読書メーター KADOKAWA Group

ふたりぐらし (新潮文庫)

感想・レビュー
187

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ゆみ
新着
夫婦の物語で♡ふたりぐらし♡って素敵なタイトル。夫と妻、交互の視点で描く連作短編集。女からのメール見つけたと思って嫉妬したけど、のろけかい!ってくだりデジャブ。奥さんに見栄張りたいけど、なんだかんだ理由つけて甘えてるくだりもデジャブ。母と娘が苛つき合うのデジャブ。夫婦で優しい嘘つきあうのデジャブ。 夫婦の関係性よりも私は、母テルの話に感動して胸がいっぱいになった。
0255文字
煮豆
新着
看護師の妻と元映写技師の夫のふたりぐらし。妻が家計を支え夫の仕事はほぼないが脚本の夢を追っている。特に大きな出来事が起こるわけでなく淡々と日常が様子が描かれる。なんにも起きないのが読んでいて心地よい。妻の父の言葉が沁みる。母が嫌いだという娘に「いいんだよ、女の子はそれで。母親が大好きだなんて、女として次の一歩を踏み出せていない証拠でしょう。彼女のことは、紗弓のぶんまで僕が好きでいればいい。もしも彼女が娘の言葉以外のことで傷付くときは、僕が全力で守ればいいんだ」「そのぶん紗弓は信好君を好きでいなさい」素敵!
0255文字
らんらんぷぷ
新着
ネタバレタイトルに惹かれて読んでみました。山場となるところはなく、平坦に物語が進んでいく感じでしたが、そこがまた凪のような二人暮らしを表しているかのようでした。解説の「好き同士で一緒になった二人が次第に夫婦になっていく、ふたりぐらしという幸福」という文が印象に残りました。
0255文字
me
新着
映写技師と看護婦の夫婦 あまり起伏はない物語
0255文字
たっちゃん
新着
遅い初婚の岡田と百合 「つよくひとりを意識しながらふたりを生きる」に共感
0255文字
Yuto
新着
思い煩う時間があったら、もっと自分の喜べる方向へ頭を使いなさいと言ってるんだよ。
Yuto

正面から向き合わないまま歳を重ねて、自分たちは後悔せずにいられるのか。

01/03 17:27
0255文字
チェス
新着
夫婦のはなし。淡々と
0255文字
たらみんと
新着
ネタバレ文章がキレイでした。お金がなくても幸せが伝わってくる暮らしに、何だかいいなぁと思いました。ハマ子のラブレターはとても素敵でした。
0255文字
くえ
新着
ネタバレすみません、途中脱落してしまいました。。。 あまりにも平坦でした。。ここに読んだ記録として、書いてしまって申し訳ないです。 旦那さんは、はやく働いてほしいものです。私だったら離婚するけどなぁ。けど、いろんな家族の形がありますよね。 桜木さんの作品は以前も読んだが、あまり相性が合わないかもしれません。
0255文字
たけちゃん
新着
元映写技師の夫と看護師の妻。40歳になっても夢を諦めきれず定職のない夫と5歳年上の多忙な妻。将来の見えない生活にお互いの葛藤が夫と妻のそれぞれの視点で語られる。自身の親子・夫婦関係に置き換えて考えさせられた。夫婦が本当の夫婦になっていくには何が必要なのか。いつまでも幸せなお二人でありますように。
0255文字
tomatokun
新着
ふたりぐらしをテーマにした作品。 作風は結構落ち着いた感じ
0255文字
rang
新着
恋人、夫婦、親子、ご近所さん…。「ふたり」の色々な形をふんわり包み込みながら進む物語が面白かった。信好と紗弓のやわらかい空気感が好き。
0255文字
にしかさ
新着
じわっといい感じが漂ってくる。アラ40夫婦の生活、激しさのない愛情で結ばれた。そのおとなしい性格で密やかに暮らしている。状況を支えるのは気遣いと名を変える噓と見栄と意地だった。少なくとも誰もが感じる情景を著者の豊富な表現技術で描かれている。本当にこの人が好きなのか、やっぱり好きと思わせる瞬間、ごめんと言葉に出る。なんといい話。毒を吐く母親とそれを包み込む父親に何を見た?見栄っ張りのおばさんに昔の恋を引きずる老女も切ないばかり。人のいい信好も母親の愛を受け止められず、五百玉貯金に込められた思いは儚かった。
0255文字
リュウジ
新着
★5主人公の夫婦だけでなく物語に登場した様々な男女の“嘘”は、自分を取り繕う隠し事か?それとも人生を共にしてきた相手への気遣いか?そんなことを考えながら読んだ短編連作。映画脚本家になる夢を捨てず年を重ねた不惑の無職夫と、何も言わず夫が好きだからとふたりで生きてきた看護師の35歳妻。贅沢はできないがこのくらしの瞬間をふたり愛おしく思いながらも、今のふたりのカタチは正しいのか悩む日々。口にする嘘と口にしない本心。それでもゆっくりと自分たちの幸せを噛みしめていく贅沢。桜木氏の染みる&体温のある表現で描いていく。
リュウジ

