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ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い一〇分間の大激論の謎

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雪見だいふく嬉久福コラボ
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割と飽きさせない臨場感がある。哲学者の生き様が部分的な知識の集合ではなく、人間として浮かび上がる本。大したことない小競り合いが重大な事件として書物化すること自体の滑稽さが僕は面白いです
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Hiro
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ラッセルの跡を継ぐ偉大な哲学者2人が対決した1946年10月の会合を軸に、2人の生い立ちと思想と人柄を語り、同時に20世紀哲学界の動向、ヨーロッパの戦争、ユダヤ人問題などにも広く目配りした、一種の哲学物語。難しい哲学の記述よりも両大戦時のヨーロッパ、殊にウィーンやドイツの社会状況と2人を含むユダヤ人の処遇の変化が描かれていて興味深い。それにウィトゲンシュタインの家柄と人脈の凄さにも驚く。ただいつも思うのはどうしてこう周辺ばかり面白がるのかという自己反省。本来読むべきは本丸の、2人の主著であるべきなのに。
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脳疣沼
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別にたいした議論じゃないではないか!と思ってしまう。もちろん、そこに至るまでの過程を追えば、重要な事件であることは理解できるが、読む前に抱いていたワクワク感が裏切られた気分。ポパーとウィトゲンシュタインの簡単な伝記、哲学紹介のような本で、いかにもテレビ屋が作りましたと言った感じである。面白い話に仕立てようという意気込みが透けて見えて嫌。NHKのドキュメンタリー本と全く同じ。
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tototo
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おもしろかった。本気の議論中に激昂してもよいと思うが、後を引くのが本物。どのような身分出身であっても、それを越えて影響するプロパガンダはあり、それぞれの思考の立場の違いをきわだたせる。
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hafen3710
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今年読んだ中で1,2を争うぐらい面白かった。20世紀の哲学や科学哲学に名を残す高名な哲学者たちの、まるで羅生門のような逸話。ウィトゲンシュタイン、ポパー、ラッセルの簡潔な伝記であり、それぞれの哲学の主張もわかる。
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大泉
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1946年、ケンブリッジ大学の一室で起こった「対決」を結節点として、ポパーとウィトゲンシュタイン、そして彼らの周辺の哲学者たちの群像を描く。ともにウィーンからイギリスへ渡ったユダヤ人でありながら、バックボーンは対照的であり、そしてその哲学もまた大きく隔たる。主に二人の人物を扱いながら情報量は膨大で、両者について詳しく知ることができた感じがする。そして何より面白かったのが、ポパーとウィトゲンシュタインをはじめとする奇人変人ぶり。偉大なる業績を残す人間は多少人格や振る舞いに問題あってもいいんだなっていう。
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魚京童!
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偉大な人間は、おかすあやまちも大きい
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よく読む
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13:36 研究室にて読了。哲学書ではなく評伝。二人の人格、家柄、特にナチス政権を主眼においた時代背景、友人やウィーン学団との関係、哲学に対する考え方など縦横無尽に語られる。ポパーはブルジョア階級に生まれ、頼みがなくも努力しつつウィトゲンシュタインを敵とみなし、後に勲章を獲得するようになる一方、ウィトゲンシュタインはヨーロッパで上位に入る宮殿から生まれ、勲章などとることがなく、会う人々に人格や人生を変えるような影響を与えつつ、天才と呼ばれ続けた。
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ours
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ポパーとウィトゲンシュタイン。20世紀の哲学界を代表する二人の天才の考え方・生き方の違いを、当時の歴史的背景を交えて、わかりやすく解説してくれる良書。タイトルと冊子の厚さから、難解な哲学の解説書かと思いきや、寧ろ内容は伝記やドキュメンタリーに近く、非常に読み進めやすい。
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ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い一〇分間の大激論の謎評価62感想・レビュー10