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ガロア 天才数学者の生涯 (角川ソフィア文庫)

感想・レビュー
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Yoshi
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ネタバレガロアの伝記。 数学に関する記述がないので、数学が苦手でも読むことができる。 逆に、歴史に関する記述が多いので、歴史が苦手な人は読むのに苦労する。 ガロアがどのような時代をどのように生きたのか、が描かれる。 特に、ガロアが獄中で書いた「序論」の全訳がこの本の「売り」であるが、数学に関する記述がほとんどないために、この序論の意義がいまいち伝わらないのが残念。
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rakim
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後に天才数学者として名を成したガロア。20歳で決闘による死を迎えるという衝撃的な一生を、彼の生きた当時のパリの状況と共にリスペクトを持ちながら書かれた良書です。秀でているからこその彼の苦悩や鬱屈が歯がゆい思いになりました。とはいえ、一方では鬱屈したエネルギーが新しい理論を生み出したのではないか…とも思えなくもない。
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マリリン
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本を閉じると何とも言えない感情がこみあげてくる。時代背景もその生き方もドラマチック。...この証明を完成させるための方法がある。でも時間がない...20才で死ぬためにはあらん限りの勇気が必要なのだ...。濃厚な20年の人生の軌跡は凄まじい。父の死・優れた知能を持つとそれより劣った知能の試験官により落とされる・三度目の論文。間違うことで問題をより深く考察。生き様は淡々と書かれている。読みながらガロアの冷めた視線を感じた。 七月革命・獄舎の中で・ガロアの夢・決闘の序章。
マリリン

読んで感じたのは、短くても凝縮された濃厚な人生は普通の方の3倍位、天寿?を全うしたのでしょうね。数学者は独特な生の軌跡を残す方が多いです。takuさんもガロアについて書かれた本何か読まれましたか?

10/09 01:08
taku

天才数学者の人生は興味深いですよね。ガロアについての本ではないけど、記憶にある中では、藤原 正彦「天才の栄光と挫折」、サイモン・シン「フェルマーの最終定理」「暗号解読」、アミール・D・アクゼル「天才数学者列伝」で紹介されてます。それにしても20才は早すぎますね。

10/10 10:12
3件のコメントを全て見る
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読書家さん#MwAdFR
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"僕の中には二人の人がいるんだ! そして不幸にも、僕はどっちがどっちを打ちのめすか見当がついているんだ。僕は目標に達するには辛抱が足りなさ過ぎるよ。僕の年頃の情熱ってやつはみんな焦慮の中にしみ込んでしまっているのさ。美徳ですら僕たちの中でその罪を背負ってるんだ。"
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Y. Takahashi
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めちゃくちゃ面白い。フランス7月革命のど真ん中の時代に生まれ、10代で後の数学界を揺るがす斬新な理論を組み上げ、20歳で決闘によりこの世去ったガロア。とんでもなく濃い生涯を送ったガロアへのリスペクトを感じる良書。
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J
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★★★☆☆ 20歳で亡くなったが後世に天才として名は残した。でも、幸せな人生だったとは思えない。常に鬱屈したものを抱えており、放校、決闘の末死亡。もったいないと言うのは簡単だが、本人はやりたいことやって悔いない人生だったのかな。5次以上の方程式に一般解がないことを示したというのは分かったが、それ以外の何がどうすごいのかはわからない。別の本で勉強してみよう。
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sheemer
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なぜにこの本を読み始めたか? ファインマン物理学を読み続けているせいか? なにかのはずみにこの短命で極端に薄幸だった数学者の運命に興味を惹かれたのか。 よくわからない。しかしテキストは面白かった。ガロアの生まれからさまざまな史実、数学における彼の業績の、簡単で数式を含まない解説など、入門書・または彼を人として知るにはちょうどいいくらいの細かさと濃度で書いてある。一冊読むならこれは適切な選択だろう、と思える本です。なんというのが適切か分からないが、エヴァリスト・ガロアに献杯、合掌
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box hound
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ガロア理論をよくこんな環境で生み出したなと驚いた。ガロアの生涯が順風満帆であったらそれも生まれなかったと思うと考えさせられるものがある。
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jj
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2019年刊 東京工業大教授 加藤文元氏。 10代にしてガロア理論を打ち立てた天才数学者ガロア。その理論からよく知られている定理は,「一般の 5 次以上の方程式には解の公式が存在しない」である。そして「不可能であることを証明する」これがガロア理論の醍醐味という。しかしガロアは斬新な概念を生み出しながら7月革命前後のパリ騒乱の中、政治活動に没頭し、しかも政治犯として収監されたという。最期は20歳の若さで決闘による謎の死を遂げる。決闘の理由もいくつかの説があるらしい。天才数学者の数奇な運命は興味深いものだ。
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yuka_tetsuya
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数学ガールでガロア理論を読み、ガロアの人生に興味を持って手に取った。「泣くな。二十歳で死ぬためにはあらん限りの勇気が必要なのだ」という辞世の言葉を発したときのガロアの心情は、思いやれないほど大きい。数学を「曖昧の理論」という概念から構造構成的に捉えて、深く捉えようとしたメタ認知は天才の域を超えたものだ。決闘による重症腹膜炎で死亡したとのこと。想像を絶する痛みとの戦いであっただろう。その線香花火のような生き様に心を奪われる。
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ひよこ皇太子
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ガロアは天才だけどバカだなぁ
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LUNE MER
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数学界のベストセラー作家でもある加藤先生によるガロアの伝記。最新の研究成果と数学者としての先生自身の深い見識が本当に読み易く、かつ面白くまとめられている。ガロアは僕を数学に引き摺り込んだ張本人でもあり、その伝記的なものは何冊か過去に読んでいるが、本書ならではのポイントは2つ。まずはコーシーの名誉回復。ガロアの論文を未読スルーだの紛失だのと散々汚名を着せられてきたコーシーだが、どうやらそんなことはなく、むしろガロアの論文を周知させるべく後ろ盾となっていたらしいことが述べられている点。→
LUNE MER

