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「低度」外国人材 移民焼き畑国家、日本

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河イルカ
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図書館本 技能実習や留学の名を借りて、単純労働の担い手として日本にやってくる人たち。現地ブローカー、日本の管理団体、受入企業の思惑のよる不幸を量産する体制も問題なのだが、それに乗っかってしまう情報感度の低い人にも、問題がないとは言えない。多くの場合、借金までして日本に来るより自国で地道に努力した方が成功の近道なのだが。 昨今のクルド人問題と驚くほど重なるが、やはり彼らも自国でも低度な人々なんだろうか。
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CD
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低度外国人材とは、この人の造語らしいが、情報を自分で調べることもなく物事を考える習慣もなく、労働力として搾取されてしまう人たちのことのようです。一度はこのへんのことを勉強してみたかったので、いろいろ知れてよかったです。
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kinkin
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技能実習制度という制度が出来た背景や、経緯のことは知らないので、今度調べてみたい。技能実習とは名ばかりで、多くは故郷で多額な借金を抱えて日本に来る。故郷のブローカーと日本にもブローカーがいて、安い従業員を回している。本当に日本で技能を受けた人もいるのだろうが、ある日突然姿を消し、同じ立場の人と繋がってコミュニティを作ってゆく。労働力が急降下で減っている日本の企業は実情は知っていても手を下せない。特別な技能以外、今後あらゆる職業でこうしたことが起きるのは間違いないと思う。図書館本
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紫の煙
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中国人に変わって、ベトナム人が低度外国人材の主力を占めるようになり、次はカンボジア人と焼畑農業のように、情報感度の低い労働力を外国から連れてくる日本のリアルをルポしている。外食、コンビニなど、今や外国人労働力なくして成り立たない日本の国民として、かなり考えさせられる。
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SADIE
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学生時代の研究室の博士課程の留学生がブローカーに大金払って日本に留学していたことを思い出した。国立大に入れるような留学生でもブローカー経由なのかと。中国では日本以外への留学でもブローカー経由するのが一般的なのだろうか。
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まこ
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☆☆技能実習制度で来日したベトナム人の現実に迫るルポ。これまでの報道は著者曰く、①かわいそう型②データ集積型③叩き出せ型の傾向にあったが、本作はそれらに違和感を持った著者の感じたままが書かれている。確かに実習生として来日しても、技能が必要な仕事ではなく、キツくて低賃金な仕事に就くことが多い。少子化進む日本で、外国人人材は必要なのにあまりにも大事にされていない。彼らと深く関係する仕事をする私は著者より深く理解しているつもりだが、歯痒い思いは日々募る。
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tecchan
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近年、我が国は技能等を持った「高度外国人材」を積極的に受け入れるようになってきた。しかし、そうした人材とは真逆の著者が言うところの「低度」人材が多く在住している。本書は、そうした人々の現実を追ったノンフィクション。我が国に必要不可欠な人材なのにまともに受け入れてもらえない現実を鋭く描く。
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のりたま
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Kindle Unlimited ベトナム人によろしくないことをされて「こんなことしたら私はあなたたちを庇えないでしょう!」とキレたことがあったが、しゅんとするでもなく反発するでもなく、ぼーっとしていたのがずっと謎だった。本書に出てくるハーさんと同じで、こういうことだったのかと、やっと理解できた。范博文さんの件は本当に気の毒で、能力とやる気があってもなんともならないのが歯がゆかった。こういう社会の歪みの食い物にならないためには、やはり勉強して自分で調べ考え、自分の意見を主張できる力をつけないとと思った。
のりたま

外国人技能実習制度が始まったとき、安く確実に人を集めるのはこれだ!と思って提案したが反対されてうちは利用しなかった。そのころはここまでエゲツナイことになるとは予想できなかった。ある程度はこんなふうになりそうと思ったが。

