読書メーター KADOKAWA Group

動物園・その歴史と冒険 (中公新書ラクレ, 713)

感想・レビュー
27

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
にきゅ
新着
図書館。太平洋戦争中に、動物たちを殺処分した章を読み、涙が出てきました。かわいそうな象や兵隊さんに愛されたハチとか。動物園の動物は幸せなのでしょうか。他県に嫁入りしたり婿入りしたり、搬送中のキリンが死んでしまったり、どうなのでしょうね。
0255文字
こぺたろう
新着
読了。動物園の成り立ちから知ることができ、大変良かったです。種の保存や生態研究などは、動物園が成立した当初から理念としてあったのだろうと勝手に思っていました。しかし実際は違ったようで、動物園の始まりは「支配をあらわす場」だったようです。これからの動物園には、動物の福祉に着目して運営していくことが求められる気がします。動物のおかれている環境も含めて「展示を見る」流れなんだと思います。
0255文字
jackbdc
新着
動物園の過去を知ると、その未来はどんなものだろう?とか、近縁の植物園、美術館や博物館の過去と未来はどうなるのかな?とか色々妄想も広がった。個人的な理解としては、動物園の歴史を所有者と意義の観点で整理すると、所有者に関し絵は時の権力者から国家を経て民衆へ移行しており、将来的には人間以外の自然界、例えばアニマルウェルフェアの言説のような動物の権利も意識される割合が増していくのだろうと感じた。意義については見世物(消費)から教育(投資)へ変遷して、将来は種の保存(投資)の役割も担う流れにあるのだと理解した。
0255文字
読書家さん#HysHh8
新着
昔の動物園には人間も展示されていたと言うことに驚いた。
0255文字
りーすひぇん
新着
「動物を大規模に収集・飼育する」ことに関する歴史。第二次世界大戦が終わるまで、戦争や抗争の戦利品として動物園の動物が接収されていたという点が興味深い。珍しい動物を保持することは権威の象徴であるとしてそんなに長い歴史を持っていたのか。ドイツの動物園の事例が数多く取り上げられていて、今の大規模動物園の前身がこんなものだったのかと驚く。飼育方法の変化や動物の権利の認知が広がっていっても支配者と被支配者の関係は変わらない。
0255文字
ミハル
新着
動物園と水族館は大好きです。姪や甥が小さい時は一緒よく出掛けたものです。今はひとりで(笑) 私が幼い頃はまだ檻の中の展示物?のようでしたが、今は本当に変わりました。そしてワクワク感がとまりません。 戦争に巻き込まれた動物園。動物達の悲惨な状況を絵本で読んだり、動物園の資料をみたり、映画でも…。 この本を読んで改めて…知ること多々あり。 次動物園や水族館に行く時は歴史もきちんと確認しつつ、動物🐘や魚🐟達に会ってきます。
0255文字
志村真幸
新着
 前著『動物園の文化史』が近世~近代の動物園や動物観を主としていたのに対し、本書では20世紀以降のことがメインになっている。  なかでも大戦時にヨーロッパ各地の動物園で殺処分が行われていたことは、ショッキングだ。  かなり動物の福祉を前面に出した書きぶりで、檻とコンクリートの展示がいかに残酷であったか、そして現在の生態展示ができあがるまでも丁寧に語られている。とくにアニマル・ライツとのからみで動物園の対応が紹介されており、従来の動物園史とはだいぶ違った射程から勉強でき、おもしろかった。
0255文字
ゆうちゃん。
新着
動物と人間、あるいは動物園と人間。ただ動物を鑑賞して楽しむための場ではなく、権力闘争や物欲、支配欲とも密接な関わりを持つ場でもあった、と考えると、何とも不思議な空間だなぁとしみじみ感じる。
0255文字
keisuke
新着
新書なので難しいかなと思いましたが、分かりやすく書かれていたと思います。動物園行くと、意識してしまいそうですね、色んなところに。
0255文字
chaco
新着
動物がどのようにコレクションされ展示されてきたか、動物園の成立とその歴史、展示方法の推移、そしてこれからの動物園について…と、とにかく動物園のことがぎっしり書かれています。なんと奥が深い世界なんだろう。身近な動物園ですが、知らないことばかりでした。「未開人」を展示していた「民族展」があったことに特に驚きました。戦時中のエピソードは涙なしには読めません。動物を間近に見たいという人間のエゴと、動物保護や動物の権利の対立について、自分が思っていたよりも早期に問題提起されていました。他の著作も読みたくなりました。
chaco

図版がたくさんついていて読みやすいです。もっと読まれてもいい本だと思う!

