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覚えておきたい虚子の名句200 (角川ソフィア文庫)(Kindle版)

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テイネハイランド
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ネタバレkindle unlimited。近代俳句の立役者虚子の句を解説付きで紹介した本です。角川書店編集部による解説も読みどころになっています。「蛇穴を出て見れば周の天下なり」<蛇と王朝の交代とは何のかかわりもない。が、ひと冬が過ぎて世の中が変わっているという栄枯盛衰の空しさを表す狂言回しとして、蛇という生き物ものは生々しく面白い。>「白牡丹といふといへども紅はるか」<上五の字余りと一見無意味な中七によって、一句を読み下す時間を引き延ばし、花そのものがゆっくりと見えるかのような印象を与えている。>
テイネハイランド

「襟巻の狐の顔は別に在り」<毛皮の襟巻をしたご婦人。本人のお顔とは別に、狐の顔が付いている。これは客観描写といえるのだろうか。事実は事実として、あえてそこを描写するところに、作者の違和感なり、嘲笑なりを、読者は読み取ってしまう。>「物指で脊かくことも日短」<淋しい、虚しいなどといった思いは感じられない。思いがないこと自体が句の本質である。しいていえば、句の気分はただ無気力なだけ。日常身辺に潜む無意味さを垣間見るような句だ。>

04/02 05:14
0255文字
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