読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
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ミャ〜コ
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園芸とラテン語と父親
0255文字
corriedale_
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丁寧に男性の心情を描いた作品でおもしろく読んだが 女性の作品なので果たして?と思ったり。ジェンダー先進国の作品として解説されていたがその情報要らなかったなぁ。やはり幼い子がいるというパワーはすごいね。あまりに聞き分けのいい子で逆に心配。
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リュミエール
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ネタバレ悩める主人公の少年が、一晩関係を持った女性と、彼女との間にできた子どもとの思いがけない同棲が始まったことで、慣れない育児や家事に奮闘する姿、我が子に抱く愛情、そして共に暮らすことで相手の女性のことを知り、心から好きになっていくようすが微笑ましく思えました。解説を読み、アイスランドでは、子どもができる=結婚が普通ではなく、多様な家族の在り方が認められているということですが、彼らの今後の関係や、まだまだ未熟な二人が子どもの親としてどう成長していくのか、もう少し読んでいたくなる、素朴で温かなお話でした。
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でかかのんちゃん
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ネタバレ面白かった。 ロードムービーのような話?と思って読んでいたら行き着いた場所での1人の青年の愛の話だった。 アイスランドの地では日本とだいぶ考え方が違って子育てをするのにも男女間の違いってのはあまりないとは知っていたけれど、それにしてもこの青年が自分の子を今までのブランクをあまり感じず受け入れていく様は今まで植物を大切に育ててきたってことがあったからかなぁと思った。 しかし、2人共(父親も母親も)自分の思惑に合わせて無理やり我が子を聞き分けのいい子に仕立てている様子が文面から伝わってきたのだが果たして?
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ぺんすけ
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ネタバレ何故か読後感が美しく清々しい。朝の日の昇るような。異国の家族の物語。どこかに居そうな人達の現実的な問題なのに、瞬間を切り取る美しい自然描写と特別なこどもの存在が、どこかファンタジーと温かさを感じさせる。
ぺんすけ

そうか、彼の行った場所は桃源郷のような所なんだ…。穏やかな自然に恵まれ、若い男女がこういう選択を出来て、社会全体でこどもを見守り育てる。「挿し穂」(原題)が色んな所で育つといいな、と思える素敵なお話でした。

