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ジャンセニスム 生成する異端:近世フランスにおける宗教と政治

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松本直哉
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人間の自由意志の範囲を限定して神の恩寵を最大化する点でカルヴィニスムと似ているジャンセニスムだが、真っ向からカトリック教会に叛旗をひるがえす前者と違って、あくまでも教会の内部にとどまりながら、教皇の不可謬性に疑問を投げかけて、表向き服従しながらも、個人の良心の自由を守り通そうとするジャンセニスムは、教皇にとってもフランス政府にとっても、より一層、扱いにくい目障りなものだっただろう。ナントの勅令による寛容主義から1世紀後の勅令廃止の不寛容にいたる流れの中で、政権も教会も徐々に硬化していく過程がよくわかった。
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