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医療の外れで: 看護師のわたしが考えたマイノリティと差別のこと

感想・レビュー
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∞N∞
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患者さんは病院を選べるけど病院側は来たら診ないとですもんね。本当にいろんな方がいると思うし仕事が忙しすぎて余裕がなくてイライラしている時もあるでしょう。差別と区別がごっちゃになってる人もいるだろうし、悪く言われる時も多い。看護さんになるまでもなってからも体力必須で大変だけど、いつもありがとうございます。
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kinkin
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一口に病人と言っても様々な人がいる。いい人もいれば、どうしようもないわがまま者もいる。そしてそこにこの本に書かれているマイノリティの人たちもいる。人それぞれに対応する医療関係者の人たちにはあたまが下がる。しかし看護師の中にも差別したりされたりする世界があることを三ヶ月の入院生活で知った。私に看護学校の学生さんが付いて実習だった時。先輩看護師たちは、挨拶も返さず完全無視状態。知り合いに聞くとやっぱりそうらしい。毎年新人看護師が入ったうちの半分が辞めてゆくという。差別はそこから直したいね。
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takao
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ふむ
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おわか
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医療現場で起こる差別や排除について。現場は従事者の善意と、また逆に差別による排除で何とか保たれていたりする。排除や圧力によって問題をなかったことにするのは簡単で、どの社会にも似たような構図が見えるが、医療という大事な分野を維持するのにはどうしたらいいのだろうかと悩む。あきらめることなく、政策、行政、経営、従事者、患者、関わる全ての努力が必要かもしれない。未来の患者であるかもしれない私たちも。
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ぽんこぶんこ
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著者があくまでも私的に思考している点が良いと思った。医療モデルの担い手もまた人間であり、生活者であるという当たり前の事実に目を背けないということは、システムから排除されがちな多様なニーズを拾っていこうとする感性を肯定すると思う。
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じーも@この度本屋さんとかを開きました
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偶然ブックオフで発見。見つけ、読めたことに感謝したくなるくらいに大切にしたいと思った。
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kuukazoo
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LGBT、性風俗で働く女性、生活保護受給者など社会から排除されやすい人々が医療者からの心無い発言で傷ついた経験から体調が悪くても病院に行きづらく医療を受ける機会を逸している現実と、慢性的人手不足と激務で心身ともに疲弊している医療者への理不尽なクレームや暴力、医療不信の間で、患者と医療者の関係改善を探ろうともがく。精神疾患を抱え看護師として働く著者の体験から紡がれる言葉は重い。自分が経験してないことには想像が及ばないからこそ学びが必要と思う。「ネガティブな感情を属性に帰結させない」心に留めておきたい言葉。
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いもーたる
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ネタバレ私にとってこの本は、筆者の望むような錨にはならないが、楔にはなる。 昨今の流行病と戦う医療従事者を「兵士」と呼ぶのは差別、 という筆者の主張に揺さぶられました。(いかなる境遇の人々についてや、体験をずっと差し置いて) なぜ差別にあたるかは著述された通り。この混迷が始まる頃に「人と"それ"との戦争だ」と言い切った記憶が私にはあります。最前線に対しては、もちろん尊敬と期待を込めて。だが差別は差別。読んで「まったく称賛なのに」と、一瞬でも反感を抱いたこれこそ、自分に宿る差別意識なのだと気がつかされました。
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あずき
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看護師として医療に携わる一方、性犯罪のサバイバーでもあり精神疾患の当事者でもある。医療者が生活保護や性的マイノリティに向ける目も、その逆もわかるからこほの目線。断定できぬある種の歯切れの悪さに現実を感じた。
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しぶみ
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 性的マイノリティーやシングルマザー、性風俗で働く人たちが、どのような差別にあい、どのような言葉に傷ついて生きづらく感じているのかを知ることができました。読んでいて、このような世界があるのかと読むのが辛くなりました。著者は、看護師をしながら、執筆活動をしていて、本著が初の書籍化だそうです。また、看護師の6割が暴力被害を受けている実態があるとのことで、身体的暴力、言葉の暴力、セクシャルハラスメントなど日常茶飯事で、著者もせん妄の患者に暴力を振るわれています。看護師の仕事の大変さを改めて知ることができました。
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●●
