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構造素子 (ハヤカワ文庫 JA ヒ 6-1)

感想・レビュー
36

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オキアミ
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ネタバレSF作品。言語で構築された多元宇宙の話。宇宙は階層構造で出来ていて、下位階層であれば気軽に宇宙を作れたりする。複数の宇宙が絡みあうため理解にパワーがいるが、内容としては親子のすれ違い。主人公の境遇を考えると拗らせるのは仕方ないと感じた。もし父親と対話出来ていたら違う結末だったろうな。面白かった。
0255文字
隠居
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小説もSFも苦手な私にとって本書は殆ど初めて体験するSF小説となった。
0255文字
アイリス⭐️
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うーん、分かったような分からないような… SFの様な、詩の様な、哲学の様な? しかし作中の名作SF、SF作家達の代表作群を、確かに読んだ記憶はあるが、内容については記憶の彼方… あゝ情けない…
0255文字
小野靖貴
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記述の限界は思考の限界であり、感情は思考によって描写されるが、感情は思考されない。 描写されない感情は再現されず、存在有無は定かではない。感情は瞬間である。瞬間は永遠である。 あなたは父の記憶をあなたの記憶としてたぐりなおすのだった。 夜は長く、夜は短かった。あなたは眠くならなかった。 夢の中の夢の中で、ダニエルとラブレスは透き通って見えた。存在し、存在しないかのように。 - 小説というフォームの自由さに挑戦してる。 例えば前提を一文でぶち壊しにできる自由。サンドボックスみたいな文章。
0255文字
質堵
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中盤まで、誰が理解できるんだこれ…ってなってたけど終盤からめちゃくちゃ引き込まれた 理路整然として静かな文章なんだけどアツくてとても良い  あとがきと解説で(こういう話だったんだ!)って驚いた
0255文字
エイサノオト
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L-P/V基本参照モデルは、都市伝説・オカルト好きな私にはにはすんなり理解できるんだなあ。
0255文字
正午
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人間が寿命を克服したら、有限故の時間の価値が失われる。(p363)
0255文字
午後
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言葉によって書かれる可能性がありながら、この小説の中では書かれることがなかった無数の文章が、物語が、景色が、感覚が、記憶が、固有名が、事件が、書物が、場所が、この本を読んでいる間ずっと頭の中を駆け巡っては消えていった。そのように、この小説の豊かさは、この小説の外側に、これを読むあなたの頭の中にあるのだと思う。
午後

ここに描かれなかった物語は、ここで書かれなかった言葉は、彼らが書き落とした事柄は、これから私たちが書いていかなければいけないのだという気持ちにさせられて、とても良い小説だった。ある意味で、作中で世界を変える物語を書いたとされているH・G・ウェルズのそれに匹敵する物語なのではないか。

