読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
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ロマネスク
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 ジュニア小説、ハーレクインロマンス(読んだことないけど)的な甘いお話でした。著者は、イタリアの児童文学者の第一人者だそうです。なるほど、納得な作品。
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スズメ
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幼い時にコレラで家族を失った主人公は、祖母と2人になった。賢明で優れたお針子だった祖母から確かな技術を学び、身の守り方なども教えられる。物語の中で最も楽しかったのは、この裁縫の仕事のシーン。下着から舞踏会の為のドレスまで、手縫いや手回し式ミシンや足踏み式ミシンで仕立てていく。その描写が19世紀のイタリアの生活を浮かび上がらせてワクワクした。主人公の人生は苦難も多かったが、祖母によって守られより良い方向に導かれて行った気がした。
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Hiro
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ネタバレ読み始めは「家政婦は見た(古い?)」のお針子版かと思ったけど、厳しい階級社会と男性優位の中、主人公が様々な困難を乗り越えながらお針子としての技術を高め、人間としても成長していく姿を描いている。貧困層から上流階級の生活の描写が興味深い。主人公が裁縫技術に磨きをかけ、誇りを持って生きているのが印象的。グイドとのことが予想外の結末だった。
0255文字
chocoうさぎ
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これは全女性が好きな話ではないかしら? 19世紀から20世紀に変わる頃のイタリアの田舎町でお針子として懸命に生きている女性がヒロイン。身分差や女性蔑視などが色濃く残っている時代で、幼い頃に両親を流行病で亡くし、引き取ってくれたお針子の祖母の厳しい修行を経てお針子になったヒロインが、依頼主と仕事を通して垣間見た出来事にいつしか巻き込まれていた。新種の気鋭に富むエステル嬢やアメリカ人ジャーナリストのミス、シニョリーナ・ジェンマ、友人ズィータなど、時代を必死で生きる女性たちの姿が逞しくも痛々しい。お勧め。
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Miii
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★★★★★ 「ダウントン・アビー」や「ミセス、ハリス パリへ行く」が、好きな人は是非読んでほしい一冊です。 一本の映画を見たような満足感でした。
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kashiha
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ネタバレ表紙に惹かれて。19世紀末頃のイタリアで、お針子を生業として生きた女性の物語。祖母以外の家族がコレラで亡くなり、祖母から裁縫技術を身につけた少女は、仕事の報酬を貯めて、手廻しのミシンを手に入れる。階級社会なので、各階級のひとたちが交わることはないのだが、お針子という職種によって、主人公が様々な階級の家庭を見聞きするところが面白い。後半は、主人公自身の人生が動いていく。二つの大戦を経て、主人公を含めた女性たちが怒涛の人生を生きた。イタリアの当時の階級社会、衣服の描写が心に残る。
0255文字
アルハ
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舞台は近代イタリア。コレラで祖母以外の親族を失ったヒロインは、腕の良いお針子だった祖母の意向で凡ゆる裁縫技術を身につけ、祖母亡き後もお針子として生計を立てている。並行して読み書きを学び歌劇や恋愛小説の世界に憧れるものの、甘くない現実を幾度か目の当たりにした事で現実の恋には奥手気味。それでもある時受けた街の名家の仕事が縁で若く魅力的な貴族の青年に惹かれるようになり…… 結末は完全なハッピーエンドではないものの制限のある世界で女が生き抜く強さを感じさせる作品。ドレスや刺繍の細かい描写にワクワクする。
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みつこ
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ネタバレ面白かった!最後の展開には驚きだったが、ハッピーエンドに。訳も読みやすくて、良かったと思う。邦題も良いし。装丁も素敵です。
0255文字
コッコ
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☆☆☆ 階級社会 男性優位社会の中で少女が祖母に教えてもらったお針子の技術を磨き上げたくましく生きていく物語。布がとても大切にされてたことも興味深く、人との関係を大切に生き抜く主人公を応援しながら一気に読めた。
0255文字
ピャーフ・ネクラーソフ
