読書メーター KADOKAWA Group

アウターライズ (単行本)

感想・レビュー
143

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
チャチャ姫
新着
ネタバレ東日本大震災から10年、再び東北を前回以上の津波が襲うが、死者が6名という信じられない経過に。その後、東北は独立を宣言、出るのは拒まず入るのはシャットアウト。独立した東北国を訪れマスコミが取材を始める。取材を申し込んだ3人の記者。江戸時代の藩時代からの東北の歴史、働き者の血脈、金の卵などなど、だからこそ東日本大震災にもめげず頑張っておられるのだろう。自衛隊の矜持、東北人の心意気が素晴らしい。本当に今すぐにでも関東大震災、南海トラフ地震に備えて防災対策に備えて欲しい。
0255文字
藤枝梅安
新着
ネタバレ東日本大震災から10年。再び東北を津波が襲う。しかし、綿密な減災計画が奏功し、死者は6名に留まる。自衛隊の対応の余りの速さを疑問に思ったマスコミが、独立国となった東北国を訪れ取材を始める。赤松さんとしては珍しい部類の設定と展開で、話が広がっていくうちに、反比例的に人間関係が狭まっていくのが興味深い。 エピローグはやや唐突だが、現在でも三陸からハワイへの漂流物が存在することは事実なのだろう。白虎隊の生き残り・飯沼貞吉への言及が印象的。元小説家のコメンテーター・城田道真のモデルはあの人だね。
藤枝梅安

「平和を乱すのは他国からの侵略だけなの?・・・たとえば貧困・・・たとえば疾病・・・たとえば差別」(p.206) 「白タクで生活費を稼いでいた高齢者が一斉逮捕され、その一方で、無謀運転で母子を轢き殺した上級国民とやらは書類送検されたのみで逮捕もされない」(p.224)

09/19 12:11
0255文字
烏賊天
新着
著者特有のグロさはない小説だった。2011の十年後、二度目の大震災が東北を襲った後、東北が独立国家となる空想的な話で、ベーシックインカム、ギルド等リアリティーはないが、また別の赤松利市を発見できた読書だった。
0255文字
Billy
新着
土木作業員の話は興味深い。次に出てくる人も興味深く読む。陸上選手の女性の話から興味が失せた。著者にしてはまじめな文章。どちらかというと、ちょっと無理をしてきざっぽく書いているのかと思えてきた。興味が失せたら読む気がしない。60頁で読了。2020年刊。西東京市図書館蔵。
0255文字
尾原道場
新着
最後の謎解きが腑に落ちないけど、、、ベーシックインカム、ギルド制度等理想的だなあ。
0255文字
じじちょん
新着
2度目の大震災を迎えた東北。復興を機に日本から「独立」した。資金はどこから?なぜ死者数が6名でとどまったのか?陰謀があるのでは…と取材を申し込んだ3名の記者が乗り込む。実際の東日本大震災の復興・デマ・行方不明者など人々の心境が登場人物たちの声でリアルに語られている。藩時代からの東北人たちの歴史や働き者の血脈みたいなものが強く感じられた。今の日本が心理的に窮屈でとても暮らしにくいってことを思い知らされた。
0255文字
ますやん
新着
これまでの作品とはなんか違うと思いながら、最後は赤松さんだった
0255文字
橘
新着
未曾有の大災害『アウターライズ』に見舞われた東北が、独立を宣言して鎖国する。建国から3年、開国した東北国へ向かったジャーナリストたちが目の当たりにした東北は日本とは全く違う形になっていた。人への希望を持ち続ける、そんな作品だと感じました。東北愛も。「主義は無い」と登場人物は言ってたけど、東北国は共産主義に近い気がします。集権的にならず、人がきちんとしてれば社会主義や独裁に進まないのか。。普通は無理。
橘

医療費住居無料でベーシックインカム月25万、財政破綻しないなら生きていける気がします。何もせずに月25万入ってくると言われても、わたしも働くだろうけれど。暇だとろくなことにならない。

