読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
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かりめろ
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図書館でなんとなく惹かれて手に取った本。ロンドン・タイムズ紙が世界最高の短編作家と讃えたイーディス・パールマンの短編10編を収録。響く人には響くのかもしれないけど、高校生の頃にちょっと背伸びして読んでいたような本という印象。
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けぴ
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10編の短編集。足のケアサロンを営むペイジと離婚したばかりのベンの二人の邂逅を描く『初心』は、映像が浮かぶ優れた短編。素晴らしい作品群を期待したが、その他の作品は今ひとつパッとしなかった。海外では評判の良い作品集のようだが自分には合わなかった。
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練りようかん
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10短篇。品があって繊細で、描かれる人も感情も頭にひそやかなと付けたいような動き方。静かな調べに身を任せていると瞬間的に沸騰するような意識の目覚めがある読み心地。本タイトルの蜜が密に重なって見えたけれど、だんだん山じゃなくて虫の方がフィットしてると思い、日本語の漢字までぴたりとはまってしまう物語と世界観に著者が何かを超越した能力の持ち主に感じた。訳者の古屋さんはどう感じられたのだろう。特に面白かったのは3篇。設定の引きに加え「初心」と「お城4号」の水と死から渡す生、表題作の生命と自律が興味深かった。
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dubonnet
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躰の一部にずっと心に残る文章が触れているような感覚がある。それは書き手と読み手の交歓のようなもので読んだその時の体調で微妙に体温は変幻し時に遠い昔の痛覚を呼び覚ます。「初心」「石」が好き。自分も片足を入れている筈の老いの境地。硬い樹皮に被われていく肉体、甲殻のような頑な思考のあわいには甘く流れる官能がありまだ損なわれていない若くない女の生き様を感じさせる。「幸福の子孫」と表題作は親になる悦びと幼少の頃愛されて育った悦びとが行き交う。センシティブな少女時代を経て守り守られる存在は強さと寛容を産み出すのだ。
dubonnet

「道を誤った少女に、もしもあなたが間違った目(もく)に生まれてきてしまったとしても、人生はそれほど悪いものではない、と小声で伝えよう」《蜜のように甘く》

12/30 07:37
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algon
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終始静かで沈潜した雰囲気ながらやや不気味な底意もあるような。そんなひんやりした霧のような感覚が通奏低音のように全編を漂うのだが…これは10篇の短編集。いやぁこれは稀有な本です。無二と言っても良いのかもしれない。浅く受け取ってもいいけれど掘り下げたら厭になるくらい深いのではないかという余韻を感じさせる読後感。きらめくように全編に散った言葉たち。凡庸なレビューでは伝えられないけれど結局は読まないとわからない熟達の才能に只々参りました。表題作、「初心」「石」などが特に好みでした。含みのある表紙も好み。傑作です。
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沙智
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瞬きの間に過ぎ去っていくような人生の断片を掬い上げたかのような短編集。静謐で香り高い小説達。ひとつひとつの短編は20ページ程度だけど、長編小説並みの濃度がある。「初心」「従妹のジェイミー」「打算」が好き。表題作も良かった。
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ちゃっぴー
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簡潔な筆致で繊細に心の機微をすくい上げる。全てを語ってる訳でもなく、陰の部分は読み手にゆだねられているような気がする。静謐で上品は艶もある。静かな余韻が残る大人の短編集。
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ちゅんさん
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静謐で淡く美しいが読み終わると濃密さも感じられる不思議。言葉にすることのできない感情、機微を上品に掬い取る、ファンタジーを交えながら。“世界最高の短篇作家”を大袈裟だと思うなら読んで確かめてみて、と言う訳書の言葉も納得の作品。
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モカ・ベリー
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最近読んだ中でいちばんよかったかもしれない。どの話も、すっとその世界に入り込めるいい短編集だった。この人の本をもっと読んでみたい。
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M H
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市井の人々の密やかな心の揺れを繊細に静謐に描き出す短編集。劇的な事件はなくて、人生そのものがドラマでありサスペンス。些細な出来事に読み手の心も震える。同じ短編の名手のウィリアム・トレヴァーを思い起こすところがあった。気のせいかもしれないが、視点の移り方がやや独特で集中力を要し、そのぶん人も年月も自在に行き来する手腕に触れられる。最後の2行に込められた思いを読みたくなる「幸福の子孫」が一番好き。
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みねたか@
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10篇の短編。静謐でしっとりとした語り、全てを言い尽くさず行間に包み込む深みと陰影。幾編かは淡白に感じ印象もぼやけるが、他の作品の素晴らしい出来栄えを見れば、私が大事なところを読み飛ばしたのだろう。素晴らしいものの中でも、足専用のケアサロンでの男女の交感を描いた「初心」、43歳で妊娠6週目を迎えた独身の女性校長の選択を描いた表題作は、限られた紙数でいくつもの人生が交錯し、生きることの苦しさや悦びが凝縮されているようで、本当に味わい深い。
みねたか@

