この記録は決して「学ぶことで得られる事」という綺麗ごとだけにフォーカスを当ててはいない。パトリックの父親が煙草を差し入れしているように見えて実は息子へ麻薬を与えていた事を知った作者の衝撃と自己保身、そんな父親をパトリックは尊敬している事実、母親を亡くした後のパトリックの危うさに怯える作者の姿や学校をサボろうとするパトリックの姿も包み隠さず、書いている。そして作者が高校で奴隷制度の悲惨な記録を伝えた所、生徒たちがそれを見たくない理由を述べる場面が詰まされる。
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