10/16 21:47
0255文字
to_chan
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たいして理解しないまま言葉の力だけを感じて読了。その理解の範囲で終盤は面白かった。で、最後に載ってる作者の梗概を読んで、あああなるほど…いやこれ最初に載せてくれ。 そして神林長平の解説。これがすごい。本書のあらすじを丁寧に語ってくれてて、こんなに面白い小説だったんだ!と気づく。手遅れ。
0255文字
ふじい
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やっと読了 作者の本業から、ゴリゴリのソフトウェアサイエンスと階層世界構造に惑わされることを警戒して読み進めたが、杞憂でした。理屈より静かだか熱い文章がよい。 SNSの発言や企画を含めて樋口恭介というイベントとして楽しみたい。
0255文字
ゐづみ
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記述が冗長で煙に撒かれてる感。でも、梗概をつけてしまうのは身も蓋もない。
0255文字
a.k.a.Jay-V
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SF好き或いは読書家へのリトマス試験紙。読み始め、その世界観にスノッブ感があるものの、慣れてくると、ドリップされてドップリとハマる。
0255文字
ふりや
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『ポストコロナのSF』に収録されていた『愛の夢』がとても好きだったのでこちらも読んでみました。SFの枠組みを用いて描かれるある家族の物語。物語ることについての物語。複雑な構成や独特な文体、散りばめられたオマージュなど、一読するとかなり難解に思えますが、最後まで読んでみると「なるほどそういうことか」と腑に落ちました。著者によるあとがきや神林長平さんの解説も合わせて読むとより理解が深まります。樋口さんはこれがデビュー作のようで、この新しい才能が今後どのような作品を作っていくのか、とても気になるところです。
0255文字
akapon
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ネタバレどうやってSF的に決着させるんだろうと思っていたらうわそう来るかと見事に一本取られた。途中で考えなかった訳ではないが語りに乗せられて読んでいる内にすっかり忘れていたのでかなり驚いた。解説はこの作品ならこの人以外いないでしょという神林長平でその視点にも痺れた。
0255文字
ふぃすか
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知識があれば何言ってるかスッと入ってくるんだろうなぁと思うこと多々。もっと万人にわかりやすく語ろうと思えばできるのではなかろうか。誰か翻訳して!(雰囲気台無し)"今ここにいる自分は上位存在によって語られている物語かもしれない"っていうネタの現代版なのかな? まぁ作者氏が補記で「あなたの好きなように読めばよい」と仰ってるのでそうすることにします。結局のところ誰かが亡くなった時に思うことの第一は残念だという事に尽きるような気がする。だからと言ってライジーア008の語るような世界に生きたいとは思わないけど。
0255文字
hawk
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訳がわからないなと思いながら読み進めていると、突然OPNが登場し、主人公の父の名がOPNの本名だということに気付き、そこで妙に納得しました。 似ているなぁと思っていましたがまさか「ワンオートリックスポイントネヴァー」からの引用だとは。その他にも現実世界からの様々な引用があり、興奮できるポイントが満載でした。
0255文字
ニッポニテスは中州へ泳ぐ
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☆=3/5 執拗に事実関係を記述しようとする描写法と音楽的な要素のちりばめ方が古川日出男を思わせる。 『あなたのための物語』『進物史観』『テキスト9』を混ぜ合わせたような感じもあるかな。  ただやっぱり、メタ構造とか可能世界的な世界観を先に出されちゃうと、主人公にとっての「二人称の死」が持つ重みが薄まってしまうような・・・。
0255文字
ヤマニシ
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「言葉によって書かれた物語は、言語の外で、言語化できないものを喚起し、沈黙という仕方とは別の仕方で、言語できないものを雄弁に語ることができうる、唯一の手段だ。」(p420)
0255文字
なつきたきぎ
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最後の参考に始まる怒涛の記述の中に、何かがようやく見えた気がするのですが、それもあまりに掴みどころがなく、今なお着地できていません。「あなた」との問いかけの畳み掛けがもたらす得体の知れなさに苛まれ続けています。 着地を目指そうというのが、曰くそもそも小説や言葉のユーザーとして驕っているのかもしれませんが。 (あとはやはり本は間を空けて読んではいけないという反省を強く感じた次第です。)
0255文字
そんれい
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主人公エドガーが、父ダニエルの死後に母から渡された未完の草稿を読むことから始まる。「言葉は言葉は自身で独立し、新たな言葉を作ってゆく生命体なのだとあなたは身をもって知った」父と子、人工知能の物語。物語の構造が難解で、読了後に作者の梗概を読んで、ようやく物語の構造がわかった😅 章が変わるごとに「わたし」、「あなた」が誰を指しているのか分からなくなってたので、もう一度読み直しが必要だ。作中作に出ていたH・G・ウェルズの本も読んでみたい✨
0255文字
きっしょう
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階層の転換で世界観を難しそうに書いてはいたが、後半は読み易くなってきたので冗長な部分を無くしてキレのある展開の作品なら次も読めるかな。
0255文字
玉瑛
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うわぁめんどくさい!面白い!と思いながら読み進んでいった。複雑で錯綜しているSFらしいSFと言った感じ。全然物語の構造が理解出来ていないのに不思議と読み進めてしまった。むしろ、「構造を理解させてくれ!」という思いがページをめくる速度を上げさせたのかもしれない。壮大なハッタリで、強力な現実感。圧倒的。
0255文字
緋莢
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エドガーの父・ダニエルは売れないSF作家。父の死後、エドガーは未完の草稿を母から受け取る。その物語内では人工意識の研究者が、「エドガー001」という人工意識を構築して…あらすじに<選考会で絶賛を浴びた、第5回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作>と書いてあり、大森望さんも本の雑誌の連載(『21世紀SF1000 PART2』に 収録されています)の中で<同賞歴代受賞作でダントツの傑作>と書いています(続く
緋莢

作中作とダニエルの現実の物語が展開していきます。“物語”というものに対する 熱量は伝わってきましたが、それを自分がきちんと受け取れたかというと う~ん…自分がこの作品をきちんと理解するレベルにまだ達していなかったようです。 出直してきます。

