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半藤 一利
歴史探偵 忘れ残りの記 (文春新書)
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歴史探偵 忘れ残りの記 (文春新書)(Kindle版)
半藤 一利
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形式:Kindle版
出版社:文藝春秋
その他の形式(β版)
登録
230
形式:新書
出版社:文藝春秋
本の詳細
登録数
41
登録
ページ数
210
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藤瀬こうたろー
この前亡くなられた半藤一利さんのエッセイ集にして、最後の刊行本。亡くなられた時、机の上にこの本のゲラが置いてあったというからまさにそう。それにしても一つ一つのお話の面白いこと!春夏秋冬に分けたエッセイといい、期せずして少年時代から新入社員の時代までを語ったエッセイといい、ウイットに富んでいてご本人に面白おかしく話してもらっているような感じがします。個人的にはお酒の強さを買われて原稿を取りに行ったら逆に坂口安吾さんの家に一週間カンヅメになってしまった話が一番好きです。半藤先生と一緒に飲みたかったなあー。
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ごいんきょ
半藤一利さんのエッセー
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BluePlanet
★3.5(4.5)2021年2月発行。1月に90歳で亡くなった著者のエッセイ集。「日本のいちばん長い日」「ノモンハンの夏」「昭和史」「幕末史」で有名な著者だが、なんと奥さんは夏目漱石の長女筆子の子、従って漱石は義祖父に当たるとは・・・。歴史探偵と自称するだけあって、歴史に関する著書が多数あるが、もともとは文芸春秋新社に就職されてたんですね。オフィスが銀座にあったことから銀座の戦後の街並み、銀座の人々の様子が良く分かりますね。このような歴史の生き証人のような方がまた一人亡くなるというのは残念です。合掌。
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Masato Ata
つい先日惜しくも90歳で大往生された半藤さんがその直前までいろんなメディアに書いてきた短いエッセイを集めた文字通り半藤さんの「最後の出版書」。先日文藝春秋が特別編集と題して出版した「文春ムック 永久保存版半藤一年の昭和史」を丸善の店頭で見かけて「これは買わずば」と掴んでその横に置いてあった本書も一緒に購入。やっと読めた。四季折々の瑞々しい観察眼や、まだ銀座が堀でいっぱいだった頃の話、ご自分の入社当時のお話など、あの飄々とした筆致でまことに半藤さんの人柄が忍ばれる、一服の清涼剤のような一冊であった。
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2021/05/13
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曲月斎
没後の出版。長年、色々な媒体に書き綴ってきたものを集めての1冊。ふと思い出したのは岩波書店の「図書」に連載されていた淮陰生の「一月一話」。面白くて為になる内容。かといって重くない。この本の中で、みゆき通り時代の文藝春秋新社での風景。当時の空気は、やはり筆者ならではのものだ。何げない逸話が歴史の証言になっていて、歴史探偵の面目躍如、死んで残した1冊は見事でした。
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2021/03/29
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てっちゃん
昭和の親爺のエッセイ集。何と博識なことか。合掌。
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2021/03/23
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かわくん
先頃亡くなられた半藤一利氏のエッセー集。戦前戦中の暮らし、子どもの頃の思い出、若き編集者時代の話など、気楽に読める。内容はまさに昭和の生活史。著者は「日本のいちばん長い日」など昭和史の権威であり、それら事実に即した文章は鋭い。しかしこの本はそんな硬いものではない。著者の別の面を知ることができる。
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2021/03/08
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Ryoichi Ito
2021年1月の著者の死去直後に出版された本書は二十余年にわたって文春のPR誌「新刊のお知らせ」に掲載したエッセイ集。「人のゆく裏に道あり花の山」…「三つ子の魂百までも,いや,ただしくは九十一まで,下町の悪ガキの本性は変わらないもんなんであるな」みごとな91年でした。安らかにお休みください,半藤一利さん。
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まこみや
訃報を知り、追悼号のムックとともに本書を購入して読んだ。若い頃の半藤さんはやや右寄りの人というイメージがあったように思う。しかし安倍“憲法改変右傾化”政権を経て、昨今はむしろ反権力・反体制の人とみなされていた。もちろん変わったのは半藤さんではなくて、世相の方である。現実を直視せずに希望的推測に基づいて事を起こし、起こした出来事は反省することも中止することもなく、結果には誰も責任を取らないという日本軍に象徴される日本人の態度については、氏は一貫して批判的であった。戦争の実態を知る警世の人をまた一人失った。
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tecchan
昭和史の語り部半藤一利氏の遺稿。半藤氏の歴史関係の本は沢山読んでいるけれど、エッセイは珍しい。それにしても博学には驚かされる。歴史だけでなく、芸事や文春があった銀座のことまで含め、知らないことばかりで大変勉強になった。90歳過ぎて亡くなるまで現役であったことにも驚く。 まだまだ読んでいない作品も多く自分の中ではまだ死んでおらず、当分楽しませてもらうつもり。 哀悼。
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moonanddai
「八月や六日九日十五日」。氏を「ウム」と唸らせた句だそうです。半藤氏というとどうしても「日本の…」といった太平洋戦争・戦後史の人というイメージで、やはりこの時代、読者としては何度も読んでいると、その時代に辟易してしまうところがあり、多くを読まなくなるのですが、今回はもっとリラックスした内容です。「神風」の始めは壬申の乱、(坊ちゃんに出る)「山嵐」、本来は山から吹くさわやかな風(枕草子)、渋谷のハチ公の銅像ができたときハチ公はまだ生きていた話、古き時代の向島、銀座の話などなど楽しませていただきました。
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