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アメリカ黒人史 ――奴隷制からBLMまで (ちくま新書)

感想・レビュー
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ネタバレ2020年の本。これは常識としたい。
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8am11pm
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かなりわかりやすくまとめられている。キリスト教受容の中で書かれていた、エジプトの暴君ファラオから奴隷を解放したことからモーセが人気という部分が特に興味深いと思った。後は、いかにマスターに気づかれないように、刺激しすぎないように抵抗をするのかという話はcoolやヒップホップなどの諸文化にもつながっていると感じた。
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たろーたん
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ビビるのが白人警官による黒人に対する暴力。暴力行為がビデオに撮られていても、基本的には、「暴力映像を見た人は怒る→警察側は事件の経緯を調査すると約束する→コメンテーターは人種差別の解決のために双方お話し合いの機会を増やそうと唱える→しかし、実際は何の変化もなく時間が過ぎる→警官側がが黒人側に非があることを唱え無罪になる」のパターンで終わる。そりゃ、ロサンゼルス暴動も起きますわ。ただ、最近、BLM運動に繋がったジョージ・フロイド事件は警官が禁固22年の有罪になっていて、少しは変わってきてるのかも。
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かんがく
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奴隷貿易から南北戦争、公民権運動を経てBLМに至るアメリカの黒人の歴史。差別の問題と教育を受ける権利は切っても切れないと再認識した。
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damezaemon
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読んでは戻りを繰り返した本 人種差別がシステムとして組み込まれた状態で 自分が差別される側なら? 差別する側なら? とにかく色々考えてしまう でも、BLM運動でも元本は変わらなかった 根深いで済ませて良い話なのかな
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勉強
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アメリカの黒人差別について網羅的に書かれており、分かりやすかった。
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だちょう
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アメリカにおける黒人差別の歴史についてまとめっている本。ブラックライブズマター運動に至るまでの複雑な流れがわかりやすく描かれている。あの悪名高きジムクロウ法って極々最近の話なんだなあ。リンカーンで進んだかと思われた世の中の流れが、次の大統領で後退してしまうのは、オバマの後のトランプを思い出した。長く続く黒人への「乱暴者」という偏見が、いまだに警官の黒人殺害事件として残っているのが悲しい。風と共に去りぬがKKK全肯定してたのは初めて知った。衝撃。
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頼政
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ほとんど知らないことばかりだったので、とても勉強になった。一つの大きな差別が改善と揺り戻しを繰り返しながらなんとか少しづつ改善していく歴史は、水風呂に必死に熱湯を注ぐみたいだった。同様の差別の加害者にならないためにも、しっかり社会や世界にアンテナを張って暮らしていきたいと思った。
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かす実
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非常にわかりやすく勉強になった。自分は本当に知らないことばかりだったのだな、と思うし高校までの世界史では全然足りない。人種問題に関する様々な背景を踏まえた上で、これまで見てきたアメリカの映画などを改めて見たくなった、それを知らないというだけで、たぶん相当のものを取りこぼしてきたと思う。歴史の記述にしっかりと紙幅を割きつつもそれぞれの事象がどのように社会に影響したのか論点が解説されていて、訳の言葉選びも素晴らしく、人に勧めたい一冊。
かす実

レイシズムの対義語は非レイシズムではなく反レイシズム、というのは本当にその通りだと思う、あらゆる差別に対してこのスタンスで在りたい。

01/02 15:52
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みっふぃー
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非常に整理されていて、巻末の年表で確認もできてとても良い本でした
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kan
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アメリカ黒人史が非常によく整理されていて勉強になった。政治史や法律の変遷を追いつつ文化史とも絡ませ、黒人に関するあらゆる物事を縦横無尽に網羅していて興味深い。翻訳も非常に良く、翻訳本と気付かなかったほど。構造的差別への戦いの歴史がよく理解できた。アメリカの大学院出願の際、人種や親の学歴に関する質問があった。アジア人でfirst generationな私は優遇を受けたのだろうと思う。人種的多様性や経済的背景を考慮し大学合格者を決定するアメリカは進歩的に見えるが、歴史的負債を抱えているとも言えると思う。
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ヨイドレテンシ
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そもそも何で人が人を奴隷に?って言う素朴な疑問。その答えはこの本にないが、アメリカの音楽や映画を理解するのに必要なベーシックな知識を分かりやすくコンパクトにまとめた良書。
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noriyorino
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南北戦争後の北部の無関心と南部の執拗な黒人支配欲。キング牧師というカリスマのおかげで公民権運動がどのような経緯をたどったかは知っていたが、ふと気づいた。キング牧師暗殺からの公民権運動の進展は??フロイド事件によるBLM運動の再燃までキング牧師が盛り上げたような進展はなかったのだと知って愕然とした。通史で黒人史について学ぶ入門書として読みやすい良書。もっと学びたい。
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bbbaaaccchhh
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私は書籍や映画を通じて,米国の黒人差別についてある程度学びました。だからBLM運動を単なる暴動や左翼の運動だと歪曲する日本人を見る度,怒りの感情に震えます。一方,この本には感情がほとんどありません。いかに米国の黒人が執拗に社会的に虐げられてきたかを淡々と事実をもって説明しています。白人が黒人よりも優越するジム=クロウ体制,60年代KKKによる黒人へのテロは何度読んでも異常だと感じますが,それが米国の当たり前として描かれています。それを当たり前として受け入れなければならなかった黒人の境遇は想像を絶します。
bbbaaaccchhh