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ネタバレ物凄く低俗な言い方をするなら、なろう系、成り上がりモノ。しかし、女性の自立とは何ぞや?古い価値観の打破などのテーマを念頭に置くと違った楽しみ方や、性別関係なくみんなが幸せな人生を送るにはどうしたらいいか?と想像力がRedBullキメたみたいになる。終盤、もうページも少なくなってきて、色々乗り越えて結婚だ!やったー!ハッピーエンド!って思ってたのに……どうしてそんな事するの?それでも絶望せずに自分の人生を掴めて良かった。でも友人の子が無教育の野獣すぎて好きになれなかった。
0255文字
ᛒᛚᚢᛖ
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ネタバレ19世紀末のイタリアのお話。この本で階級社会はどのような実態だったのか良く分かったし、上流階級の女性でも、女性というだけで生きにくかったのだと言うことがとても良く理解できた。
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たまさか
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19世紀末イタリアのある都市(おそらく北部。モデルはあると思う)に暮らす、個人で裁縫の仕事を請け負う「サルティーナ(お針子)」が主人公の物語。仕事で色々な家に立ち入る彼女が、そこで各家庭の裏事情に巻き込まれていく様が描かれる。社会の最下層に位置する主人公が見る風景はシビアで苦いものばかりだけれど、読んでいて絶望的な気分にならずにすむのは、著者の語りの巧みさと、根底に流れる女性としての怒りがあるから。個々の描写から垣間見えるイタリア社会の近代化の様子も興味深い。社会と人間の姿が確かな手応えを持った素敵な本。
0255文字
湖都
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ネタバレ19世紀末のイタリアで、祖母と2人暮らしていたお針子の少女が、やがて1人で誇りを持ち生きていく物語。彼女は恵まれている。祖母から技術を教わり、教育を受けさせてもらえたらことは勿論、賢く裕福な友人・エステル嬢を得たこと、身分を気にしない優しい恋人に恵まれたこと、手に職を持った女性としての誇りを失わなかったこと…。かっこよく、逞しい姿に何度も震えた。彼女の周りの女性達もそれぞれ強く生きている。印象的なのはミスだが、使用人達も強い。吝嗇家の妻と娘も、孤児になった少女も。そういう時代が今の時代を作っている。
0255文字
読生
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女性の権利が認められないことが「普通」である文化。 その「普通」から外れることは、当の女性からも攻撃の対象となる。 それは現代日本も同じね。 「普通」に縛られている。 今の私たちが読めば滑稽にも思える「普通」、いつか未来の、いつかどこかの人間が見れば、今の日本の「普通」もまた同じように見えるだろう。 実はそんなに変わらない。
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ぎん
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面白くて1日で読んでしまった。悪役令嬢が出てくる異世界ファンタジーさがあって楽しい。男性への嫌悪感を抱いたことがあったり、なんとなく抑圧された生きづらさを感じたことがある人は読んでみてほしい。私は女性として生きることへの希望とか勇気とか、元気をもらえた。
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NY
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階級差別や女性蔑視が、社会や日常生活、人々の人生に組み込まれていた時代。他方、快活なエステル嬢やアメリカ人のミス、身分を超えて主人公に求婚する若者が体現した、新たな時代を象徴する価値観も芽生えていた。このような人々に導かれ、若い主人公はお針子としての確かな腕と向上心を武器に力強く人生を歩んでゆく。エピローグは悲劇と幸福が交錯し、一筋縄ではいかない人生の重みを醸し出している。いくつかのエピソードの中では、吝嗇家の弁護士一家の顛末が面白かった。
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neko
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イタリアでまだ女性の独り立ち(人権ともいえるか)が難しく、貧富の差もひどかった完全な階級制度の時代。女性がやっていくために、祖母にお針子として鍛えられた主人公。いろいろなお屋敷に出入りし、恋をし、でも現実をしっかり見て生きていく。
0255文字
ネギっ子gen
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【世にも素晴らしいもの――ミシン】19世紀末、階級社会のイタリア。疫病の流行で家族を失って祖母の二人っきりになった時、私は5歳で祖母は52歳。やがて、屋敷に通って針仕事を請け負うことに――。お針子として、一人の女性として成長していく姿が描かれる。<祖母はミシンを使うことができた。祖母がリズムを刻んでペダルを上下させると針の下でするすると布が素早く進んでいくのを、私は驚きの目で眺めるのだった。「家にも一台あったらねえ」祖母はため息交じりに言うのだった。「どれだけたくさんの仕事を引き受けられることか!」>。⇒
ネギっ子gen

