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蝶の眠る場所

感想・レビュー
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taiko
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再読。小学生の転落死、死刑執行。二つのシーンから始まる冒頭。否が応にも期待は高まる。とは言え、前回とは違った印象を持った。ある人の恨み、保身のための偽証などが重なり、冤罪が起こる。犯罪は起こしてないが、恨みを買うような原因があったから罰は受けるという。さらにその冤罪から小学生が亡くなってしまう。なんとも後味が悪い。2人の死は、無駄だったかもしれない、と思ってしまうのは間違いか?展開が上手いので夢中で読んだが、断ち切れなかった不幸の連鎖、その被害者の中でも亡くなった2人を思うと面白かったとは言えなくなった。
0255文字
ゆた
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冤罪だと訴えていた男が死刑に処された後、何年も過ぎた後に起きた小学生の転落死。この二つが取材をしていく中でつながりを帯びていき、やがて真相に辿り着くという物語。真相にたどり着くことを主としたミステリエンタメではなく、死刑制度の是非をただ問題提起しているというものでもない。死刑という制度そのものについて、私達がよく知らないということ自体が問題なのではないかという考えはその通りだと思う。フラッシュの閃光の先にこそ大切なものがあるという思想に共感した。遺族の生活は閃光の先に消えていく。それを忘れてはいけない。
0255文字
あここ
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ネタバレ電書読み上げにて。長いなぁって思ったら400P超えやった。解決してもまだまだ問題が残ってて、あぁこれもあったかの連続やった。小学生の転落事故の取材がぬるっと死刑囚冤罪疑惑に代わる。死刑制度とか加害者家族の過酷な人生、親子のありかた、因果応報もりもり。問題提起してはるんは分かるし大事なことやけどちょっとお腹いっぱい気味。警官に恨まれたら犯罪者にされてまう。ちょろっと嘘言うただけで1人の人生終わる。いや本人だけじゃなく関係者の人生も終わる。家族を責める意味が分からん。手紙見せる必要あった?罰を与える権利ある?
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ちゃんこ
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重厚な社会派ミステリー。小学生の自殺と冤罪事件の真相を巡り、あらゆる事実が明らかになっていく。単なるミステリーだけでなく、死刑とは?贖罪とは?というテーマにもスポットが当てられていて、深い。他の著書もこれから読んでいきたい。
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となりのトウシロウ
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小学校の校舎から飛び降りる少年、その背後にはもう一人の少年が。クリスマスの日に執行された死刑。死刑囚が残した最後の言葉「私は事件には一切関与していません。真犯人は別にいます。」冒頭から物語に一気に引き込まれていく。毎朝放送社会部の榊美貴が小学生転落死事件を端緒に過去の殺人事件で死刑判決が確定し既に刑が執行された相原事件の冤罪を探る社会派ミステリー。繋がる不幸の連鎖。「お前の中にもヒトラーはいる」誰もが抱える狡くて、弱い一面が。でも「抱返り」のように他者を思いやる気持ちがあればという作者の祈りを感じる。
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明星ことこ
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初読みの作家さん、題材はとても興味深く読んだけど終盤疾走した印象。最後の40ページが惜しい
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よしりん
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ネタバレ初めて読んだ作家さん。「私は事件には一切関係していません。真犯人は、別にいます」と言い残し絞首台を登っていった男。学校の屋上から落ちて亡くなった小学生。2つの事件を調べ直す女性記者がたどりついた真実とは…。結構なボリュームの本だったけど先が気になり引き込まれぐんぐん読めた。他の作品も読んでみたい。
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颯
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小学生の自死を取材するうちに、その祖父の冤罪と思われる事件取材しながらも自身は子育て奮闘中と、なかなかアイテム多めでしたが、少しずつ真実を歪ませた人達も置き去りにされていなくて、良かったです。
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mentanpin
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#75 なんと、そんな真実が! 面白かった。
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MOKIZAN
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冤罪がテーマ。同テーマが話題作として絶えないのは、それだけ疑わしい既決事件が多いと、皆が潜在的に感じているからでしょう。事象を歪曲究明して行くことは、人々が間違いに気付かず進めてしまうのとは全く異質。一旦お上に立件されてしまったら、あとは天上のご都合で処置される。組織保護のためなら悔いることなど無く、赦されないことも許されている。署長の人物像に著者の阿り(おもねり)を感じて、なんだかなぁなんだよね。
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豆大福
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読書記録
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空
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異動先の事情で話題性のある題材を求められたのを追い風として、彼女は20年前の事件を調べ始める。 事件の記録を調べたり人と会う算段をつける合間に、幼い息子との日常が描かれていて、主人公の人となりがすっと入ってきました。 彼女の同僚や取材相手が徐々に協力的になっていくのも納得です。 掘り起こした事件に隠されていた悪意、それに触発された悪意、そうと知られずに存在する悪意。 結論ありきで語られ塗り潰された真実の先で、それでも日常は続いていて。取り返しがつかないからこそ、その日常に眩しさと力強さを感じました。
0255文字
紫の煙
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冤罪が作られる過程に、警察の恐ろしさを感じた。大方の警察官個人は良い人達だと思うが、組織を守る為には常識では考えられないことを行ってしまう。色んな登場人物の個人的事情が詰め込まれていて、複雑に過ぎる印象あり。総じてなかなか良かった。別の作品も読んでみたい。
0255文字
Senno_Kei
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転落死の小学生。他殺を主張する母親は、 無実を主張するも極刑を受け入れた男の娘だった。 冤罪なのに男はなぜ、極刑を受け入れたのか。 事実は作られ、記憶は塗り替えられ、誰の中にも悪魔は潜んでいる。 真実はやりきれない。正義とは恐ろしく脆くて危ういものと感じられた。
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ニワ
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死刑執行された死刑囚の冤罪を、飛び降り自殺した小学生の死から暴いていくマスメディア目線のミステリーです。 著者が報道記者であり、その目線での事件の取り扱い方と展開に引き込まれました。 報道で明かされない部分を見たいと思う民衆の気持ちも拾ってる作品だと思います。登場人物の危うい出生や経歴(美談にされてるけど世間的には犯罪だよな、と思う点)なども含めて楽しく読めました。 晶さんが好きです。忘れた頃にまた読みたいです。
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ぱふぱふ
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先日『グレイの森』という本を読んだ。偶然この本は作者が一緒。デビュー作とのこと。そのせいか,社会問題が盛りだくさんの話だった。ある日,小学生の男の子が屋上から転落して死亡する。母親は自分の子供は自殺ではなく殺されたのだと主張。主人公の報道記者,榊美貴は事件を調べ始める。その過程で,亡くなった小学生の祖父が殺人罪で死刑になっていることが判明。でも最後まで犯行を認めず,えん罪を主張していたらしい…。榊がシングルマザーならではの苦労も見え隠れし,なかなか人間性が現れていた本だった。続編『名もなき子』も読みたい。
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ちえ
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よくチェックするサイトで最新作の「グレイの森」が取り上げられていた為、図書館から本書を借りてきた。初めて読む作者。10歳の男の子が学校の屋上から転落して亡くなった。その理由とともに過去の事件で無実を主張しながら途中から死刑を受け入れ執行された死刑囚の謎…。恨みと憎しみで取り返しのつかないことにとは…怖い。盛り込み過ぎな感じと流石にちょっと無理矢理では?という消化不良気味なところもあるけれど、ジャーナリストである作者の問題意識が書かせているのだろうとも思う。これがデビュー作らしく、続く作品にも期待か。
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もぐもぐ
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冤罪を主張し続けた死刑囚の刑執行、小学生の学校の屋上からの転落死。左遷されたテレビ局の記者、榊美貴が二つの事件を追う中で浮かび上がってくる真実とは。関係者の悪意や嘘、勘違いが絡み合って大きな悲劇を生み出してゆく光景はやるせなく重かった。ちょっと色々盛り込みすぎや都合良すぎ感もあるけど、読み応えありました。曖昧に終わった部分は続編で語られるのかな?
もぐもぐ

ガーン😨でも面白かったので「名もなき子」も読んでみようと思います😀

12/08 22:50
まる子

ガーン😨(笑)

12/08 23:02
3件のコメントを全て見る
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いなばさくら
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長編ミステリ。皆さんのレビューを見て手に取った初読み作家さん。奥付によるとジャーナリストで本作がデビュー作みたい。ググったら日本テレビの方でキャスターとしてテレビにも登場されていたらしいですが、わたしは全く知りませんでした。肝心の内容はご本人をモデルにしたのか女性ジャーナリストが死刑執行されてしまった冤罪事件を追うというものですが、他にも色んなネタを詰め込んでてちょっと読みにくい。それと主人公周りの人間関係に不自然なところがあって、こなれてない印象でした。骨格は面白いので次作に期待、ですね。
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おじさん
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わたくしおじさん、いい小説との噂を聞きつけ読了。確かに良い!設定・キャラがなかなか映える。重苦しい内容の中で晶さんがいいアクセントになっている。出来れば最後は完全に解決して欲しかったけど、それは些細な個人的欲求で、これはこれで読後感は良い。しかし、冤罪で死刑執行されるのは余りにもいたたまれない。。
0255文字
ハルキゲニア
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10歳の男児が屋上から転落して亡くなった。早々に事故と断定した警察に疑問を持ち、周辺を調べるシングルマザーの記者。男児の祖父はすでに死刑となった殺人犯で、最期まで無実を訴えていた。掘れば掘るほど出てくるネタ。冤罪や加害者家族の問題やシングルマザーの働きにくさや…。内容はてんこ盛りです。ちょっと雑に感じるところもありましたが、読み応えのある作品でした。取材チームのキャラも素敵。日陰の部署に集まるプロ集団が冤罪を暴くという設定が良いです。
0255文字
まる子
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小学生男児の死が事件を動かした。まるでバタフライシンドロームのように。自分は無実(冤罪)を貫き、それでも死刑になった男。彼はなぜ諦めたのか。様々な人が絡みあうこの事件の真相はとても複雑だった。直接手を加えていない。あれは憎しみだけだった。なのになぜ⁉️誰が真相の行方を阻むのか⁉️一気読みだった!自分の記憶がもしかして作られたものだったら…。
mirai.R 

