(続) この世の全てが開拓され、一人の人間ではなく『社会』に貢献するように仕向けられる現代社会に於いて、別の世界から魔術を紐解き、或いはビックバンで世界を創造る『反逆的魔術師』の存在が必要となるのだ。著者の論調にガロアへの失望があった事は前述したが、その前提に魔術的闘争に暮れ若い身空で命を散らした偉大な若者への惜しみ無い敬意と親愛の念があったことは決して忘れてはならない。繰り返すが数学は社会を切る便利な包丁などではない。剃れば新たな世界なのだ。その神のような存在への感情は如何なる形であれ磨耗させるまじ
或いはガロアを数学や政治と言う道具の見せる胡蝶の夢の為に理性分別、生命の様な本質を差し出し結局悪夢しか見なかった阿呆と詰る向きもあるかも知れないがその醒めたと称する死んだ魚のような事実と目先の薄利しか見えない眼などそれこそ瞑っているも同然だ。悪夢を恐れて現に恋恋すれば夢が見れない。そして現実の景勝も色褪現世からも夢が消え去る
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