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無きが如き (講談社文芸文庫)(Kindle版)

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八月九日に対する人々の抱く複雑や立場が鮮烈に残る。それぞれの九日があり、たとえ部外者であっても単純ではない思いがある。経験を通して語られる終戦に対する実感、その言葉の重みは深く、切り離せない、言葉にならない感情も伝わる。自分がつらいのか、人の気持ちを察してつらいのか。自分はそれを選ぶまいと決めたその意志が語りを確かにしてゆくようで引き込まれた。やむを得ないという言葉を放ち、時代の舵が片寄りを見せるときの怖さ、流れに巻き込まれてゆく中、生きる難しさ。過去と今を結ぶここにあるそれぞれの声、生と死が心に迫った。
0255文字
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無きが如き (講談社文芸文庫)評価67感想・レビュー1