09/06 19:55
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ひびキング
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ヒトがヒトでなくなった時、その物語を記すのは誰か(何か)? と酉島伝法に考えさせられたが、ここにその答えのヒントがあったかもしれない。ヒトでないものが記述したものを物語と言えるのか? ヒトが読んでこその物語ではなかろうか。単行本時とはまた違った感想。早く新作が読みたい。
0255文字
無重力蜜柑
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ネタバレ最初の方はトートロジーと撞着語法がしっちゃかめっちゃかに詰め込まれる破綻した文体と、雑な衒学に振り回されて放り投げそうになったが、150Pを超えた辺りで突然読めるようになった。慣れもあるが、一文一文を本気で読み込むのは無駄かもしれないと気づいたからだと思う。サーッと読んで総体として掴むくらいで丁度いい。印象としては、現代思想系の円城塔。脱構築とかテクスト論とか大文字の他者とか、そういう概念が多分中核にあって科学的レトリックと独特の文体で語り得ぬ何かを語ろうとしている。200P以降はかなり楽しく読めた。
無重力蜜柑

まあ評価は分かれると思う。結構ちゃんとSFやってる部分なんかは割と楽しかったけれど、情報技術用語の使い方とかどれだけ合っているのかは疑問。あと、やっぱり現代思想とか嫌いな人間は拒絶反応起こしそうだよなあってなった。梗概はここまで自由にやって良いのかと参考になる部分もある。

09/03 15:17
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PenguinTrainer
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自分が認識できる世界よりさらに高次元の世界や低次元の世界がある時空間における意識の話。 小説の中の登場人物に人間性を感じるように、世界は文字列(コード)で記述可能なものである。それら世界が本棚に置かれる本が如く存在するとともにその本棚を観察するより高次元な世界を文字列で記述することすら可能である。突然変異的な同人誌の存在もある中、理不尽なまでに一つ上の階層の意識によって改変・創作されてしまう世界の物語。 9章に全てが詰まっており、他の章は9章を理解するための前置きに過ぎないと感じた。
0255文字
どどんぱー
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言いたいこと満載の不思議作品。作者の引き出しの中をかき混ぜて垂れ流される順序に読まされているのか。文節どころか章ごと順番を入れ替えても成り立つような(分からないような)文章で、編集者はどう校正したのだろう?だいたい、半分まで我慢して読んでから、何度読むのをやめようと思ったか。つまり、ピカソの絵を見ているようなもの?素人には分からないってか?ー>コンテストの選者さん。国語辞典を500ページ読むほうがためになったと思う。
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プロムナード
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小説というものの魔術的な生態については、まともに考えだすと気が狂いそうになるほど深遠で捉えがたく、その一部をつかみとろうという本書は、なかなかに狂気の沙汰だと思いました。未生の――文字によってただひとつに収束する前の重なり合い状態にある小説が、一体どのように息づいているかを疑似的に観測する、そんな体験でした。
0255文字
コユキ キミ
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ネタバレ最初、解説から読み始めた。さっぱり理解できなかった。全部読み終えた今なら、よくわかる。これは解説から読んではいけない小説だ。 昔、ランダムに言葉をつないだら、意味が通る小説ができる確率はどれくらいなのか考えたことがあった。その感じを思い出した。実験的だと思ったのだ。ライジーアが出てくるところなど、時折血が逆流するような瞬間を味わえた。父の愛が愛のままで終わってよかった。そこを裏切られることなく終わってよかった。
0255文字
どどんぱ
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メタ構造の入り組んだ物語。物語を書くということはこれ程までに絶望と情熱の間を揺れ動くものなのだろうか?書かない私にはとても激しくて、熱い。そんな感じ。言葉を文字列にするという表現が意味深。
0255文字
sucksuckhello
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何かを文字で残して、それを読んで、新たに文字で書いていくことの人類の所作を小説の構造を使って表した作品。親子愛を表した小説でもあり、ハードSFでもあり、SF文学論でもあり、文明論でもあり、様々に開かれた野心的な作品。自分も何か書いてみたくなる。
0255文字
塩崎ツトム
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「コヌルトピア」と同時受賞のデビュー作。伴名練のようなSFの切貼り、リミックス、ポスト伊藤計劃時代としての死者の代弁、SFとはなんだろう、物語とは何だろうという問いが、ひたすら反復されていく。傑作。
0255文字
haora
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△?
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ソラ
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なんていうか小説なのか評論なのか、なんとなく大まかな流れはわかったけど感想が難しいな…。
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