04/10 11:27
0255文字
韓信
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群馬の兄貴ら北関東のボドイ、在日ムスリム、中国人技能実習生、ベトナムでの技能実習生送り出し業者への突撃取材など、技能実習制度の暗部や逃亡実習生の実態にフォーカスするルポ。中国からベトナムへの担い手の移行や、凄惨な労働実態、同胞を食い物にする構造、読んでるこちらも腹が立つ(笑)怠惰な実習生など、排外主義にも安易な同情にも傾かないバランスの良い内容と、足で稼いだネタを「兄貴ハウス」などキャッチーな言語感覚で綴る著者の筆力・取材力は本来の戦場である中華圏を離れても健在。のちのち移民過渡期の貴重な記録となりそう。
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ブロッコ・リー
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日本が、自ら考えたり情報を収集して分析したりすることをせずに容易く食い物にされる外国人人材を集めていて、対象国の経済発展や教育水準向上によって国を変え(中国→ベトナム→もっと搾取できる国へ)焼き畑人材調達をしているというルポ。一方でステレオタイプ的な可哀想な救いの対象としての外国人という見方も間違いで、食われる側から食う側へ回ったり、制度の欠陥を突いて不法就労したり、助けようと手を差し伸べたら(余りに世間知らずで)ヘラヘラと逃げてしまったりと様々な生き様を活写してくれた。にしても人権だ環境だと建前ばかりの
ブロッコ・リー

日本企業の多いこと。これは何も中小零細企業だけの問題ではなくて、親会社や系列からなるピラミッドの下へ下へと無理難題を押し付けてきた社会問題でもあるし、隙間だらけの制度に意図的にした原因や当事者たちにもっと話をしてもらう必要がある。

09/24 22:39
ブロッコ・リー

外国人技能実習機構 https://www.otit.go.jp/search_kanri/ のページから監理団体一覧をExcelダウンロードできる。なんと日本全国津々浦々3662団体もある。トップは384件の愛知県、2位東京都357件、3位大阪府276件で福岡、広島、千葉、茨城と150団体~190団体弱で存在する。(一般、特別の総計、かつ休業中の53件も含む)全団体が悪徳というわけではなかろうが、生活保護や介護のようにリテラシーや制度に欠陥のあるビジネスはうやむや故儲かるのか。末法の世界。

09/25 16:49
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ゲットアップウィズイット
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予想していたのとは少し違う内容で意表を突かれた。というのも外国人技能実習制度はとんでもなくダメな制度なのでそれを糾弾する・実習生の苦しみの声を拾う、という内容だと思ってたから。もちろんそういう側面はあるんだけど、逃亡した技能実習生がどのように生きているかについて詳しく書いていて、そこには強かさがあった。制度がちゃんとしていなければ仲間内のネットワークでそれに対抗する。逆にそういったネットワークに頼れない実習生は本当に悲惨なことになるんだと思う。孤立出産して子供を死なせてしまったリンさんとか。
ゲットアップウィズイット

群馬のベトナム人コミュニティの話、社会の底辺で生きる人がどのように助け合って生きていくのかという話として、興味深い。70〜80年代に日本に難民として来たベトナム人の子孫と今技能実習生として来日した人達の意識の違いもとても面白いし。逆に、面白いとは言えなくて心が重くなるだけなのが元技能実習生が搾取する団体に回るパターン。諸行無常。

09/24 18:57
ゲットアップウィズイット

酷い話も出て来るけど、外国人技能実習生についての本の中では軽い気持ちで読めるというか、着眼点が少し違っててとても面白い本だった。それとこの本、全体的に文章が上手い。語り口や構成が読者を惹きつける。他の著作も読みたくなった。「君の名は。」みたいな町はどこにあるんだよ!とキレる中国人女性のくだりはちょっと笑ってしまった。

