読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
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冬藤
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松家仁之さんの文章やはりすきだな。人物の描写も。どこかの小説っぽくない。どれにも似ていない。 ほろっとくずれて広がる甘いお菓子の儚さのような。ツンときてスーっとそのあと病みつきになる香草のような。 兼定、薫、岡田、それぞれが見ている景色を見たくなる。
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takao
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ふむ
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かず1号
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登校拒否症の高2男子の主人公、夏休みにジャズ喫茶を営む大叔父の所へ行くことに。主人公目線をメインに時々大叔父とジャズ喫茶の従業員目線とこの一夏を静かに淡々と描く。 いつもより透明感は少ないかな?でも著者らしい文章で読みやすい。
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Shoko  Ochi
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ネタバレ体から出る泡。冒頭のお風呂のシーンでは「??」だったけど、本当におならだった。やっかいな症状を抱えた甥と、戦争の傷を負ったおじ、おじが営むジャズバーにふらりと現れ、雇われた岡田。口数の少ない三人が過ごす海のある町の夏休み。松家仁之さんならではの上品な空気感が好きだ。
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やまもと
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何と言っていいか、起伏はほとんどないけど、何か読めてしまう 読む人、時期によって感じ方は違いそう 何のために生きるか、を考えた
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ganesha
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登校拒否中の男子高校生、大叔父のジャズ喫茶と働く青年、呑気症、ひと夏の記憶。「さりげない仕草や低めの穏やかな声もふくめて、兼定が好ましいと感じるものが岡田にはすべて備わっていた」と、炭酸水を飲みながら「「あー、おいしい」「ぴりぴりする」と大人の声で小学生のように言い合っている」が印象に残った。静かで品のある文章を楽しみながら読了。
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どんぐり
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東京から遠く離れた浜辺の町で大叔父がやっているJazz喫茶を手伝いながら、夏の間だけ一緒に過ごす不登校の高校生。物語の設定に魅かれながら読み始めると、主人公の視点が徐々に散漫になっていく。謎の多い従業員の岡田、大叔父のシベリア抑留の話が出てきたところで読む気力をなくし、泡と消える。何を描こうとしているんだ!? 松家さん、5冊目。
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ざるめ
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みんな真面目だ(゜゜;)薫、兼定、岡田、違う年代を生きてきた男性三人のそれぞれのひとなつ…(*´-`)三人で積極的に悩みや思いを語り合うような事はなく淡々と過ぎていく…まるで泡のような…
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龍太郎
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帯びにある通り青春小説。やはり、異性との場面でページが進む。 モーツアルト第四十番第二楽章、メルトーメ、スウィングシューバートアレイ、聴きたくなった。
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最後の羅針盤
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たしかにあの頃、口に出せないことをたくさん飲み込んでは世の中を恨んだり毒づいていたのだけれど、何でも言葉で取り繕えるようになってからは、自分の底の浅さにがっかりするばかりだ。
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クリママ
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高校に行けなくなり、夏休みを海辺の町でジャズ喫茶を営む大叔父のところに行く。アパートは独り、日中は店で働き、スタッフに料理を教えられ、パン屋で働く女性と知り合う。何がどう進展するわけではないが、わずかばかりの前進。ジャズが流れる人生の休み時間のような物語。できれば、かなり魅力的なスタッフ、岡田のことをもっと知りたかった。ただ、シベリアに抑留されていた大叔父の過去に驚く。生きながらえ日本に帰れば皆に温かく迎えられるのだと思っていたが、アカと言われ、やっとたどり着いた我が家から追い出される。知らなかった。
おか

私の読みたい本を増やす会❗️あー 読みたい本が増える中 本を読めない日々が続いている。今日も 本が読める〜❣️と思っていた休みが 仲間が具合悪くなって代行に行くことに急になった_:(´ཀ`」 ∠): 次回休みは 水曜日だ、、、

