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昭和期政軍関係の模索と総力戦構想:戦前・戦中の陸海軍・知識人の葛藤

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BLACK無糖好き
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図書館の予約が途切れることなく入り続けた静かな人気本。在郷軍人の政治進出とその抑制、「統帥権の独立」に限界を見出す議論、総力戦論の三つの観点から、総力戦時代の政軍関係をいかに規定するかを模索していた昭和戦前期からの重層的な様相を描く試み。東條英機の首相と参謀総長兼務について、軍は「統帥権の独立」に固執して「軍部独裁」を目指したわけではなく、政戦両略の一致の必要性から分立主義を克服するための試みであったとし、それも「統帥権の独立」によって阻止されたとしている。そういう見方もあるのかと思った。
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