読書メーター KADOKAWA Group

エクストリーム・エコノミー 大変革の時代に生きる経済、死ぬ経済

感想・レビュー
16

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
sava
新着
ネタバレたぶん日経系のサイトで紹介されていた本。書題と書影の力強さに、概要が興味をひいて。極端な環境で暮らす人々の暮らしぶりを経済主軸に取材し、レジリエンスと社会資本の力を注視する。取材対象は九ヶ所。大津波被災地、難民大規模キャンプ、合衆国の最重警備刑務所、国境曖昧で資源に溢れた密林、公共サービスが機能不全な国、凋落した企業城下町、超高齢化村、超IT政府、格差固定拡大が急激な国。状況がどれも極端なので、フィクションみを感じつつ、幸せとは充足とは、経済活動は人文だなあと思い乍ら読了。超高齢化の取材地は秋田。
0255文字
akanishi
新着
極限状況を描いているが、その中で超高齢化の秋田、超IT化のタリンが大きな印象を受けた。 それにしても2022年3月の日本は疫病、震災、戦災を意識せざるを得ない状況下でしたね。
0255文字
くいっく
新着
経済にはまだそんなに興味無いんだけど、経済の話を人々の営み全般に拡張した時、組織における人的資本・社会資本(例えば心理的安全性は社会資本と見なせないか)の重要性がみえてくる、気がした。全ての本に学びがある。
0255文字
Willie the Wildcat
新着
3つの極限、再生/失敗/未来。共通項が価値創造。ヨルダンの2つのシリア難民キャンプの対照性が体現。ヒトが生きる術であり、生きる喜びの有無。結果論としての仕組みであり規制。踏まえた上で、”未来”が警鐘するのは機会喪失。未来の問題提起に対する再生・失敗のHint & Tips。問題は是正に必要な時間と代償。掲載9事例各々は、決して目新しい事例ではない。但し、9極における自分の国/社会/組織、そして自身の立ち位置を考えてみると、より本著が興味深い。意図的かもしれませんが、”未来”が未来ではないのがシニカル。
0255文字
sayan
新着
ジャーナリスト的な嗅覚が先走る構成だ。冒頭から著者の言う「極限」の定義はいまいち不明。文脈から、将来に問題解決の知見になりうる経済状況、と読み替えたるとよさそう。再生、失敗、未来の経済に分類した各事例を理解しやすい。少し冗長なので、読み疲れるが時々「お!」と思える内容に出くわす。個人的には、グラスゴーやザータリー難民キャンプの事例から「社会資本」と「社会統合」に言及したパートは、興味深く読むことができた。山形浩生が訳したG・ウェストの「スケール(生命・都市・経済を巡る普遍的法則)」にも通じて刺激的だった。
0255文字
tacacuro
新着
被災、亡命、超衰退、超高齢化、超IT化、超格差といった極限経済のケース・スタディ(超高齢化事例は秋田)を通じて、経済の脆さと強さとを探求。「外部性」の存在ゆえに市場メカニズムは万能ではなく、格差拡大に拍車をかける場合もある。経済が失敗や敗北から立ち直れる力、その強靭性の度合いは、統計に表れないアングラ経済が果たす役割や、スキル・知識といった人的資本と伝統や規範・譲り合いや助け合いといった社会資本の蓄積・成熟度に左右されるようだ。未来の経済の姿を見通すためには、これらを的確に把握していく必要がある。
0255文字
Tenouji
新着
分量が多いので飛ばし読み。が、興味深い内容が多い。グラスゴーは、なんだか他人事には思えない、案件。
0255文字
ゆゆ
新着
超高齢化(日本)、超IT化(エストニア)、超格差(チリ)。エストニアの電子政府に興味があったので、Xロード、分散管理、相互ログ監視など、防護策の詳細がわかり、早々とそれだけの措置を取り入れた政府に感服する。個人情報を政府が聞くのは一度だけというルールも凄い。日本は100歳以上が8万人と言う超高齢化社会を形成し、人類がまだ経験したことの無い100年人生時代がやってきている。日本のマイナンバーカードが遅々として進まない現状と、初代首相が32歳で采配を振るったエストニアとの現状の開きに暗澹たるものを感じる。
0255文字
R
新着
極地における経済を観察リポートした本でした。災害下、刑務所、高齢者しかいない村、繁栄を終えた街など、様々なパターンの局地的な経済行動、状況が調べられていて興味深い。人間は、社会を築く上で経済活動を必ず行うのだと思わされる内容が多くて面白かった。市場が成功成長を促すこともあれば、恣意的なそれは逆に悪化を招くという事例もあるのだけども、市場経済が必ずしも善である、神の見えざる手がどこでも働くと思ったら大間違いとも思えて勉強になった。
0255文字
☆ツイテル☆
新着
フライヤー
0255文字
Sensyuraku
新着
ムショの地下経済とか難民キャンプとか超高齢化社会の経済的に極端な地域を調査することで、経済を強くしたり再生させたりする要因は何か、を調べた本。ざっくり、デュルケームはやはり慧眼だったという話になる。統計に顕れにくい非公式経済についてが面白い。
0255文字
奈良 楓
新着
【とても良かった】・ とても良い経済ルポ。災害や貧困などのエクストリームな状況下での経済活動の話。マクロとミクロの中間、地域経済の発展のヒントになりそうな本。 ・ 日本からは「高齢化」の進む地として秋田が登場。 ・ 地域コミュニティの効用。 ・ 極限下での新しい通貨の登場。ルイジアナの刑務所での通貨の話が私には衝撃。 ・ 電子国家エストニアの話。光だけでなく闇も語る著者の取材力。
0255文字
TK39
新着
現代の経済をサバイバル、失敗、未来の3つの視点、それぞれ3つ、合計9つの例から論じている。 サバイバルはちょっと遠いが、失敗ではグラスゴーの例などは日本も後を追いそうな気がする。また、未来ではエストニアのデジタル国家の問題、デジタルデバイドの問題、チリでは成長に伴う所得格差など興味深い。日本の秋田も高齢社会の極限社会、経済として紹介されている。具体的な調査による例示での説明であり、良書。 しかし、デジタルを語る人は自らがそれに順応しているために常に楽観的なのが心配。著者は客観的だけど。
0255文字
yyrn
新着
平穏ではない厳しい生活を強いられている世界各地を訪れて、極限(エクストリーム)から得られる教訓は何か?を探る本。再生・失敗・未来の章立て。再生編ではインドネシアの大津波被害から立ち直る力(レジリエンス)が「非公式経済」であったことが教えられ、失敗編ではしかし非公式経済にも限界はあり、改めて国の役割が示された。未来編ではなんと超高齢化社会の代表として秋田が紹介され、次いでIT化が進むエストニアでのデジタルデバイド(情報格差)やチリの市場万能政策が招いた極端な格差社会の出現から新しい経済のルールが必要だと説く
yyrn