06/21 08:00
クリママ

仕事ができるのは素晴らしいことだけれど、お休みも大切。本が読める穏やかな時間がとれるよう祈ってます。ご自愛ください♡

06/21 22:48
6件のコメントを全て見る
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読書熊
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青春の不安ときらめきを優しく掬い上げた一冊
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メタボン
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☆☆☆★ 松家仁之の文章だから読ませるものの、ストーリー自体はそれほど魅力あるものではなかった。ただ、高校に行くのをやめて東京から遠く離れた大叔父のジャズ喫茶で働くうちに、人との関係性や自分を見出していく、そして人に恋するということを意識していく過程は良かった。今のところ私の中では松家仁之の最高傑作は「火山のふもとで」に変わりはない。
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GORIRA800
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子供にとって逃避の場所って大切だよね ジャズ喫茶、ジャズがすきじゃないとしても逃げて、でも堂々とできる場所っていいなって思う
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お抹茶
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こういう田舎で羽を休める少年少女の話を,今年はよく読んだ。リビング新聞で紹介されていた。学校に行けなくなった高校生の話と,その高校生が身を寄せる大叔父の話が交互に出てくる。大叔父のシベリア抑留の回想が何度も出てくるのだが,少年のエピソードと特に関連するわけではなく,全体的に少し読みづらかった。若者よりも,大叔父世代の読者の方がすっと胸に入る物語かもしれない。
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Mumiu
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ひさしぶりの松家さん。こどもの頃人魚姫が最後泡になって、というお話はかなり強烈だった。タイトルの「泡」に高校生男子の薫がふと消えてしまうんじゃないかと、民宿のおばさんじゃないけど心配になった。松家さんでそういう展開ってアリなのかなあと思いながら、この「泡」が何なのかしらと想像したとき、そのひとつの可能性にかすかにぷっと吹き出した。夏はうたかた。
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そのとき
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薫の物語のような兼定の物語。誠実な人が誠実に生きて、誠実な人の救いになる話。淡々として、線描のような筆致。とても好き。
そのとき

「人間っていうのは、誰も気にしないようなことを気にする、そういうとらわれかたをするときがあるねー」本文より

11/02 20:43
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キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
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行き場を失ったような男3人がいるジャズ喫茶店の話。お互いに深くは語り合ず、その後どうなっていったのかも何となくしかわからないのだが、ジャズ喫茶の佇まいやありようが居心地良く、最後まで読んでしまった。シベリア抑留で経験した事、その過酷さよりも帰国後の実家の人々との関係の過酷さの方が際立つ。人との付き合いに疲れ果ててしまった人たちの話。
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犬吉
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屈託を抱えた高校生が、親族の中で一人毛色の違う大叔父の営む海辺のジャズバーで過ごす物語。大叔父の回想シーンももう一声!という感じで、ちょっと消化不良気味。オノマトペの響きが軽すぎて、全体のトーンからすると違和感があった。面白くは読みました。
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いちご大福
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ひと夏でちょっぴり元気になった高校生男子、 と要約したら怒られるでしょうか? 食事・排泄・労働・睡眠のような日常が、「誰にもひとしく見せられる素地」となるのだと薫が気付くためにも、この淡々とした背景が必要だったのだと分かります。 学校に行けない自分以外は、学生生活を楽しんでいる、か、ガマンできる学生というような思いにとらわれること、大人になってもありますね。
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夏
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不登校の高校生・薫が、海辺の街で喫茶店を営む大叔父・兼定の元で夏休みを過ごす物語。喫茶店ではどこかミステリアスな男・岡田も働いている。薫だけでなく、兼定や岡田の過去にも思いを馳せながら、物語はゆっくりと進んでいく。前にこの著者の小説を読んだときは、文章がとても好きだと思ったのだが、この小説ではそうは思えず残念だった。何か大きな展開が起こることもなく、淡々と過ぎていく時間や日々に、少し退屈になってしまう。兼定の過去が明かされる場面が一番面白く、興味を惹かれた。それ以外は良くも悪くも普通だと感じる。★★★☆☆
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檸檬の木
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不登校となった高校2年生の薫は、遠く離れた海辺の町で暮らす大叔父、兼定の元で滞在する事に。喫茶店を経営する兼定と手伝いの岡田。二人は人には言い知れぬ辛い過去を背負っていた。そして、ひと夏の滞在の中で薫は、感じ取ったものがあった様だった。眼下の岩に打ち寄せる波の飛沫に自分の存在を重ね合わせ、長い年月の間に「泡」の様に現れ「泡」の様に消え去っていく。  流れる時間の中で、自分の存在なんて、大きな意味はない。美しく静謐な文章が打ち寄せる波の様に現れ、そして流れて行った。⭐︎3.5
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mia-r
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光の犬も大好きでしたが、こちらも、ものすごく好きな本になりました。泡のように沸々と生じては、消えて行く生と人の営み。生の感覚。リズム、振動。三者の三様の姿が、薄い幕で重なる事で体感する語りを生み出している。読み返したい言葉。良かった。
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etsu
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松家さんの作品は大概なにかしら資産階級的な匂いが感じられるが、今回はそれがあまり目につかなかった。 何が描きたいのかよくわからないが、少年を通した世界を描いているのかな。
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ツルコ
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何かが変わるような、変わらないような。それぞれが影響を与えあっているような、いないような。問題が解決しているような、しないような。分かるような、わからないような…実際、そんなもんかな。
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ガーネット
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著者初の青春小説とあるが、読み手の私が中高年のせいか、大叔父に気持ちがフォーカスしやすかった。大叔父のシベリア抑留が、その人生に濃い影を落としている。しかし、暗い針葉樹林のような影が、息切れした高校生には「身を潜める場」でもある。大叔父の営むジャズ喫茶の片隅にも似ている。無意味の繰り返しに思える毎日を飲み込み続け、高校生のおなかに溜まった泡。波打ち際で消えゆく泡に、己を見たシベリア帰りの大叔父。この人生で良いのかという問いの泡を、抱えながら生きる姿を見せる。悩む若者に対して年長者ができるのは、それくらい。
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mikan
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申し訳ないが、ありがちな青春小説という印象を拭えなかった。これでこの作者の小説はたぶん全部読んだけど、この人は長編のほうが圧倒的に面白くて読ませる作品を書くと思った。
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GO-FEET
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「湯船に身を沈めているとお腹に水圧がかかり、溜まった空気が動きはじめる。両腕で両膝を抱えこみ、ぐっと引き寄せれば、さらに腹圧が高まる。湯のなかで空気が割れる音。お腹の空気が体外に押し出され泡となり、わらわらと出てゆく。  いつのまにかやってきた小さな潜水夫が、股間の陰にひそんで呼吸している。呼気がぷくぷくと連続して浮かびあがり、その居場所を無防備に教える。いったん出てゆく道筋ができれば、今日一日呑みこんだ空気はよろこびいさんで解き放たれてゆく。」(4-5頁) 爽やかに描写された、風呂で屁をこくという動作!
GO-FEET

