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元号戦記 近代日本、改元の深層 (角川新書)

感想・レビュー
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takao
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ふむ
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PT
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特に天皇制に対する積極的な思いもないし、求められるから使ってるだけの消極的元号利用者です。 考案する人、決定する人、報道する人 元号に込められた様々な人々と思いを知るにつれ、元号を使う気持ちが失せる。 教養として漢文を学んでみたくはなります。
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トーマス
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毎日新聞記者の本。新元号のスクープ合戦は興味を持てなかったが後書きに自省がありよかった。元号を巡る宇野家、引いては日本における中国哲学の系譜。令和決定時の強引なプロセスを浮き彫りにしており興味深い。
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大先生
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毎日新聞の記者である著者が令和改元の舞台裏を取材した記録がメインの内容です。現代の「文章博士家」ともいうべき宇野家(哲人・精一・茂彦)に関する解説などもあり、なかなか読み応えのある内容でした。ただ残念ながら読みにくい。もう少し事実関係を整理して欲しかったところです…。なお、著者は、【本書で、新元号の令和を巡り、首相・安倍晋三が国書にこだわった浅薄な根拠や、直前に案が差し替えられてチェックが不十分だった稚拙さを提示した】そうです。(安倍さんは元々は「天翔」押しだった…。)「毎日」っぽさが出てますね(苦笑)
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梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
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▼新元号「令和」制定までの顛末を語る類書の中の一冊。他書と同じく著者は新聞記者。▼ただし、他書と異なるのは「令和」考案の中西進の事には殆ど触れていないところ。昭和の時代から、皇族の命名や元号考案に関わってきた漢学者・宇野家とその一門の歴史と動きが、この本が扱う中心的な内容だ。▼華々しく扱われた中西進の事柄とは違う側面から令和改元が語られる点で、貴重な一冊だと言えよう。▼元号に対する諸々についての強い拘りと気位の高さをを持つ漢学者たちの言動、安倍晋三の軽薄さが印象に残る。
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活字の旅遊人
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明治から令和までの元号制定過程を追った書。令和決定までの元号案を調整する一人の官僚。しかも裏の任務。カッコいいな。これまで出典が漢籍であり続けた訳だが、その伝統を繋いできた三代続く学者家系。閉鎖的で無理矢理な気もする一方で、遺伝や素養、教育の影響の大きさも考えてしまう。そしてここでも、明治以降に作ったルールを大仰な伝統に仕立て上げる愚かさ。その上で、国書出典の新元号と生前退位とを「成し遂げた」安倍政権。今や漢籍の祖国にも元号はない。キムの国と日本くらいだ。ある特定の宗教に合わせるのがよいとも思わないが。
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大川 宏
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 Kindle本で読了。内容のある、良書。あとがきに「連載とは全く異なる物語として書き直すかとにした」とある。ここがこの本のポイントか。確かに面白いのだが、物語にしたため事実関係がつかみにくい。新書に物語の面白さは要らないのでは、とも思う。
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嘉右衛門
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正直、実務では資料を元号から西暦に変えてきた、それは通し番号をとると番号が二重になるとか、計算がしずらいとか いろいろ意味はあったけど、私生活では元号を使いたいと思った。いろいろ思うところはあったけど最後に驚いたのは著者が案外歳が近くて(笑)今からでも漢文習おうかな~
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チェアー
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元号の候補選び専門の官僚がいることに驚愕する。二代目のいまの人は、次の元号について研究しているのだろうか。 そして、元号と切っても切れない関係にある学者の系譜である家の存在。民主主義国家の枠内に、貴族的な世界が併存することにも驚く。 どうやって元号が決められるのか、よくわかる良書。次第に元号の価値が低下していく(天皇の存在が希薄化していく)なかで、この仕組みが同じように未来に続くのだろうか。
パトラッシュ

元号存続論者の旧来思考絶対主義が、逆に元号の存続を危うくしているのが実態だと思う。

01/23 10:10
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tenorsox
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元号がどのように決定されるか&どのような歴史を辿ってきたかについて。 前者は(ブラックボックスと言われがちな)決定プロセスを明らかにすると謳っているが、要は毎日新聞で元号担当となった著者がスクープを狙う&少くとも他社に抜かれないために関与しそうな学者や官僚を何年も前から嗅ぎ回り&つけ回した記録。読み物としては面白いが、発表前に暴くことの必要性や有効性(漏れたら変えられてしまう)には疑問を感じた。 一方、後者については明治維新や敗戦でどういうドラマがあったのか、お隣り韓国との違い等々興味深く読めた。
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はるぱ
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前半は令和改元時の新聞記者の取材秘話。取材対象の学者の名前がズラズラ出てくるのがかなり読みづらくて戸惑ったが、記者の嗅覚と執念が垣間見えるノンフィクションとして面白い。後半は明治・大正改元の経緯や歴代元号案に関わった宇野家などの物語で、「元号の今日的意味」を多面的に取り上げている。それにしても、一世一元号に象徴されるように「明治以来の新しい伝統」に縛られすぎるのは今の日本の硬直化の証しに見える。「令和」選定時の安倍首相(当時)の浅薄ぶりは、なんだかあの人らしいな、と(^^;;
はるぱ

「大正天皇崩御の際に毎日新聞が『光文』をスクープしたために、新元号は『昭和』に究極差し替えられた」というエピソードを聞いたことがあったが、本書ではこれを“俗説”として明確に否定している。

12/26 18:22
はるぱ

あ、「急遽差し替えられた」ですね(^^;;

12/26 18:27
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パトラッシュ
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平成から令和への改元を切り口に、天皇制の矛盾と欠点を暴き出す。改元が政府の思惑と学者間の思想的違い、さらに国民の大きな関心とマスコミの取材合戦が絡んで完全な政治マターと化した事情が明らかにされる。しかも皇位継承権者の先細りは以前から指摘されていたが、元号考案も密室内で取り扱われる極度の秘密主義から数人数家のみが担うことになり、昔の朝廷内での決定が民主的に見える逆説を生んだ。ネット社会を迎え明治に定められた天皇制の諸規定は完全に時代遅れとなり、その復活を唱える主張が逆に天皇制を危うくしている現実は重く苦い。
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さとうしん
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宇野哲人以来の宇野家及び宇野家人脈を中心に据えて振り返る元号制定記。お馴染みの名前が多数登場するので、中国学に関心がある読者はそれだけで楽しめる。欧米メディアが「令和」の「令」を「命令」と訳したのは、実は先例に沿っていたと評価できるのではないかなど、面白い指摘も盛り込まれている。ただ、個人的には、元号に関しては(おそらく著者の意図とは逆に)戸川芳郎の考え方に共感を覚えてしまうが……
さとうしん

戸川芳郎先生、平成改元時に既に「なごやか元年」とか「しあわせ元年」などひらがなでいいのではないかと発言していたとのこと。

10/15 16:51
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元号戦記 近代日本、改元の深層 (角川新書)評価58感想・レビュー13