形式:単行本
出版社:秀和システム
外してはならないのは、中野剛志『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』でこれほどMMTの知名度を引き上げた本はないと思うぐらい有名な著作である。とにかくめっぽう分かりやすい。こういった本を中継した後に望月慎氏のは読めてくるのだと思う。本書の内容で重要に思われるのは「国債は金利操作のためにある」「Monetary Circuit Theory」「第六章 ストック・フロー一貫モデル」「ジョブ・ギャランティは「最低限」であって「万能薬」ではない」
「国際貿易の“機能的”アプローチ①輸出は“費用”、輸入は“便益”」「国際貿易の“機能的”アプローチ② 貿易赤字の持続可能性」「国際貿易の“機能的”アプローチ③ 貿易赤字と産業・雇用」だと思われる。五章から八章、第十章はMMTの入門書ではあまり扱われておらず、MMTにとってJGPとは何なのか、国債発行廃止論はなぜなのか?がわからない。難しいと思う人でも必読なのは第9章「MMTによって防ぐことができる様々な誤り」である。これを読んでおけばリフレ派、積極財政派とMMTとの違いがはっきりわかる。
他、租税貨幣論だったり債務ヒエラルヒーだったり、MMTの概要は「何となく」わかった。なぜ何となくか。それは本書の内容がかなり専門的だから。あとがきにも「ある程度以上、経済学や、経済政策論議の素養がなければ、本書の多岐にわたるメッセージを消化するのは難しい(175頁)」旨書かれている。加えて言えば、MMTの経済観を理解するために会計についての基礎知識は必須。貸方借方は常に一致することが分かっていれば充分だが、会計が全く分からないとなるとストック・フロー一貫モデルなど全くのチンプンカンプンになると思われる。
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外してはならないのは、中野剛志『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』でこれほどMMTの知名度を引き上げた本はないと思うぐらい有名な著作である。とにかくめっぽう分かりやすい。こういった本を中継した後に望月慎氏のは読めてくるのだと思う。本書の内容で重要に思われるのは「国債は金利操作のためにある」「Monetary Circuit Theory」「第六章 ストック・フロー一貫モデル」「ジョブ・ギャランティは「最低限」であって「万能薬」ではない」
「国際貿易の“機能的”アプローチ①輸出は“費用”、輸入は“便益”」「国際貿易の“機能的”アプローチ② 貿易赤字の持続可能性」「国際貿易の“機能的”アプローチ③ 貿易赤字と産業・雇用」だと思われる。五章から八章、第十章はMMTの入門書ではあまり扱われておらず、MMTにとってJGPとは何なのか、国債発行廃止論はなぜなのか?がわからない。難しいと思う人でも必読なのは第9章「MMTによって防ぐことができる様々な誤り」である。これを読んでおけばリフレ派、積極財政派とMMTとの違いがはっきりわかる。