11/06 08:28
0255文字
くみ
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ネタバレ一夜をともにした女性との間に子どもができた主人公。最初は無責任だと感じていたが、解説によるとアイスランドにおいて子どもと結婚はあまり強く結びつけられていないそう。出生数における婚外子の割合が世界で最も多く、2018年では7割強が婚外子。そういう背景をなしにしても、主人公は旅の道中で会う人会う人に娘の写真を見せてやり、自分の娘が自慢で可愛く彼なりに大切にしているのがわかった。思いがけず授かった子どもであっても、親や身近な人、街の人々から大切にされる。子どもはいつでもそんな存在であってほしい。
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しおり
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優しい気持ちになれる物語。今の社会だと子どもができたら結婚して親として責任を持つことが義務付けになりすぎてるのかなと思った。赤ちゃんは存在自体が光であり、思いがけず授かった子どもであっても親や祖父はかわいがり、町の人からも歓迎されている。子どもができてしまってからパートナーを知り合って関係を築いていくこともできる。赤ちゃんとの暮らしが実際このような穏やかにはいかないと思うけど、バラ園のなかに赤ちゃんがいて光に満たされていてとても美しい物語だった。
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駒
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赤ちゃんの持つパワーって凄いよな、と。頼りなかった主人公が成長していく様子が良かった。相手の女性、お父さん、弟、神父さん、周りのキャラクターもいい味を出していた。世間の価値観じゃなく自分の価値観を大事にして生きていきたいなと思った。優しいエネルギーに満ちた作品でした。
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Masumi Hirosawa
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庭いじりの好きな男性が形見のバラを持って外国の修道院へ旅に出る。 旅先にかつて一夜を共にした女性が子どもと現れ、一緒に暮らすことに。 主人公が他人に価値観を押し付けないところがいい。子どもの一挙手一投足に感動しているところも素晴らしい(自分もこうでありたい。) 子ども!と目クジラ立てていた修道士も子どもに絆されたりといろいろ面白かった。
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り
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とても素敵でした。とてもすきです。一生の思い出になります。
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中海
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「子供が産まれたことを理由に慌てて結婚を強要する国」だからこそ「授かり婚」とかいう気持ち悪い言語がうまれてしまう。そして意味もなく「男だから」「年上だから」とまるで王族のように傲慢に振る舞う男が少なくないこの国に産まれ住んで本書を読んでみると、主人公の若者が自分の子供と別居していて、ガツガツ将来を語らない様子がちょっと頼りなく感じた。しかし偏見ヘルメットを被っているこちらが間違いとすぐに気づく。「本人達の幸せが理由としてあるなら結婚する」当たり前の事を前にどうして我々は真理に辿り着くのが難しいのだろうか?
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ふうふう
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ネタバレ★★★★☆アイスランド文学研究者の解説から→ロッビは、異国でのドライブ中に同乗者から「子どもがいたら、普通は結婚してるでしょ」と言われ、「僕の国ではそうでもない」と返答するが、実際アイスランドにおいて、子どもと結婚はあまり強く結び付けられていない。欧州連合統計局によれば、アイスランドは出生数における婚外子の割合が世界で最も多く、2017年では7割強が婚外子だった。
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coocoloba
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このような状況だったら、日本だったら中絶するかデキ婚となるのかな?と思いながら読んでいて自分の中に日本社会のジェンダーバイヤスがしっかり根付いていることに気付かされた。しかし、主人公が悩み迷いながら父親しての自分にか気づいていく過程は、リアルでわかりやすい。子供を通して社会とつながっていくところは、どこにあっても共通なのかもしれない。
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rin
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アイスランド文学は初めて。装丁も内容も好みドンピシャで出会えてよかった一冊。家族に対する価値観が日本と違うのも新鮮でとても興味深く面白かった。GWに帰省した際、幼い頃に通っていたバラ園に足を運んだこともあり、修道院の庭園のバラと重ね合わせて読んでいた。主人公の娘のフロウラ・ソウルの聡明さや達観している姿が印象的。主人公が憧れの場所での仕事や神父らとの交流、子育てを通して悩みながら成長していく姿に共感する。男らしさ、女らしさってなんだろう。何気ない日々の中から希望を見出すことができる心が温まる素敵な話。
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せシうだ
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物語の雰囲気と植物を愛する主人公の心がそのまま現れたような文体が優しく、美しかった。 子どもから始まった関係がどこに行き着くのか。 恋愛関係にない男女に思いがけず子供を授かり、そこからどうなっていくのか、という物語はけして珍しいものではないけれど、彼の等身大の戸惑いが、恋愛に限らず、人と人との関係はもっと自由でいいのだと教えてくれているようだった。 読了後、訳者あとがきや解説から、アイスランド文学への愛を感じたし、英語圏以外の文学への興味がさらに拡がったので、とても良い読書体験をしたと思う。
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azukinako
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たった一夜の出来事で突然父親になった若いロッビが、母の形見の八弁のバラをもって遠い修道院のバラ園の再生に向かうが、そこにしばらく子どもを預かってほしいと母親が訪ねてくる。この今どきのロッビがよろよろとしながらも目の前の出来事に対応していく姿が何とも微笑ましい。タイトルは原題とは少し違うようだが、読み終えたあとは納得の題名と装丁。小説の中で料理を作る描写が好きなのだが、ロッビが親として人として成長していく中で生きるために必要な食べること、それも作って食べることが楽しみとして描かれていてそこが好きだったな。
azukinako

映画の好きな神父さんが出てきて、映画の話をするのですが、その映画がタルコフスキーやアントニオーニ、ベルイマンと何とも映画好きの気持ちをくすぐります。女の気持ちを知るにはアントニオーニというところは笑えました。ええ、そうかも。