09/24 20:00
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makimakimasa
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先に読んだ安田浩一&安田菜津紀『外国人差別の現場』とは異なるアングルの本で、健気な弱者というステレオタイプからの脱却を図る。曰く、外国人と日本人の双方「関係者が全員ろくでもないという構図にしばしば直面する」。送り出し機関に大金払って割に合わない日本への出稼ぎをする地方出身のベトナム人が、どんな環境で育ってどういう情報感度を持ち合わせているか、その一端が垣間見えた。権利意識の高い現代中国の若者達との差は歴然。元は移民に寛容だった著者のブレやモヤモヤも最後に語られる。郡山総一郎や李小牧といった濃い面々も登場。
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藤埜
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少子化日本で避けては通れない外国人労働者の受入について、ベトナム人労働者を追ったルポ。 おわりにで作者の書いている事が非常に良く彼らに抱く感情を表してくれていて、深い考えなく日本に馴染もうとしないまま日本居住を考える彼らを快く受け入れ難いが、彼らの言葉や文化に少しでも近づく事で、互いの差異を受け入れる余裕が生まれてくる。けれどそれは容易な事ではないけれど。 それにしても、登場する外国人労働者すら逃げ出す劣悪な日本企業の存在にもっとも嫌悪感を抱いてしまう。同じ日本人としてとても恥ずかしい。
0255文字
タロウ
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日本が単純労働において低度外国人材をあてにしていること、また、ベトナムなどから日本で働いて大金を得ることを夢見て、技能を学ぶなど意識はなく、送り出し機関に大金を積んで技能実習生となり、機関に払う金額が高いほど信頼し、日本語もほとんど話せないまま日本にわたり、地方の農漁村や建築業につかされ、借金があるから文句も言えず労働に従事し、金が稼げないとわかり我慢の限界に達すると逃亡して不法滞在、ベトナム人ならばドボイになる様がよくわかった。留学生になり日本語学校で学び大学に入れば就職もできるがそこまでできない。
0255文字
晴天
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多少歪な面があるまでも、なかなかのレベルの日本語の読み書きと会話とをできる人物の日課が、朝晩の音読だったことには、やはり語学は徹底的な音読につきると思った。しかし努力して独学で語学を出来るようになっても、それだけでは留学して学位を取り、よりよい仕事を得ることがほとんど不可能に近い物事のハードルの高さには暗澹たる気持ちになった。
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lovekorea
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『被害者』である外国人サイドにもいろいろ『事情』があり、『褒められたもんじゃない』ピープルもいることは良くわかりましたが、まあ、そうは言っても、技能実習制度がゴミであることには変わりはないなと思いました。
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後ろのお兄さん
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技能実習生制度の歪みについてのルポ。 思うことはいくつかある。東電OL時間の時に佐野眞一さんが書いていたが、あの時に犯人とされたネパール人はのちに冤罪が確定したが、決して「可哀想な」「品行方正な」外国人ではなく、小悪人でどうしようもない人だったこと。 技能実習生の人権侵害を受けた被害者は決して「可哀想な外国人」ではない(かと言って不良犯罪者でもない)。また、アベノミクスの帰結としての円安、長年続くデフレで、日本はもう既に魅力的な出稼ぎ先ではなく、この制度の恩恵を受ける中小企業はこれからどうなるのか。
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モリータ
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◆著者は1982年生のルポライター。現代中国関係の著書のほか移民関連も。本書は書き下ろし、2021年3月KADOKAWA刊。ベトナム人移民や逃亡者(いわゆる「ボドイ」)に取材した章がメイン(2-5, 7章)だが、アフガニスタン系のムスリム(1章)、中国人元技能実習生の話も(5,6章)。それぞれ、コロナ禍の状況も描く。個人的には、5,6章で描かれる、気の利かないところのある現代生まれの中国人男性の著者と元技能実習生の悲しくもややユーモアのある交流が印象的だった。
モリータ

◆「中国社会の経済発展や権利意識の高まりのなかで育った 九〇後たちは、ややわがままで享楽的な反面、一昔前の中国人のようなギラついた雰囲気は薄く、暑苦しい人間関係も好まない。たとえ地方都市出身のブルーカラー層の人たちでも最新のデジタルガジェットを使いこなし、そこそこ垢抜けていて、話す言葉も論理的だ、日本の技能実習制度は、身も蓋もない言いかたをすれば、発展途上国出身の「“低度”外国人材」である若者の判断力や論理的思考能力の低さや権利意識の低さに依存して構築されているシステムだ。現代中国の九〇後の青年との(続)

04/22 20:51
モリータ

…相性が悪いことは言うまでもない。彼らは技能実習先で理不尽な問題に直面すれば、自分の権利を守る(「維権」)ためにスマホで弁護士を探したり中国領事館や大手メディアにタレ込んだりと、全力で抵抗してくる。全く「奴隷」には向いていないのだ。」(179頁)