「石」から/幸福は時を引き延ばす。毎日が一編の長編小説のように長く感じられた。毎晩が二本立ての映画だった。毎週が一生に等しかった。静かな一生。いつも彼女の胸の下にドア・ストップのように無理やり押し込められている悲しみが、その効力をなくすような一生。

01/23 18:21
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とっしー
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重なりながらも離ればなれな人たち。希薄な空気に漂うような言葉と想い。静謐と情熱をほんのりと散りばめた時を流れる。
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治野
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うっとりしちゃう
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読書ノオト
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70歳を超える作家イーディス・パールマンによる短編集。すべての作品が簡潔であり深淵で、意義深い。様々な経験を重ねてきたパールマン自身と静かに沈黙しつつ心で語らうような時間。どの作品も霧がかかっているようで、喪に服すような静謐さに溢れている。その沈黙によるある種の雄弁さは、ちょうどモノクロの写真がフルカラーの写真よりも時にメッセージ性に富むのと似ている。すべての文が必要で、無駄がない。なのにそう感じさせる力みも皆無だ。この筆運びはもはや美学と思う。ただし、翻訳としては難解な部分もあり、再読すべしと胸に刻む。
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ベル@bell-zou
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アルバムをめくりながら思い出話に静かに耳を傾けているような。10年前の私なら退屈だったかもしれない。あるいは10年後の私なら親身になれるかもしれない。生も死も人生のただのトピック。喜怒哀楽の一切を言葉にせず物語る。それで十分。それで十分に心に刻まれるのだ。いずれ私もこの境地に辿り着けたなら。そんな憧れにも似た気持ちを抱いた。ヒッチコックの裏窓の雰囲気が柔らかく漂う「初心」、家族と他人とそれぞれの幸せのかたち「お城4号」、最後2行の不意打ちに思わず泣いた「幸福の子孫」、が特に好き。↓
アン

ベルさん、こんばんは。素敵な短編集でしたよね✨簡潔な文章でありながら、美しくほろ苦く静かな余韻が響いて…。ベルさんのあげたお話、私も印象に残っていて、歳を重ねたらまた読み返したいなと。表紙のパールマンの奥深い眼差しに惹かれます(*˘︶˘*)

08/15 20:57
ベル@bell-zou

わぁ、アンさんだ♪コメント嬉しいです(*^^*)アンさんの仰る簡潔な文章、特に唐突とも思えるような物語の始まりにグッと気持ちをつかまれました。表紙のパールマンの表情、過去は振り返っても引きずらず。…なんて風に見えます。パールマンは初めて読んだのですが、またいずれ他の作品も読んでみたいです(*´ω`*)

