以前から翻訳が進行中との情報を得ていたが、待望の日本語訳の刊行であった。850ページもの大作を翻訳した寺尾隆吉氏の仕事に敬意を表したい。セルヒオ・ラミレスの「ただ影だけ」などと合わせ読むと、文章に共通点が見られ、もはやこれは寺尾語と言っても良いだろう(良い意味で)。今後も寺尾氏の仕事に注目したい。 また、この作品は私の中では、「百年の孤独」「石蹴り遊び」「緑の家」などと並ぶ大作だった。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます