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樽とタタン (新潮文庫)

感想・レビュー
389

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あこ
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どうしてこの本を買おうと思ったのか忘れてしまったけど、手に取った自分を褒めたい。懐かしい気持ちがして、お話にでてくる喫茶店のお店の中も目に浮かぶようで、お客さんもいい距離感で、いい時代だなぁ、としみじみ。大人になってしまって、大人だったひとたちも歳を取ってしまって、もう戻らない日々。きゅーと切なくなって、いつまでもここにいられたらいいのに、と思ってしまう。
0255文字
Sayuri Shimoyama
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★★★☆☆
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fleur
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父に連れられて飲んだバナナジュースを思い出しました。樽の中は安心できたんだろうなあ
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Atsushi
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学生時代、下宿近くの喫茶店でアルバイトをしていた。売れない営業マンや世を拗ねた女子高生に出勤前のクラブのママ等々。常連さんとも親しくなった。カウンター越しの会話も懐かしいが、音羽のハッチはもうない。坂の下の樽のある喫茶店の物語。少女タタンの席はいつも日向のにおいがした。
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志摩子
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装丁が可愛らしかったので読んでみた。 頑張って読み終えた感じです。
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yama
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ネタバレ「おまえさん…いつも樽といっしょにいるんだね。樽とおまえさんは一心同体だね。樽といっしょなら、タタンと呼ぼうかな。樽とタタン」と老小説家にタタンと名付けられた小学1年生の私は、放課後になると坂の下の小さな喫茶店に通っていた。店のマスターをはじめ、その老小説家、神主、歌舞伎役者の見習い、学生さん、生物学者といった常連客と関わり、未来から来たという女性、アメリカ出身のサンタクロース、マスターの甥っ子といった珍客との小さなハプニングに遭遇…。そして何十年も経って小説家となった私は、当時のことを思い出して…→
yama

