恐怖におののきながら読むというよりは、知識として読む本だなぁという感想を抱いた。興味深かったのは中国で幽霊がこの世に帰ってくる日にやってはいけないとされている行為を紹介した「幽霊がこの世に戻ってくる日」と日本以外にで行われているこっくりさんに類似した儀式を紹介した「世界のこっくりさん」。特に中国のこっくりさん『碟仙(ディエシェン)』の話は怖かった。呼び出した幽霊を怒らせると悪霊に変わるというのは日本で はあまりない展開だ。
(偏見だが日本のこっくりさんは最初から対象者たちを害するつもりで降臨しているイメージ。)こっくりさんを馬鹿にしながら実行すると痛い目を見るのが常だが、今まで普通通りに対応してくれていた幽霊 が怒り悪霊に変貌するというのは何とも恐ろしい限りである。触らぬ神に祟りなしとはよく言ったもので、最初からしなければいい事なのだが、もしどうしてもするというシチュエーションになったら真摯に向き合うのがよさそう……。
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