コーシーと云えばε-N論法やら複素積分やらで現代の学生でもかなりお世話になっている偉人であり、ちょっと溜飲が下がる。次に、ガロアの数学的業績について、どの点が画期的だったのかがきちんと詳述されていること。大抵の読み物では「5次方程式の解の公式がないことを証明した」「群のコンセプトを見出した」ということくらいしか触れられないが、(これはこれでもの凄い業績なのだけど、)本当にガロアのぶっ飛んでいたところはそこじゃないでしょ?というところに

05/24 23:31
LUNE MER

きちんと解説されている。ガロアに魅せられている数学少年・少女には是非ともここんところをよく押さえて欲しい!!

05/24 23:34
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カエルの弟
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ガロアについても学べるし、ガロアが生きた時代のフランスについての知識も増える。 数学的な知識がなくても、読めるので良作だと思う。 そして、ガロアが若気の至り満載な感じが好き。若さゆえの全能感に満ちている。
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きゅうくつ
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“天才”という言葉すら陳腐に感じられるほどの天才の生涯が、どこまでも丁寧に書かれていた。史実、文献、そしてそれらから得られる推察などが、どれがどれと正確に明示され記述してあるのに好感を持って愉しく読んだ。文学作品の引用によって添えられた情緒もすこぶる良かった!
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Librocubicularist
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角川ソフィアだから途中で断念するほど難解なはずが無い!!と叱咤激励しながら何とか無事読了。自分史上・角川ソフィアの最難関本である。元の中公新書版だったなら、いかなる本も途中で放り出さないことを信条にしている自分もさすがに諦めただろう。ガロアの論文やその数学が専門家やセミプロ(?)以外寄せ付けないほど難解なのだろうが、一般用に書かれた本書はそれゆえに比喩や隠喩がちりばめられており、文筆を生業としない数学者が書いたということで脳みそ絞られた感じ。あとがきの丁重な言葉選びとのギャップがすごい(褒めている)。
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イシカミハサミ
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ある程度覚悟していたけれど、 ガロアの人生よりも、当時のフランスの情勢に紙幅が割かれていて、 フランスの結局は個人の欲なのに「愛と自由」という高尚そうな美辞麗句で飾って、 現代では倫理の最先端を行っている顔をする国家観と、 その上澄みを掬って仏礼賛の構えをとる日本人への生理的嫌悪感から、 読み進めるのが難しい部分もあった。 それでも周囲に理解されない“天才”の苦悩と、 そうとしか思えないくらいのガロアという数学者としての魅力は十分読み取れると思う。 脳内には何年後の数学の風景があったのか。
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やす
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動機は不純で本が邪魔と家人に言われキンドルを買う。まずは分量少な目で趣旨明快なやつをと、IUT理論の解説本でお世話になった加藤先生のガロア本。加藤先生数学の第一人者であるのは当然としてフランスにも定期的にいかれる人であり本作を書くためにガロアゆかりの地を巡ったようだ。仕事の合間に。数学者のガロア伝ではあるが、数学の説明はほとんどなし。読み物としてはこれまで断片的に聞いてきたガロアの全人生をくまなく紹介してもらった。当時の社会情勢は革命と反動の振り子がすざましく、ガロアの不幸の一端もそこにあった。コーシー
やす