良い大人たちに囲まれて育ったあの喫茶店はもうないが、この記憶は幻なのか…。

02/02 11:29
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YOUCO19
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放課後喫茶店の樽の中で過ごした少女のあだ名はタタン。少女の目から見た常連客の9話の連作短編。少女のおばあちゃんの話「ぱっと消えてぴっと入る」一番好き。こんなおばあちゃんに私もなりたい。魔法のようなその言葉は私の心にぴっと入った。古書店で購入した本。
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ぼんちゃん
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ネタバレひよんな事から喫茶店で学校帰りの時間を過ごす事になった愛称タタンちゃん。子供の目線からみた喫茶店のお客さん達が紡ぎ出す出来事は面白く、不可思議で時にシリアス。のちに小説家になったタタンちゃんが朧げな記憶を振り返りながら書いている設定だからか虚構と現実が入り混じったような内容で思ったよりも難解で奥深い短編集だった。解説がこの短編集の読み方?を綺麗に説明しています。とにかく自分の小学生の頃を思い出しながら楽しく読んでみたら良いのかな?と思います!
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灰音
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小学生の女の子が喫茶店のお気に入りの赤い樽の中で本を読んだりして、親の迎えを待つ。その間に出会う常連の老小説家や神主や、時々来る学生やお店のマスターの様々な話が面白い
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MIKETOM
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小学生の女の子。学校帰りに必ず寄る近所の喫茶店。仕事帰りの母親が迎えに来るのを待っている。てなわけで、店のマスター、常連客(老小説家、神主、歌舞伎役者の卵、大学の先生ETC)たちとの他愛ない交流を描いた連作短編集。なんとなく近藤史恵『タルト・タタンの夢』を連想した。ただまあ、多少の濃淡はあれど、これは面白い!というほどの作品もないし、かと言って全然詰まらないというわけでもない。偏差値50.0といったところか。典型的【可もなし不可もなし】作品集。羽咋直はナゴよりナオンのほうがしっくりくるような…。
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混沌工房
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東京郊外、無口なマスターが営む小さな喫茶店。その店の片隅に穴が開けられたコーヒー豆の大樽が置かれており、中に女の子がちょこんと座って本を読んでいる…。昭和後期を舞台に、その女の子タタンと癖の強い常連客とのアレコレ。大人になってからの振り返りだから、多少記憶を盛っているかもしれない。特に最終話とか。でも、最後にご都合主義的な答えあわせがなくて良かった。かつて喫茶店があった場所は駐車場になり、マスターはじめ常連客のその後はわからず、思い出は思い出のままで。
0255文字
窓猫
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ネタバレ子どもの頃の記憶――思いや考えを、あやふやなままに、そして時には、疑いながら、あわあわと描いている。私はとても好きで、ひと息に読んだ。父方のおばあさんの思い出がとてもよかった。こんな「死者」を心の中にもつことが出来たら最強だ。
0255文字
タッちゃん
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★★☆☆☆
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ももしびっく
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「小学校低学年頃までは、ぬいぐるみもよく口をきいたし、部屋の隅からこの世ならぬものが出てくる気配などもあったものだが…もちろん大人になってからでも、ぬいぐるみは頼めばしゃべってくれるけれど、それは本当に語っているのか、こちらが無理やり語らせているのかの区別が曖昧だ。壁のシミが顔に変形して語りかけてくるようなことがあれば、病院に行った方がいいような気がしてくる」というような、幼い頃の記憶を辿る物語。“記憶の謎が妙に気になる、示唆的、おもしろおかしい”なら楽しいのだけど、どれもこれも“どーでもいい”のが残念
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iro
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レトロな雰囲気の喫茶店で起きたややクセのある常連さんたちとの温かい記憶‥。私もこんな居場所が欲しかったと当時の人々に想いを馳せました。装丁も物語の雰囲気にぴったりでかわいい(実はジャケ買い)です。
0255文字
Ria
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ネタバレ1度中島京子さんを読んでみたくて、短めのこれを。子供の頃の記憶を辿っているせいか、理解できる話もあれば、ちょっと不思議な話も・・・「ぱっと消えてぴっと入る」「町内会の野球チーム」は好きかなー。「パヤイの孤独」「「カニと怪獣と~」は読んでいて楽しくなかった。うーん・・・。他の本を読むかはちょっと考えるかな。
0255文字
mm
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ネタバレ2023年の新潮文庫の100冊に選ばれていたので手に取ってみました。 やー引き込まれました。クセのある常連客の集まる喫茶店でのお話はどこか不思議で。読んで行くと、あれ、どこまで…?となるような、雰囲気な読書体験をした気持ちでした。
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ガーネット
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購入本。40代の小説家(著者であり、著者でない)が、小学生時代を過ごした町での出来事(記憶であり、記憶でない)を語る連作短編集。「9年間の9つの物語」を読み終えてみれば、今日は9月9日。なんと、まぁ。どこまでも、虚構と現実の境界が危うくなる。どっちでも良いと思えるのは、作中のレトロな喫茶店のおかげ。無口なマスターも、風変わりなお客も、赤い樽も、懐深く「ぜーんぶ、大事だし、あれもこれも、どうでもいいんだよ」と、笑い流してくれるから。赤い樽という、子宮のなかで、胎児がみる夢のような、9つの物語。
0255文字
you
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喫茶店に置いてある赤い樽の中に入り込んだ少女を常連客がタタンと名付け、その少女が小説家としてその頃の喫茶店での出来事を語る話。最初はあまり入り込めたくて読むのが辛くなってきてたけど、途中から少女自身の話になって読みやすくなった。小説家に嘘か本当か聞いてはいけないらしいので、この話も嘘かもしれないし本当かもしれない。でも結局この本を読むことは物語を読んでるんだからその前提って必要ないのでは…?
0255文字
桜餅
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思っていたのとは全然違って(いい意味で)、とても不思議なお話だった。エッセイを読んでいるようにようなタタンの記憶を覗き見て、なんだか懐かしい気持ちになったり、迷い込んだような少し不安な不思議な気持ちになった読後でした。 面白かった。中島京子さん、初めて読んだが他のお話も読んでみたい。
0255文字
Satoshi Kitazawa
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描かれているのは子どもの目線、子どもの記憶、大人との関わり。素敵な関わりができるような大人になろう。
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すたこ
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★★★★まるでエッセイを読んでいるような不思議な感覚。タタンの周りの人々の個性豊かなこと。エッセイを読むのが苦手な私には、ほんの少しだけ読みにくさもあったけど、いつの間にかお話の世界に入ってた。喫茶店の樽に自分の居場所を見つけた女の子。本当か嘘かは聞いてみたいような気もするけれど、そっとしておこう。タタンいる喫茶店、行ってみたいなぁ。ちなみに、今気づいたけど一つ前に読んだ本のカバー装画も佐藤香苗さん!偶然。可愛い表紙♡
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カノープス
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少女はお気に入りの場所を見つけた。喫茶店の珈琲豆の大樽に腰掛けて常連客の言動をつぶさに観察する。中島京子が描いた小さな絵。9つのポートレート。ここに繰り広げられる独特の手応えをどう言えばいいのか。脳が都合よく捏造する子ども時代の不思議な記憶のことを、これほど巧妙に小説にしたものを知らない。そしてこれは【消え行くもの】についての物語でもある。『あちらでもこちらでも人は逝き、残された者は何も知らないまま生きている』作中で披露されたこのアフォリズムが、そのまま中島作品の肝である気がしてならない。
0255文字
takataka
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★★★★☆著者の小説は『夢見る帝国図書館』を読んだ。史実に絡まれた不思議な物語だったが、この短編集も不思議な記憶の物語だ。タタンと呼ばれる女の子が小学生時代に放課後に預けられた喫茶店。そこはクセのある常連が集まっている。マスターをはじめとする彼ら彼女らとのかかわりの記憶はあり得ないことばかりだが、彼女にとっては本当のことだったのだろう。
0255文字
montetsutsu
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作家が小学生低学年の頃、放課後に通った喫茶店での思い出を振り返るという短編集。何とも言えない味わいがある作品。
0255文字
アキノユ
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放課後に帰る場所は、喫茶店すみの樽。そんな少女はタタンと愛称をつけられ、喫茶店の常連客たちをじっと観察してる。大人の事情を、よくわからない子供の目からみて、それなりに考察する。ときに辛辣で、ときに平等。 おばあちゃんの死生観が、なんか納得いくものだった。
0255文字
mame
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ちょっと風変わりな話。前半はちと読みにくかった。
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Cinejazz
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学童保育なんてなかった時代、学校の帰りに保育所代わりに預けられた喫茶店。 店の隅にコーヒ-豆の大樽があり、そこが私の特等席だった。 いつも樽に座る私に「タタン」と綽名を付けた常連客の老小説家、歌舞伎役者の卵、謎の生物学者、孤独な学生とのふれ合いをとおして、大人社会の“本当” と“噓”が混じり合った、甘酸っぱくほろ苦い話に刺激を受けた、懐かしき時代の記憶をたどる<中島京子>著の9篇の連作短編集。〝あちらでも、こちらでも人は逝き、残された者は何も知らないままに生きている...残された者に手渡される真実など↓
Cinejazz

