たとえば二章は「箴言」、三章はハッチソン、四章はキップリングからの引用を用いながら、もちろん原文の素直な意味ではなく、その章のテーマを茶化すようなおふざけをしてみせている。著者は科学者からプログラマに転向した、日本で言えば理系育ちだが、見事に名著から引用するすべを心得ていて、誰にでもマネできることではないにせよ、せめてこれくらい楽しむような余裕は誰にでも欲しいものである。
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