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コルトM1847羽衣 (文春文庫)

感想・レビュー
25

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生ける屍 reading_dead
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失踪した想い人を追って佐渡に渡った女侠客・羽衣お炎の物語。 金山の劣悪な労働環境、 迷路のように入り組んだ坑道。 佐渡奉行や薩摩藩が絡む金山の謎。 お炎は軽業師おみんを仲間に加え、 加勢する玄人集団とともに謎を暴く。 金山に蔓延る邪教集団オドロ党や、 十三人の脱藩浪士たちが息つく暇もなく襲いくる。 お炎が被衣を翻らせた時、背中の切り札が火を吹く! その名はコルトM1847ウォーカー。 佐渡のマップを見ながら読んだ。 ラストシーンが美しい。
0255文字
Schunag
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文庫版での再読。前作『コルトM1851残月』がロマン・ノワール/フィルム・ノワールによる、日本式サムライ・フィクションの再解釈であったとすれば、初読時には伝奇要素に気をとられて気づかなかったが、本書はマカロニ・ウェスタンではないか。古き良き伝奇時代小説へのオマージュは文体が告げているが、プロットや仕掛けは『ナヴァロンの要塞』型の敵地潜入アクションであり、また幕末の激動をにらんだ謀略小説でもある。どでかい6連発拳銃を粋に襟を抜いた背からぞろりと抜き出す女侠客、という絵面のカッコよさよ。
Schunag

「この鉄砲はそんじょそこらの品じゃないんだ。天下無双、亜米利加国はコルト屋さんの新式さね」というセリフがいい。『残月』で主人公に拳銃指南をした「灰」も印象深いが、本作のヘンドリクスもまたそうで、この二人には背景に共通するところもあり、このあたりに本連作にこめられた何かが象徴されているような気もする。

11/18 14:44
0255文字
numami
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ネタバレ機龍警察の印象もあって、戦闘場面がキメのところしかなくて欲求不満になるパターンかと思っているとこれでもかと思うぐらい殺陣が続く。逃避行、夜襲、カウンタースナイプ、屋内戦と手を変え品を変えつつもストーリーそのものは破綻してないのは見事。求めていた相手は結局――ということになるのは、江戸アクション活劇の中に黒さを滲ませる筆者らしさか。しかしそこらへんで拾ってついてくるおみっちゃんが強すぎるのである。
0255文字
二ツ
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前作とは打って変わって冒険活劇のような物語運び。時代背景を絡めつつ奥行きのあるお話を面白く読んだ。それにしても、少し、いやいろいろ違和感はあったかな。ラストも、モヤモヤする。
0255文字
ワンモアニードユー
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羽衣お炎、与四松、おみんなどが滅法格好いい幕末伝奇アクション。しかし筋運びが少しくどかった。佐渡の地獄にディテールを組み込む効果はあったろうが、若干飽きてしまったところもあり。総合的には「残月」のほうに分があるか。平均以上ではあるのですが。
0255文字
spitfire
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残月は時代ノワールだったと思うけど、こっちは伝奇アクションというか与太話の類いかな。月村先生のやりたい放題が読めて良かった。
0255文字
ココンブレ
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★★★★☆
0255文字
じゅむろりん
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前作コルトシリーズ残月を丁髷ロワールと評したが、今作は女任侠伝奇活劇の風体。惚れた男の行方を辿り、流れ着くは佐渡の金山。地の底より現れた、オドロ様なる異形の邪神。果たして焦がれる想い人か。江戸末期の権勢に、毅然と向かい仁義を通す。羽衣お炎の気風に惚れた、仲間と共に悪を討つ。ってな感じの小気味良い娯楽作品です。余談ですが、長崎の四海屋と聞くと、老舗チャンポンを思い出すのは私だけでしょうか。3作目も書いて欲しい。
0255文字
しぇるぱ
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読み捨て娯楽小説です。ヒロインは羽衣お炎、渡世人です。生まれ育ちは定かじゃない。コルトM1847を操ります。始まりは股旅小説のノリで進んで行きます。佐渡の金山に乗り込んでいく。玄人の与四松が助っ人です。玄人とは渡世人じゃない、そうじゃないが同じ稼業の中にいます。このあたりから、伝奇怪奇小説に変わっていきます。佐渡の坑内にはオドロ様がいて、坑内の人夫大工はオドロ様を信仰しています。対立軸は薩摩藩士、オドロを陰で操っています。見かけハッピーエンドなんだが、どこがハッピーエンド。もやもや感を残して終わっています
0255文字
きょちょ
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ザッツ エンターテインメント! 仕事が忙しくなかったら一気読みだったろう。 「コルトM1851残月」も面白かったが、こちらの方がスケールが大きくなっている。 彼の機龍警察シリーズも面白いが、どちらかというとこちらの方が好みかな。 敵もなかなか強い。 月村ファンは、前作とは話が全く異なるので、こちらから読んでも全く問題なく楽しめる。 映画化しても面白いだろう。 ★★★★
0255文字
太郎丸
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連発式銃を持った主人公が戦う時代劇シリーズその2。シリーズと言っても、話に繋がりはなく、時代も違う。前作はノワールタッチの暗い色調の物語だったが、今作は東映女性侠客モノを思わせるエンタメ色が強く、良い意味で軽やかに楽しめた。とは言っても背景となる坑山や信仰の話は深刻なのだが、女主人公と相棒のおりんとの会話が楽しく、後を引く陰鬱さはない。さっぱりした後味。
0255文字
なー
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ネタバレ逃亡劇好きだよね~。緊迫感あっていいけど。嫌な奴はいっぱいいるけど、お炎さんの気風の良さでなんともさわやかな物語になったと思う。
0255文字
由良のと
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ネタバレ(図書館)コルトシリーズ?第2弾。女侠客・羽衣のお炎がコルトM1847ウォーカーを武器に佐渡で大暴れ。想い人、信三郎の行方。島で流行る邪教。薩摩藩の暗躍。お炎を援護する玄人衆。佐渡のお宝を狙い三つ巴の大騒動。かなり人が死んでいきます、敵も味方もかなり、、地獄のような佐渡金山のことも知らずにいました、、江戸時代かなり黒歴史あるな
0255文字
猫太郎
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ネタバレコルトシリーズ2作目。前作との繋がりはなくアクション多め。主人公の羽衣お炎が想いを寄せた信三郎を追って佐渡へ渡る。蟻の巣のごとく掘り進められた金山の地下ではオドロ様を崇めるオドロ党なるものが勢力を拡大させている。また、そのオドロ党を利用して公儀と薩摩のパワーバランスを崩そうと企む者たち。お炎の活躍もいいが、過酷な採掘作業環境での絶対的な存在のオドロ様が際立ってる感じ。環境によって救いの対象は大きく変化する。メンタル弱ってるときこそ冷静になるべき。盲信的な信者にならないためにも。
0255文字
さの棒術
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もう少しリアリティが欲しいですかね。嫌いじゃないですけど。
0255文字
Kaz Shin
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時代劇?エスエフ?西部劇?いやいや、これは、1人の女性が恋するお話しでした。6連発コルトを次々と発砲して悪い奴らをやっつける粋な女渡世人、その名もお炎!いいですよ。おすすめします。
0255文字
Kuliyama
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痛快娯楽小説という呼び方がぴったりで、わくわくしながらあれよあれよという間に読み終えました。面白かったです。
0255文字
ゆりのき
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ネタバレ「週刊文春」2016年8月~2017年5月連載。2018年1月文藝春秋から単行本を文庫。2013年講談社『コルトM1851残月』の姉妹編①コルトM1847ウォーカー44口径リボルバー6連発を愛用する女渡世人《羽衣お炎》。恋人・青峰進三郎(薩摩藩江戸屋敷御留守居役・青峰忠治の三男)が公儀によって襲撃され無宿人・権三として佐渡金山。進三郎を追ってお炎も佐渡へ②薩摩藩主・島津斉彬の密命で藩士13人が脱藩、密かに阿片を佐渡に持込み悪事の企て③金山で蔓延る新興宗教・オドロ党。教祖と宮司の正体。お炎を助ける玄人集団。
ゆりのき