03/06 15:48
0255文字
anko
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アイスランドの童話のような、何もかもが美しい本。事故で亡くなった母の形見のような薔薇の枝も持って、言葉もわからない外国の修道院の庭師になる青年。帯には情けない主人公とありましたが、私にはとても神々しく美しいものに見えました。出来上がった庭園の美しいこと。母を愛し、薔薇を愛し、娘を愛し、その中で自分自身が成長していく。 翻訳が素晴らしくて、文章もとても美しかったです。
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tom
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図書館散歩で見つけたアイスランドの小説。この国のミステリーには、独特の雰囲気があって少し気になっていた。ということで借りてきたもの。少し大人という青年の物語。母の突然の死を家族は、ひっそりと受け入れた。彼は、遠い国のバラ園を復活させるため旅立つ。彼は、0歳の女の子の父親。結婚はしていない。娘は一度のセックスで生まれた子。そして、彼の旅先に母親と子どもがやってきた。ここから始まる物語。女性の選択肢の自由度の意味を語る物語かもしれない。ちょっとよろしい。いや、けっこうよろしいかも。アイスランド、気になる国だ。
tom

女性が自由になると男も自由になれるのかもと思わせるところがある。聞くところによると、アイスランドの女性の社会的地位はずいぶん高いらしい。でもラグナル・ヨナソンのミステリーに出てくる女性警部フルダさんは、職場でも家庭でも、男にひどい目にあっていた。実際のところのアイスランドの人の生活、どんなものなのかしらと、思ったのでした。

01/30 08:49
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シャンピニオン
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人を、女性を愛するということが何かをゆっくりと見つけていく青年の物語。優しい家族に囲まれて育った青年が、母親を不慮の事故で失い、思いもかけずに子供ができて、自ら見つけた園芸の仕事をするために、遠い国へ移り住む。描かれている青年は、幸せ探しをしているわけではなく、ただ花を育てたくて過ごしている中で、人々にふれあい愛に気づいていく。淡々と映像豊かに描いている。青年の愛とは別の性欲の対象としての女性像の描き方が、とても自然に感じた。若い女性の著作家と感じたがご年配のアイスランドの作家。新鮮でした。
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ぶんこ
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私にはかなり難しい本でした。物語としてはある意味単純なのかもしれないのですが、一夜のひととき?に誰かがストロボをつけて写真を撮ったと思わせる場面を読んでから、私の中では不穏な思いが蓄積されていたようで、思いがけず父となってしまったロッピが、アンナに騙されていると思い込んでいたのかな。訳者後書きと解説を読んではじめてアイスランドの家族感を知り、少し納得できたでしょうか。一番驚いたのが、何もないような町に図書館がある事。アイスランドは世界で最も本に親しむ国と呼ばれていると後書きにあり納得。
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haru
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前半部分では女の子にだらしない若者だな。どこか頼りないなと思ってた。後半彼の子どもと母親と一緒に同居しはじめて、慣れない料理や娘の世話をやいている姿で見直した。はじめての恋に気付き戸惑う姿は初々しい。恋と性欲に悩まされても、大好きな園芸の腕はピカイチ。神父たちの心を動かす。終わり方にはえっと思った。結局どうなるのかな。
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大和桜289
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素敵な表紙絵で表紙の折り返しには「男らしさと家族のかたちを見つめなおすアイスランド女性文学賞受賞作」とあった。読み始めは主人公の青年アルンリョウトゥルが、ついうっかりしたせいで子どもができてしまったと受け止めている様子に、なんて無責任でいいかげんな奴だと思った。だが、中盤あたりから彼がどうこうより、社会事情や性や親子に対する意識が日本とは異なっている視点で読んでみると、主人公がバラ園の復興に懸命に取り組み、子どもとその母親を受け入れ、子どもの存在と可愛さに目覚めていく様子 に実に爽やかな安堵を覚えた。
大和桜289

子どもの名前「フロウラ・ソウル」自体にも何か象徴的な響きを感じる。アイスランドの国情にも疎かったのだが、本書の役者あとがきや巻末のアイスランド文学研究家の朱位昌併氏による解説もあって、良い読書体験になった。