 個人的には作家というよりも〈新潮クレスト・ブックス〉の創刊編集長としてお世話になっている感じの松家仁之。再デビューの長篇「火山のふもとで」が評判になった時からずっと気になってはいたのですが、やっと読むことが出来ました。シベリア抑留の話はさすがにこたえたけれど、いやぁ〜実にいい。コンプリートを目指す書き手がまたひとり増えたのもうれしい出来事。

05/20 00:33
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ひろ
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たくさんの過去がひと夏に集結、な感じ。自分も何ができるかなと思う。それにしても海と夏が恋しい!
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カフカ
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村上春樹のような比喩表現は減ったように思うが、静かな世界観に人間臭さを感じるのが相変わらず面白い。ストーリーよりも作者の世界を存分に楽しむ作品。
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じぇい
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呑気症(どんきしょう)の高校生薫。教師の両親にも、学校にも馴染まず、毛色の変わった親戚、砂里浜で、ジャズ喫茶を営む叔父、兼定のもとで一夏を過ごす。シベリア抑留生活が脳裏に染みつき、歳を重ねてきた兼定、兼定に拾われた店員岡田、それぞれの心持ちが流れるように切り替わりながら、停滞するでもなく、流れていく。ジャズと地方都市のごく穏やかな人の往来、集まってきかる女たち。遠く離れた地での夏休みを心の拠り所に、東京に戻った薫はどうにかこうにかやっていくんだろうな。
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wassermusik
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作家の自伝的要素が窺える時代背景が全体を覆う。高二の少年は登校拒否と持病を抱え、彼の大叔父はシベリア抑留の傷を負い、大叔父の仕事を手伝う若者は不確かな境遇だ。この三者は皆東京出身で、独り者で家族の影が薄く、関西の海辺の町に流れ着き、ひと夏心を通わせ合う。1975年頃の鬱屈した雰囲気は現代的に思え、彼らはその頃の社会から弾かれた存在だ。作家が時代と舞台をこのように選んだことが興味深い。視点が少年と大叔父の二点に分れていることが読み辛く物足りない。女性の姿の希薄な事と、微温的な結末が不満だった。2020年刊。
wassermusik

