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感想・レビュー
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ヒラノユウスケ
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なんというか、たとえ少数であっても、アメリカがこうい風に見えている人たちがいるのなら、やはりそこには大きな分断(なんてたった2語で済ませていいものではないのだろうけど)があるのだろうな、と怖くなった。第2次トランプ政権が発足し、ますます分断が進みそうなアメリカにおいて、この人が次にどんな物語を紡ぐのかとても興味があるが、同時にそこで描かれる彼の国は、とてもあの頃憧れた国には見えそうもないのでやはり怖いような気もする。
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石
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これはすごい、とにかくすごい 人間の欲望と社会の理不尽を果てしなく突き詰めた結果出来上がった小説、とでもいうか 所々ある弱者に対する優しい視点が救い 『チャーチ・レディ』と同じ押野素子さんによる翻訳
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ささやか@ケチャップマン
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最初の「フィンケルスティーン5」はびっくりした。小説では今年一番の衝撃。黒人として不当な差別に晒された主人公が、それに暴力をもって対抗したくなるのは理解できるし、その上で瀬戸際で思いとどまりつつも黒人としてあることを選ぶのは凄い小説だと思った。他にも「旧時代」もSF設定で強い格差や断絶を書いていて良かった。
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黒井
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ネタバレ24-130】先入観や前情報なく読めて良かった、十二篇収録の短編集。逃れようもなく生涯ついて回る事実で勝手に断罪される現実と、グロテスクなレジャーランドやゾンビ蠢くショッピングモールや死んだあとのやり取り等々フィクションに全振りした展開が織り成す混濁を淡々と綴る(文体は翻訳の影響もありそうだけど)。諸々の落差の度合いも、いろんな意味で置き去りにされる結末も含めて目眩がするけど悦楽と呼べるやつです。少なくとも『ジマー・ランド』の男性客を異常だと言える世界であってほしいと、地続きのその先を眺めつつ思う。
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TOKKY
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『アトランタ』というよりはむしろ、『サウス・パーク』っぽさを感じた。 ディストピアっぽい作品が意外と多くてそれらは面白かったけど、自分が期待してたようなものとは全体的に違ったかも。 現代のアメリカで黒人として生きることについてもっとストレートに書かれててポリティカルなのかと思ったら、それらは作品の根底に潜んでるはひとつの要素に過ぎず、アンテナをちゃんと貼ってないと気付きづらい。自分はこの本にブラックネスを求めてたのか、と気付いて反省。
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スカイフォーク
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ネタバレあれこれ起こる社会の出来事の本質を繊細かつ大胆にあぶり出す12話の短編集。マイベストは「フィンケルスティーン5」ー黒人の少年少女5人を殺害した白人男性が正当防衛を認められ、裁判で無罪となるが判決に怒った黒人たちの間で報復のテロ行為が広がる。そんな中主人公・エマニュエルがテロ行為に誘われ迷いながら踏み込んでいく姿が描かれている。あとセール日の買う方も売る方も欲望むき出しの姿が印象的な「フライデー・ブラック」と架空のテーマパークを舞台に正体不明の黒人にどう対応するか決めるゲームの話「ジマー・ランド」がよかった
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毒モナカジャンボ
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これのどこが「シャープ」で「ダーク」で「ユーモラス」であり、「唸るほどポリティカル」であるのか全く不明、だが「夢中になって読み進めた」とまで書かれており別の本なのかと思ったら別の本ではなかった。浅いエッセイを煽動屋の駄言で3倍の長さに引き伸ばしたようなゴミを延々と読ませられ死ぬかと思ったが、表題作でちょっと回復した。ぜんぜん足し引きゼロにはならんが。モールの販売員の労働が描かれているシーンだけは読む価値がある。この十年くらいで日本人は信じられないくらいバカになったんじゃないかと思ったが、普通に世界中が→
毒モナカジャンボ

バカになっているという可能性が高い。憎しみは全くインフレせずチープなので手に入りやすいし雑に使いやすい。がそんなもんはSNSでタダでいくらでも見れるのであって、SNSをちょっと長くしたような粗大ゴミで金を取ろうというのは一体どういう了見なのか。2500円近くもゴミに金を払う用意はこっちにはないので、せめて金を払った分の仕事をしてもらいと思う。

04/27 15:43
毒モナカジャンボ

はっきりいって今ガイブンが売れないのはどれもこれもクソつまんないからです。読書する時間で寝た方がいいよ。

04/27 15:44
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tatu60
