形式:単行本
出版社:河出書房新社
形式:Kindle版
舞台はバスクの小さな町。父親がETAによって殺害された会社経営の一家と、長男がテロ活動に走る町工場の労働者一家、かつては家族ぐるみの付き合いをしていた二家族が主な登場人物。一度は引き裂かれた彼らが、もがき苦しみながらも“謝罪と許し”という一筋の光へ向け、長い時間をかけて歩んでいく様を、数々の心に残るシーンや言葉とともに味わう事が出来る。その構成も素晴らしい。 この本を薦めてくれた友人に感謝!!
偏狭な愛情に囚われたミレンらを通して描き出されます。長い思索の末にこの作品を書いたであろうアラムブル氏は、作者の分身ともいえる作家を登場させることで、この作品を書くにあたっての姿勢を説明しています。「文学的フィクションを介してテロ集団の犯した残虐行為の証を構築しようプランは、わたしの場合、二重のモティベーションから生まれています。ひとつはテロの犠牲者に寄せる気持ちから。もうひとつは、法治国家にむけられた犯罪と、あらゆる侵害にたいする断固たる拒絶の意味でです。」
余計な事だが、どうしても最後までアランチャの病名が急発症と訳されているのが気になって仕方なかった。翻訳者はなぜ敢えてそのような造語を作ったのだろう。なにか特別な意図が?
上下巻合わせた長文レビューはこちらにも。 https://hatekamome.hatenablog.com/entry/2021/07/19/045204
かれこれ1ヶ月以上手元にあります(๑>◡<๑) 図書館本なのに延長and延長…。レビュー、ネタバレになっていたので薄目でさらっと読ませていただきましたが、さいごの「読めてよかった」のひと言に背中押されました♡ これから読みま〜す❀.(*´◡`*)❀.
こんにちは、ことりさん!ぜひぜひ読まれてください~。私もこれ図書館で延長して読んだので仲間です(*^O^*)上下巻で厚めですが、読んだ後、達成感があると思います。
2021年4月の新刊。感想書くのだいぶ遅れてしまったけれど、今年のベスト確定の傑作だったと思う。『アコーディオン弾きの息子』と併せてお勧めしたい。これはHBOのドラマも絶対に見たいな。スペイン語だから日本語字幕があると良いのだけれど。
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