形式:文庫
出版社:岩波書店
ジュゼッペのタバコ・盗み・禁煙宣言の日付・本気出せない理由・痩せた大男・決意をしないで辞める・オリーヴィとの賭け・療養所・妻と美しい医師の不義を疑う・見張り女ジョヴァンナ 死に際の父の遺言・医者嫌い・キリスト教の起源・経験の大きさ・意識を回復させるべきか? 義父・4つのA・イギリスの書店の猫、ほら話と思われる、アーダに避けられる・アンナの耳打ち・手にキス・マルフェンティ夫人の誤解・道路で気が付く真理・取引は伸ばす方が良い・真面目になろう+嫉妬・夜間徘徊+リウマチのトゥッリオ、グイード・シュパイエルの登場
ターンテーブル・死後のベルティーニ、54の動力、何故姿を見せないの?・ヴァイオリン巧者・間違えてアウグスタに・いたずらバレる・レモンが目に入った・あえて転落者の不幸を願う・ロジーナ若返った?・アーダとアルベルタに振られる・傘が刺さった男の絵、突き落とすvs月が綺麗だったから・痛いふりで屈服させる、監視生活・婚約はダメだが結婚ならいい コプラーと死を恐れる日々、カルラの歌、公園までなら、最初の愛人、金を受け取らせる
ズヴェーヴォは、ある時期、英語の力を養おうと、英語教師のジョイスに個人授業を依頼。あのジョイスである。ここに二人の作家の交流が始まる。ジョイスは、ズヴェーヴォの本作を高く評価していたとか。 本書の訳者あとがきによると、ジョイス『ユリシーズ』の主人公のレオポルド・ブルームは、ズヴェーヴォがモデルのひとりと言われているとか。 それはともかく、少しは面白くなりそう。早速、下巻へ。
なお、この本の紹介として『「意識の流れ」を精緻に描き出した』とあるんだが、頭に流れる言葉をそのまま連ねたという小説ではなく、ちゃんと読者に語っているような手法で、それなら小説の手法の「意識の流れ」って何なんだろう?と思いながら読んだ。
父との不和、結婚相手選び、禁煙失敗、やってることはかなり下衆っぽいのだが、淡々として嫉妬や裏切りや二枚舌を語るその口調が正直過ぎて、むしろ正直なだけ良いのかとすら思ってしまう。(;´∀`) ということで下巻に続く。
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