筆者が黒人文化史を専門にしているということもあり,抑圧された黒人奴隷がどのように感情を発散し,それが今のブラックカルチャーにどのように繋がったかという文化面の記述は非常に興味深いものでした。 また全然違う話にはなるのですが,この本を読んで現代の米国の黒人差別に興味関心を持たれた方は「13th -憲法修正第13条-」という映画で,本書第6~7章の内容が生々しく描かれているので,是非御覧ください。

08/07 01:14
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崩紫サロメ
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奴隷貿易から現代まで、アメリカ黒人の歴史を総合的に叙述する。10年ほど前にNHKブックスから出たものの改訂版であるが、2013年以降の「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」運動についても多くの紙幅が割かれている。つまりこれは、黒人の命が大切に扱われていなかった歴史を表している。アメリカの黒人たちは自分たちの地位向上のために様々な方法を取ったが、個人的に興味を持ったのはブッカー・T・ワシントン(タスキーギ大学創立者)など教育関係。
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ロビン
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1441年にポルトガル人がヨーロッパでアフリカ人奴隷の貿易を始めたことから始まり、2020年のジョージ・フロイド事件とBLMまで時系列順にアメリカ黒人の歴史を概説した一冊。白人たちの、黒人が自分たちと対等になったり、成功したりすることに対する抵抗感や嫌悪感の根強さには慄然とさせられる。白人の黒人に対するリンチや暴力行為があっても警察がまともに動いてくれず、裁判でも白人の陪審員が白人に有利な判決を下す絶望感。奴隷制の頃よりもいいとはいえ経済的・教育的格差も大きく、まだまだ本当に平等な社会への道のりは遠い。
ロビン

風に吹かれてさん、『ハリエット』観てくださり嬉しいです(*^^*)マリーが殺されるシーンはショックですよね・・。ハリエットもマリーも黒人の権利のために命を懸けた本当に勇敢な女性だと思います。エンドロールにも注目されて流石ですね! 差別問題を描いた作品では『グリーン・ブック』という映画も観まして(アマプラにあります)こちらも感動したのですが、黒人の方々から「結局白人礼賛である」「事実を美化・誇張している」との批判もあったということで、本当に人種差別の問題は難しいのだなと痛感させられました・・。

06/09 10:21
風に吹かれて

『グリーン・ブック』、観ました。この作品も、いい映画だなあ、と思いました。うまく言えませんが、黒人に理解ある白人が出てくると、美化してる、と批判されてしまう。人種差別を描くのは本当に難しいですね。それだけ、根が深い問題なのだと思います。

