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適切な世界の適切ならざる私 (ちくま文庫 ふ 55-1)

感想・レビュー
42

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Maiche
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読むのが苦痛で、頭が理解することを拒否した。この作者の別の作品も読んでみたい。
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ron neu
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ネタバレ詩集を手に取ったのはこれが初めてだった。 正直「わからない」という感想になる。 解説で「わからない」も許容されていて少しほっとする。 文庫版あとがきの文章が読みやすかったので、著者のエッセイに手を出そうかな。 それか中原中也か谷川俊太郎の詩集を読んでみます。
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Y.Yokota
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著者の14-17歳の詩作品群。おそらく、その時の目でしか捉えられない風景、出来事、想いの数々が光を放っている。若々しい、という表現は適当だろうか?確かに今の自分からしたら、現在の著者ですら若いと思う。しかし人が創り出したものにおいて、若いからどうだ、年取ったからどうだということもないのではないか。その時その時の瞬間を感じ取って創作者がその時の最高の手段で形にするのが芸術なのであって、年齢をどうこう言うのは違う気がする。モーツァルトを若いとは表現しないように。これは、著者が”その時”に書いた最高の詩だ。
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げんなり
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最近よく著者のお名前を見かけるので読んでみた。 最年少で中原中也賞とのことで、なるほどヒリヒリとした想いは後半になればなるほど強くなる。若さとは本人ではなく周りが決めることで、そしてそれは自らを規定し、互いにフィードバックし、良くも悪くもハウって行くのかなと。 で、その若いとかなんだとかを極力考えないようにして読んでも、世界と対峙する若い女性像が立ち上がって来て、確かにセーラー戦士やプリキュア達のように、ま、そこそこの年齢の僕は想起する。 なるほど、現代詩は面白い。
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志村琴音
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ネタバレ()の中では穏やかな表現が目立つのに対し、その他のところではかなり過激な表現も含まれている。 それが、思っていることを素直に言えなくて尖っているようになってしまう10代の姿と重なって、返って凄く良かった。 作者が10代で書き上げたというのも納得出来るし、だからこそこの作品を生み出せたのだと思う。
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う みの
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深い感銘と衝撃を受けた。後世に伝えるべき大傑作だ。一篇目の『落下水』からため息が出てしまう。なんてすごい想像力…ささやかな行為からここまで世界を広げられるのか。誰かに抑圧されているからこその反発力、現実をわかっているけれども抑えられない衝動がある。"私は咲いてみせよう"という一句の力強さ。 茨木のり子さんが『詩のこころを読む』で"じりじり地を這って登山するのが散文、離陸し宙に舞い上がるのが詩"という趣旨のことを書いていたが、表題作がまさにそれだ。言葉が急に舞い上がる。それでいて心地よい響きに包まれる感覚。
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有機物ちゃん
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日常で起こる事柄に対して、瞬間的に沸き起こる感情とか感覚、断片的に浮かんでは弾けるような思考を表してるのかなぁ……久しぶりに詩集を読むからか、何を言ってるか全然わからなかった。一応全部読んだけど、著者がこの数々の詩を書いた14~17歳と同じ年齢の頃に私が読んでも、私のこの雑な感性では汲み取れなかっただろうなぁ
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アンコ釘
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闇が深い匂わせ女子心理。女性のカラダ意味深戦略みたいなもの。
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akarick777
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意味を理解するというよりは、感覚で読みたい。10代の頃の感覚。
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てゃ
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現代詩わかんないよ〜だけど、渇きが異様に刺さっている
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はむ
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詩の良さがわかったとも言えず、良さがわからないままで詩の中に入り込めたとも言えず、ただただ日常言語と詩的言語、二つの姿がチカチカと、見える気がするなーと、遠くからよそよそしく眺めていた、そんな読書だった。
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ぴかぴか
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2009年 14歳から17歳に書いた詩の数々。若々しく揺らいでいて10代らしい詩なのだと思う。自分の14歳~を振り返ってみるものの記憶が曖昧だ。ただ全然楽しくはなかったという記憶にすこししっくりくる詩があるように思う、また何度も読んでみよう。子供が14歳~のときにこの詩集を読んでいたら、なにか寄り添える時間もあったのかなと大人目線で思ってみる。でも実際は子供が14歳~のとき仕事や家事(主にメシや弁当作り)に精一杯で詩集を開こうなんて気持ちは全くなかったなと思い出した。
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kana0202