04/22 20:52
6件のコメントを全て見る
0255文字
マリンちゃん
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中国人とベトナム人、それなりの教育を受けた人と受けられなかった人の対比が興味深かった。日本語だけ上手い留学生の章を読んでいる時話し方を想像してちょっと笑いそうになってしまったが、今どうしているのか幸せになってほしいと思う。遥々遠くから勇気と希望を持って日本に来た人たちを失望させないようにできないものか。著者の言う外国人が増えることに対する不快感を解決する方法は現実的ではないにしろ素晴らしいと思った。
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りぃ
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技能実習生の管理団体への就職を検討したことがある。その道に進んでいたら、本書の内容に反感を抱いたり、あるいは諦観の念を持っていたのだろうかと思ってしまう。
りぃ

なお、作中にも少し出てくる「留学生」たちに関連して、個人的に生活を垣間見る機会がある。ベトナムどころか(というと失礼かもしれないが)ネパール出身者が多く、既に「焼畑化」しているのか?彼らはコンビニや食品工場などでアルバイトをしながら日本語学校→専門学校を経て(ドロップアウトしなければ)ホテルや水産加工会社などへ就職していく。「ホテル」とはいってもバックヤード部門なのだろうと思ってしまう。コンビニバイトなどは「見える」部分だけど、「見えない」ところで彼ら留学生・実習生が日本社会を動かしてくれている。

04/01 22:05
0255文字
サケ太
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外国人技能実習制度という当初の、いや今でも使われている建前と大きく違う実態、そのルポにぞわっとした。十年以内の間に、コンビニや飲食店などで働く外国人の人々が多くなったなぁと感じられたが、移民国家としての移行という現実に人々の感覚や法律が追い切れていないと感じた。「群馬の兄貴」などのキャラクターの濃い人物が多くすぐに読めてしまう。日本という国も確実に変化している。自身の価値観もアップデートしていかなければならないと感じた。
0255文字
北区のまき
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技能実習生がこき使われ続け、関連機関が中抜きしている図式が今も延々続いている恥さらしニホン国におけるコロナ禍の話。最近の本だが新しい発見はない。 北関東で何百頭も盗まれた家畜事件も解決していないのね。『北関東』といえば北関東連続幼女殺害事件も未解決だが今も警察機関はかなり無能で横暴なんですね
0255文字
hiyorinobita
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自分が外国人なので、安田さんの言う「かわいそうな外国人」と「害悪な外国人は国に帰れ」2視点が日本メディアの主流になっているのに共感しています。 技能自習生という悪い仕組みで、やはり、努力だけではカバーできないものもあります。どんな時どんな国でも情報弱者になってはならないです。日本は当然アニメや映画のようなではなくて、行くと決める前には、ちゃんとした本やドキュメンタリーで日本社会の仕組みと現実問題を知りましょう〜 個人的に一番印象に残ったのは中国語が喋るベトナム人の姉さんです。中国人への見方は的確すぎです笑
ドリアンLove

外国人技能実習制度は悪だと思う反面、農業や漁業など後継者がいなくて、停滞気味な第一次産業に、外国籍の方の労働力をお借りするために、特定技能ができましたね。でも相変わらず受け入れる日本人側のモラルは低すぎるし、やってくる実習生も実情を知らされていない(ネットがあるので、ある程度は調べられる人もいると思う)。制度として成り立ってしまう日本の経済社会がとてもおかしいと思います。労働力なら特定技能だけで十分のはず。外国人だからかわいそうなわけではないと思う。