⇒江戸時代後期のお話。時代伝奇アクション小説。なんといってもお炎姉さんと幹分のおみんコンビの気風がよい。

12/31 11:44
0255文字
にじー
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ネタバレ月村了衛の小説はシネマティックである。江戸時代後期、幕末より少し前の時代。佐渡を舞台に陰謀を巡って美貌の女渡世人が電光石火の活躍。その名も羽衣お炎。今流行の歌でさえ彼女のため。脇役にもそれぞれの因縁があり、チームものとしても楽しめた。 主人公の助っ人として登場する「玄人」は人別帳に名前なく、信頼のみで裏稼業を受ける者。いわば、江戸時代のシャドウランナー。武士相手に暗器や匕首、特殊武器で戦う様が格好いい。そして、最初に20人登場する点が、山田風太郎の描く柳生衆などを連想。
0255文字
ふぇねら
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「コルトM1851残月」に続く、江戸時代を舞台にした月村了衛のガンアクション!小説第2弾。といっても、前作との話の繋がりはありません。今回は佐渡を舞台に、伝奇小説の要素も加えたエンタテイメント性満点の作品に仕上がっている。ただ、ストイックなノワール小説だった前作に比べ、伝奇小説の要素を加えた点が、好き嫌いがあるかも。個人的に、ここまで行くとちょっとなぁ…という印象感じです。
0255文字
NBかえる同盟
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ネタバレ色々と書き分ける月村了衛氏、本作はちょっと読むと『痛快娯楽』路線だと分かったので、安心してその世界観に浸る。体言止めなど、講談調とも思える文体が心地よく、ワクワクしながら読み進んだ。割と早いうちに「あの人が多分アレなんだろうな」と予想でき、的中してしまったが、悲しい読後感では無かった。面白かったです。
0255文字
うさみP
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銃は花。銃は女。女には銃がよく似合う。江戸経済を支える最底辺の地獄である佐渡。恋人を探しに訪れたお炎。鉄火の羽衣小町が手に持つのは、異国から渡ってきた最新鋭の拳銃『コルトM1847』。啖呵と共にバン×6と火を噴き、黄泉黒坂から湧き出る悪鬼羅刹を撃ち倒していく(その後せっせと弾込めするのはご愛敬だよ)。前作とはうって変わって、気持ちいい活劇でありながら、裏で島津と公武による暗闘も忘れない。身分の外で生きる者たちの哀愁。
0255文字
有理数
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ネタバレ江戸時代、悪を企む一派と戦うは、最新式の拳銃コルトM1847を携えたヒロイン・羽衣お炎。侍たちの群れの中で六連発の拳銃という設定、佐渡金山を舞台にした思惑の交錯する物語は面白い。しかし「天下無双の拳銃コルト」そのものが、物語の中ではそこまで強く描かれておらず、むしろ時間のかかる装填のためにピンチになる場面も多い。解説の細谷正充はそこにハラハラドキドキを感じる、と評しており、それも一理あるものの、もっとコルト式拳銃がバッサバッサと敵を倒すところを期待していたので、銃の設定上仕方ないとはいえ、少し残念。
0255文字
だいゆー
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(^^
0255文字
terukravitz
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★★★☆☆
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コルトM1847羽衣 (文春文庫)評価68感想・レビュー25