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対岸のヴェネツィア (集英社文庫)

感想・レビュー
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ori
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今まで読んできた内田さんの本と少し雰囲気が違う。内容はあまり変わらないのに。ヴェネツィアの雰囲気が色濃く、冬の湿度ある寒さの霧の中にいるような感じ。オーバーツーリズムによる弊害で住民が逃げている歴史ある街に漂う空気がエッセイにも馴染み出ている。久々に須賀敦子さんの本を読み直したくなった。
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takakomama
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著者の本を読む度に、思い切りと行動力が凄いなあと思います。ヴェネツィアの離島、ジュデッカ島に引っ越して、辺鄙で不便ですが、水上バスからの風景に嘆息します。観光ではわからないヴェネツィアの日常が綴られています。
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コウジ
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氏の本は3,4冊目。比べるとカテリーナ~の方が僕は好みですね。それでも須賀敦子先生と比肩する程の中身だと思いますね。 ベニスは若い時に行った事があって、何となく雰囲気は伝わるし怪しい感じで、海外旅行に不慣れだったり、言葉が拙い事も有り夜の徘徊は控えていました、(旅で疲れていた野茂の在るかな)単なる旅行者と生活者はやはり違うでしょうしが、あの町の魅力は尚一層増すばかりですね。 マスク作りの職人が元ヒッピー俳優で、ケルアックに傾倒していた話し等魅力的でした、まだ一度も読んだ事が無いので、それも有りかな。14冊
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nadami30
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ヴェネツィアの対岸の離島ジュディッカ島での暮らしを綴るエッセイ。 エッセイなのかな、物語なのかも曖昧に感じて魅了されるのは内田さんの手腕だなぁ。 内田洋子さんが語られる、ヴェネツィアってなんて素敵なんだろう。 くらくらするような異国情緒がある。行ってみたい!
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アーヤ
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ヴェネツィア旅行から戻り、まず読んだ本がこれでした。わたしが観光客として観てきたヴェネツィアとはまた別の場所、「解説」にあったように、現地住人にしか見えないまさにパラレルワールドが描かれていました。 言語がわかるって、ほんとうに素晴らしいですね
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Haru
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短編、今回はヴェネチア。湿った土地の息遣い、街角に響く靴音、霧の中のから人影が浮かび上がる。ゴンドラの話一つとっても、その歴史背景、まつわる人々の思いが溢れるように伝わってくる。それは、内田さんが知り合う人々の生の声を漏らさず聞き取り、消化し、我々日本人に向け最高の形で表現してくれるからだろう。記者魂とでもいうのだろうか。 『船は船頭の城であり、分身である。水を滑り出すと、ゴンドラは時空を超えた乗り物へと変身する。誰もがゴンドラの中では守られ、囲いこまれ、幻想を見てきた』 いつもながら称賛のため息が出る。
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ヴェネツィア
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内田洋子さんのイタリア暮らしも、もう随分になるだろう。ある時はフィレンツェに、またある時はミラノに、たしかリグーリアの山の中に居を構えていたこともあったし、酔狂にも帆船に住んでいたことさえあった。そんな彼女がこの度に選んだのはヴェネツィアである。半ばは偶然でもあったが、その本島ではなく対岸のジュデッカ島に。彼女の家(それ自体には風情はないようなのだが)から眺めるヴェネツィアの移ろいは組めども尽きぬ魅力に溢れているそうだ。そんな彼女のヴェネツィア暮らしを伝える本書も魅力がいっぱい。なにしろ旅行者の知る⇒
ピンガペンギン

評論家の加藤周一の奥さんでジャーナリストの矢島翠さんの「ヴェネチア暮らし」、も暮らして書かれた本でした。(内容は忘却してしまってます。)須賀敦子さんも交流があったみたいです。

12/07 18:48
ヴェネツィア

ピンガペンギンさん、情報をありがとうございます。

12/07 18:58
3件のコメントを全て見る
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PONT
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まだ、読んでる途中なんですが、 とりあえず感想を書きたいので、 読んだ本に入れました。 今日、読書ログに入って、ビックリ! 登録したあの膨大な感想文がないっ! と言っても、僕のは大した量ではないですが、いったいどうしたのでしょう? ということで、これからは、読書メーターさんの世話になることに…。 では、本題 最近、読み始めた本が、内田洋子さんのイタリアのエッセイ。 今回は、対岸のヴェネツィア ヴェネツィアは、温暖化によりだんだんと海に沈んでいるのかなあ。
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oo8wy
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内田洋子さんは5冊目。いつかは訪れたいヴェネツィア。自分の中では夢のような憧れの地であったヴェネツィア。本作の舞台は、そうした、観光地、としての「ハレ」のヴェネツィアではなく、日常生活を送るための「ケ」のヴェネツィアである。普段のコミュニケーションの中で、ヴェネツィアらしさのようなものを感じることはあれど、そこにわざとらしい華やかさや感傷はなくて、実に淡々としていた。印象的だったのはやっぱり、「ゴンドラ」。
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Panja Morimoto
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イタリア・ミラノに住んていた著者がある日思い立ってヴェネツィアに移り住んだ時の様子を描いた随筆集。「旅行記」や「現地取材」とかいう類いとはまったく違う描写で、ヴェネツィアという町の歴史背景をつづりながら行ったこともない町なのに、その匂いや空気の手触りが感じられるような静かな観察眼でつづられた素敵な本。
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ikedama99
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ネタバレ練る前に1章ずつ読む。筆者がヴェネツィアに住むための準備から実際に生活の話。対岸のジュデッカに住むことを始めて、その中で出会う人たちや出来事などを綴っている。観光地としてのヴェネツィアではなく生活の場としてのヴェネツィアの姿が引き付けられる。そして出会う人たちの人間臭さを感じる。住む場所探しでの女性、教会での合唱の話、バールでの出会いから仮面作り職人の話、「読むために生まれてきた」という言葉、女たちの会話など・・一つ一つが引き付けられる文章。読んでいて幸せに思えた本。この方の本をもっと読もう。
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yap
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ヴェネツィアの離島に引越した著者による随筆。印象深い章は「紙の海」。共和国時代からの大量の資料を収蔵する「国立古文書館」は、時間とともに劣化する紙を過去から未来へつなぐため、電子化を進めているという。「過去から未来へつなぐタイムマシン」と誇らしげに館職員が話すのも気持ちがよい。また電子記録に留まらず、地図との連携によって各時代の建物や人々の暮らしといった記録とも統合させているという。なお次章の「読むために生まれてきた」はイタリアで推進される読書指導スローガンだそう。紙の海という表現がいいな、と心に残った。
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めぐ
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きっとこれは旅行でふらっと訪れて感じられることではないのでしょう。今の自分には体験できない物語なのでとても新鮮でした。本当に実話なのか、、と思うほどに想像や現実離れしたようにも感じました。しかし現地で出会った人々からヴェネツィアが語られていたのが良かったです。
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yasu7777
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★★★☆☆ 練馬2786-119
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土建屋
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著者のイタリア住居遍歴には唖然とするしかない。船歴60年超の帆柱がグラグラするほどの木造帆船に、6年住んでいたなどと平然と記す。  今回はヴェネツィア本島の対岸にあるジュデッカ島。ジュデッカ島からすれば対岸にヴェネツィア本島があることになるが、そこに住んだ時のお話である。「観光業に頼りすぎ急騰する物価や混雑を嫌がって住民が流出が続」くヴェネツィア本島。ジュデッカ島などの離島は過疎化老齢化が深刻。  さて、どんなお話が展開されるやら…。
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芙蓉
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ネタバレ一冊まるごとヴェネツィアのエッセイ。ヴェネツィアのジュデッカ島に引っ越した内田さん。水の都、ヴェネツィア。観光地であるがそこに住む人々の日常も営まれている。ハレとケの場所。ジャック・ケルアック「孤独な旅人」を読んでみたい。「読むために生れてきた」「土の抱えるもの」「紙の海」「女であるということ」「ゴンドラ」が好き
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ふう
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写真で見るイタリアはほとんどが太陽の光を浴びていて明るい国という印象ですが、この本で語られるヴェネツィアは観光の街ではなく、暮らしにくさや表からは見えない負の部分なども描かれていて、ちょっと気持ちが暗くなります。でも、それも含めてのイタリアの魅力なのでしょう。驚いたのは、作者が数年間も木造帆船で暮らしていたということ。モンテレッジオの旅する本屋のときもそうでしたが、行動力と本への情熱に感心しました。その情熱に男女は関係ないはずですが、ゴンドラの漕ぎ手に女性はなれないとか。対岸の意味について考えさせられます
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you
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いままでとは違うしっとりとしたイタリアだった。いままでは底抜けに明るい人や人懐っこい人、貴族や大富豪等々、ホンマにそんな友人が沢山いるんかいな、とフィクションっぽい感じがあったがこの本では地道な人が多かった。 季節も寒くてジトジトした太陽のない、観光では行かないイタリアが舞台だった。
ぎん

物知りなんですね

01/31 20:15
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Cちゃん
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嗚呼ヴェネチアがイタリアが恋しくなってきた!ヴェネチアのハレとケ、現と夢、観光客として上辺だけでは知り得ないヴェネチアが文章の中から浮かび上がってきます。
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マトリカリア
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須賀敦子さんを思い出した。野菜、庭、ゴンドリエーラ等映画のようだった。
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ふうこ
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海外に出たことがない。でもずっと行ってみたいヴェネツィア。海外旅行なんて夢のまた夢な今、本で旅をしようと思う。 幻都ヴェネツィアを、対岸の島ジュデッカの「住人」の視点から描く。上質な小説のようなエッセイ。小説だと思い込んで読んでいた。最初はヴェネツィアが好きなの?嫌いなの?と思ったが、客人ではなく、そこに暮らす人としての愛着の表現なのだと分かった。そこには雑多な日常がある。温かさも、影もある。不思議な心地よいリズムの文章。どきりとする鋭い言葉も。もっとこの人の文章を読みたくなった。
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TOKUMOTO
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ストリートビューを見ながら読むと、旅した気分。
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