追記>「年を取れば、どんな諍いも娯楽になっちゃうんだから」とお隣さんが主人公の妻に言った言葉が好き。・・・嫁もそう思ってくれていると祈るw

03/11 19:14
0255文字
covut3
新着
ネタバレいろいろなふたりぐらし、ふたりのかたちがあるが、それぞれがなんだか、やさしい。かつてのふたりぐらしをなつかしむ。
0255文字
chiro
新着
図書館にあったから何気なく読んだ。 最初はこの2人、そのうち別れるのかしら…と何だかもどかしい気分だったが、中盤から予想外に良くて、グッとこの世界観に入り込めた。夫婦って奥が深いわ〜。
0255文字
みかん
新着
じんわりしんみり、良い本でした。★4
0255文字
一五
新着
信好 紗弓のふたりぐらし。節約生活だったり、母親の物言いに、傷ついたり。といって2人で傷を舐めあうのでなく、少々心を押し込めながら じんわり仲良く暮らしている。 紗弓の父の穏やか具合が 2人を包んで 良い感じなのが際立つ
0255文字
Naohiro Kobayashi
新着
「家族旅行」が秀逸だったな。紗弓のお父さんの娘を包む心の柔らかさに感銘を受けた。こんな人になりたい。話す言葉にも柔らかさや心の広さを感じる。
0255文字
なおぱんだ
新着
生活の大部分を妻に支えられながらも、映写技師という先の見えない仕事に誇りを持ち続ける男と、それが男のわがままに過ぎなくとも、愛する男のために懸命に家計をやり来るする妻の穏やかな日々を描いた連作短編集です。妻に苦労をかけながら、妻に対して小さな嘘を重ねていく男の心情がよく描かれています。著者は、男と女の機微に触れた作品が多いですが、その関係性に対する視線がとても客観的であり、時には突き放すような冷静さも見られて、人によっては感情移入がしにくいところがあるような気がします。
なおぱんだ

追記です。でも、それがかえって人間の内面的な部分や生き方、感情に色濃く反映されることで、心の奥に深く落とし込まれる重みを感じます。その根底にある「生きることに正直でありたい」という登場人物たちの素直な願いが作品の隅々に感じられるとてもいい作品でした。

01/27 08:33
0255文字
mike
新着
元映写技師の信好と看護師の紗弓のふたりの静かな日常を描く。好き合ったふたりであっても心がざわつく事もあればさざ波が立つ事もある。そうやって暮らす中でいつの間にか夫婦になって行く。いくつかの夫婦が登場する。はたから見れば何故連れ添っているのかと思うようなふたりであっても、彼等にしか分からない長年作り上げた夫婦の形があるのだと思う。桜木さんの描く男に私はいつも惹かれる。口数は多くないのに包み込むような愛情を感じ側にそっと寄り添いたくなる。信好は勿論だが、紗弓の老いた父の魅力にやられてしまった。
CABIN