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単行本で読んでいたが文庫本で再読。むかしは早く読み過ぎたのだろう、ヒリヒリとした(なんと凡庸な擬態語か)感覚を読み飛ばしていた。落下と水のイメージにいろどられながらも、書かれる言葉はあくまでも正直で(作家が正直ということでは無い)、痛々しい。言葉のもつ力(これまたなんと凡庸な表現か)というのを感じとれる、たぶん、唯一無二の詩集。
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cm
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言葉に陶酔しながらも 圧倒的な才能を前に打ち拉がれてる。 私には才能がない。
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イ
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黒板の傷あとは / ノートに写し取られることがない。
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本命@ふまにたす
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若き才媛による詩集。一見すると激しく尖った表現のようなものは見当たらないが、言葉の使い方などに感覚の鋭さのようなものを感じる。
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恋
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「文月悠光を愛せるか」 最後そこに落とし込まれる感覚。それも、詩人らしいだろう。詩はその人そのものと不可分だろうから。 最初、読んでいて性の倒錯と思う表現が入り込んで来て、驚いてしまったが、書かれた年齢を後で見て、尚の事驚いた。 けれど、それは彼女のイマジネーションの道具に過ぎない。トランスしかかった光で、文中の数秒の間に、意味を逸しかけた比喩と比喩の結合の描写が激しく射し込んで来る。 図書館で借りたが、私はこの詩集は買わねばと思った。何より、愛されて育ったのだろうと感じる。それが文月悠光だと思う。
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わんにゃん
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「黄身を抱く」と町屋良平の解説はとても良かった。★★★☆☆
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蒼1228
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図書館。言葉の連なりが綺麗で、思春期のひりつくような感じも感じられたけれど、詩はやっぱり良く分からないなあ……。普段長編ばっかり読んでるからかも。
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枝瀬
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骨の雪という作品がよかった
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Hitoshi T
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分かりかけてた詩が、崖から蹴落とされたようにまったく分からなくなった。分かろうとするのではなく、詩の世界に溶け込んでいくのが、私の詩に対するスタンスだった。だから、分からなくなったのではなく、溶け込んでいけなくなった。
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🍃
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ネタバレさまざまな人の詩集を読むたびに、国語の教科書でしか知らなかった詩はこんなにも自由なものなんだなと驚きがある。「詩がわからない」は読解力や教養の問題ではないことがこの本でわかった。読んでいてわからないものも多いけど、わかるようなものもある。それは私の中の"ブラックボックス"に触れた瞬間だったのかもしれない。詩を読むと、普段使っているところと違う部分が刺激されるような気がする。だからたぶんこれからも、わからなくても詩を読みたくなるんだろうな。
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水色系
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中学生、高校生のときにかいた詩集なのだそうだ。日常と詩作がリンクしていて、読者の私にとっても、あの頃を追体験しているような。保健室の白いベッドで寝てみたいと思ってたんだけど結局果たせないまま卒業したんだったな。だから何というものでも無いんだけど、あのころって二度と戻ってこないんだな。
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どらいち
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今まで、いくつか詩集を手にとって来たけれど(島崎藤村、中原中也、町田康など)、はじめての読了。ただ、やはり理解というより、真から感じ取れたかというとぜんぜんです。解説の町屋良平さんの最後の一文が救い。こんな読者でも、コップ一杯の水になれるのなら。再読濃厚な一冊です。
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mer
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わからないというのが読み終えてまず思った感想だけど、わからなくてもいいのが詩らしいのでひとまず読んだ事実を記録しておく。もう一度読み返したい。それでもまだ、わからなくても今よりは少しわかれたらいい。
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ハルト
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読了:◎ 十四歳から十七歳にかけて書かれた二十四編の詩。ピリピリキラキラとした若い感受性が溢れている。心貫くようでいてどこか誘うような言葉たち。女子高生だからこそ書けたものかもしれないし、そうでないのかもしれない。でも若さが発散する、眩しさや痛みや怒りを心に抱えながら生きることの源泉があるように思った。他の詩集も読んでみたいなと思いました。
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Cidenon/土曜朝10時読書配信
