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共産党宣言 (光文社古典新訳文庫 Cマ 2-3)

感想・レビュー
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かわうそ
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久々に読み直してみたら面白かった。我々が忘れてしまった大切なものが潜んでいる気がする。 私は理念としての共産主義は大いに復活すべきだと思う。それは共産主義が正しいからとかではなく、あくまでも資本主義に対する対立物としてである。 理念と理念が対立して初めて政治的な中立、安全圏のようなものが形作られる。ひとつの理念が全てを支配することは不幸である。資本主義という毒には共産主義という毒を対立させなければならない。しかし、対立物としてであると、社会的な支持は得られない。本気で理念を信じ行動することが大切である。
0255文字
史縁
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原本は23ページの小冊子。 第3部としてマルクス・エンゲルスの共産党宣言の出版・翻訳に関する手紙が収録されており、翻訳へのこだわり・校正、序文の依頼など、共産党宣言がどのように各言語に翻訳され世界に広まっていったかを理解できる。 ソ連の崩壊を見ると、人と一緒でありたくない、楽したい、より便利に快適に暮らしたいという人間の欲求が存在すること、その欲求が技術を生み出すことを理解できていなかったのだろうかと考えざるを得ない。
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katokicchan
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ネタバレ人類の記念碑。実際に当たっておきたいと思い読了。歴史上は独裁国家に利用されたことで失敗しているが、考え方の筋道としては違和感がない。ただ、共産主義は、資本主義社会を暴力的に転覆させることでしか実現できない、とさらりと書いてあったりでこの時代性に驚愕する。宣言の末尾にある「万国のプロレタリア、団結せよ!」はかっこいい。この本には、発行に至るまでの往復書簡が掲載されていて、当時の熱い思いが直接伝わってくる。今となっては客観的な視点で安心して読めるが、当時に思いをはせると歴史のダイナミックな波が打ち寄せてくる。
0255文字
静かな生活
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REVIEW SCORES 75/100 理論というよりは良くも悪くもプロパガンダ
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マクターぺースン
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こんなにも読みやすいとは思わなかった。また、日本に30もの翻訳があるというのも驚いた。文学者マルクスの才能が遺憾無く発揮されている。
0255文字
わっふる
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日本ではまだ江戸時代だった時に書かれたというのにビックリ。社会主義と共産主義の違いや、社会主義にも種類があるのだと知って勉強になった。方向としては理想的なんだろうけど、出来た人間ばかりじゃないと無理だろうなと思う。しかし、今の世の中に問題が多々あるのも事実だから、暴力的にではなく解決されてほしい。
0255文字
たつや
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佐藤優氏がお薦めしていたので図書館で借りてみたが、とても自分には理解出来ませんでした。更に入門書があれば、読みたいと思う。「資本論」もそうだけど、死ぬまで理解出来ない本がこの世にあるのも、逆に幸せかも?
0255文字
かわうそ
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イデオロギー色の強い本ではありますが、間違いなく資本主義の欠陥を暴く名著でしょう。 もちろん、明確に歴史によって否定されている誤りも含まれています。1つは私的所有が社会の歯車的な役割をしていてその発展に寄与していたことを度外視してしまったこと、2つ目は完全な共産主義社会に移行する過程においてプロレタリア独裁を想定したはいいものの、人間は権力を一度手にすると手放そうとはしないという心理を考慮できなかったことです。過去に存在した共産主義国は実際に、この2つの原因で崩れ去っていきました。
かわうそ

権力を自己自身で放棄するというのはおよそ不可能なことです。何かしらの外圧によって自ら権力を放棄したように見えることはありますが、外圧がなければ人間が権力を放棄することはないと思います。

04/23 12:13
かわうそ

ルソーによれば私的所有が生じたことによって社会のシステムを作る必要が出てきてしまったということです。これはつまり少数派が多数派を支配するためのものであり、私的所有が社会を生み出したことを考えれば私的所有が社会の歯車であったことは容易に理解できます。