【私たちのために流行りの安価な服を縫ってくれる、今日の第三世界のすべてのお針子さんたちへ】<私たちがほんの数ユーロで買い求める量販店のための服を縫う。別の人が裁断した、いつも同じ部分ばかりを縫っていく一種の流れ作業で、お手洗いに立つ時間も節約するためにオムツまでして14時間も縫い続ける。そして、最低以下の賃金を受け取って、工場という牢獄で火に巻かれて命を落とす。縫うとは素晴らしい創造的な活動だ。だが、こんなことはあってはならない。絶対に。絶対に>。最後の「絶対に。」はゴシック体。著者の意思表明に共鳴。

12/23 09:20
ネギっ子gen

【手に職をつければ、自立を保つことができる】<早く仕事を覚えて祖母の仕事を手伝えるようになり、時間のすべてを仕事に使うこと。それができるようにならなければ、私を孤児院に入れるしかないんだと、祖母はいつも言うのだった。孤児院に行けば読み書きは習えるが、寒さに凍え、乏しくまずい食事で我慢しなければならない牢屋のような生活が待っている。そして14歳になって院を出たとき、女中になるほか一体なにができるだろうか。/先の見通しもなんの希望もないままに、昼も夜もなく、いつでも何時でも服従に次ぐ服従の日々>になると――。

12/23 09:21
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スズコ(梵我一如、一なる生命)
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素直に楽しくて夜更かしして一日かけて読み終わりました。お針子が下級女性の職業の一つであった厳しい階級社会。技術を身に付け自立して生きるあるお針子と彼女を巡る社会。当時には珍しく、読み書きが出来ることも彼女の世界を上流階級の人と交わらせる一助になる。本を読むこと、情報を得て開いた世界で生きることが助けになることも書かれている。決して甘いラブストーリーにも終わらず、1890年代以降のお針子を取り巻く社会の年代期物語のようで面白かった。
スズコ(梵我一如、一なる生命)

イタリアの少し古い時代は、自分と全く重なるものがないから心理的に入り込みやすくて読みやすいのかな?日本の現代小説はなかなか苦手なので、理由を考察中🤨

12/18 08:48
0255文字
NAO
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19世紀末、イタリア。物語は、お針子である主人公が祖母に裁縫の手ほどきを受け始めた幼い頃から始まって、一人立ちして町の婦人たちのために仕事をこなす日々の中で起こったことが描かれている。そこで語られているのは、当時の女性たちの生きにくさ、暮らしにくさだ。主人公は、祖母の死後なんとか自立した暮らしをしているが、女性が一人で仕事をして暮らしているということ自体が、実は女性の当時の生き方としては普通のことではない。彼女はちゃんとした女性からみるとはみ出し者で、そんなはみ出し者だからこそ見えてくるものがある。
NAO

主人公は、町で起こったことを淡々と語る。自分自身に起こった悲劇さえ、激昂することなく語る。だが、それは、それだけ哀しみが大きいということの裏返しなのではないだろうか。