06/10 08:48
4件のコメントを全て見る
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ア
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ヨーロッパ人とアフリカ人の出会いから始め、奴隷貿易、南北戦争、ジム・クロウの時代、公民権運動、公民権運動以後からオバマまで、そしてBLMと、アメリカ黒人の長い歴史がまとめられている。政治や制度、事件だけでなく、音楽や映画などの文化にも目配りされている。世代を超えた「損失」をいかに補償するか、また「人種」をどう捉えるかといったことの難しさを感じた。
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kana0202
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時系列順によくまとめられている。レイシストの対義語は、非レイシストではない。反レイシストである。反レイシストであること、つまり行動に移すことは、日本に呑気に住んでいる以上難しいという意見もあるだろう。つまり、距離の遠さ。しかし、現在アメリカで起こっているアジア系差別に対する講義集会や、日本の在日コリアンの人々への差別を考えるならば、距離は案外近い。
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チェアー
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南北戦争が奴隷解放のために戦われたというのはうそだ。あくまで白人の利害が衝突しただけで、現に戦後も黒人は北部でも南部でも差別を受け続けた。白人の生活を守るためにいいように使われてきた。そのツケを払わずに平等は成立しない。なぜ黒人の怒りが深いのかを知るための必読書。
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jackbdc
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日本人に向けて書かれた本という事で、欧米の歴史や文化の知識が乏しくても理解できるよう比較的丁寧に説明してくれるのでわかりやすい。理解できた分、新たな疑問も湧いてきた。考えた点3つ、1.アフリカの奴隷商人:欧米人と結託した重要な存在としてアフリカ側の奴隷商人の事が記されており印象に残った。2.アメリカ先住民:奴隷化されることが少なかった理由として疫病や逃亡があげられていたが論拠が気になった。3.レイシズム:差別という名のもとに過剰な言葉狩りが行われてしまう背景を知り、やるせなさとやむを得なさの両方を感じる。
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春風
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「ラブクラフト・カントリー」や「ウォッチメン」の副読本として。なんという理不尽な差別と暴力の歴史。日本人とは差別への考え方が違うわけだ。しかし両ドラマで重要なモチーフだったタルサ虐殺には一言も触れられていないのがちょっと謎。
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真琴
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1400年代に始まる奴隷船から、BLM運動まで、アメリカ黒人が辿ってきた歴史が著されています。 奴隷解放宣言などが出されても、黒人と白人との生活の差は変わらず、現在においても、その貧富の差、白人の黒人に対しての優越感のようなものは残っています。 2020年のBLM運動の賛否の調査で賛同の割合がずいぶん増えたというものの、真の平等に至るまではまだ遠い道のりなのかもしれません。 勉強になりました。
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Aster
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濃い一冊だった。「私はあなたのニグロではない」を観てから興味を持って手に取った。何かを考える前に、事実をまず知らねばならないと感じた。悲観的で冷笑的な態度は自分の一時の感情しか救わない。壮絶な歴史と人間に対して正面で向き合う機会を与えてくれた。
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めい
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とても勉強になったしこれから映画やドラマや他の本にふれていくときの足掛かりにしたい
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一条 蓮
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アメリカにおける奴隷制度の始まりからその解放、公民権運動、ブラック・ライブズ・マターまで、黒人がたどってきた過酷な歴史を描く。奴隷解放宣言がされても奴隷的な立場を強いられている人々や、選挙権が認められているはずなのに様々な障害によって実質的には投票権がなかったりなど、黒人の権利がどれだけ蔑ろにされてきたのかがわかる。
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Satoshi
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アッティカ・ロックの小説を読んでいると、奴隷解放から公民権運動の間のアメリカ黒人の歴史について、ほとんど知っていない自分に気付き、本書を購入した。発言が許されなかった奴隷時代でも自由州に逃亡し、記録を記す黒人もいたし、キング牧師前にも精力的な活動は行われたことを知れた。KKKがしつこく残り続けていることにアメリカ社会の難しさを感じる。
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豚肉
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オーソドックスにまとめられていると思います。頭ではわかってるつもりですが、極東の島国住まいだと、やはり理解が薄く。 奴隷の過去を持つ一群と、その後ろめたさとともに奴隷が昇格したという意識を持つ一群がいて、これらが真に融合するのは相当難しいんですかね。だからこそ、法的担保・制度がどうしても必要だと。 一市民としては、目の前の異人種とうまくフラットにやっていく、しかないのかもしれません。
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skunk_c
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10年ほど前にNHKブックスから『アメリカ黒人の歴史』を出していて、その改訂版ともいうべき内容だが、トピックを交えて独立時の奴隷制、南北戦争後の特に南部の状況、第二次世界大戦後の公民権運動とその帰結、現在のBLMまで、黒人の置かれた状況、あるいはアメリカ社会のありように深い憂慮を示しながら、日本の読者向けに分かりやすく概説する。著者は日本での生活と研究・著作活動が長く、おそらく日本語を完璧に解している。したがって訳書とは思えない読みやすさだ。アメリカを理解するための必読書の1冊に加えて良いと思う。良書。
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マリモ
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ネタバレこれを読んでアメリカ社会はかなり人種差別に対して敏感だと感じた。アメリカの歴史は黒人と白人がずっと対立をしてきた歴史だということが分かる。これはかなり根深い問題だ。アメリカは共存か対立かのどちらかを選ぶことになる気がする。問題はどっちに舵を切ることになるかだけど…。ちなみにKKKのことも書かれてある。
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tom
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アメリカ黒人の差別の歴史を知りたくて、購入。日本が移民を進めるにあたっては、しっかりとした勉強が必要。
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さとうしん
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奴隷船からBLMまでアメリカで黒人たちが歩んだ道のり。黒人たちのよき保護者を自認しながらも、彼らの本音をまるでわかっていなかった南部白人たち、白人と協調しながら黒人の地位向上をめざすという方針をとり、白人から話のわかる人物として受け入れられたブッカー・T・ワシントンへの賛否両論、北部黒人の垢抜けない南部黒人に対する複雑な思いなどは、他の差別問題でも似たような局面があるかもしれない。
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ヨシムラ管
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鹿島組 花岡 の奴
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ペロキュン
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アメリカの人種問題に少しでも関心がある人は読むべき本。話を矮小化せずに、複雑な歴史的背景があることを忘れないでおきたい。人種問題は単に白人と黒人の対立ではなく、全人類と社会との間に生まれた対立であると感じた。
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アメリカ黒人史 ――奴隷制からBLMまで (ちくま新書)評価67感想・レビュー34