形式:文庫
出版社:筑摩書房
この矢部宏治さんは外交、安保、軍事が専門ではないにも関わらず、なぜかこのような「日本はまだ米国の統治下にある」などの与太を飛ばして来て、主流の専門家からはほぼ無視し続けて来られた方です。勿論、今の日米の軍事的非対称性は専門家も知悉しているとことであり、それを正す提案をし続けて来られます。例:山本章子『日米地位協定』https://bookmeter.com/reviews/84071332 本日も別でつぶやきましたが、まずは足を引っ張るだけのトンデモ論から離れ、多面的に眺めるスタンスの確保が必要でしょう。
ばたやんさん、ご紹介ありがとうございます。
『ソ連が千島列島を手に入れるなら、アメリカは沖縄に永久にとどまることになるかもしれません。そうなると、日本のどのような政権も存続することはできないでしょう(フォスター・ダレス)』
東京南麻布の「ニュー山王ホテル」はアメリカ海軍の管轄下にある。ホテルとして泊まれるが、その実はニューサンノー米軍センター、一般日本人単独では泊まれない。観光協会のサイトでも「米国軍関係者向けの宿泊施設、保養所、社交場」とある。上記「日米地位協定各条に関する日米合同委員会」が開かれる場所でもある。当然治外法権。こういう事実にいちいち衝撃を受けているようでは、激甘の世間知らずなのだと、いったんは思うのに、自分の生活に実害が無いとすぐに忘れる。戦争に巻き込まれる羽目になって初めて、身に沁みるのだろう。
フィリピンは国内の米軍基地を撤収させた、とあるが、中国の南シナ海の無法な活動を受け、アメリカとフィリピンが再度手を繋いで米軍の再配備に至っている、という現状を注釈も入れずに発行するのは、ちょっと不適切では? 底本の文庫化なので致し方ない面もあるかとは思うが。
実際、あの戦争の沖縄上陸ではペルーが作った地図が活用されたという。 日本の危機の際、米国は米国議会の承認を取って日本のために戦争をするだろうか。「駐留していることが抑止」という立場の米国である。朝鮮戦争やベトナム戦争と違って反撃能力がある現在、在日米軍から戦闘機が飛び立てば日本が攻撃にさらされるのは明らかだと私は思う。 沖縄を考えることは日本を考えること。海や空を観光すればよいディズニーランドのようなおとぎの国ではない。日本を米国の不沈空母にする政治を続けていていいのだろうか…。
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この矢部宏治さんは外交、安保、軍事が専門ではないにも関わらず、なぜかこのような「日本はまだ米国の統治下にある」などの与太を飛ばして来て、主流の専門家からはほぼ無視し続けて来られた方です。勿論、今の日米の軍事的非対称性は専門家も知悉しているとことであり、それを正す提案をし続けて来られます。例:山本章子『日米地位協定』https://bookmeter.com/reviews/84071332 本日も別でつぶやきましたが、まずは足を引っ張るだけのトンデモ論から離れ、多面的に眺めるスタンスの確保が必要でしょう。
ばたやんさん、ご紹介ありがとうございます。