡単には休めない。インフルエンザだったらさすがに休むが、携帯電話とメールで仕事させられたかw 病欠しても電話は掛かって来て対応を求められる。そして、職場をパンデミックするそれが今の日本の社会。 このまじゃ、この国滅びるんじゃね?
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Yappy!
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おわりにを読んで、いろいろなるほどと思いますが、最終章の思い溢れる所はまあ好き嫌いということで、それまでの効果のないことを有難そうにやっていること、マスコミもありがたそうに垂れ流していること、裕福なものの発想で進んでいく政治とそれに従わざるをえない行政。 病気、医療をとおして、自分で学ばなければ操られるだけだよと言われているようで。 偉い人や専門家が言っていることに流されてしまう人は、毒っけは我慢して読んでみてよいかと思います。自己責任論はそのものを知らない人ややっかむ人、足を引っ張る人が好きなのかも。
Yappy!

最近は一部のとても恵まれた人にはかみつかないのに、近くの少し良さげな人を引きずりおろそうとする、みんなで仲良く落ちていこうっていうのが強すぎる気がする。考えずに流されるのは楽だけど、そんなに人に決めてもらって進むのが楽しいのだろうかと思ってしまう。自己責任も自己決定も全て環境の中で影響のもとに選ばれるので、幻想の自立に酔うのはやめた方が良いのだけれど・・・と脱線。この本はとある議員さんの質問主意書作成を手伝ったそうで、とある特徴的な意見と一緒な話が出たため最後に納得。

01/28 00:13
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ray
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☆5 体調悪かったら休むって、当たり前の事なのに。変な社会~!(--〆)
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nekomeys59
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毎年インフルエンザが流行る状況が、「休めない」「薬を飲めば出勤」という労働環境に原因があるとする。重要な医療現場、それに従事する人々の疲労。お偉いさんが大声で言う「自己責任論」「不正生活保護」等は正しいのか。お互い様が無くなり、不寛容が蔓延すれば国が疲弊する事もあり得る。本書を読んで、この国で生きていくために医療、生活保護が受けられない未来が見えてきます。その状況を生み出さない、人々に連帯が必要だと感じました。
0255文字
Hirotsugu  Fujii
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インフルエンザ診療に対する社会の対応をキッカケに書き始めて、現代日本社会で叫ばれる「自己責任論」に潜む誤解や優生思想、そして「国家」の存在意義まで思索を進める。今の政権や官僚の国家運営の基本的な考え方に対する警笛をならし、マスコミ報道にごまかされないための視点を与えてくれる。簡潔に軽く書かれているが、手に取った人にはゆっくりと考えつつ読むことを勧めたい。
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まめ
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ブックカフェで流し読み。日本人ってなんで、勤勉なんだろう。それは、良さでもあり、悪さでもある。勤勉なのではなく、学校や仕事に対するウエイトが大きすぎるのかも。上司世代や休むことに消極的というのは、なるほどと思った。職場にウイルスを蔓延させないためにも、調子が悪いときは休むべきということ。今年度は、周りの調子悪い人にうつされて調子を崩すことが多い。調子悪い同僚よ、休んでください(笑)。ドイツみたいに有給の「病欠」ができることを願います。
0255文字
ごはんたべたい
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もっと統計学的な物を出して理由を述べるのかと思えば、経験則からの政治論、社会論をただただ書き連ねてるだけだった。社会批判や政治批判を繰り広げたいなら、もっと違うタイトルで出版した方が良い。
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