巷はすこしヱヴァが話題だけど、若きガロアの精神状態が碇シンジ君に重なる。ガロアはシンジ君ほど弱くないけどね。

04/05 09:45
0255文字
bittersweet
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☆☆★★★
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阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)
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遠山啓の名著『無限と連続』から。 ここまで対象への哀悼と失望が混ざり合った伝記は始めてと思う。 蓋し、ガロアは新世界を創る理想に誰よりも燃えた男ではなかろうか。数学への傾倒と構造主義的数学世界の創造と、新たな政治体制の創造に。然し、その若さは我慢の効かない完璧主義・二元論的な自らの幼さに破壊される危険を常に孕んでいた。そしてその創造的な若さと破壊的な幼さの葛藤は彼を若すぎる死へ誘ったのである。 或いは揺れる社会が彼を成長前に刈り取ったとも言えよう。然し彼の生い立ちからそれは漠然と存在し数学との出会いで顕現
阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)

(続) この世の全てが開拓され、一人の人間ではなく『社会』に貢献するように仕向けられる現代社会に於いて、別の世界から魔術を紐解き、或いはビックバンで世界を創造る『反逆的魔術師』の存在が必要となるのだ。著者の論調にガロアへの失望があった事は前述したが、その前提に魔術的闘争に暮れ若い身空で命を散らした偉大な若者への惜しみ無い敬意と親愛の念があったことは決して忘れてはならない。繰り返すが数学は社会を切る便利な包丁などではない。剃れば新たな世界なのだ。その神のような存在への感情は如何なる形であれ磨耗させるまじ

01/15 20:13
阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)

或いはガロアを数学や政治と言う道具の見せる胡蝶の夢の為に理性分別、生命の様な本質を差し出し結局悪夢しか見なかった阿呆と詰る向きもあるかも知れないがその醒めたと称する死んだ魚のような事実と目先の薄利しか見えない眼などそれこそ瞑っているも同然だ。悪夢を恐れて現に恋恋すれば夢が見れない。そして現実の景勝も色褪現世からも夢が消え去る

01/15 20:37
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カバラン
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読了。夭折する天才は今をベストの状態で生きたからだ。魂の乗り物である身体能力絶好調の20歳まで生きて、早めに死んで転生する。サイクルが短い。長生きするの者は夭折する天才に比べ今を生き切っていないか、存在形態を異にすると考える。
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Koki Miyachi
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ガロア理論で数学界に大きな影響を与えた天才ガロアの生涯。若くしてフランス革命前後の激動の時代を生き、一瞬の輝きを放って20歳で死去。本人の思い通りにはいかない人生ながら翻弄される中で数学に目覚めて偉大な成果を残す文字通り波乱万丈の人生。天才の陰の辛苦を正しく知っておくことは一番の供養ではないだろうか。意義ある一冊。
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やまやま
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ガロアの数学能力ぶりは非常によく伺える。世に見捨てられた数学者というのは若干俗論ではないかと、リセやエコールノルマルの記録を丹念に追い、そこではガロアの能力を高く評価する人々もいて、フランスの入試制度やアカデミーを確認しながら、かなり早熟な優秀な少年をどういった形で学校や学界は遇していったのか、そのドラマを記述する。決闘は恋愛説を押しており、相手はデルヴァンヴィルと推測されているが、確かに謎は残るところである。ただ、20歳、女性をめぐる直情に基づき、訳の分からない行動をするのはあり得ることでは。
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やまうち
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☆10
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荒野のおおかみ
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ガロアの儚さ、繊細さ、不幸、そして生まれ持った天才性故の悲劇。その一生が非常に慎重かつ丁寧に描かれていて、読みやすさとは裏腹に内容は重厚感がある。 数学者であり共和主義者であったガロアの青春が目の前に広がるような一冊。きっと、何かに夢中だった思春期の自分を思い出さずにはいられないだろう。
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ユウ
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ガロア群論と呼ばれる数学の一分野を弱冠20才の若さで見出したエヴァリスト・ガロアの生涯を描く一冊。20才になるまでに数学的才智をいかんなく発揮しながらも、政治活動に無鉄砲に突っ込み、最後は決闘によって死んでしまうガロア。その短くも鮮やかな人生を描く。決闘の前夜に自分の論文を修正しながらも「私には時間がない」と証明を省かざるを得なかった部分に、彼がもっと長く生き永らえていたならばと嘆息する。その無鉄砲さがなければと思う反面、生育環境・社会情勢によってガロアの性質も生み出されたのかなとも感じた。
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hidehi
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ガロアの”特別扱い”については腑に落ちた。「悲劇の人生」については、不運と言うよりは自業自得に近いんだな。 功績についてはきちんと評価されていて、数学者ならではのバランスの取れた評伝。 しかしながらなくなってしまった論文については惜しい…
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