まずは英語が成立した歴史や背景となる宗教観について学ぶ。一見遠回りのようだが、これにより数々の文法が統一的に説明できるから面白い。英語は随所で神の存在が意識された言語といえる。非現実な事象は神の世界の文法として、敬意を表すために時制を一段下げる。また、canは能力的に〇〇できる、be able toは状況的に〇〇できる、という使い分けが示されていたが、前者は神様が与えてくれたもの、後者は人間界での可能性、と考えることができそうだ。ネイティブの意見も聞いてみたい。
ネタバレ113頁 ”You shall die. (お前はもう死んでいる。)『北斗の拳』英語版より You shall not pass!(ここを通させぬ!)『The Lord of the Rings』より 「運命のshall」の使い方は、非常に大袈裟な表現なので、日常会話ではあまり登場しません。私がこれまで出会った用例は、上で紹介している2つの例などです。”
ネタバレ1.英語は「語順」が大切! (主語+述語+α) I will meet my friend tomorrow. 2.英語(5文型)文の成分 <第1> ・SV I go to school. <第2> ・SVC I am happy. <第3> ・SVO I like music. <第4> ・SVOO I give you a book. <第5> ・SVOC The story makes me happy.
13頁。ネイティブが受動態を使うシチュエーションとは、「能動態を受動態にしたい」場合ではない。例えば、ネイティブは次のように受動態を使う。The window was broken.(その窓が壊されました)文では「by him(彼によって)」という言葉が抜けている。つまり受動態は「行動主」をぼかしたい(責任の所在をぼかしたい)ときに使われる文法だということである。84頁。副詞は動詞を説明する言葉である。形容詞と混同しやすいが、「形容詞は名詞、副詞は動詞」を説明する言葉という違いがある。
149頁。canとbe able toの違い。canは古英語の「cunnan(知っている)」という動詞に由来。「be able to ~」はラテン語の「habilis(状況的に~することができる)」という単語に由来する。「canは(能力的に)~することができる」「be able toは(状況的に)~することができる」と捉えておけば間違いない。156頁。mustとhave toの違い。mustは「自分がしなくてはいけないと思うこと」→主観的。have toは「誰から見てもしなくてはいけないこと」→客観的。
【肯】They come here today.(今日、彼らはここに来ます)【否】They do not come here today.(今日、彼らはここに来ません)【疑】Do they come here today?(今日、彼らはここに来ますか?)●なぜ、否定文・疑問文で突然doが登場するのか?それは現在でも使われる強調のdoがヒントになる。★昔は肯定文でもdoが使われていた。