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バーナード・リーチ日本絵日記 (講談社学術文庫 1569)

感想・レビュー
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順子
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陶芸を趣味とする人が読んだら面白いんだろうなあ。私は日本民藝館にすら行ったことがない。リーチ氏が交流する人々も錚々たるメンバーで陶芸家だけでなく作家、宮様までいる。民芸品、工芸品と芸術作品との違いとは?などリーチ氏の考えが書かれていて興味深いのだが、翻訳が分かりづらい。柳宗悦氏が訳していて工芸のプロだが翻訳のプロではないので、文章が今一つスッキリしていない。文章はそんなだが著者の絵がたくさん、写真も面白い。民芸館にも行ってみようかな。
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Koki Miyachi
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民藝や陶磁器の分野で、日本と英国の文化的架け橋として、柳宗悦とともに重要な役割を果たした英国人バーナード・リーチの日本を旅した貴重な絵日記。約1年8ヶ月に書かれたもの。絵日記としての緻密さと思索の奥行きの深さ、日本への深い愛情と、日本の現状を憂える気持ち、西洋人ならではの率直な悩みなど魅力満載。素描や作品写真も掲載。
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こんとん。
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再読。日記は66歳から67歳の頃の日本滞在中に書かれたものだけれど、常に移動してるし人と会って会食してるし、最後の年譜まで読んだけれどつくづく体力のある人だったんだなぁと改めて感じ入った(人生で結婚も3回してる)挿絵のスケッチ画がいい。亀ちゃんは、何をしているところの表情なのだろう。恍惚とした表情に純粋な愛情を感じる。
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おはぎとぼたもち
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“謙譲におなりなさい―”土台(伝統)と新人類の再統合、柳・濱田との精力活動。元来手と信仰と労働の中に民藝の創造はあった→戦争新思想による生活の一変→不消化・内面の真実なき模倣の氾濫。署名;非自我、個人と協同制作の東西差/陰翳礼讃の筆が浮かぶ
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みみりん
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1953年に来日して講演や作品を制作しながら日本各地を滞在している。70歳前後の時期なのにその活動量に驚いた。移動は新幹線も無く舗装されていない道を凸凹を避けて縫うように走る車に乗ったりしながら。当時の日本の様子もよくわかる。著作権が無く制作したものを名前まで付けてすぐにコピーされて販売されたり、戦前美しかった街並みが工場の煙突だらけになったり人口が増えすぎて心配しているが、そういう時代を通り過ぎて人口減少が心配される今になったのが感慨深い。
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あずき
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『リーチ先生』を読んで。小説内で見知った人名が出てくるので面白く読めた。「亀ちゃん」に言及されるのが一瞬で(もちろん以前の何かしらで大いに触れられたのかもしれないが)小説家の凄さに感じ入るばかり。
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やまもと
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自分の、モノに対する考え方、解釈の仕方を見直せる。
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Judy
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リーチが昭和28年~29年日本各地を訪れ、焼物製作、講演会展覧会など忙しく過ごしたことが描かれている。高村光太郎、志賀直哉、棟方志功らと交流、私が行ったことのある倉敷、松江、別府、中尊寺、大徳寺の描写など興味深かった。地震を体験、水害も聞いている。昔のよいものが失われていると言い、みやげ屋の品をひどいものと言う。報道陣の厚かましさ、英文の公共標識のお粗末さ、レストランでずっとなっているラジオを批判している。
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Billy
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終戦から7年半後の日本を訪れた時の日記。もう、戦争の傷跡は都市から消え去ったかのようだった。凄まじい変化に伴い、風雅なおもむきを失いつつある日本と日本の庶民の姿がリーチの目に焼き付いた。都市にはネオン、広告、パチンコ屋が溢れ、騒音がいや応なしに耳に飛び込んでくる。そんな都市に閉口する一方、田舎には昔ながらの美しい日本が残っている。長い年月が育んだ民藝や陶器を堪能できたリーチ。彼にとって日本は第2の故郷。色々な思いを抱いた滞在だった。ただ、戦後の工業化は確実に押し寄せ、社会が激変しようとする真っ只中だった。
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R As Well
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人間の記憶とは、願望や見栄、あるいは「この方が理屈が通っている」という合理化で常に歪められている。伝聞をあたかも自分の体験のように語ってしまうなどもよくある話だ。よって、ある時代について知ろうというとき、その時代を実際に生きていた人に思い出を尋ねるよりも、当時書かれた日記の類を読んだ方が有意義であることも多い。本書は英国人陶芸家が1950年代前半の日本を訪れたときの日記であるが、戦争に負けて進むべき方向を見失い、全てを「西洋」に塗りつぶそうと混迷に陥った当時の「日本文化」の姿がよく読み取れる良い本だった。
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takakomama
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原マハさんの「リーチ先生」の参考文献の本。1953年2月~1954年11月末まで来日して滞在した時の日記。旧友と再会し、一緒に日本各地に出かけて講演や窯場での制作、食事会、展覧会など、どこに行っても大歓迎されて、多忙で、少々お疲れ気味かしら。
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akotaro
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一番驚いたのは、「リーチ先生」で架空の存在だと思っていた「亀之助」が出てきたこと。この本の終りの方に、金沢の美術学校長である森田亀之助が筆者のもとを訪れ、二人の若い頃の思い出を語りに語ったとありますが、それはまた、全く別人であるようです。 原田マハは上の文章から触発されて「リーチ先生」に出て来る亀之助を生み出したのかしら?
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h0z8じゅうたんの36.5cm
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青森のどっかからさらっと山形通り過ぎて新潟に行っていた。日記いい。
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sibarin♪
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原田マハさんの《リーチ先生》を読む前に。戦後の日本に1年8ヶ月滞在し、思う事・感じた事を日記に書き留めていたリーチ。東へ西へ各地を訪れて歓迎され 楽しかったり楽しくなかったりの会食・沢山のスケッチ・講演・展示会 等々精力的に動いていたらしい。民芸運動で関わる人はともかくとして、志賀直哉・武者小路実篤・梅原龍三郎・棟方志功など著名人が友人や知り合いとして登場したのは驚いた。日本が大好きな事、日本人より日本の風情や文化を大切に思う気持ちを持たれていた事を知れた。
かん