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ネタバレ看護の世界の実情を知る。p-66:「暴力が日常的なコミュニケーション手段となっている世界」は、胸が痛む。そういう環境はある。しかし、こういうことに、抜本的な改革がされず、放置されたままなのは、なぜなのだろう…。連帯して組織的にやらないといけないのか。
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emiko
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医療者から見た差別を知りたかったが、言葉が難しすぎて理解まではいっていない。 ただ、明日は我が身であることは、今の日本ではありえることなので、自分だったらどう考えるか?ということを常に頭のすみにおいて読んだ。違和感として、私と友達 私と患者、私と葉子、などなど・・・ 人間を理解しようとする気持ちはわかるが、関係性に危うさをかんじる為、人と人との関係性には、ある程度の境界線が必要であると考える。
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よきし
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非常に率直で、丁寧に描かれたエッセイだった。看護師としての立場から、そして貧困のシングルマザーの娘として、性産業経験者として、さまざまな疎外の経験とそういった友人との繋がり、そして患者との関係の中で著者が体験し、考えてきたことを誠実に真摯に解きほぐしていきながら描いているのが素晴らしい。問題を断罪するのではなく、それぞれが持つ難しさをきちんと提示していくことで、私たちが生きている社会の持つたくさんの矛盾や葛藤がきちんと可視化されていて、改めて大きな宿題を頂いたような、気づきをたくさんいただいた一冊でした。
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Kuma
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感情を無にして読む。こういう現実があることを受け止める。
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言いたい放題
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8章のみ読了
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イキュア
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本書はマイノリティの人々に対して差別の実態を作者の体験が書かれている。差別はやはり相手を知らない、相手のことを分かろうせず決めつけてしまうことが原因と感じた。そういった人々支援する上で重要なのは、誰に対しても平等に受け入れるという心構えなのだろう。しかし、これは言うのは簡単ではあるが、相手を知らないという恐怖から簡単にこの気持ちは崩れてしまうものだ。相手を理解するために、様々な見識を今後も増やしていき続けることが必要がある。
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Erika
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水商売の人、生活保護受給者、同性愛者などマイノリティとされる人々が医療の現場で受ける差別や偏見について、看護師である著者が考察している。それだけでなく、医療現場の疲弊や患者から受ける暴力についても述べられている。最後の章で語られるコロナ渦での医療従事者に対する差別は、想像以上に酷くその実態に悲しくなった。各々の主観で人が排除される社会は機能していると言えるのか疑問に思う。
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いちは(精神科医)
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医療従事者は今読んでいる本をいったん休止してでも、こちらを読んでおいて良いんじゃないかなと思える。ボリュームは少ないのですぐ読み終えられるし。
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いゆは
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ネタバレ公人としての看護師の顔。私人のしての精神障害を抱えてるマイノリティな女性。両方の側面から立場上の苦悩を語る。どのようにしたら、患者と真摯に寄り添えるのかと言った「真っ直ぐな初心」を非常に感じる。が、何というか、うーーーーーん、生身の人間だからしようがないのだが余りにも「個」に拘りすぎて(後に著者も気づくが)その部分に寄り添うのは行き過ぎだと。人との境界線がかなり薄くその危うさから、このような本が出来上がったのだから、結果オーライで良いのか。病院もそのうち役所みたいに17時でシャッター下す時代が来たりして。
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mu
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結局のところ多面的な思考力と、職場でもプライベートでも信頼できる人間関係があれば、他者に対して寛容でいられるってことなんだろう。筆者自身の体験やその友人たちとのエピソードはどれも非常にリアリティがあって現場での日常にも投影しやすかった。だけど、本質的な差別感情を根底に持っているような人間というのはそもそもこのような本を手に取ることすらないんだろうなあと思うと、なんとも言えない気持ちになる。
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キヤマ
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職業や年齢含め貴重な書き手だと思うし、本の内容もなるほどそういうものかと頷けることばかり。けれども、どうしてもその文章が受け付けない。WEBで物を書くためにも、あるいは立場として様々な側面に配慮しなければならないのは理解できるが、そうした誰も傷つけないことを目指した文章が多くの人に届き、ましてや心と価値観を揺さぶるとは思えない。若い者ほど好き勝手に思いを書ける時代は終わり、ソーシャルメディアとポリティカルコレクトネスにより若い者ほど全方位に気を遣った文章を書く時代になったと実感する。それは悲劇だと思う。