11/29 08:40
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utataneneko
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疫病で家族を亡くし祖母に育てられた少女が、いろんな出会いを経ながら祖母から教わった裁縫の腕を頼りにたくましく生きていく物語。 まだ階級による差別、そして女性に対する差別が激しかった時代、女性がひとりで生きていくのはとても大変なことだった。 祖母の教えを胸にしつつも、お金持ちの令嬢エステルやその友人のアメリカ人女性との出会いによって、そして読書によってさらに世界の見方を広げていく主人公。次々と「事件」が降りかかるが、そのたびに乗り越えていく姿が頼もしかった。
0255文字
似顔
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イタリアに階級があった時代に職業と知識で自己を確立した女性の物語。記憶に残る本との邂逅に感謝。
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mick
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面白かった。現代版シンデレラみたい。史実がもりこまれていてその点も興味深い。あとがきで児童文学も書いている著者とあり、なるほどと思った。本作は大人向けとして書かれたようだが、文章が平易で展開もはやく中高生でも十分楽しめる。
0255文字
jasmine
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お針子と呼ばれる職業がまだイタリアにあった頃。階級やジェンダーがある中で、お針子は女性が生計を立てられる立派な職業のひとつだった。レースや刺繍の素敵なハンカチから産着まで、依頼に応じて何でも作った。貴族だけでなく、中流階級の家でさえ依頼したというから、その技術の割には低い身分だったと言える。主人公は、育ての親である祖母に教わったこの仕事に誇りをもって生きている。時々トラブルに巻き込まれるが、日頃の仕事ぶりで救われる点がイイと思った。想像とは違うエピローグだったけれど、それもまたイタリアっぽいと感じた。
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SPYCY
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イタリアの翻訳本を初めて読む。最近ミシン仕事にハマってバッグや服を縫い始めている。移動図書館で何度か布小物の本を借りていたからか、移動図書館のおすすめの本棚にこの【ミシンの見る夢】が表紙の見えるように陳列されていた。顔なじみの司書さんの密かなおすすめだと感じた。そして、Naffyさんの表紙画も好物だと把握されてるのを感じてニヤける。女の手に職と教養は19世紀からずっと身体を売る仕事につかずに済む鎧だと思う。お針子という仕事と本を読めると言うこと。どこでも生きていけるし、自分を保ち続けられる。かっこいい。
0255文字
ごへいもち
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面白く読みました
0255文字
おーね
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イタリアが舞台の一人のお針子の物語。階級社会であり、女性に生まれたという、いつの時代もどこの世界でも。その中で真っ直ぐに生きることが出来た幸運な、でも多くの困難に襲われた物語。読んで良かったと思わせてくれた本でした。
0255文字
miyau
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いつの時代でも男の理想に女性は翻弄され、圧迫されるが、自分の糧を自分で作っていく力があれば押しつぶされなくて済むのかな。そのチャンスがある人も一部で不幸の路へ行くしかないのだろうか
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Norikko
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綴られる悲哀のエピソードは往年のモノクロのイタリア映画の雰囲気と重なる。小説とはいえ、それほど遠い過去ではない階級社会や性差、気の遠くなる手仕事。主人公を常に支えてくれるお嬢様が少々親切過ぎる気もするがともかくイイ人で良かった。辛いながらも温かい作品。
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wy
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イタリアでお針子さんがいた時代にお針子として生きた女性のお話し。自立する手段として手に職を…っていうのと、自分で自分を養っていく糧を得ることは自分の尊厳を守ることっていうのは、今も昔も変わらないのだなあ。仕事があって日々穏やかな生活ができる事に感謝…などと殊勝な気持ちになった
0255文字
しょう
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ネタバレ舞台は19世紀末のイタリア。階級または男性優位の思想が色濃く根付いていた時代において、祖母に育てられた少女が針子として、厳しい時代を行き抜き成長していく。あまり露骨ではないにしろそこかしこに見られる厳然たる階級社会の厳しさを肌身で感じる思いがした。しかしながら下級層ながらも女性として、針子としての矜持を持ち、厳しい試練にさらされながらも歩んでいく様は美しい。
0255文字
kayo
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翻訳物が苦手ですが美しい表紙に目を奪われました。祖母に裁縫を仕込まれお針子として身を立てる天涯孤独の主人公の少女。上流社会の人のために産着、肌着、ドレス、シーツ、あらゆるものを仕立てる日々。確かな腕で信用を得て、お客を獲得し、お針子としての矜持を持つも、階級社会の中でいわれのない侮蔑を受け、虐げられることもある。『ミシンの見る夢』、少女の夢は夢のままだったろうか、叶った夢もあったろうか。大量の既製品が蔓延る現代では、一品ずつ手作りの品は今や贅沢品。そんな手作りが消えてしまうような世界になりませんように。
アボガドみよ

今後、消えて行くかもしれない職業・・・ありそうですね。。。でも手仕事は消えない!残しましょう!最近、短期のお仕事で針を持つ時間がほぼないので、製作意欲ガンガン沸いてます(笑)月末で終わるので、4月は作りますよ!!名久井直子さん・・検索してみます!ありがとうございます。

03/24 19:40
kayo

みよさんの刺繍の作品のつぶやきお待ちしています😊!