12/01 08:32
0255文字
JUN
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子供は世界を救う
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Koco
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母が遺したバラをもって旅に出た僕。辿り着いたのは片田舎の修道院。父親は悪い人ではないが、「僕」が望むことに理解を示さない。強要はしないが大学の進学を望んでいることを口にする姿は国は違えど父親の望みは同じなのかもしれないとそんなことを思ってみる。僕には一夜の過ちでできた子供がいる。子供の母親から、子供を預かって欲しいと頼まれたことから僕の世界は一変する。それを丁寧に、柔らかい描写で描いている。22歳の僕は若さゆえの悩みや青さはあるし、世界に対して斜に構えているようにも見える。だけど、世界はそんなに悪くない。
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二宮なるみ
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独特の世界観を心地よく読了。一度だけの関係で生まれた赤ん坊が魅力的で、彼女への愛情が強まっていく過程も微笑ましい。悪人も意地悪い人も面倒な人もほぼ登場しません。
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ムジカンノ
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どこかの国から旅立つ青年。どこかの国で成長していく物語。イメージとしてはアイスランドからスペインかな...。ナンバリングされる区切りと、余白の多さが効いていて、この小説の艶のある澄んだ空気感というか、世界観がすーと伝わってきてとてもよかった。_「男らしさ・女らしさ」のような現代社会のなかでの男女感への定義に対しての問いのようなものも、今の日本にピタリとはまったテーマだったなぁと思った。
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ガーネット
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なんか…落ち込んでしまった。何に?なんだろう。皆さんの高評価と、美しい装丁に惹かれて読んだ。読んでいる間は、薔薇の香りや、天使の如き赤ちゃんの微笑み、修道士らの静かな暮らし、村人との交流など、心地良く、その滞在を楽しんだ。なのに、読み終えて、どこか落ち込んでいる私がいる。古いジェンダー意識に縛られている自覚?その縛りによって、お一人様を自らディスる自分?…こんなに環境も、隣人も、赤ちゃんも「欠点のない理想郷」への、叶わぬ憧れ?…どうしたんだろう。いったい何に落ち込んでいるのだろう。
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ゆりあす62
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ネタバレ★★★★☆ この本のカップルが日本人だったらこの本は成り立ったろうか?1回の「交渉」で子供が出来て、女性から子供が出来たと告げられたが結婚せず。女性は産んでも研究員を続け、男性は誰かわかっていているのに責められもしない。日本だったら女性は食べるために仕事に仕事を重ねて研究員もやめざる得なくなり、男性も世間に責められ信用を無くす。「結局人生終わり」のパターンが多い。この物語の国はアイスランド。この本が書かれた頃から女性に対する制度が変わって今はジェンダーギャップ世界最小になっている。それでも心は…。複雑だ。
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Reiko Ha
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主人公の男の子が、自分の子どもとどんどん仲良くなっていくのがとても微笑ましくて癒される。家族って、こんな形もあるんだなと感心した。 一昨年の夏にアイスランドを観光したときは、緑が多くて植物の豊かな国だと思ったけど、やはり冬は長くて暗いんだろうな。バラの咲き誇る暖かい国に憧れるんだろうな。
0255文字
ちょき
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幸福度が高い北欧の国から、読んだ僕の幸福度も上げてくれる最高の小説に出会った。母親を交通事故でなくし、障害のある双子の弟を持ち、好きでもない女の子を妊娠させてしまい結果未婚の父となった主人公。母との園芸の想いから庭師になるべく国外の修道院に向かう。身体(セックス)のことばかり考えてしまう割に、こと園芸に関しては才能を発揮し修道院のバラ園を復活させていく。そんな中、妻ではない自分の娘の母親から、娘を預かって欲しいとお願いされる。主人公が本当にいい若者で、考え方や行動が善意に満ちておりその純粋さが心に沁みた。
0255文字
yum
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なかなかよかった。主人は現代的でユーモアも性への欲望もある普通の若者で、そこは勝手に抱いていた想像とは違ったが、期待通り温かくなる話だった。親になるという重大な課題をこなそうとする2人が、時間と共に考え方も変わっていき、自分の感情に正直になっていく。その違いが印象的。随所に登場する不思議な力や出来事が、この村ならありそうで自然に思える。ある意味リアルな展開なのだが、どんどん心が浄化されていくのは何故だろう。美味しい食事と周囲の愛情、そして何とも愛くるしい子どもの存在はいつでもどこでも皆を幸せにする。
yum

女性への男性の構えに妙に納得。「思いがけない質問や、面倒そうな頼みごとをされたときは用心しないといけない。女性っていうのは、たいていこちらの知らぬ間に計画を立てたり、手はずを整えたりしているから」。そうそう!

