形式:コミック
出版社:KADOKAWA
思わず試し読みしてしまいました。これ、面白いですね。
これ、良いですよね♪穏やかに、けど、賑やかに(笑)
基本的にはコメディテイストを貫きながら、その端々にもうそこにはけいこの旦那にして源蔵達の息子「明宏」がいない事を如実に匂わせていて、その未だ受け止めきれていない「親しい人の喪失」が横たわるので、この状況に直面するのがもしも自分達ならば、果たして笑うべきか悲しむべきか、と言う形で隙あらば読者の心を揺さぶりにかかってくる。また、生前の明宏の言葉足らず、と言うか優しさ故にけいこが「人の死」と言うものをよく理解していない事が涙を誘う(続)。
「「泣く」と言う機能を持たぬロボットが泣きたいと願う」、と言う「「心」を持ってしまった機械の物語」定番のドラマも盛り込まれており、全体に痒い所に手が届く堅実な造りだし、よく考えられて描かれていると思う。個人的な問題点としてはやはり作画の拙さが目立つ点。独創的なアイデアに対して画力が追いついていないのが惜しい、と言うか勿体無い。もう少しだけこなれた、或いはキャッチーな絵柄であればもっと多くの耳目を引き寄せるだけの地力があるネタだと思う。なかなかに興味深く読んだ(了)。
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