→ 何ほどのものだろうか。記憶の記憶を手繰り寄せ、合間合間を想像と妄想で繋ぎ合わせて、私たちは私たちの物語を作っていくしかないのだ・・・〟

06/04 07:33
0255文字
遙
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小学3年生のわたしこと"タタン"の、喫茶店での思い出。小3ながら目線が純粋で面白い。当時彼女を囲む大人達はみんな変わっていてその事情は読み取りにくいものの、今思うとこうだったのではないかと振り返る。そういうの、自分でも経験があるなぁなんて。 わたしの子供なりの風変わりさとその思考、喫茶店でのディープな日々が相まったぐっと面白い人間ドラマ。 各話に心動かされます。 [ぱっと消えてぴっと入る]が特に好きでした。 自分の中にひっそり眠る"孤独"に寄り添ってくれる、そんな短編集でした。
0255文字
優希
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面白かったです。小学生の頃、喫茶店に通っていた思い出を現在の視点で語ります。ほのぼのとしてちょっぴりアンニュイな空気が懐かしさとあたたかさを感じさせます。心にじんわり染み入るほのぼのとした物語だと思います。
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えむむ
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樽の中の小さな世界から、外へ、そして、大人へ。おばあちゃんの話が折り返し地点。タタンの記憶を追体験して、子供の頃の無邪気な“目“を少し思い出せた気がする。
0255文字
ミサ
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学校帰りに夕方まで喫茶店で過ごすタタンというあだ名の女の子。常連さんたちに囲まれて話し相手になったり、新しくやってくるお客さんとの間に印象深い思い出ができたり。温かくて、楽しくて、でも切ない物語。ユニークな人々を見てると心が軽くなってくる。
0255文字
りっちゃん
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幼少期に喫茶店で体験した日々を、現在の見解で補足している。 可愛らしくて、ほのぼの。そしてアンニュイ。 サンタクロースの話がとくにすき。
0255文字
ミーム
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おばあちゃんのエピソードに出てくるアッパッパって何だろうと調べてみたら、見覚えのある型の洋服。私のおばあちゃんも白地に青い小花柄のをいつも着ててとてもよく似合ってた。思い出して泣いた。 自分がタタンと似た性格だったせいか、少し読み進めるだけで記憶や想像がどんどん脳みそから引きずり出されて悲しい気持ちになる。 今はもう、ない。それがとてつもなく悲しい。
0255文字
akiko
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想像してた話と感じが違った。ちょっと幻想的だったかな?ラストの話のもう一人のトモコも想像の人物?
0255文字
ちいさこ
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装丁に惹かれて購入したものの、たぶん半年くらい積読してた。前半、なかなか入り込めなくて苦労したけど(これはおそらく作品のせいではなく自分の集中力が落ちてたせい…)、後半は少し読書の感覚を少し取り戻して楽しく読めた。またもう一度初めから読み直したいな。心を掴まれたのは、学生さんと草野球の話。でも分からなくてすごく気になるのは、マスターの甥っ子の話。新宿住友ビル52階の「ポンチョ」ってなんだろう? なんだか懐かしさと空想が入り混じった不思議な一冊だったけど、実際子ども時代を思い出すってこんな感じかもしれない。
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こばやしと
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よかった。
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にあ
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最後のしめかたがおしゃれすぎる!
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かき。
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子供の頃の記憶が曖昧な部分が上手く書かれていて、あそこまで不思議な大人達には会わなかったが、「あー、そういうのあるな。」と思いながら読んでいた。 読み終えた今、目の前に中島京子さんがいたら、ああは言われたが聞く質問は決まっている。 「楽しく、あっという間に読ませて頂きました。ところで……」
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papakiti
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不思議な幻想私小説って感じ。作者の実体験も少し入っているのかな?もう少し続きを読んでみたかったです。
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