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モールの話がよかった。モールはモールで治安はいいけどまた別の精神的治安の危機が生まれるんだなとか思った
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よしじ乃輔
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ブラックフライデーのセールに訪れた客達は安く手に入れるため他の客を殺すことも厭わない「フライデー•ブラック」、スクールカーストの中生きる少年「旧時代」、アフリカ系であるだけで殺され事件を起こした白人は正当防衛を認められる「フィンケルスティーン5」。進化したと思えても根本は変わらない差別と暴力性。27歳アフリカ系アメリカ人の著者のデビュー作。どの作品も視点は主人公なのだが読むうちに少しずつの歪みが始まり最後は放り出される感で終わる世界観。
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Egon
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特にアメリカでは人種からは逃れられないんだろう。
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MiGato
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すごかったなあ。暴力の生々しさが半端ない。SF的な設定の中でこれでもかと描かれるのは、本当にそれを現実として生きているからだろう。
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貧家ピー
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表題作「フライデー・ブラック」含む短編12編を収録。 アフリカ系アメリカ人の現実が暴力まみれ・不条理だというメタファーか、どの短編も暴力や血にまみれ、SFというか違う世界に繋がるような不条理さが描かれるものばかりだった。大量消費社会を皮肉ってもいる「フライデー・ブラック」が興味深かった。
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ほし
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おもろい。この作者は期待大だ。
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owlsoul
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ネタバレ若き黒人作家が描く不条理世界。作者が黒人であることに言及するのは、彼自身が自らの人種を強く意識し、それを作品に昇華しているからだ。病床の悪夢みたいな短編集。黒人殺しを体験するテーマパーク、遺伝子操作による格差、この世の終わりを延々と繰り返すタイムループ。なかでも表題作の『フライデー・ブラック』は印象深い。買い物客がゾンビのように押し寄せるバーゲンセール。ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』から消費社会批判だけを蒸留したような作品だ。訳者が文学畑の人ではないせいか、作者の個性なのか、文章が淡泊すぎて残念。
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ウニプロ
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肌の色だけで犯罪予備軍と認識され、殺されてもやむなしという司法判決まで出てしまう。これは現実?フィクション?家の前を彷徨く黒人から我が子を守るために引き金を引く。”正義を執行”し”問題を解決”するために。ブラックフライデーセールに群がる人々の屍を踏みつけ、より多くの商品を売りさばく。どれも今の世界で起きている異常さを、笑えるような軽さで物語に昇華するブレニヤーの筆力は恐ろしい。ずっと積んでいたが、ひとたび開いたらやめられず一気読み。
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s_ueno.201-3
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黒人差別を扱っているから重い話もあるけど、前評判から想像するよりずっと奇想天外な短編集
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Eiki Natori
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黒人作家による、人種差別や黒人の生きづらさを、「非現実的」な世界を通して書かれた短編集。 どれも暴力と不条理をと孤独を、ユーモラスにシニカルに描かれている。 ギースのコントをよりブラックにして、陰惨にしたら、こうなるのだろうか。 個人的には、それとは無縁の「アイスキングが伝授するジャケットの売り方」の話が好み。
0255文字
南野
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ラーク・ストリート
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Erinelly
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アメリカという、黒人男性にとって非常に生きづらい社会に於いて、鬱屈した若者に、言語化する知性と、表現する勇気が与えられると、このような短編集が生まれるのかな、という気がした。 非常に感性が若い。ビデオゲームで育った世代なのだろうなー、と思わせるような、ディストピアSFチックな非現実的な設定と細かい現実描写が相まって、良い意味でついていけなかった。 短編集一作目は苦しすぎて(白人が自衛という名目の下、黒人少年少女を殺害)、途中で読むのをやめたくなったが、最後まで読みきってよかった。