08/20 21:23
0255文字
とも
新着
図書館本 思いのほか読むのに時間がかかってしまった。残りのページ数を気にしながらどうやってこの話は終わるのだろうと思っていたら 自衛隊の対応の速さの理由にやられた。
0255文字
daikishinkai
新着
著者の壮大な想像力に感服。「東北、独立。」とは恐れ入りました。
0255文字
chiri
新着
赤松作品なので両足踏ん張って気合い入れて読み始めたが、これは今までとはちょっと違う。過激な場面やグロさはないが感情を揺さぶられる。1番ガツンとやられたのは、震災後仮店舗で営業する定食屋での、関西から来た客の話。いつまでも被災地の事を覚えていてくれたらいいと言う従業員は、阪神淡路大震災を忘れていた。それを責めるのではなく、辛い思いをした者だけが語れる励ましの言葉にグッと来た。
0255文字
やぶやぶ
新着
★4 発想がすごい。地方に権限を、が口先だけというところから始まったものと思いますが、東北の方々って結構そう思ってるのかな、と。むしろ大阪の方が『独立!』言うたらしっくりきそう。
0255文字
SOLCOM(いけひろ)
新着
東日本大震災から10年、2021年2月5日05:08 宮城県遠方沖を震源とする大地震が発生  再び大津波が東北沿岸を襲った。  この『アウターライズ』と呼ばれる震災を契機に『東北』が独立した。  半村良の『2030年東北自治区』や『寒河江伝説』のような話かと思ったら、違いました。  自衛隊の矜持。東北人の心意気・希望。  ファンタジーではあるけど、こういう国家ならいいのになぁ・・・  住んでみたい。  ☆4つ
0255文字
四男の母
新着
ネタバレ震災から10年でまた津波がきてなぜか東北が独立というとんでもない展開だった。東北が独立した理由を読んでいるとなるほどなと思った。総理のキャラが微妙でそこが残念だったが、おもしろかった。
0255文字
よしこまる
新着
無理やった
0255文字
おくさん
新着
最初、土木作業員が登場したので著者らしい展開かと思ったが、東北に着目し東北魂が滲み出る展開に感動。
0255文字
しろちさ
新着
東日本大震災から10年。あの日を超える大津波がやってきた。しかし死者は6人。そして東北は独立する。虐げられてきた日本から…。 設定も感じるリアルさも圧倒的で一気読み。“消費”していいんだろうか、この物語をという罪悪感とエンタメの両立。おもしろい!
0255文字
gogo
新着
「希望の国のエクソダス」「五分後の世界」のオマージュだとしても十二分に楽しめました。被害の甚大さを考えれば目線がそうなるのも仕方ありませんが、東北国という割には青森や秋田は殆ど登場せず、実際には宮城・福島国。相変わらずユーモラスな文体でラストも爽やか。偉そうな言い方になりますが、こんなお話も書けるんだと感嘆しました。
0255文字
kmar
新着
陰謀説と美談のバランスが見事
0255文字
たくみ
新着
著者の書く東北ものは深みがある。一様な美談で片付けずこういった経験は本当にしているものだと思わせる。東日本大震災における自衛隊員達のご遺体の収容に纏わる話、被災地の漁業が再開しなかった理由は漁港の復旧以外の原因があったこと、地方自治体と中央の関係性、東日本大震災から時間が経った色々な人の心境のありかた。デマを面白半分に流して目立とうとする愚か者。東北独立というトンでも話のように見えてそれを通じて書かれる内容は建国以外の話はリアルそのものだった
0255文字
M
新着
読もうと思ったきっかけがどうしても思い出せない。。 東北国建国にあたってもっと諸外国との色々な画策や思惑が渦巻いてるのを期待していたけど、結局地道で純朴なものしかなかった。ベーシックインカムで1人25万円は凄すぎる。
0255文字
まき
新着
ネタバレ途方もない想像力!創造力!!一気読み!しかし、面白かったと言っていいのか…被災された人々、自衛隊やボランティア、その後の東北に関わり続けている方々は、どのようにこの物語を受け止めるのだろう!?被災地の人々の悲しみ、痛み、無念さを掬い上げるものとなっているのか…確かなことは、今すぐ来るべき関東大震災、南海トラフ地震に備えて、本気で防災、減災対策を始めるべきということ。
まき

赤松さん、初読みでした。おすすめあったら、教えてください!

05/06 23:16
いつか

ボダ子と女童が作者の半生を元にした震災絡みのノンフィクションのようなフィクションですよ。あとは…全くもってお勧めできないものもあるので(笑)、私のレビュー見てみてください!

