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何かでこの本が紹介されていて、ペシミスト（厭世主義者）かつ反出生主義者シオランが気になった。なぜなら自分も同様の思想を持っているからだ。希死念慮と一生をともにしながら自殺はせず痴呆症になって目の前の人が誰かもわからなくなり死んでいった。私が思うに、彼は痴呆症になりたいという潜在意識があったように思う。ほとんど何もわからず、その日のことしか考えない痴呆症患者の介護者は苦労するが、本人は結構幸せらしい。だって何もわからなくなるのだから。まさに彼の言う「生きたまま死者になること」だと思う。

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コメント(0)2022/02/24

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人に勧められて読んだ。シオランという思想家を全く知らなかったが、自分の考えとあまりにも一致していて大変驚いた。「自分はシオランの生まれ変わりだ」と言われても信じてしまうほどだ。しかし、シオランの優秀さはその先にある。内部に沸き立つ考えを、豊富な語彙と巧みな筆致によって見事な芸術作品に昇華されている。ペシミズムは良い考えではないかもしれないが、シオランの筆はそれにもっともらしさを与える。それを抜きにしても、自分の定まらない考えを本によってはっきり言語化されるという、稀な経験をすることができた。良い本だ。

ナイス ★1

コメント(0)2021/12/22

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ネタバレシオランの思想の入門書的な。気になった文章この世界で成功をおさめたければ有用なのは憎悪だ（←これは本当に実感する）ペシミストは人生への嫌悪と苦しみから解放されたいという意思を持っているが、ペシミストはその憎悪によってあらゆる感情と感情に対する執着を捨てた"解脱"に到達することが出来ない逆に人生を憎悪すればするほど生き生きとしてしまう

ナイス ★2

コメント(1)2021/10/16

seer

"解脱"は生きたまま生を放棄すること衰弱は憎悪が渦巻く現世というアリーナから降りること我々は苦痛を愛し、価値化してしまう　苦しみによって思い上がる成功に向かって努力しているときに他人が成功をする。成功を盗まれる。卓越することはそれだけで侵害だ瀕死の社会においてはユートピアがアポカリプスに汚染される（←現在の加速主義がそれか？）

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10/20 00:16

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ふむ

ナイス ★1

コメント(0)2021/05/04

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人生への絶望と世の中を恨む様な悲壮感。生きているだけで苦しい。文章から浮かぶ暗い言葉の数々には、息苦しさや絶望感を読者に植え付ける。その負の力を生きる糧としたペシミスト的な考えに共感する。だがシオラン自体、それに殉ずる人ではなく、鬱々としながらも世間を上手く渡れていた人だと思える。本書には、思想家以外の考えには触れていない。そこのには著者の偏りもあるが、本書はシオンの人となりを知る一冊たど思えた。

ナイス ★1

コメント(0)2021/04/25

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