09/09 14:53
0255文字
ぱせり
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庭園で、彼が挿し穂した薔薇が育つ。小さな娘も育つ。その愛おしさ。ロッビが故郷から持ってきた挿し穂の薔薇と、小さな娘とが重なる。この子はきっとどこにでも根をおろして美しい花を咲かせる強い枝だ。奇跡、という言葉がでてきたけれど、人が生まれること、生きていくことは、やはり奇跡なのだ
0255文字
Hiroh
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ネタバレ一度だけ寝た友だちの友だちに子どもができる。母が交通事故で亡くなる。漁船に乗って金をためたロッピは、母が育てたバラを異国の修道院に植えに行こうと旅を始める。親として(まだ)求められてもいないし、自覚もさほどないはずのロッピが、ことあるごとに「娘がいるんです」と写真を見せるのが微笑ましい。娘の母、アンナは出産後の時期をロッピとはほぼ関わりなく過ごすが、まだ母になる準備ができていないと、ロッピに子を託し旅立つ。未熟な二人がゆっくりと絆を育んで行けるのも、アイスランドの社会があってこそなんだろう。羨ましい。
Hiroh

ロッピが再生させていく薔薇園のイメージが素晴らしい。『秘密の花園』を思い出す。庭の再生が自分の再生になる。料理も印象に残った。肉三昧の下心込の宿屋の食事。父が不器用に作る亡き妻のレシピ。アンナと娘のために、ロッピが少しずつ身につけていく料理。娘フロウラによって村の人々もまた、なにかをよみがえらせていく。

08/20 13:09
Hiroh

溶岩土壌で植物を育てる大変さ。アイスランドに姓はなく父称(母称)。男はみんな〜ソンて、女はみんな〜ドッテイル。

08/20 13:13
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rumblefish
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ロッビは一夜をともにしたアンナとの間に娘がいる。彼女とも娘とも一緒に暮らすこともなく、ロッビは母親の遺した希少なバラをもって名高いバラ園のある修道院で庭仕事をはじめる。修道院の神父は多言語話者で、世界各国のさまざまな言語の映画を三千本程所有し、毎晩映画を観ている。その頃、アンナから連絡が入り、とある理由で娘と一緒に3人で暮らす。彼女たちとの家庭生活のためにロッビは料理をはじめ、レパートリーを増やすべく神父にたずねて参考になる映画を紹介してもらう。その映画のラインナップがおもしろく妙に印象に残った。
0255文字
ふう
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ジャケ買いならぬジャケ借り。しかし冒頭は、旅に出た途端盲腸で入院しておたおたするロッビに共感できず、子どもができたのをアクシデントだと割り切れる感覚にも違和感を覚えた。言葉の通じない遠い修道院で、荒れ果てたバラ園の修復のために古い記録を辿り、身体を動かし、トマス神父と映画を語り、おたおたする自分と折り合いをつけて生きていこうとするなかで、なりゆきで娘を預かることになっていつの間にか素敵なお父さんになっていた。それにしても、アンナにとってもアクシデントなんだなぁ。
ふう

トマス神父が紹介してくれる映画、ロミー・シュナイダーとか、懐かしい名前がいっぱい出てきて、神父の蘊蓄をもっと聞きたかった。さて、後半の舞台となった修道院はイタリアかなぁ。あぁ、行きたい‼️

08/11 23:19
ふう

八弁のバラ、あるべきところで咲いたんだ。

08/11 23:21
0255文字
ケンタ
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学業優秀だが、大学進学より庭仕事に興味がある22歳の「僕」。妻を亡くして慣れない料理に励む父や、コミュニティホールで暮らす弟、生まれたばかりの娘やその母親のいるアイスランドを離れ、母が遺した「八弁のバラ(áttablaðarós)」の切り枝を持って、世界でも名高い庭園を持つ修道院に向かう。かつての美しさをすこしずつ取りもどしていく庭園と、見知らぬ土地で人間関係を築いていく「僕」の変化がシンクロしていく。アイスランド小説の英語版からの重訳。
0255文字
脇 草太郎
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2~3ページで日が変わる日記調の物語。女性受けは良い感じがする。これが文学で、ヨーロッパ各地で賞を受賞しているらしい。う~む……。装画が最高。本に触れ始めて日はまだ浅いけれど、過去一番の装画だと思いました。額に入れて飾りたいくらい素晴らしい。
0255文字
mntmt
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アイスランド文学。たんたんとしていて、良かった。もう少ししたら、また読みたい。
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