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檀流クッキング入門日記 (中公文庫 た 93-1)

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じみ
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古き良き時代。女性が専業主婦でいられた時代を懐かしく思いました。 時短、写真映え等にうっすらと異議を唱えているように感じられ、ネットでの時短料理を見たらどう思うのかとも思いました。 圧力鍋やミキサーどころでなく、電子レンジ、包丁を使わない料理レシピがたくさんですもの。最近は。 ただ、料理を良い感じに楽しんでいる様子はやはりお料理は楽しいものだなと感じさせてくれます。
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野里子
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三島由紀夫の「反貞女大学」を読み終えた直後に開いたため、人に食べさせるのが好きだという筆者の告白に対し「聖母的性的満足を味わっている」という一文が脳裏を過ぎった。この連想が本書を読み進めていく上で暗い影を落としたわけでもないだろうが、特殊な文体に苛立ちを覚えたり、檀一雄の長男と結婚したから一躍有名になっただけなのに、それを自分の手柄だと勘違いしているのではないかと勘ぐったりして、あまり快適な読書ではなかった。ただ、小説家ではなく料理研究家として隣近所に名を馳せている檀一雄という事実には、素朴な良さがある。
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冬桐
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平松洋子さんのように、温かい文章で綴られる義父檀一雄との思い出。 そして、料理初心者の筆者が頑張って料理をして、楽しみ、色々考えていくというエッセイ集。 檀一雄を義父にするというプレッシャー、すごいんだろうなと思っていたら、そんなものは何も感じず、温かい思い出とともに家族とのエピソード、そして料理のレシピや思うことが楽しいし、温かい。 最後の話は今の我々に響くものがありました。 何処へでも行ける時代だからこそ、目や舌の五感をフルに使って行きたいと思った一冊。
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くみん
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若かりし頃、壇流クッキングを手にいろいろこしらえたものだ。壇晴子さんは私より20歳ほど上の方でこの著書は1978年のもの。オーブンより電子レンジが高価とか、香辛料揃えるのにどエライ資本がかかるとか書かれているけど、もう40年以上前の話。食べることへの飽くなき探究。火宅の人檀一雄ってホント優しい人だったのね。買い物行って家族の食べるものを日々こしらえてそれでいっぱいいっぱいだからお片付けまでまわらないわーという雰囲気はわたしも一緒だ。安全という名の下に添加物入れないでーの叫びにも共感。
0255文字
niz001
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檀ファミリーの話。間違いなくクッキング入門ではなくクッキング入門『日記』。
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緑の林檎
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ネタバレ初出は1978年。昭和時代の家族像が目に浮かんでくる。活きの良い江戸っ子風の語り口がとても爽快。檀家の台所は当時の一般家庭のそれとかなり異なっていることは想像できたが、いわゆる長男の嫁としての著者の気苦労は想像を絶するものがあっただろう。アッケラカンとした口調からは、逞しさも感じられた。一方、料理人としての檀一雄については前半で語られる程度だが、それ以上に著者の夫や義妹(檀ふみ)の料理にまつわるエピソードが面白く、惚気も交えて愉しいエッセイとなっている。圧力鍋やオーブンへの憧れも筆者にはとても理解できた。
緑の林檎

かつて筆者のハハも圧力鍋や火力の強い業務用コンロへの羨望をしきりに口にしていたが、もしかすると出どころは本書かも知れない。また、文中で語られる、1960年代に出たという、海外在住の邦人向けの料理書のタイトルが知りたい。

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