05/07 00:12
3件のコメントを全て見る
0255文字
wearnotequal
新着
東日本大地震の10年後に再び大津波に襲われる東北。その後東北が独立するまでの設定は興味深い。人為的に発生させる地震や中央権力からの独立なども面白い。ただ後半部分はやや曖昧模糊の印象。
0255文字
のぶ1958
新着
東日本大震災の10年後、再び大津波に襲われた東北が日本から独立。ベーシックインカムを始め国民に寄り添う色々な施策を導入。現代の日本と比較して国のあり方を問う作品でしたが、難解な所は無く、とても読みやすかったです。 著者の東北への思い溢れる内容で、ちょうど震災から10年の日を前にして読めたのは良かったです。
0255文字
ますみ
新着
★4★
0255文字
たまゆら
新着
題材が題材だけに、ページを切る前に覚悟して読む。『東北独立』などというセンセーショナルな帯とカバーのおどろおどろしい色とデザインにためらう。ドキュメンタリーのようでも、荒唐無稽な売文のプロットでもあるような疑念を持ちながら読み進め、最後に一斉に全身の毛穴が開くようなカタルシスでフィナーレを迎えたときは、これが被災者と犠牲者たちへのレクイエム/鎮魂歌、魂の記憶と国造りの物語であると合点がいった。フィクションのなせる技とはこのこと、人間に値札を貼って駒のように捌くだけの現国家に対するアンチテーゼを打ち立てた。
0255文字
のん
新着
東日本大震災からもうすぐ10年というつい先日の地震を経験してから、この本に出会い一気読み。「歩く速度でしか見えない景色もある」の言葉に共感。
0255文字
本の小さな虫
新着
東日本大震災のアウターライズ被災者達の話。ちょうど東日本大震災の余震の大きな地震があった直後に読み始め、リアル感ありすぎて怖いくらいであった。東日本大震災の記憶を思い出し涙が流れるエピソードが散りばめられ、あの震災もそうだが阪神淡路大震災も同様に決して風化させてはならない、と改めて思った。そして自分の家族のことも心配なのに救助や避難誘導してくれる方々に頭が下がる思いである。当事者でなければわからない感情の描写に胸を突かれた。
0255文字
GOTI
新着
☆☆★昨年3月に上梓されています。2021年2月5日(今週の金曜日だ!)東日本大震災を凌駕する大津波が三陸を襲う。「アウターライズ(海洋プレートが折れ曲がって海溝から沈み込む際に出来る地形的な高まり)」地震によるものだった。ところが死者は6名。前回の災禍を教訓に自衛隊有志が減災ではなく真の防災対策を講じていた。そして突如、宮城県知事が東北独立を宣言、鎖国政策を取る。中国をはじめ中国寄りのアフリカ諸国に続き最後はアメリカまでもが承認することに。三年が経過、ユートピアのような国に変貌を遂げていた。
0255文字
まる
新着
赤松さん初読み。新聞の書評を観て。  東日本大震災から10年後、東北地方を再び大津波が襲う。にも拘わらず犠牲者は6名に留まり、東北地方はこれを機に独立。すべてが国営化されギルドによる経済活動とベーシックインカムによる理想国家が実現する。  壮大な物語は、作者の東北への愛情と、地方の人力や資源を搾取した上に成り立つ東京の繁栄に対する怒りが根底にあるのだろう。  圧倒的な筆力に一気読みでした。
0255文字
みやび
新着
☆5
0255文字
bura
新着
東日本大震災を決して忘れてはならない。「アウターライズ」という小説の全てはそこに集約されていると思う。2021年2月、アウターライズ地震が起こり、再び大津波に襲われた東北地方。しかしその犠牲者は僅か6名。その後「東北国」として独立した東北地方へ「日本」から取材を許されたジャーナリストたちが知らされた理想国家の真実とは。現在の日本人にとって、思想や生き方に対して意味のある一冊だと考えるが、壮大なエンターテインメントを期待すると空振るので気をつけましょう。
0255文字
モーモー
新着
東日本大震災の10年後に東北に大地震が発生するも、被害者は僅か6名。その後、東北は日本からの独立を宣言する。 非常に面白かった。第一章の東北独立には引き込まれた。後ろ向きな独立を想像していたが、いい意味で裏切られました。
0255文字
でかぴょん
新着
★★★☆☆
0255文字
薦渕雅春
新着
面白かった。冒頭、2021年2月、宮城県遠方沖を震源とするP波を捉え、数分後、宮城県沖150kmに位置する津波観測装置が津波の発生を確認。東日本大震災に匹敵する災禍「アウターライズ」に見舞われた東北、しかし、被害者数は6名!それだけでもビックリだが「東北独立だ」で第一章が終わる。今まで読んだ本で、有栖川有栖さんだったか、東日本と西日本が別の国に独立してる設定があったり、大阪独立みたいな設定があった気がするが、東北独立というのは初めてか。読み終えて著者紹介を見て香川県生まれ、との事でビックリやら嬉しいやら。
0255文字
くみこ
新着
東日本大震災の10年後、再び大津波に襲われた東北は日本から独立。インパクトのある設定です。大災害にも関わらず犠牲者は6名、短期間で開国し、ベーシックインカムを導入した東北。災害直後、速やかに自衛隊が動いたのはなぜか。巨額な独立資金の出所は。SFにも、理屈っぽい社会派小説にもならず、国のかたちを問う作品でした。度々の地震と津波被害に遭い、いつの時代も中央政府から搾取され、原発を背負った東北の立ち位置から目を逸らすな、本当の復興について考えよ、と頭を小突かれた思いです。
0255文字
紫の煙
新着
東日本大地震の10年後、東北を再び大津波が襲うが、犠牲者はわずか6人だった。設定はかなり面白い。読ませる筆力もある。真相は曖昧な部分もあり、未消化気味。ラストよりも、第一章が印象的であった。
0255文字
おおい
新着
凄い作品だった。 東北が独立という、面白い着想に惹かれたが、読了後には、感動すら覚えた。 某国の陰謀物語かと思いきや、それなりに美しい作品にびっくりした。
0255文字
かおり
新着
ラストは好みではなかったけれど、自分が東北に住んでいるせいか、「東北国ありえるかも」「東北人なら可能かも」と思わされました。理想郷···わからない。
0255文字
全143件中 1-40 件を表示
アウターライズ (単行本)評価81感想・レビュー143