08/15 22:54
3件のコメントを全て見る
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ほんとのつながり
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諦念と官能の短編集。 特筆すべきは、官能をあくまで上品に描くその技巧にある。決定的な瞬間は描かず、その予兆を視線や仕草の描写でほのめかす。余分な説明は大胆に切り捨て、余白には倦怠を滲ませる。 短編「石」の、女性が床に落とした眼鏡を男性が代わりに拾う場面の描写はその白眉だ。 ”彼は落ちた眼鏡を拾い上げ、レンズに触れずにつるを畳み、親指と中指で環の形を作ってブリッジのところを摘まみ、彼女に差し出した。その瞬間、眼鏡がないとあなたの眼は表示灯のように光るね、と言われたことがあった、その輝きが放たれた。”
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まこ
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老いることも、老いに体が抵抗したり若い人に嫉妬することも当たり前。当たり前をそのように描いて、心身共に触れていくことでケアをする。帽子の手品が短い話の中で時間も人の動きも盛んで、これだけで長編出来るくらい。
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ななししりー
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タイトルや表紙デザインのせいで甘ったるいハーレクインみたいな印象がしてもったないないなあと思った。
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よいこ
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素敵。静かなのに物凄くドラマチック。何て上品なのにこんなに色っぽいんだろう。何気なく指先にまで自然に優雅さを纏う人のように、実は緻密に構築されている隙のない文章。もちろん、計算付くだけでできることではない。派手な言葉は一切出てこないのに、それぞれの人達の気持ちが後から後からじわっと漂う。魅了される。これも読み返したい作家さん。ちょっと訳は私には?のところあり。
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ぐるぐる244
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ネタバレ「蜜のように甘く」主題と全く関係ないけれど、モーゼの 物語に出てくる「マナ」はどんなに美味しい食べ物だろう、と小さいときに想像していたのだが、カイガラムシの排泄物だったとは驚き。
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Ducklett21
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最高の短編作家と言われるイーディス・パールマン、初読みでした。割と勝手だったり、生々しい欲望がむき出しだったりするのですが、優しく見守るような書き方が素敵。どれを読んでも暖かい気持ちになります。短編なのに多くの人物や事件が惜しみなく描かれていて、それぞれが長編になりそうなところ、極限まで絞り込んであります。全部好きですが、お城4号・石・帽子の手品・幸福の子孫は優しい感じが特に心地よかったです。
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き
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文章としては読みやすい作家さんだったけど、何気ない当たり前の日常の延長線を描いているようでどこかファンタジーめいた、不思議な話があり、読みながら少々混乱することがあった。美しい小説です。 登場人物は多岐にわたるけど、どちらかというと中年から高齢の女性が多い印象で、私はその年齢層の女性が多く描かれた小説をあまり読んだことがなかったかもしれないと思った。
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rico
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素晴らしい本に出会えて幸せ。訳者が「帰還兵はなぜ自殺するのか」を訳した方だと知ってちょっと驚きました。ぜんぜんジャンルが違いますが、あちらもとても感銘を受けたので。
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アキ
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10篇の短編集。「初心」tender foot、「お城四号」castle 4、「従姉妹のジェイミー」her causin Jamie、「帽子の手品」hat trick、「蜜のように甘く」honeydew、が印象に残る。どの作品も登場人物たちは、少しだけ重なり合う人生を生きて、それぞれに思いを馳せる。死と生者の悲嘆、思いがけない結婚、情事の後の死、娘たちの結婚、寛容と自律。すべてを語らず、その存在を仄かに匂わせて、そのまま終える余韻が心憎いほど。
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夏
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最初の短編「初心」を読んで、どことなく小川洋子さんの本を読んでいるようだと思ったら、帯を小川洋子さんが書いていると知って何たる偶然だろうと驚いた。だがあとがきによると小川洋子さんはこの著者の良き理解者であるようなので、偶然ではなかったのかもしれない。とても静謐な短編集で、最初の短編を読み終えた瞬間にこの著者の作品をもっと読みたいと感じた。日本ではまだこれを含めて二冊しか刊行されていないようなので、もっと翻訳を出してほしい気持ちでいっぱいだ。小川洋子さんファンならこの著者も好きになる人が多いと思う。→
夏