夫婦のカタチは様々ですよね。世間一般的にはどうなの?と思われても、二人が納得していて周囲に迷惑をかけなければ、どんなカタチであってもそれでいいと思います。

01/27 05:59
mike

CABINさん、仰っしゃるとおり。歳を重ねる毎にそれ、感じますね。

01/27 07:24
4件のコメントを全て見る
0255文字
akiko
新着
読み始めた時は、なんだかじれったい二人に好感が持てなかった。それぞれの母親も嫌な感じ。でも読み進むにつれて、二人の世界がじんわり染み込んでくるようで、読み終えたら思ったより良かった。色んな男女、友人、親子の関係があって、そういうものか!と納得したり、幸せについて考えさせられたり、なかなか奥深い話でした。
0255文字
ぽんこ
新着
自分と境遇を重ねて読んだ
0255文字
まっくろ
新着
夫婦それぞれの視点から書かれる物語。
0255文字
紀梨香
新着
ネタバレ脚本家を目指す映写技師の信好と看護師の紗弓。ほぼ妻の収入で暮らす夫婦の機微が細やかに描かれていました。長年一緒に暮らしているからってお互い全てを語っているわけではないよね、としみじみ。できれば信好の実家をリフォームする辺りをもう少しじっくり読みたかった。老いた親との関係が物語に深みを与えていました。
0255文字
kibita
新着
ふたりで暮らす。若い二人で、老いた夫婦で、亡くなった人と。親子だろうと夫婦だろうと、他人だから当然相手の内実なんて分からない。全部曝け出したらとてもじゃないが上手くいかない。母親が嫌いだと打ち明けた娘に対する父親の言葉が良い。こんな理想的な父親(夫)はいないよねと思いながらも、娘である私は少し気が楽になった。相手を好きになったきっかけがあって、それをすぐに答えられるなんて羨ましいな。
0255文字
よしのひ
新着
何とも言えない距離感。信好と紗弓でもあるし、信好と母、紗弓と母、お互いの義母との距離感である。歳を重ねるにつれて、理解が深まることもあれば、その反対もしかり。連作短編集なので、信好と紗弓の視点からどんどん進んでいく。彼らだけではなく私自身の「結婚とは?」「夫婦とは?」を考えるきっかけに。絶妙なリアルさに夢中で読了であった。
0255文字
*takahiro✩
新着
最初の数編がすごく良かったです。どうしてこんな心のひだを言葉にできるのだろうと感動しました。次第にその緊張感も薄れてしまいましたが満足のいく読書でした。ただ、性的な描写って必要なのでしょうか?
0255文字
森の三時
新着
もともと他人同士の2人が一緒に暮らすということは、ある意味奇跡的なことだと思います。この物語では成り立ての夫婦の心の中が交互に描かれていきます。何でもない日常の中にも心をざわつかせることが生じ、気を遣ったり遣われたりしながら暮らしていく中で深まる絆が読みどころでしょうか。結婚は一瞬の手続かもしれませんが夫婦になるということはもっと長い時間軸の中で関係を築き上げていくものであって途上にはいろんなことがある。もう一つの読みどころは、主人公夫婦に影響を与えるベテラン夫婦の台詞。含蓄があり味わい深いと感じました。
やも

日常の積み重ねが家族を、人生を作っていくんだなぁと、当たり前なことだけどじじじーんと心に沁みながら思いました😄あのお父さんの秘密の趣味がバレるって設定も好きです🤭男同士の秘密の共有に、ふふっ🤭

11/23 08:03
森の三時

あのお父様のキャラとのギャップがおかしかったですね。表向き趣味は映画鑑賞ということでしょうか?それとも学者さんですから映画史の研究ということでしょうか?

