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帝国の動向 (フィクションのエル・ドラード)

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毒モナカジャンボ
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四十年かけて八十六年を生きることができる
0255文字
warimachi
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今のところ、これほどの知識と技術が注ぎ込まれた小説を他に知らない。
0255文字
のりまき
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情報が多すぎてなかなか頭に入らなくてゆっくり読みました。読了まで3ヶ月かかりました。たった四年の在位。マクシミリアン大公が憐れでならない。シャルロットの独白部分がとりとめなくて読むのが辛かった。
0255文字
mikechatoran
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メキシコ第二帝政(1864-67)で皇帝となったマクシミリアンとその妃シャルロッテの悲劇を、歴史的事実と政治的背景を交えて描いた壮大な小説。小説は狂気にとらわれながらも、マクシミリアン死後60年も生きたシャルロッテのモノローグと、時系列で歴史的事実・政治的背景を描く章とが交互に配置されている。後者では会話、書簡、噂話、公式文書などさまざまな文体で時代ごとの歴史的・政治的な状況が描かれるとともに、マクシミリアン死後の部分では、歴史的事実をさまざまに検証するような記述もあり、デル・パソの作家としての力量を(続
mikechatoran

思いだった。1ヶ月以上もかかったけど、読み終えられて満足。

05/21 09:58
0255文字
太虚幻境(たいきょげんきょう)
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ヨーロッパの歴史とメキシコの歴史が交錯する濃厚な世界にただただ圧倒され眩暈がするよう。ナポレオン三世の支援の下、メキシコ皇帝となったマクシミリアンとシャルロット妃の悲劇を通じて、ヨーロッパ史が描写されながら、メキシコでの西欧人勢力とメキシコ人勢力との抗争が進行する。作者は、ありとあらゆる技法(手紙の文面の章、独白の章、対話だけの章)を駆使して、歴史を描く。そしてシャルロットの狂気の独白の章が現実の歴史を大胆に虚構化する。リョサの「世界終末戦争」に触発されたらしいがそれを超えたラテンアメリカ文学屈指の大作。
太虚幻境(たいきょげんきょう)

以前から翻訳が進行中との情報を得ていたが、待望の日本語訳の刊行であった。850ページもの大作を翻訳した寺尾隆吉氏の仕事に敬意を表したい。セルヒオ・ラミレスの「ただ影だけ」などと合わせ読むと、文章に共通点が見られ、もはやこれは寺尾語と言っても良いだろう(良い意味で)。今後も寺尾氏の仕事に注目したい。 また、この作品は私の中では、「百年の孤独」「石蹴り遊び」「緑の家」などと並ぶ大作だった。

03/05 10:41
0255文字
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