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笑いの哲学 (講談社選書メチエ 729)

感想・レビュー
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takao
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ふむ
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あさり
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日本の笑いについて言及されている。ときには、笑いは、自分の置かれた不合理な状況を客観的に見させてくれる手段を提供してくれる。笑い飛ばすことで、人間は辛いことを乗り越えることができる。
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まえの
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最初はあまり面白いと思わなかったが、第三章の、ユーモアと掟の関係、日本でユーモアの気分が育ちにくい点などは興味深かった。確かに日本の笑いには優越の笑いに分類されるものが多いと思う。
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yui
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ネタバレ難しかったが、笑いには3種類あることがわかった。優劣の笑い、不一致の笑い、ユーモアの笑い(ユーモアの笑いはよくわからなかった)。 優劣はわかりやすい。"嘲笑う"が代表例。 予想していた感情の消費が外れることが笑いの効果という点が印象的だった。
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かんがく
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筆者が例に出す芸人は綾小路きみまろ、毒蝮三太夫、ダウンタウン、オードリー、ナイツ、コロッケ、ザコシ、バカリズム、スギちゃん、濱田祐太郎など幅広く、それに対してベルクソン、カント、キルケゴール、ジジェクなど様々な哲学者の論考を用いて分析を進めていく。優越の笑い(いじりと自虐)、不一致の笑い(あるあるとズラし)、ユーモアの笑い(価値破壊的な笑い?これが一番難しい)の三章から社会と笑いの関係について述べており、ありがちな「日本の笑いは遅れてる」論で終わることなく、筆者のお笑い愛が伝わってきた。
かんがく

やはり我々は社会の単純化に抗っていかないといけないなと改めて決意した。

02/04 16:21
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あかた
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ネタバレ笑われるものは出来合いの枠が不恰好なものであり恥ずかしきものととらえ、認知の歪みである。また笑うものと笑われるものという関係から弱者に対する世間のもの笑いである。昔は笑いにできていたものも今では社会問題となる。これらには松本人志、明石家さんま、バカリズム、スギちゃん、ヨシタケシンスケ、日清のCMなど、多量の検証を行っている。そして、ナイツの塙って改めてすごいんだな。
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かやは
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笑いにするためには、常識を知らなければならない。芸人がコメンテーターとして重宝されるのは事柄に対しての視線が一般のものとは異なるからだろう。ナイツがかなり取り上げられていて、彼らのネタは知識があっても無くても笑える二重構造の笑いになっているという。2021年のM-1で、真空ジェシカがセンスがあると褒められたけれど点数が伸び悩んだことを思い出した。死にゆく運命を知っているからこそ、我々人間にはユーモアが必要。自分の愚かさを笑えるようになれば生きるのが楽になるのだろう。
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hakootoko
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“The Rise of victimhood culture”という未翻訳のポリコレ批判本の紹介があったので、綿野『さべいけ』再読へ。
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tieckP(ティークP)
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こういうことやりたいな、と思うことをやっていて、そこにいろいろな哲学者と日本の芸人が詰め込まれていて、またお笑いが好きなのも伝わってくるので好きな本である。その好きが九割という気持ちの上で言えば、僕とはペーソスの解釈がかけ離れているので終盤は同意できなかった。まず第一に、日本を英米と比較してペーソスに頼っていることを批判するけれども、実はアメリカこそペーソスの拠点で、オー・ヘンリー、広い意味でのブルース、Netflixの傑作シリーズ『コミンスキー・メソッド』、いずれもペーソスが主役である。
tieckP(ティークP)

そしてペーソスはたしかに、弱さを受け入れるものだから強弱関係を肯定するものだとは言える。しかし、それが弱者にだけ弱者でいることを受け入れさせるかと言えば僕はそうとは思わない。むしろ、集団的に「誰もが弱いところを持つよね」という考えを強めるものだろう。個人の自虐にしても、弱みかどうかはっきりしない不安を弱みとして確定させる安心とともに、自分は弱いところをさらけ出せるよ、だからあなたも弱いところを隠さなくて良いよ、という身振りで、個々の強弱が生まれてしまう世界を認めた上で包括的に強弱を包み込むのではないか。

10/09 16:10
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Mits
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昨今、気になるのは「不謹慎」って言葉。なんだそれは。オレたちは永遠に「謹慎中」の身なのか。どこかでガスは抜かなきゃいけないのに、そんな場がないからギスギスして真面目にお互いを攻撃しあうことになる。寛容さが必要。意見の相違に対するというような真面目な意味ではなく、不真面目さに対する、弱さに対する、そして笑いに対する寛容さだ。
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jabrafcu
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PCが息苦しいと思う向きは勇気づけられるのかもしれない
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Ryo Sogawa
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笑いに関する理屈っぽい考察。
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Mc6ρ助
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『要するに、優越感をベースにした自虐の笑いに勤しんでばかりの日本人は「未成熟」ではないかというのが、TAMAYO が日本の笑いを批判する主要ポイントである。・・「成長」なき笑いに陥っているという指摘は、厳しいが現在の日本にも当て嵌まるように思われる。(p217)』著者が執拗に「笑いの哲学」を追究したにもかかわらず、結局ここに落ち着いてしまうところがやるせない。
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サトキチ
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図書館本 本の内容と全然関係ないけどたまに見たくなりそうだからここに記載。 「バカになる。それは自分をさらけ出すことだ。 あんた自身が生き方を貫くってことなんだよ。 世間の声とかどうでもいいよ。 大切なのは自分の声を聞くってことだろ。 お利口さんじゃ時代なんか変えられねえよ。 諸君、いまだ!バカやろう!」 ビートたけし 日清カップヌードルCM OBAKA'S UNIVERSITY
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Akiro OUED
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日本では優越の笑いが優勢で、ユーモアの笑いは未だ定着せず、と提議する。同感。コロナで死んだ人をお笑いにできない空気の下で、日本人は窒息しかけてる。ドアノブを舐めてコロナに感染してみたバカを笑える度量は、人間の多様性をユーモアの笑いにすることだと思う。平易な語り口の好哲学書。
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