おお!これでsibarinさんもリーチ一族!ともに民藝にどっぷりつかりましょうぞ!

08/30 17:35
sibarin♪

こわ〜い(笑)

08/30 17:55
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hitsuji023
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ネタバレ正直言って陶器についての評論や精神性について、その考えていることを理解することは難しい。日本の事について、現地の人との交流などに著者の人となりが見えて良かった。 話は違うが記述の中に朝鮮戦争の言葉がちらっと出てきて、今そんなことにならなければいいがと感じさせる今日この頃である。 印象に残った言葉を引用 「無謀な試みは消化不良という結果を示しているだけです。あなたが理解でき、感得できるときにだけ、新しいことを始めなさい。どんな国ででも、ほんの少数の人たちだけが、この種の自然な創造能力をもっているものです」
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Mayu
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リーチ先生から興味を持って読んでみました。一番驚いたのは、亀之助、という人物が実在していたこと。森亀之助という方で、ほんのちょっと出てくるだけですが、想像をかきたてられる書かれ方で、マハさんの着想はこの日記なのかなぁと思いました。後半に小鹿田焼の里の記述もあります。戦後バーナードリーチが日本を再び訪れた際に、様々な土地を見聞したり、講演や展示会をした記録で、リーチ先生に描かれている時代からどんな変化があったのか、当時の日本を窺い知るという興味深さもありました。鈴木メソードの鈴木鎮一氏のエピソードが印象的。
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野のこ
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原田さんの「リーチ先生」を読んでもっと知りたくて借りました。私も伝統工芸が好きですが、諸言での「日本人のひとりとして」と言うことばが印象的でした。日記ではとてもチャーミングで楽しいところも多かったです。土地の人々、土、石、器をしっかり書きつつ、わくわく感が伝わる文章。柳さん濱田さん河井さんとの深い交流そして絆の強さを表すような日記でした。亀ちゃんも出てきました♪ってか金沢美大の校長やったんや!私の好きな須田さんに会われてるのはなんか嬉しい。絵は少なめでしたが日記は濃くて満足。「調和」を大切にしたいです。
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i-miya No2
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2016.06.03(2016.07.02)(つづき)バーナード・リーチ著。  05/28  (P078)  4/9、志賀直哉を訪ねて熱海へ出かけた。  カプリの海のように紺青の海に覆いかぶさる菜の花の香り、長崎の畑を思い出す。  43年前、和やかな集まり、梅原龍三郎君、安井曾太郎君、里見弴君、武者小路実篤君、長与善郎君と柳宗悦君と建築家の谷口君。  茶会。  生活様式の西洋化の正気とは思えぬ流行。  将来の日本人は、床の上や椅子の上で生活するつもりなのだろうか? 
i-miya No2

和室の床に足を入れる穴を作り、その上に卓袱台を載せる方法がある程度流行していることを偶然発見した。  私は42年前、最初の家で苦心してこれを完成させた。  これではまだ背中が休まらない。