十年前の大津波からの復興において行政の果たした役割は大きかったが、新しいルールを創るための合意形成に時間がかかりすぎて、とにかく何もかもが遅かった。それに比べてインドネシアでは個々人が早々に動いて、終戦直後の闇市のように経済を動かし始めたのは、国を当てにできなかったから?かもしれないが、しかし非公式経済の威力を教えられると、避難所でおとなしくしているだけの日本人で良いのかと思えたし、日本でも復興が早かったのは口ばかりでなく(外からの力は借りたが)手足を自ら動かした地区だった。未来の被災地に伝えたい教訓だ。

12/21 22:05
0255文字
かなた
新着
難しい話でしたが、さまざまな国のついて知ることができて面白かったです。日本もありますが、この本の中で一番恵まれた国ではないかと思いました。
0255文字
リットン
新着
めちゃくちゃ面白かった。IT化高齢化格差社会資本の喪失など話題になる要素の「最先端」をいく地域の事例を、生の情報として集めておりリアルで面白い。同じIT化でも日本のレベル感とエストニアではとは全く違うし、格差でチリのそれも日本のそれは違う。こういった社会課題は意見がわかれるものだが、各人がどういった物差し、基準を持って考えるかによって違いがでるのだろうと思った。また経済指標に現れない社会資本の重要性も強調されており、データや実証が重視されるが数字に現れない人や社会の価値を無視してはならないと改めて感じた。
0255文字
全16件中 1-16 件を表示
エクストリーム・エコノミー 大変革の時代に生きる経済、死ぬ経済評価76感想・レビュー16