形式:文庫
出版社:中央公論新社
形式:Kindle版
中村さん 天災は忘れた頃にやって来るというのは、寺田寅彦が言ったとされています。
ほおお!そうなんですか😲!ことわざみたいな言い伝えかと思ってました。良いこと聞きました😊。
ハイカラ先生への畏敬の念「講壇の隅にのせおくニッケルの袂時計を貴しと見き」から始まった。「マント着て黙りて歩く先生と肩をならべて江戸川端を」は『猫』の一節「上野へ行って虎の鳴き声を聞かうと思ふんです」の時分を思わせる。楽しき日々は先生の死によって終わる。記憶に残るのは、歩きながら蛙の鳴き声を真似して笑う先生、洋行から帰った日の新橋駅で娘のあごに手をやって顔を見つめ不思議な微笑を浮かべた先生、自宅に闖入した酔っ払いとべらんめえで応酬する先生…。いずれもいずれも尊い。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます