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殺人の品格

感想・レビュー
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yukiss9090
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北朝鮮についてはニュースで知るくらいしか、知識がなかったけれど、この本の内容に引き込まれました。 想像を絶する環境や、人間模様など、実際に自分がそこにいるような描写で一気に読み終えました。 いかに自分の考えが甘かったか、このような国もあるのか、と信じられないくらいでしたが、 主人公のように自ら考えて行動しないといけないと思う反面、人間の恐ろしさを思い知る作品となりました。 他の著者の作品も見てみたいと思いました。
0255文字
tekka
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衝撃的な内容だが、読了後に後味の悪さだけが残る結果となった。小説としての出来は今一つ。
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マコ
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ネタバレ友人にかいつまんだ内容を聞き「読まない方が良い。」と云われたが、読んでしまった。本書はフィクションではあるが、作者が脱北者ではあるし、アクションなどはフィクションとして、『食べ物がなく人糞を食べる』、『人肉を犬肉と偽り販売している』、『脱北しても女性は風俗に売り飛ばされ、子供はバラバラにされて臓器売買される』などの衝撃的なエピソードは、事実を元にしていると思われる。少し生まれる場所がズレたら自分もこのような人生があったかもしれないと思うと言葉が出ない(読書期間:2021/1/31-2/2)
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おーこ
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ネタバレ図書館本。フィクションのようですが、人肉を食べたり脱北者の事件等は事実らしく、本当に今この時代にこんなこと起きているのかと信じ難く、何度も挫けそうになりながら読了しました。殺人に品格も何もないと思う一方、主人公の必死に生き抜く様にはただただ応援したくなりました。作者自身も脱北者の様で、鬼気迫る筆力に納得。北朝鮮韓国も敵に回した、世間知らずの私に悲愴な世界情勢を教えてくれた作者の無事を願いたいです。
0255文字
Ai
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壮絶。胸糞悪さを通り越し、呆然とした。決して文学的には優れた文章ではなく(翻訳したせい?)、一章ごとに鬼畜の所業が畳みかけ、余韻もない。が、著者が脱北者ゆえ、北朝鮮人の主人公が受けた、目にした凄惨な描写にめまいがした。彼の一家が生き残ることができるか気になり、ページを繰る手が止まらない。国策としての麻薬・武器製造、紙幣偽造。国内では弱きものへの徹底的な搾取。国外では北朝鮮人は家畜以下とみなされ、性奴隷、臓器密売市場へ。俺たちは魂のない肉なのか、という主人公の慟哭が突き刺さる。小説の体を取った告発文。
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色々甚平
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脱北者の著者なだけにフィクションと言い切れないようなノワール。韓国では、どの出版社にも断られる内容ということが、より中身の信憑性を高めることになっていると思う。主人公は別に善人ではない。ただ、北朝鮮政府の裏金責任者であっても、主体思想と道徳の狭間で揺れることがあるのは若干人間味を感じる。役人だった頃は上っ面ですべてを選んでいたのに脱北をして残酷な目に合うまで家族や懺悔などと向かい合わなかったし、考えなかっただろう。一方で、人糞を濾して食べかすを食べてるシーンは胸糞が悪くなれる。全編強烈でダーク。
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かすり
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北朝鮮の高級官僚だったチュンシクの人生は、父がスパイ容疑で処刑されたことから転落する。しかし、官僚時代に身に付けた技術を駆使して脱北を図る。家族を失いながらも逃走中に出会った同胞と共に韓国を目指す。何度も裏切りにあい、危機を乗り越えるチュンシクだったが、韓国も彼に安全を与えてはくれなかった。…壮絶。21世紀に人が人糞を食べ、餓死していく国。幼い息子の、テレビが見たいというあまりにもささやかな願い。中国も韓国も彼を裏切り、救ったのは国連軍(アメリカ)という皮肉。決して他人事でないと思うのは、既得権益を守るた
かすり

めなら、民衆などどうなっても構わないという価値観。一度転落したら二度と這い上がれない社会構造。正義などなく、罪は捏造され揉み消される。同じ民族の隣の国も敵。精巧な偽札を作り外貨(ドル)の崩壊を図りつつ、外貨獲得に必死な北朝鮮の貧弱な経済の被害者は結局、民衆なのだ。

09/13 12:04
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ゆりのき
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ネタバレ本書は韓国での出版社10数社から断られ、著者自ら出版社を立上げ発売。順調に売れていた本が急に売れなくなり、現政権からの圧力あり。自ら脱北者である著者が書いた小説だが、彼にとってはノンフィクションだ(訳者あとがき)北朝鮮統一戦線部副部長(スパイ容疑の冤罪で処刑)の息子ナム・ソントク。39号室課長→強制追放→拘留場→死体回収掃除人→父を売った部下に復讐→脱北→中国での売春宿や人身売買、臓器売買→韓国入国→韓国現政府の北朝鮮への引き渡し。最後に起きる奇跡まで。報道されない生々しい現実。悲惨な運命を生き抜く勇気。
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keroppi
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ネタバレ#NetGalley 韓国では出版拒否された本だそうだ。脱北者である著者が描いた脱北者のフィクション。その描写は生々しく衝撃的だ。北朝鮮上層部の麻薬汚染、下層部の人糞や人肉まで食べるという貧困。脱北した中国では、女は売春に売られ、子供は臓器売買に売られる。さらに、韓国での扱いや南北の秘密。著者の北朝鮮や中国、韓国への怒りや恨みが文中から溢れ出してくる。フィクションとしてのストーリーにはなっいるが、多くは事実に裏付けされたものなのだろう。ただ、普通に生きたかっただけなのに。読んでいて苦しくなってしまった。
keroppi

NetGalleyで読めましたよ。これまでも何冊か読んでいます。読んだらレビューを入れないといけないのですが、読書メーターとほぼ同じのレビューを入れています。

07/30 15:13
キューポップ

お答えどうもありがとう!感謝です。

07/30 15:29
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0255文字
kaya
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この地上で起きている、地獄のような出来事が描かれていた。北朝鮮で高官のチュンシクは父の失脚に連座し、地方に左遷されてしまう。その結果、それまで必死に築いてきた地位も財力も奪われ、彼に残ったのは妻子だけだった。奴隷のように扱われる劣悪な労働環境や飢餓に苦しみながらも家族と力を合わせその日その日を生きていたチュンシクだったが、彼と家族の身に起きたある事件が彼らに脱北を決意させ、その後の人生を大きく狂わせることに。飢餓の苦しみから人糞や人肉を食す人々、性的搾取や臓器売買を目的とした人身取引、ページをめくれば
kaya

希望も捨てきれず、最後までページをめくり続けた。これは〝小説〟で、〝フィクション〟だ。そうだとしても、平穏な国で生きている私ですらこれが危険な本であることを理解できてしまう。ノンフィクションとして出版されていれば、きっと私はこの本を読むことが出来なかったのだろう。あとがきでも出版に至る苦労について触れているけれど、フィクションと言えど、物語を構成する各部分には事実や著者の経験が反映されているのだ。そう感じるほどに詳細でリアリティがあって、怖い。このレビューも言葉を選び、どこまでを書いていいものか迷った。

07/25 03:13
kaya

だけど、この本は一人でも多くの人に読まれて、一人でも多くの人に知られるべきなのだとも強く思う。

07/25 03:19
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ゆのん
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『殺人の品格』…タイトルだけで読んでしまった。猟奇殺人的な内容だと思っていたものだから軽めの気持ちだった。帯もきちんと見なかったから…。著者自身が脱北者、韓国では出版拒否。北朝鮮で高い地位にあった男の物語だった。北朝鮮、中国、韓国、アメリカと様々な国が登場。『フィクション』とされているが物語の中には実際に著者が体験した事や、事件にも触れられているとの事。出版する為に自ら出版社を立ち上げ、順調に売り上げていたにも関わらず圧力がかかったとあとがきにあった。その理由は読んでみれば一目瞭然だった。170
冬憑……(ふゆつき)

これはしんどい本でした……読むべき本だとも思いますが。現実を直視するのは、やはり余裕が無いと取り込まれますね……

10/06 19:54
ゆのん

ふゆつきさん:本当にあまりの内容に読了後はグッタリしてしまいました。それでも読んで良かったと思います。

10/06 20:47
0255文字
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殺人の品格評価85感想・レビュー11