06/03 19:01
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relaxopenenjoy
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英国人陶芸家リーチの、昭和28/29年にかけての訪日記。鋭い洞察、真の美を見つめる魂。リーチの日本観・美術観が迸る。 リーチの予備知識はあまりなかったが、この本は様々な事を学び気づかせてくれる本だった。ただの旅日記ではない。リーチは66才とは思えないほどのスケジュールで精力的に列島を縦断し、本職の製陶はもちろん、研究及び執筆、名窯、寺社等の訪問、後進の指導、講演、取材対応、トレッキングまでこなす。汽車車窓から見えるおびただしい広告や、ラウド・スピーカー、ラジオの騒音については、「非日本的」とばっさり批判。
relaxopenenjoy

戦後の日本の変化の原因の分析 (一例: 戦後の西欧礼賛と消化不良から、悩み、批判意欲喪失。西洋参入が自分たちの為になると考える故に固有の文化遺産を捨てることを望んだ。)など、日本人以上に鋭い洞察。 リーチの周囲の人との関わり方から、人柄も窺い知れる。 益子の絵付士皆川マスさんのエピソードもほっこり。 そして、何より個人的に思ったことは、リーチは、濱田を友人としても陶芸家としても非常に尊敬しているようだ。

05/12 19:37
relaxopenenjoy

これは、「私は、新たな見方で東洋回帰の意識がひろげられるとき、正しい方法で、いかになされうるかの例証として、濱田を、彼の作品を、益子の暮らしの場を捉えるのだ。」や 三笠宮様の対応をした際の濱田のエピソードを「これは型破りながら不作法ではない濱田の特性を示している。」という記載から推測である。 以下私的備忘録: リーチの言う日本四大装飾家:光悦、宗達、光琳、乾山 気になる窯: 布志名焼、小鹿田焼、丹波焼

05/12 19:38
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i-miya No2
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2016.05.05(2016.06.02)(つづき)バーナード・リーチ著。  05/04  (P027)  産業革命とウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の発祥の地、このイギリスでは、モリスの後継者たちは、純粋化し、隠遁してしまう傾向があり、機械に逆らい、工場や建築を無視してきた。  第2章、日本-第一印象。  1953.02.16、東京着。  02.17、新橋そば、代表的工藝品店、「たくみ」つまらないものが多かった。  
fseigojp

ウィリアム・モリス 日本でいえば柳宗悦ですか

06/03 20:22
i-miya No2

そうですね。

06/04 03:10
3件のコメントを全て見る
0255文字
i-miya No2
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2016.05.02(2016.05.02)(初読)バーナード・リーチ著。  05/02  (カバー)  宮川香山・六代乾山に師事。  東西の伝統の融合。  独自の美の世界。  イギリス人陶芸家。  S28、19年ぶりの来日。  第二の故郷。  棟方志功、志賀直哉、鈴木大拙らとの交流。  (年譜)  1887、0歳、日本在住する祖父のハミルトン・シャープが引き取る。  京都、彦根で祖母が養育。  1904、17歳、HSBC、BK員になる準備。 
i-miya No2

第1章、序曲、東西。  (写真:柳宗悦、リーチ、濱田庄司)  1952.08、国際陶藝・織物会議。  目的:思考の交換。

05/02 12:18
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青椅子
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67歳のリーチが昭和28年から29年にかけて日本各地を歩いた記録。風景や人物の素描の挿絵が多く、観察も感慨も気持ちよく読んだ。民芸運動は日本だけの話じゃないのだなと改めて。有名人ゆえすぐに人が集まってきちゃうのが大変そうなのに、望まれることはできるだけ対応しようとするリーチ。小鹿田の里に行ってみたくなった。
0255文字
壱萬参仟縁
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現代のブログのような形式で、挿絵や写真がありアクセントがきいている。陶芸の瀬戸と多治見の製作所を見学したという(65ページ)。昭和28年の戦後、来日したリーチは男尊女卑を目の当たりにする(99ページ)。人物にしろ、風景にしろ、スケッチが大変優れており、文章と共に小気味よさを感じる。水墨画も上手だ。汚い駅の長野から野尻湖畔へ向かったようだ(181-182ページ)。中尊寺や弘前、京都や益子、浜田など、各地を訪れたようで、通訳案内士にとっても、バーナードリーチの訪れた場所ぐらいは知っておきたいと思った。
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szur
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旅行日記ではない。民藝運動の状況や歴史的位置付けなど、今読んでも色々と示唆に富んでいる。
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バーナード・リーチ日本絵日記 (講談社学術文庫 1569)評価73感想・レビュー24