この著者が日本でも人気作家になることを願う。本当に素晴らしい短編集だった。★★★★★

05/03 15:48
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るな@ぼちぼち復活
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小川洋子さん絶賛の作家さんであるようだが、私にはその魅力が最後まで理解出来ず…苦手な文章を我慢して読む苦しい読書であった。
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yumi..✽
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とても良かった。どの短編もほろ苦く瑞々しい。当時はきっととても辛い思いをしたんだろうけど、振り返れば、それが結晶となって、今の自分の、悲しみも知っている優しい皺になっているような感覚。全ては過ぎ去り、ゆったりと流れるきらきらした川面を眺める感覚。表紙の、シワが刻まれて優しい眼差しで回想に耽るような著者の写真がいい。横顔を見つめ、そのまま、昔話におとぎ話を混じえて、お話をしてもらった気がする。帯の小川洋子さんにも運命を感じた。
ことり

この本、私も大好き♡ もちろん私の本棚にもあります(先日のつぶやき写真にはうつっていなかったかな… 「フランス組曲」とおなじ段にひっそりとあるの♡) 一編一編が立ち去り難く、香り高く、甘く苦く。表紙のパールマンの横顔、透徹したようなまなざしもいいよね꒰ღ˘◡˘ற꒱♡∗*゚

04/17 13:07
yumi..✽

ことりちゃんも好きだったらうれしいと思っていたら、本棚にありました♥(ˆ⌣ˆԅ) 一編一編が本当に濃密で、一編ずつの終わりと、一冊の終わりを惜しみながら読みました。いつまでも読んでいたい、浸ったいたい本でした。「フランス組曲」も気になります...♪*゚

04/17 15:14
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ハナハナ
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顔に刻まれた深い皺これまでの人生を受け止めまだその先を見据えようとする遠い眼差し。ここから物語が始まっている気がしてそっとページを開く。どの作品の登場人物も自分の運命を受け止め抗う事なく人生に密やかな喜びを見つけていくありのままの日常が一筋の光を伴って静かに進んでいく。しかしそれは濃密であり時には官能的に。読み手の心をどぎまぎさせる10篇の中で「お城四号」の登場人物の真の優しさが余韻となって心に残る。表題作「蜜のように甘く」は意表をつく展開で最後まで目を離す事ができなかった。正に傑作な短篇。
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ケロリーヌ@ベルばら同盟
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この余韻を何に例えれば良いのだろう。原題の『Honeydew-荒地の甘露-マナ-』だろうか。簡素にして豊か。歳月と生き物の営み、そして愛。まろやかな甘さと幾許かの苦さを内包する珠玉の10篇。琥珀色の雫を惜しみつつ舌の上で溶かし、心に沁みわたらせてなお物語の世界から去り難い。今少し、美しい黄昏の寂しさの中に漂っていたい。
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

この本とても良いですよね( ˘͈ ᵕ ˘͈ )私も読み終わって本を閉じた後もしばらく余韻に浸っていたかったです。図書館本で読みましたが自分の本棚にもほしい♡

02/14 21:19
ケロリーヌ@ベルばら同盟

ちなぽん、素晴らしかったです‪(*ˊᵕˋ* )。ワタクシも、図書館でお借りしたので、いつか必ず我が家にお迎えしたいと思います🐸💕🍀

02/14 22:01
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ガーネット
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清く正しくなんて生きられないし、清く正しくを突き詰めたら、ディストピアになってしまうから、歪んだものや欠けたものこそ愛おしむ視線を…。そういうものが、そっと息をつける暗がりを守ろうとする感じは、小川洋子さんを思い出す。静かで、薄暗く、靄が漂うイメージから、しっくりくるのは東欧の空気。アメリカ在住作家さんなのに…と、著者略歴を読んで納得した。ユーリ・ノルシュテインの『きりのなかのハリネズミ』が、本書と重なって見えた気がした。 https://bookmeter.com/books/155161
アン