07/29 10:31
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molysk
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1848年2月、ロンドンで出版されたわずか23ページの小冊子。社会の歴史は階級闘争の歴史である。発展する生産力と社会の仕組みに矛盾を生じれば、革命による階級の入れ替えが起こる。例えば産業革命による生産の飛躍的増加で、封建領主からブルジョアジー(資本家階級)に権力が移ったように。そして将来は、プロレタリアート(労働者階級)がブルジョアジーを打倒して、共産主義が資本主義に対して勝利をおさめるだろう。マルクスとエンゲルスは、世界中の労働者に向けて本書の最後をこのように締めくくる――万国のプロレタリア、団結せよ!
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Tomoaki
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産業革命から大量生産消費社会へと変貌しつつあり、資本家側が労働者に対し圧倒的に強者となった世界、ブルジョアジーの欺瞞とプロレタリアートの団結を促す。今日の社会に最も影響を与えた一冊である本書が端緒となり実際に共産主義革命が勃興。しかしその国家は本書の記す真に労働者の手による理想と異にし、むしろブルジョアを遥かに凌駕する一握りの指導者が民衆を抑圧する形であった。後の共産国家の末を知る今からは、書中では団結する労働者を導くのは誰なのか、そのリーダーや国家観、形態についての記述はなく、どこか曲解される隙を感じる
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かわうそ
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資本主義社会において生きている労働というのは常に疎外される一方で死んでいる、蓄積された労働が生きている労働を支配しているのである。プロレタリアートは死んでいる労働、つまり、資本を増殖する役割を果たすことが出来る時のみ生きることができるのである。そうなると、奴隷ですら生存は保障されていたのにも関わらず、資本主義社会におけるプロレタリアートの生存は保障されていないことになる。プロレタリアートの私的所有はすでに認められていないのだから、私的所有の廃絶はブルジョアジーに対してのみ行われるのである。
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どら猫さとっち
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共産党宣言、それはプロレタリアートを鼓舞し、団結しようと呼びかける書。プロレタリアートとブルジョワの対比が、新訳という形でさらにわかりやすくなってきたと思う。プロレタリアートについて、これほど考えた人派いないだろう。
0255文字
ポルターガイスト
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むかし岩波の古い訳で読んだときにはピンと来なかったところにもしっかり手が届くわかりやすい訳でした。いまある程度知識がついた状態で読むと,よくも悪くもその求心力と魔力に驚かされる。手紙のところは読み飛ばしました。
0255文字
しゅうまい
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岩波の方の訳で先に触れていたが、付属する資料が多いために復習の意味を持って手を出した。 初めて、解説を文章として読んだが、当時の『宣言』に対する理解や伝搬の状況に全く無知なため参考になり、付録の書簡でその一端を覗くこともでき面白かった。 書としては、ウィーン体制以降の世界が爆発に巻き込まれるかのような発展の只中で書き記されたもので、200年という短い時間でも考え直すべき部分は確かに多い。知り合いの言葉を借りるならやはり古典だ。だが、全く持って過去ではなく、不幸にもまだ理想は輝きを失えずにいる。
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SK
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29*「共産主義の原理」、「共産党宣言」、各国版序文、手紙の抜粋を掲載。万国のプロレタリア、団結せよ! なかなかこれを読んだだけでは内容が理解できない。入門書などを読んで勉強するか。
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このみんみんゼミ
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マルクスは資本主義の将来を言い当てててすごいと思いつつ、共産主義の中心であるべき国家の形態について触れてないのは問題
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鼠∞
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ネタバレ身の危険を感じるためネタバレチェック付けとく。オワコンと言われてるマルクスのオワコンたる所以に迫りたくて読んだ。プロレタリアを革命に駆り立てる本文は思ったより強烈でありながら、本来もし人間が完璧な性善説の中で行動できるなら完全な共産主義が実現できた可能性はあったように思える。その通りだと頷ける箇所も無くはない。ただ結論としては、俺ちゃん等の貧乏人にメチャクチャ都合の良い理想論だった。共産主義者が睨まれるのが何故か、そしてマルクスの肖像画を屋敷に飾ってる悪役の悍ましさを把握するのにとりあえず役立った。
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Fumitaka
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Privateigentumは「私的所有」の訳が採用されている。手元の英語版だとprivate propertyになっており、自分も初めて読んだ岩波の訳がそうなってたので「私有財産」に思ってしまうのだが、厳密には異なる。スターリンの党大会やЦК総会の演説はマルクスのロシア語訳っぽい表現を使ってるとか、こういうのは本気でやると底がない。ともあれ、こういう本も歴史的な産物である。書かれたのは1848年で、フランス革命がほぼ60年前だ。世界が一変した様子を見た人々は、「世界は変えられる」と思ったのではないか。
Fumitaka

「労働環境の悪化に伴い男女労働者の性差は衰微していく」とか、「宗教や道徳も変わっていく」とマルクスは予想した。「イギリスをいずれアメリカが追い抜く」というのは、自分のような冷戦後世代には当然に思えるが、しかし当時の地球の3分の1を所有していた世界の工場が翳るかもしれないとか思った同時代人は少なかったのではないか。一方、宗教テロが罷り通り、男女の性差別主義や人種主義が横行する21世紀の様相を考えると、マルクスの予想以上に人間は理不尽だったらしい。スターリンの失敗は、「人間は論理的だ」という前提にある。

11/02 23:54
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T.Matsumoto
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史上最も政治思想に影響を与えた文章を読んでみました。歴史が結末を示してくれてはいるものの、自分も影響受けたかもしれないと思いながら読了。貧困や搾取への怒りを理論化したようにも読めますが、政治思想のグローバル化の萌芽、民主主義の必然性、社会主義と共産主義の違いなど、短く簡潔に政治哲学上の論点がまとめられているのが、名著らしいところです。でも、翻訳にはあまり乗り気ではなかったことが、その後の手紙から読み取れると解説には示されています。恐るべし、マルクス。
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wiki
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現代においては「万国」は即ち世界だと解説者は言う。持てる者と持たざる者との対立関係が人間の歴史であった。そしてこの共産党宣言は持てる者達を駆逐して、新たな万民平等の世界を構築するという万民を幸福にする方途に回答をもたらした宣言として、今なお一読すべき価値を持っている。という趣旨を持ちつつも、人間の怠惰という生来の弱さとそれによる国力の減退と崩壊という形で展開された歴史を鑑みると、やはりこのプロレタリアートのみが正しいと考える主張も対立しか産まないのか。長年続けられた対立を根底から解決する方途を求めたい。
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Y.T.
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・「何らかの力を有することははっきりしているがその実態が不明である」という点で妖怪=亡霊(Gespenst)的であった共産主義の実態を全世界に対して宣言する文書。 ・世界史を階級闘争の歴史として捉えなおすというのが一番の問題意識。
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