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ケイティ
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そうか、フィクションだったと忘れてしまうほどでした。少しSFのような雰囲気すらあるのに、こうした未来や状況が起こりうるのでは思ってしまうほど、今日に至るまでこの差別や格差問題の底なしの危機感をおぼえる。BLMは現実で終わらないこともあり、ノンフィクションとして知る機会が多かったが、小説でしかもリズミカルで読ませる力のある短編集だからこそ現実を超えて響きました。とにかく理不尽な人種差別と連鎖する憎しみ。でも対立による勝ち負けでなく、当事者意識と想像力を諦めないことを続けたい。
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Ducklett21
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社会の不条理を切々と訴えかけてくる短編集。繁栄する世界からこぼれ落ちてしまった人々の絶望や怒りが、セリフの端々から溢れてきて切なくなる。それは悪いことだよ、でもどうしようもないよ。これがすごく伝わってきて、多くの人が幸せに暮らしているこの社会がいかに欠陥だらけかと考えてしまう。ただただ怒りをぶちまけるのではなく、捻ったシュールの設定にしているところがうまいと思う。収録されている全てのお話が考えるヒントをくれる、おすすめ。
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okakeeee
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暴力と不条理。今だからこそ
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ダイチ
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黒人問題を扱ってるということで有名になった短編集。そんなん差し引いても、これ、本当よくできてます。比喩の使い方がうまい。痛切に、黒人がアメリカにおいて置かれている状況を伝えてくる。 消費活動というか資本主義は、価値があればお金が動く。そのことさえ利用して、為したいことを正当化する「ジマー・ランド」や、正気の沙汰とは思えない「フィンケルスティーン5」なのなどは、目を背けたくなる。でも、このフィクションには、絶対に真実が隠されている。そう思うと、知りたいし、考えたくなる。この感情は何なんだろうな。
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文学ラジオ空飛び猫たち
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文学ラジオ空飛び猫たち第38回紹介本。 ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤーは1991年生まれのアメリカの作家。デビュー短編集はアメリカにおける黒人社会を痛烈な風刺と共に描き、様々な問題を浮き彫りにしています。 昨年世界的に波及したBlack Lives Matter運動の流れの一冊でもあります。軽快に読めるフィクションですが、強烈に現実を目を向けさせてくれました。 ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/38-evjtcd
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セタッチ
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短編集。読み始めは楽しいが辛い。作家の歪んだ世界を感じる。表題にもなっている「フライデーブラック」はブラックフライデーセールに働く店員の話で読んでいて楽しかった。全体的に【差別】と【暴力】の物語で辛く苦しい歪んだ世界を感じた。私達は法に守られている。守られなかったら何が守ってくれるのか、正義はいないのか、暴力で戦うしかないのか、どんどん闇の世界に閉じ込められていく歪んだ心に読んでいて辛く苦しかった。簡単に人を殺すことのない世界でありたい。みんなディズニーランドで【Its small world】を歌おう。
0255文字
Holger
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面白かった。フライデーブラックやそれに連なる小売店の話は、ストリートブランドの"並び"やオンラインストアでの転売ヤーとの争奪戦を経験したことがあれば身近に感じることができるはず。欲望に全身を支配され、理性と知性を失った客と、売上実績を伸ばしたい販売員のせめぎ合いの結果、命が軽んじられ多数の死者が出ることはもはや若干の誇張でしかない。 そのほか日常に潜むさまざまな種類の暴力をあぶり出し、誇張してブラックユーモアで味付けする話が並ぶ。傑作。
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はる
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軽やかな会話と物語でアメリカにおいて今もなお重苦しく抑圧され続ける黒人社会のリアルを描く
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mrk555
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★★☆☆☆ 短編 暗い グロテクスさあり 話によってはファンタジー寄り 男性が主人公なことが多い 社会問題を提起 差別や社会問題を考えるきっかけになる
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図書館小僧