04/25 22:59
0255文字
こり
新着
まず1896年の上野動物園内mapに驚かされます。窮屈そうな猿やカンガルーに比べ、広めの園庭でくつろぐラクダ。1936年の二・二六事件や阿部定事件と並び称されるクロヒョウ脱走事件。日本軍がコモドオオトカゲを生物兵器にしようとしていたという噂。殺処分された動物の悲劇的な話には、敵国への憎しみに置き換えさせる意図が隠されていた。などなどやりきれない気持ちになった一方、P.T.バーナムのエピソードが。映画はミュージカルとして何度も見ましたが、サーカスがテーマでもありましたね。
0255文字
h_hukuro
新着
動物園の生い立ちから現代までの変遷が一冊にまとめられています。権力の誇示から戦争、保護と形は変われど人間の都合の象徴的施設だと思うと、楽しい動物園の見方も変わりそうです。
0255文字
かんな
新着
最近ゴミにしていたけど(´-`*)また果物の種、鉢に埋めます。地球と動物にちょっとでも貢献(償い)。
0255文字
―
新着
???
0255文字
サケ太
新着
支配、権力、娯楽、保護。動物園は時代とともに意味合いを変化させていった。軍隊と動物園の関係、動物に園の環境を強いるという意味、動物園の存在意義。なんだが、動物園に行きたくなる一冊。今までの視点と違ったものが見れそう。
0255文字
vonnel_g
新着
珍しい動物の収集という目的は昔も今も変わらないけれど、動物への視点が変わったために支配から保護へと変容する、その過程を描く、まさに冒険。比較的近所に住んでいたため、昔から動物園といえば多摩動物園だった。なので地方都市にある動物園に必ず遊園地がついているのが不思議だったのだけれど、その答えが載っていて大変感心する。そういう理由か!
0255文字
河村祐介
新着
王侯貴族の権威から民衆のものへ、啓蒙や教育、帝国主義的権威の時代、見せ物として、そして戦争の悲惨な災禍を経て、いわゆる動物の福祉も考慮にいれた生態系を学ぶ施設へ、さまざまな変遷を経てきた動物園の歴史はそのまま、動物への人間の言説や科学や社会規範の現れという感じも。
0255文字
Go Extreme
新着
王都に響きわたる咆哮ー古代~近代の動物コレクション:メソポタミア 聖なる生き物 パルテノン神殿 動物スペクタル 新しい飼育デザインはフランスから 外来動物 知的好奇心 動物園の成立とユニークな文化:ジャルダン・デ・プラント ロンドン動物園 動物園で世界一周 恐竜、ドラゴン、未開人ー野心的な展示をめぐる冒険:ハーゲンベック動物園 動物商人カール・ハーゲンベック 世界・歴史の縮図 未知の生きものを求めて 東山動物園 野生空間 サファリパーク アドベンチャー経験 テーマ・ズー ドームのなか小宇宙 支配→共生
0255文字
trazom
新着
檻中心の動物園から、画期的なパノラマ展示のハーゲンベック動物園、その後のサファリ・パーク、テーマ・ズーへと動物園の進化の歴史がよくわかる。デズモンド・モリスが「われわれは動物園を持つべきか?」と問うたのは1968年だが、その後、動物の福祉・権利、種の保存などの課題と向き合いながら、我々は答えを見出しえたのだろうか。上野動物園のゾウたちが戦時猛獣処分を受けた話は有名だが、20世紀終盤の湾岸戦争やボヘニア・ヘルツェゴビナ紛争でも同じことが起こっていたことにハッとする。人間の身勝手さは、今も変わっていない…。
trazom

我が家の新明解国語辞典(初版)では「鳥獣・魚類などを(自然に近い状態で)飼い、観覧者に見せる公園風の施設」とあります。この辞典も、初版の頃は、まだ常識的だったんですねえ…。

02/19 18:04
こり

第5版では「捕らえて来た動物を(中略)動く標本として都人士に見せる、啓蒙を兼ねた娯楽施設」でした。休園中のいま、自省しつつ読んでみます。

02/22 10:04
3件のコメントを全て見る
0255文字
ちり
新着
戦争が起きた際の悲劇はまま見聞きするが、もっとシンプルに、経営が傾いたり、世話をする人手が不足したり、とにかく人間側が運営する余裕がなくなると動物に皺寄せがいく、というのが(当たり前すぎて盲点だったが)「言われてみると普通に問題だな…動物園という存在、無理では…」と思ってしまった。動物の福祉や権利という以前の問題として…。水族館もだけど、そもそも運営が非常に困難だからこそ歴史的に権力の誇示として存在してきた、ということなんだろうな。
0255文字
onepei
新着
展示の工夫もおもしろかったが、気の毒な動物たちの話がつらい
0255文字
haruokaya
新着
名古屋市在住ゆえ、東山動物園の記述が興味深い。「北極パノラマ」の主であった、ホッキョクグマは昨年亡くなり、主なき状態。おそらくホッキョクグマが再び東山にやってくることはないでしょう。「北極パノラマ」の行く末が気になります。
0255文字
はしめ
新着
この本は、動物園の柵の内側で立っているひとが読むものだとおもった。柵の中で右から左にウロウロしてる豹や、首をかしげている熊の姿はかなしいよね。そこが楽園(アルカディア)ではなく監獄(アルカトラズ)と表現されないように。
0255文字
さとうしん
新着
第1章で前近代の王侯による動物コレクションについて概述し、第2章以降は近現代の動物園の歴史へと移るが、動物園が所有者の富と威信と結びつき、支配を現す場であること、そして「ノアの箱船」を体現するなどの思想性が込められていることは、近現代に至っても変わらなかったということが見えてくる。また「かわいそうな象」のような状況は過去の話ではなく、世界各地での紛争によって再現され、そしてコロナ禍によっても再現されつつあるという。人間の自然観、世界観が表れた場として、動物園に対する視点を提示している。
0255文字
ひじき
新着
近代〜現在の欧米・日本を中心とした動物園の成り立ちや変遷をたどる本。権威や富をあらわす動物コレクションから見世物としての側面が強い動物園、更に保護や共生をめざす施設へ…という流れは予想できるけど、見世物だった時代が結構長かったんだなと思った。人間の価値観は100年で相当変わったんだなとも。大戦中の各動物園の様子が悲惨すぎて読むのがつらかった。動物園は政治社会に無関係ではなく、人間の動物に対する考え方が出てしまう。今は景観を作り込みつつ動物を見下ろさない見せ方が出てきてるらしい。現地で見たくなる。
0255文字
全27件中 1-27 件を表示
動物園・その歴史と冒険 (中公新書ラクレ, 713)評価85感想・レビュー27