ガーネットさん、こんばんは。絵本を読んでみました。出会った動物と出来事、抱く想いに人生を例えているようですね。様々な出会いを受け入れて… はりねずみさんの表情がとても可愛くて、待っていてくれた大好きなこぐまさんとのラストシーンが心に残ります (*ᴗˬᴗ)

02/17 22:44
ガーネット

アンさん お好みに合っていたようで、ホッとしました(๑˃̵ᴗ˂̵)色鮮やかな絵本も、陰影や気配が主役の絵本も、それぞれに魅力的ですね。この絵本は、自分も森のなかにいるような気持ちになります。アンさんのレビュー、コメントを拝見して、またあの森へ行きたくなりました( ´ ▽ ` )

02/18 05:36
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フランソワーズ
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丹念な描写で表れてくる、様々な人の営み、考え方、生き方。特に愛と死についてのそれぞれの”考察と実践”が、おもしろく感じられました。 いちばんのお気に入りは『石』です。
フランソワーズ

→こんな文章がありました。 「死者たちはその死を生き残った者たちに返し、生者たちは生の終わりが来るまで嘆き悲しむ運命を担わされるのだ」(『初心』)。

02/07 16:24
フランソワーズ

→これも挙げておきます。 「幸福は時を引き伸ばす。毎日が一篇の長編小説のように長く感じられた。毎晩が二本立ての映画だった。毎週が一生に等しかった。静かな一生。いつも彼女の胸の下にドア・ストップのように無理矢理押し込められている悲しみが、その効力をなくすような一生」(『石』)

02/07 16:28
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アン
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普通の人々の日常にある情景や密やかな想いを、しっとりと繊細な筆致で綴る短編集。足のケアサロンを営む女性が秘密を打ち明けられる「初心」、箪笥の引き出しにある不気味な絵「夢の子どもたち」、3組のカップルが織りなす日々「お城四号」、女子校の校長と摂食障害の生徒の結びつきを描く表題作など10編。罪の意識、一瞬の戸惑い、波立つ心、望みや決意…。どこか奇妙で死が影を落とす内容が多いのですが、生きていく上で受け入れなければならない強さや慈愛が伝わり静かな余韻が響きます。表紙の著者の未来を見守るような凛とした瞳が素敵。
ことり

アンさんと好きな短篇がかさなっていてうれしい*.(๓´͈ ˘ `͈๓).* この本はすばらしかった… ひとつひとつ読むごとに胸にしみわたる余韻をかみしめたこと思い出します(✿︎´ ꒳ ` ) 私は古屋さんの翻訳だったので手にしたのですが、訳文はもちろん、表紙写真の著者の深くきざまれた皺ややさしく厳しいまなざしも、物語をささえているすべてが美しく好みでした(ლ˘ᵕ˘).。.:*♡

02/15 08:29
アン

ことりさん、どのお話も最後の数行がとても素晴らしかったと思います。魅力的な作品ですね。パールマンの気高さを秘めたような眼差しが本当に美しくて…感想を共有できることが私も嬉しい♡ありがとう (*ᴗˬᴗ)古屋美登里さんは、『海を照らす光』を読んでいますが、「アイアマンガー三部作」など、いつか手に取ってみたいと思います(⁎ᵕᴗᵕ⁎)