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だーやま
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医療はすべての人に平等であるべきだけど、医療者の差別やスティグマ、アンコンシャスバイアスによって医療へのアクセスを妨げているという現実。読んでいて、自分もバイアスを持ってみているものがあった。 「医療者の自己理解が不可欠」患者と向き合う前に自分の価値観を見つめ直すことが必要だと思う。 看護師になる前にこの本に出合えてよかった。
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Red-sky
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荒削りな感じも否めないけど、人を支援するエキスパートであるはずなのに差別が生じる業界で、自らも看護師でありながらマイノリティであることを自認して揺れ動く心の様が垣間見れた。治療というものが白か黒かをはっきり求められるものだからか医療従事者も白黒思想になりがちなのかしら。
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m
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著者の誠実さ、思慮深さが文章の端々からこれでもかと伝わってくる。自分の想像力の欠如や、無知によって人を傷つけることがないように、少なくともそうあれるよう努力して生きていきたいと感じた。自分の加害者性も被害者性も自覚して、日々感じ、考え、言葉を大切に、学びつづけていきたい。 自分にも人に対しても著者のように真摯で、誠実でありたい、そう思った。 医療はすべての人にひらかれているべきものだ。 この当たり前を守れる医療従事者でありたい。
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Miki Shimizu
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看護師や医師が偏見を持ってたりして、何気ない一言が刺さってる人のこと、具体的な例を上げてこんなことがあったって書いてある。最後、コロナで医療関係従事者が差別された話で、さらに理解が深まる的な。差別アカン!の本。
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福
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コロナの給付金類から水商売や性風俗産業が除外された事態と、私が病院に勤めていた時に聞いた「あの患者は生活保護だから」という医師の言葉。 どれだけ医療が発達しても医療従事者と患者は無自覚な差別や偏見によって分断されている。 お互いに人間としての理解と信頼が重要である。
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ネコタ
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ネタバレ大変興味深い本だった。看護師が接するマイノリティのことと差別のこと。セクシュアルマイノリティの患者さん、性風俗産業で働く患者さん、暴力をふるう患者さん、自分の子供を愛せない患者さん、医療不信の患者さん、生活保護の患者さん、依存症の患者さん、性暴力被害者の患者さん、医療現場で働く患者さん、著者自身も精神疾患を患い、またバイセクシャルの当事者としてこれまでの経験を描いている。COVID-19における医療の差別についても書かれている。
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しゅん
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「差別的意識を持ちがちな職業」と著者が感じていた医療従事者が、コロナ禍で差別を受ける側にもなったという反転が印象的。性風俗で働く人、看護士に暴力をふるってしまう患者、生活保護を受ける人々など、実際に関係を作る中で見えてくるのは、一つの立場で他者を固定できない揺らぎ。それ自体は当然のことのように思えるが、著者の揺れと相手の揺れをどちらも描き出す書き振りが、抽象的な正論に確かな現実味を与える。その確かさが、なんだかとても心地よく安らげると思えた。描かれている事象も著者の状況も全く穏やかでないにも関わらず。
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えい きときと
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読書中になんとなく思っていた事が、執筆依頼した方から著者へのリクエストの中に書かれていて、ストンと腹に落ちた気がします。離れた場所から俯瞰するのではなく、寄り添うような近さを感じた文章で、一部読むのに辛い部分もありましたが、著者はしっかりとした「伝える術」をお持ちの方なんだと思いました。著者が伝えたかった「医療は万能ではないこと。病がもたらす理不尽は、医療がもたらす理不尽ではないこと」について、普段はそう思えても、病にかかり不安な状態になってしまうと混同してしまうかも、とも思えてきます。
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まつ×まつ
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同じ医療人として共感できるところと自分とは少し考え方が違うところかある。日々の診療や看護で、悩み、もがき、喜び、悲しみながら業務を行う。いつからか、患者さんではなく、患者様と呼ぶようになってからおかしな医療人と患者さんとの関係が構築され始めたなーって思う。 医療は不確実、セロリスクはない あるのは患者さんによくなってもらいたい、それに限る!!! 金儲けでは真っ当な医療はできない
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まるちゃん