11/23 08:26
0255文字
やも
新着
あぁーやっぱり桜木さんはいい😭車窓の風景を眺めるかのような、流れる景色に人が生きてる歴史を感じるかのように読めた。そこらへんにありそうな描写うますぎ。君がいたら毎日楽しくて幸せって情熱じゃなくても、自分がいないなら寒さを感じてほしい。他の人には動かせない心の大切な所を揺らしてほしい。必要な人も物もそう多くないし、いらない。登場人物たちは愛のミニマリストみたい。ベストフレーズはこれでしょう、(ごめん、どうしても好き)…普段静かな人にこんなん思われてたら、抱きしめちゃうね。
mike

「ごめん、どうしても好き」そして「あなたいいひとだな」にドキュン💘さらに「思い煩う時間があったら、もっと自分の喜べる方向へ頭を使いなさい」という紗弓のお父さんの言葉にハハーッと平伏す🙇‍♀

01/26 21:25
やも

mikeさん 「ごめん、どうしても好き」はパワーワードですよね🤣💕そんなん思ってるだけじゃなくて、言ってー!って思っちゃった🤭ムフフ♡桜木さんってサラッと名フレーズいっぱいですよね〜🤔✨

01/26 21:44
8件のコメントを全て見る
0255文字
kobayo
新着
初読みの作家。淡々とそれぞれの視点で日常が語られていくが章が終わることに次へと読み進むのが早かった。
0255文字
たぬき
新着
星4。H30.7刊行。 桜木紫乃さん、初めて読んだ!なるほど、こんな感じなのか。心理描写が上手。 「幸福なんでしょうか、わたしも」「もちろん、どこからみても万全の幸福に見えますよ」 ↑この部分、なんだか村上春樹っぽいけど(笑)、とてもいい。 主人公のお父さんが好きだったー!
0255文字
まろにしも
新着
言葉に出さないことの優しさ。ちゃんと伝わらないかも知れないけれど、安易に言葉にするよりも伝わる場合があるよなぁと思った。
0255文字
なほ
新着
いろいろな夫婦のかたちがあった。ここに出てくるどの夫婦も、相手を想い合っているところが、良いなと思った。両親しか夫婦は知らないから勉強になった。こんなところが好きになった、と思える相手はもう理想の相手だ。
0255文字
masayoriA
新着
ネタバレ夫婦のあり方はさまざま。それでいいと思うし、こんな夫婦もまた楽しそうだ。先への不安は誰しもある。どう向き合っていくのか、問われているような気がしました。
0255文字
ねぎまぐろ
新着
★★★
0255文字
mrs.シンデレラ
新着
赤と青で紫、黒と白でグレーになるように、主人公のふたりに様々なふたりぐらしが色を投げる。お互いを見つめながら、自分を、親を、人を思う。結婚は好きな人と一緒に居たいから、そんな思いが飾り気のない生活の中に満ちている。この小説の静かな暮らしのリズムが好きだ。
0255文字
まりも
新着
淡々と話が進んでいきます。 夫が定職に就いていなくても、周りの人にどう思われようとも、夫のことが好きと思えるさゆみは幸せですね。
0255文字
オスカー
新着
タイトルを見て『いつかふたりになるためのひとりやがてひとりになるためのふたり』という浅井和代さんの短歌を思い出し読むことにする。元映写技師の夫と看護師の妻。ふたりの視点で交互に話が進む。年齢的なこともあり老親の話が出てくる。若い人にはピンと来ない感情かなぁと思いながら読む。『今ごろだからこそ、こんなにあっさりと涙が出てくるのだ。なにもかも遅いからこそ、安心して思い出せることがある。泣いて今日を洗い流すくらいに時間は経った。』(P245)隣に住むおばさん、さすが年の功という気がした。招き猫ナオミ、欲しい😄
0255文字
Ruko Ohtani
新着
北海道で暮らす半分無職の夫と看護師の妻の日常が、妻と夫交互の視点から描かれた連作短編集。 元々他人だった二人が、探り探り夫婦という最小単位の家族になっていく様が味わい深い。 お互いの両親との軋轢も、かなりリアル。 ただ、結婚して数年は経っていそうな夫婦が、ここまで相手に遠慮して暮らすものだろうか、と少し違和感があった。
0255文字
全187件中 1-40 件を表示
ふたりぐらし (新潮文庫)評価62感想・レビュー187