02/15 09:39
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ぱせり
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選んだこと、選ばなかった事。喪失と獲得。幸せと不幸せ。成功と不成功。反対言葉のようなどちらも、本当はそんなに変わらないのかもしれない、と思い始める。大切なことは、そんなことじゃない。いつかずっと後になったら、選んだ事と選ばなかった事の区別も、はっきりしなくなるに違いない。
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びっぐすとん
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図書館本。初読作家さん。なぜこの本を借りようと思ったのか思い出せない。新聞書評だろうか?日常の非常に細やかな部分を掬い取ったような物語たちで、コロナや子供の受験などで心が波立ち、平静でいられない今、正直読んでも心に響いてこなかった。同じような家庭環境やシチュエーションを小説にしても日本の小説はこういう雰囲気にはならないんだよな。ウイットに富んでいるというか、深刻なことをサラッと言えるのは風土の違い?作家の受け止め方?あと10歳、歳を取ってから読んだら良さが分かるかもしれない。
びっぐすとん

そんな中でも「お城4号」が良かった。

01/18 15:44
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はなこ
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女性らしい目線での、なにげない人生の一場面を切りとった印象的な物語たち。この作家のことがとても好き、と思うのはところどころに見られる愛らしい描写。たとえば「石」。ある日彼女は小径で黒い石を拾った、と書かれていたらなんとも思わないけど、作家は「ある日、黒い石が小径で彼女を待っていた」と書く。そういうちょっとした視点のひねりがとても好き。
0255文字
かも
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死者たちはその死を生き残った者たちに返し、生者たちは生の終わりが来るまで嘆き悲しむ運命を担わされるのだ。(本文より)
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棚から一つ神
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世界最高の短篇作家と讃えられたらしい。私には表現が複雑で難しかったですね。
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kurumi
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この短編集がとても評価の高い理由の1つに、今までに見ない類の、微細な人物描写にあるのだと思う。足を洗うという行為や、蟻の胃袋、台本が用意されてるかのような診察…。そこから拡がりをみせる物語の展開は、静かでありながら、何か大切なメッセージが随所に散りばめられているため、目が離せないのだ。簡潔にして深遠と、小川洋子さんが評価している理由が頷ける。内容の理解がまだ追いついてない所があるので、また読み返したいと思う。
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ちえ
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現実とファンタジーの間のような淡淡とした不思議な印象の10の短編。とらえどころがないのに細部は精密に見せられていえるような気がする。スノーボールや顕微鏡の世界を覗き込んでいるよう。「お城四号」「夢の子どもたち」「幸福の子孫」が好き。カイガラムシや蟻の生態が語られる「蜜のように甘く」も独特。…レビューを書いていてなぜか江戸川乱歩の「押絵と旅する男」を思い出している。同じように彼らの独特な世界を垣間見ているような感じを受けているのかも。
ことり

うつくしいレビューですね(*๓´ㅅ`๓)♡ 繊細でささやかなきらめきを閉じ込めたような短篇世界、でもかならずしも綺麗なものばかりをあつめているわけじゃないところが私も大好きでした。「押絵と旅する男」わかる気がする♡ 私は「押絵~」は小川洋子編のアンソロジーで読みましたが、この本の帯の惹句は小川さんで、ひっそり一本の糸で繋がれているようですね♡

11/23 16:27
ちえ

あら!ことりさんに美しいレビューって言われて照れます(#^.^#)「押絵…」わかってもらえると嬉しい。小川洋子さんのひっそりとした奇妙さにもつながる感じましました。表紙の作者の写真、密かにすべてを観てきた、という印象です。

11/23 17:37
4件のコメントを全て見る
0255文字
tsuki
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短編集。どれも良かった。特に良かったのが『お城四号』『幸福の子孫』『蜜のように甘く』だった。でも読むタイミングでまた変わりそうな気もする。
ことり

粒ぞろいですよね(❁´◡`❁) 私も大好き。読んだあと買いました♡ また好きなときに読みたくて♡

11/14 15:41
tsuki

良かったです!今年、『双眼鏡からの眺め』を図書館で借りて読んでとても良かったので、こちらはすぐに買ってしまいました(^^)

11/14 19:44
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蜜のように甘く評価100感想・レビュー79