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筆者がまよいながら、それでもあえて言葉を絞り出して書いている姿勢に感銘を受けた。マイノリティや差別について書かれた本だと、善悪二元論的な書きぶりに陥りやすいが、本書で著者は、単なる支援者にはならず、時には医療の提供者、時にはマイノリティの友人、時にはマイノリティ当事者として、衣料の問題と対面する。そして、単純に答えをださず、問題と付き合っていく姿勢を貫く。そうした書きぶりからも、誠実な著者の性格がうかがえた。真摯に現実の問題に向き合うことの大切さを教えられる本だった。
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歩毛男
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著者は看護師。それ以外にも様々な当事者属性を持ち、自身の、また友人達の体験から医療の現場、周辺で起こる様々な問題について語っていく。立ち位置の多重性が葛藤を生み出し、その”どちらの立場もある程度わかる”、状況から時に絞り出されるようにつづられる誠実な文章が印象深い ”孤独や排除が怖い。私を繋ぎとめてくれた錨のような何かが誰にとっても存在するものであってほしいと、出来れば医療がその一つで在って欲しいと、切に願います” 病ではなく、病を持った”人”に関わる、医療の原点を照らすであろう言葉が心に残る。
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テンちゃん
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ネタバレ医療を必要とするあらゆる立場の人が安心して受けられること、医療従事者が暴力や感染、過労に怯えることなく仕事ができることのために、直接自分が何かできるとは思えないけれど、知らずに差別に加担しないように、見聞を広げていかないといけないと感じました。とは言うものの、生保受給者以外にも、態度の悪い人を高頻度で見たり関わったりしたら、同じ属性の人に偏見を持ってしまうなあ。自分が共感できない感性を持っている人と、どう付き合っていくか、悩ましいです。
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Mc6ρ助
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『私のような立場でなくとも、誰だって、今日の帰り道で事故に遭うかもしれないし、明日病気になるかもしれない。いつ働けなくなるかなんて誰にも分からない。そうなった時にも、誰にも「生きることを遠慮させない」ための制度が生活保護であり、決して遠くの他人の話ではありません。(p143)』それがセーフティーネット、著者の若さ、真面目さ、そして、ビビッドさがひたすら眩しい。『「正直なところ、平時から崩壊し、現場の人間の過重労働によって成り立っている医療現場では、・・。(p33)』コロナ下の大阪だけでは語れない医療崩壊。
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ひめひめひめひめ
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筆者に対してなんだかよくわからないジェラシーを感じた。私もいつか語りたいと思うようなテーマが書かれていたからかもしれないし、バチが当たりそうなことを言うと自分にない経験をもっていてそれを元にストーリーを語れるのが羨ましいのかもしれない。「医療がひとを繋ぎ止とめてくれる錨であるように」この言葉を受けて、私はこの先医療を通して出会うひととどのような関係を築いていくことができるのか、と不安を感じつつも自分の信じる医療を実現したいと心が熱くなる。
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みねたか@
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セクシャルマイノリティー、暴力をふるう患者、子どもを愛せない親。差別を受ける人たちに対する医療現場の問題を看護士が語る。編集者の要求は「当事者に共感を持ってもらえて,医療のプロフェッショナルに対しては、啓発的な役割を果たせるリアリティのあるレポート」。これに彼女は、周囲の人との関わりと、これまでの自身の壮絶な体験と向きあう中で応えていく。剥き出しの傷跡は痛々しさを覚えるが、それだけに強く訴えかけるものがある。無自覚な言葉が時に相手を追い詰めてしまうという指摘。しっかり記憶にとどめたい。
ぽこ

医師の中に差別主義者はそれなりの割合でいて、名前や容姿で民族がわかってしまう人たちはそういう医師に当たってしまうと大変な思いをすると聞きました。行ってみないとわからないので賭けだと。どこの国にもあるとは思いますがひどい話です

04/05 21:13
みねたか@

ぽこさん、コメントありがとうございます。本書では外国人の問題は扱われていませんでしたが、非常に切実な問題ですね。医療の場に限らず、無意識のうちに差別に加担しているかもしれないという自覚が必要と改めて思う次第です。

04/06 09:10
3件のコメントを全て見る
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kimamabito
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現代医療は科学であると同時に、属人的なもの。当たり前だけど医療従事者が蔑ろにしがちなことです。それは多忙のためだったり悲しい病状から自分の心を守るためだったりするんだけど。著者は両方の立場を理解だけでなく経験している人で、言葉に説得力がある。しかし同時に危うさも感じます。淡々と粛々と仕事をしていきたい、と述べられていますが、穏やかにできるだけ長く臨床の現場にいてくださるといいなと思います。
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horuso
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副題の、医療におけるマイノリティ差別に興味があって手にとったが、やや期待外れ。論の組み立てや一冊のまとまりが今ひとつで、最初の2章は一応副題どおりだが、他の章は自分語りが中心。著者は、バイセクシャル、うつ病、ナルコレプシー、摂食障害、性暴力被害者、夜の仕事経験者と、材料てんこ盛りのようだから、そうしたくなる気持ちもわかるし、体験談自体には価値もある。終章のCOVID-19関係の医療従事者に対する差別も含め、現場リポートとして貴重なのだが、研究者による論考に著者の事例が組み込まれている形で読みたいと感じた。
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