02/08 07:54
0255文字
あずき
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「弱者」は助けたくなる様子をしていない。「かわいそう」に振り切れるでも「自己責任」と突き放すでもない、中道の対策は難しいと感じた。月並みだが、まずは知ること。
0255文字
Akio  Kudo
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また読んでしまった。
0255文字
sakadonohito
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とても良かった。一度目を通して欲しい。しょーもない制度を作った日本、制度を悪用して奴隷のように外国人を扱う企業と騙されて日本に来てしまう情報感度が低く貧しい地域に住む外国の若者たち。「群馬の兄貴」の真相は考えさせられた。日本人ですらレールを外れたら正道に戻る手段が用意されていないと感じる日本、外国人ならいっそう難しい。
0255文字
たか
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移民は排斥するべき・移民はかわいそうだから守ってあげるべきの間にある現実を直視するのは大事だなぁと。 外国のブローカーと日本の技能実習生を管轄する機関と実際に受け入れる企業と技能実習生自体の全員がろくでもないケースがあると書いてあって笑ってしまった。 差別とかではなく実際にそういう側面もあるだろうと想像がついた
0255文字
長南 徹
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技能実習生問題は、低賃金状態と真っ当ではない中小企業を存続させるだけのものであり、それがテクノロジーの発展での生産性向上や賃金アップを阻害している。加えて国際社会での評判を落とすので、やめた方が良いと思った。またベトナム人と中国人の事例があり、中国人の権利意識やバイタリティーはすごくと感じた。
0255文字
akanishi
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目のつけどころがいいなあと思わせる著作。  (p146)"低度"外国人材たちの姿は、良心的な日本人にとって望ましい形のかわいそうな外国人労働者のステレオタイプな鋳型には必ずしも嵌っていない。
0255文字
わしココ
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刺激的なタイトルですが、色々な立場の人に取材していて、興味深かった。日本の歪んだ外国人労働者の確保制度はなんとかしないと。いずれ日本に働きに来てくれる人がいなくなる。
0255文字
ドリアンLove
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「低度」外国人材とはなんとキャッチーな!購入する気にならず図書館で。政府が奨励する「高度外国人材」の査証カテゴリーの真反対をいく外国人を呼称しているのは読み始めてすぐにわかった。中身が盛りだくさんすぎた感は否めないが、あとがきに妙に納得。何年も日本に生活しても自身は片言の日本語すら話せない夫婦が、子供を産みずっと日本に住みたい、彼らが日本語を話せれば良い。と言った時、これからこういう人が日本で増えると嫌だなと思った作者の感覚。移民の受入れに寛容だと思ってきた作者だからこそ感じた正直な思いだと思った。
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ヘキサカルボニル錯体
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そもそも同胞労働者でさえ粗雑に扱われがちな本邦であるからして、況や外国人労働者をや、という気もしないでもないが、しかしこんなこと続けてたら10年後20年後にでかいしっぺ返しがくるような気もするな。あんまり人間の恨みのエネルギーを舐めない方がいいと思うけど。現に既に殺人事件も起きてるし。 范青年の件は色々勿体無いというか、著者の推測通りに不合格が「日本語学校に行ってないこと」にあるのだとしたら、大学の頭の固さも凄いな。しかし申し訳ないけど「貴様はどこの帝国軍人だ」は笑った。元気で暮らしててくれてるといいが。
0255文字
DEE
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中国は豊かになり日本に働きに来る意味がなくなった。そして次はベトナム。タイトルの移民焼き畑国家とは言い得て妙だと思う。日本は特定技能実習生という制度を利用(悪用)し、日本人がやりたがらない仕事をやらせ、実習生を募る中間業者が不当な中抜きをする。制度自体が抜け道だらけだし、実習生も日本語ができなかったり、多額の借金を背負っていたり、精神的に支配されていたりと表面に出ない問題も多いことが窺える。それにしても日本て貧乏になったんだなと、違う感想も持った。
0255文字
のれん
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日本もまた欧米が搾取してきた不法移民に頼る移民国家であることが端的に明かされる。既にベトナム人を中心にSNSで集まり、ビザや個人情報などを偽造するシステムが出回っており、それを経済的、治安的に止められない日本社会は既に人種・国籍問題を抱えているといって間違いない。 日本はアジアで稼げる先進国だと考えられており、そこから思ったより稼げない貧乏さを肌で感じ取り絶望する。著者は辛辣であると前置きしつつも、彼ら実質出稼ぎに来た移民勢を冷ややかな視線で見る。 なぜなら彼らは現地の言葉を覚えず(1/3)
のれん