03/24 19:56
6件のコメントを全て見る
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宇宙猫
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ネタバレ★★★ 19世紀イタリアの女性の自立が難しい時代に、職人として必死に生きていく若いお針子の話。貴族の暮らしに欠かせないのに、下級階級の人達が取るに足らない存在として扱われたり、女性は上流階級でも抑圧されている。その中で1人で生活していくのは努力だけでなく運も必要で、ちょっとしたことで大きな差が付くのは現代以上だ。主人公が運に恵まれるのはいいんだけど、最後は貴族のお坊ちゃんにのぼせ、女の幸せは結婚という終幕にはガッカリしたな。それが現実なのかもしれないけど。
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かなり悪いオヤジ
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イタリア人貴族男とわたしのロマンスこそ少々ハーレクイン指数が高めであったが、それ以外のエピソードはすべてサルティーナとしての確かな技術が認められたからこそ知りえた個人情報だ。が、けっして覗き見趣味にならないように作家が慎重に言葉を選んでいる様子がうかがえる。大量生産の波がイタリアに到達する以前ファストファッションなどまだ想像も及ばなかった時代、安い服も高い服もすべてはハンドメイドの一点物だったのである。それは、お金の有り無しに関わらず個人が個人として認められる貴重な時代だったのかもしれない。
0255文字
Koichiro Minematsu
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まだ半分くらいですが、イタリアを舞台にした戦後間もない女性の生き方。そして上品でもあり、殺伐とした階層の違いはあるはで、華やかさとそれを支える裏方の支え。ファッションをお仕事にする方、イタリアブランドに興味ある方。被服科の学生さんなどにも読んでほしい一冊です。
Koichiro Minematsu

わたしはただのサルティーヤ、相手は上流階級のご立派なご婦人。作者の思い出や読んだ本まで小説に取り込まれているのが、とても親近感を覚える。そう言えばアイロンもかけるし、取れたボタン位は付け直すし、そう言えばミシンもあったな!

01/08 22:53
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pomme
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⭐︎⭐︎⭐︎
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Tommy
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ええ話やった。日々着ている服を縫ってくれた全てのお針子さんに感謝しかない。そして、ちゃんとした報酬をお針子に払っていると思われるブランドの服を選んで、できるだけ丁寧に長く着ようと思う。
0255文字
chimako
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お針子という仕事。既製服が一般的ではなかった時代はなくてはならない職業だったに違いない。裕福な家では下着からドレス、カーテンやベッドカバーに至るまでお針子を雇い仕立てるのが普通のこと。お針子は黙って一針一針縫っていく。コレラで父母が死にたった一人の身内の祖母も亡くなり一人で暮らす少女。祖母に教えられお針子として生計を立てる。仕事を頼む者と仕事をもらう者との間には歴然とした身分の差がある。下層の女性は主人の性の捌け口として雇われることもある。そんな時代にミシンを操り夢を見た女性の半生。ミシンは何を見たか。
0255文字
朔ちゃん
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身分の差別や蔑視のなか、「お針子」で生き抜いてきた女性の一代記。遣えた人や依頼人などの各章のエピソードが面白い。意外な展開を迎えるため、夢中になって読んだ。一番の驚きの展開は、なんといっても「エピローグ」……えー!と心で絶叫した。例えるなら、ゆっくりチクチク縫われてきたものが最後ミシンでダダダダと急速に仕上げられた、みたいな印象だった。とはいえ、長い歳月をミシンと共に紡いできた人生に憧れる。私も何かカタチに残したいと思った。
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もずく
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2022年読んだよかった本の1冊。読みながらも読んだ後も主人公たちのこと今の時代と重ねて考えてしまう。
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