この本を薦めた友人の心境を思うと複雑な気分になる。「現代ならば、自分も登場人物達も生き易かったのに、男は辛いよ」っと言いたかったのか。女にはそれさえ贅沢かもしれないけどね。親戚の女子高生が中退して北海道の牧場に住み込みで働いたという70年代の出来事を思い出した。彼女はその後無事に社会復帰したらしい。80年代、従兄は家出して行方知れずになった。風の便りに日本中を放浪していると聞いた。叔母よりも早くに亡くなったと知り、衝撃だった。出会いが人を救うこともあるし、出会えない巡り合わせもあるのだ。

02/23 18:44
0255文字
ハワイ猫
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好きだった。それこそジャズにたゆたう感じ。だから結論なんなの?という人もいるかもしれないけれど。高校に行けなくなった薫が海辺の街でジャズ喫茶店主の叔父の元で一夏を過ごす。薫の線が細く繊細だけれど真面目なところ、どこか遠くから俯瞰している感じが、過去になにかあったらしい流れ着いた岡田と化学反応を起こすところが興味深い。二人とも静かに、それでも一緒にいるとらしからぬことを言ったりやったりする。そしてそれをまたつかず離れず見つめる叔父兼定の過去。シベリアの話はなぜここに挿入されるんだろうと思うも、しっくりくる。
ハワイ猫

言えなかった言葉できなかった自分、そのときは耐えるしかなく。泡をつぷつぷ溜めながら、また自分も大海のひとつの泡に過ぎないと感じるラストが好きだ。登場人物たちはなにかしら過去に屈託をかかえている。剣道の小手のなかの沼のようにそれはいくども彼らにまとわりつく。それでも、次の波がくるまでになにかはできるかもしれないと、そう思えるラストが好きだった

02/12 09:20
ハワイ猫

装丁すばらしい。文京図案室。

02/12 09:21
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ぱせり
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なにかが大きく動くわけではない。物語の最初と最後と何がどう違うのか、はっきりと説明できるわけでもない。だけど、読み終えたときに胸の内には丸く膨らんでくるものがある。泡みたいに。生まれて消えて、消えて生まれて……束の間を生きる泡たち、そう棄てたものではない、と思えるのだ。
0255文字
りえぞう
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◎。学校に行けなくなった男子高校生、国に捨てられたままソ連抑留から戻ってきた男、風来坊風だが料理の経験を積んでいそうな若い男……それぞれ人物がとても魅力的だった。
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えんちゃん
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自分の居場所なんて何処にもない。不登校の男子高校生薫。シベリア抑留帰りの兼定。ジャズ喫茶にふらりいついた岡田。一人称で語られるそれぞれ過去と、生きること。特に薫の想い。学校での自分。水槽で酸欠している魚ような、持て余す思春期のココロとカラダがリアル。さらさら流れる文章が心地よい。ザ・文学作品。
0255文字
ともちゃん
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10代の薫を通して、まだ何者でもなかった自分の10代を思い出した。あの頃は将来の不安や、コンプレックス、自己嫌悪が、入り交じって苦しかったな。大叔父 兼定のシベリア収容所で俘虜だったころのエピソードや、日本に戻ってきた時の身内から受けた冷たい視線が、物語に深みを増していた。岡田の過去は最後まで謎だが、岡田の手際良く卒なくこなす行動や、滅多に笑顔を見せない態度が、様々な過去を想像させた。ジャズも聴きたくなったし、モーツァルトの交響曲第40番2楽章、聴いてみようっと。
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ナカ
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登場人物それぞれ起伏ある生活なのだが、穏やかな流れに包まれる感じがしてとても良かった。その後が知りたい。
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きょん2
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とても心地よい音楽と風景に触れていたような本でした。懐かしいような、自分の思春期はどんなだったか… 薫のように兼定のように悩み葛藤したかったように思います。良い本に出会いました。
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