コミュニティ内のみで生活しながら、現地で育つ子供を作り、その子孫達を頼ってこの国で生きていこうとするからだ。コミュニティ内では犯罪も常習化し、建前が効いてないのに警察もおいそれとは動けない。彼らはまるで難民のようであり、著者の警戒心には日本人としてうなずくところが出てくるのは必然だろう。 無論、全ての外国人労働者がそうではないことは間違いない。だが、徐々に日本という郷に従ってくれる高度な人材は落ち目の日本には興味がない。 そしてまた労働人口が急速に低下する日本に必要なのは(2/3)

02/20 05:00
のれん

余計なことを考えず楽観視したまま日本で働いてくれる低賃金移民労働者なのだ。 中国に抜かれたとか年金がなくなるという将来性の不安を通り越して日本はここまで来てしまっている。それだけは何よりも事実として受け止めたい。そしてその上で、我々の社会に必要不可欠な移民たちをどのようにして相互にメリットのある関係を構築していくか。経済面含めて今一度政策を見直さなければならないのだ。危機感を持たせる良書。(3/3)

02/20 05:23
0255文字
ばたやん@かみがた
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《ありのままの現実》農漁業、零細な製造業、介護などの現場で、制度の趣旨とは裏腹に技能を向上させることなく、劣悪な労働環境の下、使い捨てられる外国人技能実習生を中心にルポして行きます。その際、受け入れる日本側の事情や悪質な仲介業者がのさばるままに放置されている背景などは脇へやられている。徹底してそれら底辺層の労働者の実態を描き出すことに重きを置いています。/一読すれば、ある種の「座りの悪さ」を感じる読者もいるでしょう。それもそのはず、著者は実習生やそこからの逃亡者を描き出すにあたって(1/7)
ばたやん@かみがた

懐疑する見方も著されていました。どの職種、職業がエッセンシャルか、維持の為の公的助成が必要なのかについて議論が必要でしょう。③そして、本書ではホンの少ししか触れていませんでしたが、日本が必要としている海外の「高度人材」は来日して働くことに魅力を感じていない、と。内向きな雇用慣行な他に、日本人ですら「高度人材」と目される人々をキチンと処遇できない現状、海外から同程度の人々を呼び込むのは到底敵わないでしょう。やはり、コロナによる落ち込みも含めて景気からの完全回復がない限り、(6/7)

02/12 15:32
ばたやん@かみがた

増税などの財政緊縮はあり得ないこと、それまで大幅な金融緩和は継続されるべきことを、企業や被雇用者に納得させ、彼らが自由自在に投資を行い、それに伴う雇用の活発化を行える様に仕向けなければ、目指すところへは到達出来ないでしょう。この辺り、政策の順序が非常に重要になってくると思います。(7/7)

02/12 15:32
6件のコメントを全て見る
0255文字
Amarika662
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3/5
0255文字
J
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日本に来ている外国人も色々な背景を持って来ている人達が多いんだなという当たり前のことに気付化された。日本にそんなに沢山のモスクがあるのを初めて知って驚いた。
0255文字
羊山羊
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P19「我々は労働力を呼んだのに来たのは人間だった」冒頭で著者が引用するこの身勝手なドイツの移民問題のフレーズが本著を一言で体現する。現代の奴隷制ともいわれる技能実習生らを余りにも生々しく告発するルポ。「アウトロー・オーシャン」で描かれた、拉致されて違法就労についている人と何も変わらない。「情報感度の低い」市場価値の低い田舎者に借金を押し付けて新たな資本を想像し、また労働によって無理やり価値を生み出させていると考えると、彼らは完全に商品としてパッケージ化されている。
羊山羊

著者の行動力だからこそ浮き彫りにできた構図であり、著者でなければ書けなかった1冊だ。移民を食い物にして機械的にすり潰すシステムと、食い物にされる移民たち、その両輪を炙り出す傑作ルポと言っていい。

01/27 07:11
0255文字
とら
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首都圏郊外で増えている外国人の複雑な様相を、生々しく描いている。
0255文字
kaharada
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日本に出稼ぎに来る外国人は、今や中国人よりもベトナム人の方が多い。彼らを取り巻くのは日本の闇。いまや日本ではたらくより、中国で働いた方がお金になる。 日本に働きにきてるベトナムや中国人の、日本の生活実態を読むと、日本の経済的な衰退がはっきりみえて、ぞぞっとなった。侮ってはいけない。
0255文字
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