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私と同郷の北海道出身の詩人。 本作は高校生の時の作品とのこと。 思春期だからなのか性愛に関する作品が多かったが、作品としての価値を高めようとして無理に感情を強く表現しているような、無理して書いているような感じがしてしまった。 祖母に関する作品があったが、あれくらい自然な方が等身大でいいと思った。
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peeping hole
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山戸結希っぽい?町屋良平の解説がとても良かった。
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ちぇけら
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春を裁断して天使のように飛ぶ。とがった人間でありたいと思う夜、いつもなにかを傷つけて、見切り品のマカロニサラダがかわりに涙を流してくれた。美しい額縁に蝶を保存すれば、永遠に十代でいられる?適切な世界で、まっすぐな背中に”拘束″された日々。ブラウスを脱いで、アとエの中間を示す発音記号のように曖昧な、つぼみを摘んでまわった。わたしは膨らみかけた乳房の、そのしたを走る青白い血管が、「わたし」を生かしていることに嫉妬した。じっと待っていた春が空を赤く染め、わたしは意識をしないまま、制服のスカートを二回折っている。
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のん
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文月さん最初の詩集の文庫化。学生時代のヒリヒリ感とか戸惑う感じとかが伝わってきたけれど、ほかの文月さんの詩集より少し難解に感じました。また時間を置いて読んだら違うかなあ。
0255文字
れお
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2021年最初の読了。明徹で、繊細で、彼女の目にはどんなふうに世界が映るのだろうか、と思った。言葉のひとひらがとにかくきれいで、刺さった。
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∃.狂茶党
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タイトルに気合いを感じる。 私の好きな少女漫画のような連なり、具体的な事件や色恋沙汰ではなく、体験や体感を散りばめて、少女の気持ちや考え、感じ取ったものが、絡んでいく。 いくつかはアニメ映画のような、動きがある。 詩集を他のジャンルに例えるのは良くないと思うが、あちこちの断片から、作者の、あるいは少女の気概がみなぎっている。
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寿児郎
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相変わらず自分には詩や芸術を解する感性が備わっていないのだということを突き付けられながら読んだが、「産声を生む」からは母との複雑な関係が想像できた。 その緊張感を持ちながら読み進めていたが、その緊張感は最後から2編目の「雨に濡れて、蜜をそそぐ」で解けていく。 最後の「ロンド」では、文月の詩人としての矜持が感じられた。 町屋良平氏の解説を読んで、「わからない」を大切にしようと思えたので、詩にはまた挑戦したい。
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オオツキ
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★★★☆☆
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Shun
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著者は最年少で中原中也賞を受賞した経歴の詩人さんです。本作に収められた作品たちは17歳相応の世界、つまり高校生の見ている現実というものを感じさせる内容が豊富。それだけに詩から溢れ出る言葉たちは、学校の教室だとか教科書といった学生ならではの道具も多く登場し懐かしさや若々しさも感じられますし、何より詩情など解さなかった学生時代の私の周りに同じ景色が広がっていたとは思えない程、この詩人さんの中から溢れる言葉によって日常の景色が精彩豊かに色付き、その豊かな想像力には感じ入るものがありました。
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ebi kan
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初めて詩の本を読んだのですが、僕にはまだ理解することが出来ませんでした。分からないなりに感じたことは儚い思いや寂しさみたいな自分が持っている言葉では表せない感情が表現されているような感覚。今まで感じたことがないとても不思議な体験。また何年後かに読み直したら違った世界を感じることが出来るかもしれません。
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にくきゅー
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詩集を買うときに、もしかしたら、この詩集はわかるかもしれないと期待しながらレジに運ぶ。でも、読んでみるとやっぱりわからない。わからなかったなぁと残念に思う反面、少し安心をしてしまう。詩がわかるということは、世界から少しズレてしまうことだと思う。当たり前のことから、当たり前じゃないことを見出すから詩になるのだと思う。だから、詩が読めるということは、いま目に見えている世界の当たり前が当たり前じゃないことがわかってしまうということだと思う。それはすごく魅惑的で、それでいて、とても危ないことのように思う。
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ニャッツ
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詩をよむなんてもしかしたら遠い昔の学生時代以来。なかなか馴染めず。もう少ししてからもう一度読んでみようと思った。詩を楽しめたら更に世界が広がりそう
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しょうご
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小説を読んでいても分からないということがあるのに、慣れない詩を読んでそう感じることは当たり前のことなのかもしれません。しかし心に響く言葉はあり、それを中心に見返したときにすーっと降りてくるものがあるのが文月悠光さんの詩なのかなと思います。他の作品も見返してみようかと思います。
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