形式:単行本
出版社:文藝春秋
形式:Kindle版
「難儀な己を抱えたまま、ふらふら生きる。それが人間ってもんさ」(p.113) 「意味するところがどんどん移ろうていく。それを楽しむのが浄瑠璃なんだ」(p.229) 「血みどろで、赦し難い生の中でも、最後までお前のことを思うておる」(p.322)
おはつさん、私もしんちゃんは苦手。。。(-ε-)
(笑)40も随分回った我が娘ですが、幼少の頃にチコちゃんやしんちゃんみたいだと家出したくなりますわ(^^;
はじめに土佐光吉、狩野工房に世話になり、内膳工房にも入り、長谷川信春に痺れ…といろんな絵師が。岩佐又兵衛も初めて知った。さーて、そろそろ等伯も読まないとな…。
ものすごく面白そう!恥ずかしながら岩瀬又兵衛って人を知りませんでした(>_<) 読んでみたいです。ポチッといただきます✨
青うさ号さん、こんばんは。自分もこの絵師のことはまったく知りませんでした。が、実に興味深い人物で。がぜん、ホンモノの絵を観たくなりました。
2021/20/2/図14
→では、笹屋さんを探すことはできなかった。自分しか見えていなかった又兵衛が、工房一人一人に目をむけるようになっていくところがよい。本文より「どんな人間でも、手前のことはどうしたって許せないもんだと、私は思うよ。難儀な己を抱えたまま、ふらふら生きる。それが人間ってもんさ」「又兵衛よ、絵は、難しいな。心を込めても伝わらぬ。それどころか、絵師が込めてもおらぬ思いばかりが取り沙汰される」「現よりよほど麗しい嘘もある。そして、現よりも守りたかった嘘もあろうよ」
「歩きたい道を歩くしかないのです。後悔はあるでしょう。けれど、己の歩きたい道を歩いた者だけは、どんなに端から見て惨めでも、あるいは後悔に見悶える日があったとしても、それでも胸を張って生きることができるのです」
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