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今年の日本翻訳大賞ノミネート作品。黒人差別を主題にした社会派作品かと思って手にしたけど、SFあり、幻想あり、いろんな要素を含んだ新鮮な短編集だった。ただ、生まれつき見下され、理不尽な暴力に黙って耐えなければならない世界ってなんなんだろうという切実な疑問は伝わってくる。
図書館小僧

差別に対して、真っ当な主張、真っ当な怒りを正攻法で伝えるのではなく、「新奇な短編小説」として、変化球を投げることでしか伝わらないこともあると作者は考えたのかもしれないと思った。

08/08 19:05
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mimitaro
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翻訳大賞の最終選考に残った作品で翻訳ラジオでの齊藤真理子さんのおすすめコメントが気になり購入。「病院にて」と「ラーク・ストリート」が印象に残った。どの話でも現実ではありえないことが起こるのだが、その加減がとても面白かった。著者は大学の創作科で小説の書き方を学んだ。海外ではそのようにして小説家になる人がいるし、また小説家が講師となり生計を立てることもあるというが、いつもいいシステムだなあと思う。人種差別、格差の問題については、自分はもっと考えなくてはいけないと思う。
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TMHR ODR
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★x4。アフリカン・アメリカンならではの発想、映像が浮かぶような描写、日本語訳文のテンポも良く、久々の小説、しかも短編集だったけどあっという間に読み終えた。作家が小売業経験者とあって、小売の現場をモチーフにした作品は結構日本の読書にも刺さるのではないか?私も経験者なので、本書タイトルのよりも『小売業で生きる秘訣』の方がドキッとさせられた。
0255文字
ときのき
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面白かった。シュールだったり実験的だったりする表現が、技巧だけ浮くようなことにならず、書き手の切実さと不可分だと感じられたのが良かった。表題作が肌の色とは特に関係がないのにちょっと意表をつかれた。
0255文字
夕暮
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ものすごく面白かった。「ファンケルスティーン5」と「旧時代(ジ・エラ)」は衝撃的。ちょっと暴力的すぎてついていけない作品もあったけど、アメリカの黒人社会を生きる若者たちの緊張感や労働者の辛さなどが興味深く描かれている。次回作も楽しみ。
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生薬part2
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ディストピアSFが予想外。そして暴力!暴力!とんでもなくエネルギーに満ち溢れた小説だが突き放した文章が疲弊しながら笑いを誘う。 「ジ・エラ」「閃光を越えて」が好み。ケンドリック・ラマーを聴きたくなるね。
0255文字
naoyukie
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翻訳家大賞ノミネートの5冊のうちの一つ。現代米国作家の作品で短編の様々なスタイルとテーマを凝り込んだオムニバス作品集。BLM関連のテーマがやや多く、デストピアSFの形を借りた嫌な思いをさせられる差別的、暴力的なシーンも多いが、それらのスタイルを通して現代アメリカ的で重い一冊。ノミネート作として挙げられなかったら手にしなかったであろう一冊。翻訳家大賞のノミネート作は普段読み慣れないスタイルの作品が多く時間がかかったが好み以外のものに手を広げるのも悪くないなと思った一冊。
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しゅー
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★★★好きかと聞かれると微妙、しかし、まぎれもなく傑作だ。SFやダークファンタジーの手法で描かれた作品が多い短編集である。昨年の『このミス』でランクインしなかったものの、何人かの選者が高く評価していたので手に取ってみた。人種差別や資本主義のグロテスクさを告発する作品が多いが、それをナマな描き方をするのではなく、スマートに文学作品へ昇華させている。現実を異常に歪めた部分と、作者の肌感覚から出たリアルさのバランスが絶妙だ。残酷な場面も童話みたいにあっけらかんとしている。何年かしたら読み返してみたくなるだろう。
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丘の家
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★★☆☆☆ 正直、自分には合わなかった。話が極端すぎて、ものごとの手触りや生々しさを感じられなかった。なんというか、つくりものっぽい小説、安っぽい小説、という感じ。BLMには心から賛同するが、だからといって黒人作家が黒人差別を取り扱った小説をすべて高評価しようとは思わない。あと、アメリカの知識に欠ける自分の場合、いちいちネット検索する必要があって面倒だった(5人も殺して無罪なんて事件あったの? とか、正当防衛法について、とか、ブラックフライデーでそんなに人が死ぬの? とか)。とにかく自分には合わなかった。
0255文字
Muromi
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毒が強めのシニカルな"世にも奇妙な物語"。どの短編も、読んだ後にボーッとしてしまうような不思議な感じがあった。設定は明らかにSFチックなのに、どこか生活の延長線上のような親近感、読み応えがあった。
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