まる子しゃん『名もなき子』行きましょう(*^^)v

08/01 21:36
まる子

shioさん、miraiさん、『名もなき子』ですね!ありがとうございます✨著者の水野梓さん、記者であり作家でもあるんですね。面白いはずです👍

08/01 22:08
5件のコメントを全て見る
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hailman
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ネタバレ雑な冤罪やな〜。こんな素人のマスコミが掘り返せるような事件で、しかも死刑執行までの時間が短いし、現実離れしてませんかね。まあ避妊しなかったのが悪かったよね、タケトラさん。不幸の種を世に撒き散らしたんやら(´・ω・`)
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エターナル
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文章がとても丁寧で、どんどん知りたくなる内容だった。
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恵美
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◎図書館本
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necoko19
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★★★
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まろろろろ~ん
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ネタバレ【図書館本】女児とその母親を誘拐し、女児に性的暴行を加えて二人を殺害した罪で死刑が執行された武虎は最後まで無罪を訴えていた。時が経ち、小学校の屋上から男児が転落し死亡する事件が起きた。警察が早々に事故と断定したことに疑問を感じたテレビ局の女性記者・美貴は独自に調査を開始すると死亡した男児は元死刑囚・武虎の孫だと判明する。武虎の事件をもう一度調査すると多くの疑問が・・・。恐ろしいね。警察がその気になれば冤罪なんて簡単だ。ただ、冤罪事件だけで十分なのに孫が死ぬ必要があったのか疑問だ。
JUNKO

(〃^∇^)oお疲れさま~!冤罪って怖いですね😱 子供が犠牲になるのはどんなストーリーでも辛い😭

05/01 18:04
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Q_P_
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盛り沢山な分、都合良過ぎに感じる気もしますが、それらがうまくつながっていて最後まで引っ張っていかれてよかったです。
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コアラ
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死刑制度、自殺、ネグレクト、DV、冤罪と盛り沢山なお話でしたが、読みやすかったです。続編から先に読んだのですが、続編よりこっちの方が好きでした。
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みかん
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ネタバレ図書館本。返却日が迫り雑な読書になったのが悔やまれる。死刑制度、ワーママ問題、児童虐待、えん罪など重いテーマが山積み。逆に言えばこれらの問題は別の問題と関連があり、解決するには複数の面からのアプローチが必要なのでは。登場人物の多くは苦悩を抱えており、話の展開は重苦しいが、最後には光さす予感を感じさせて物語は閉じる。ご都合主義と受け止める人もいるかもしれないが、「物語」の役割を考えるとこういう結末もいいと思った。陸君がかわいい。
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ずん
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小学生の死をきっかけにある事件の再調査を行うことになる。それはすでに刑が執行されてしまった死刑囚の冤罪に関わるものだった。自分の証言がメインとはならないために錯誤的な偽証などを行う人々は、いつか自分が辿るものなのかもしれないという感じで辛い。ちょっとした悪意が介在することで真実が明るみにされないことはこの世界に警鐘を鳴らしているのだと思う。
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megu44
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ネタバレ登場人物一人一人が苦しみや悲しみを抱えていて、読んでいて切ない気持ちになりました。そんな中、幼い陸の無邪気さが唯一の救いでした。若かりし頃の冴木の私情から生まれた行動が、こんなに多くの人を苦しめることとなってしまった。結局、自業自得とは言え、彼自身も重荷を背負って生きることとなってしまいました。最近のニュースで冤罪についてもたまたまよく目にすることとなり、改めて深く考えさせられました。
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くるくるくるみ
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★★★★☆
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kameyomi
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教えて頂き感謝!十歳の男の子が小学校の屋上から転落した事件から、何年も前に死刑が執行された事件の真相を究明していくテレビ局記者が主人公。著者が報道記者というのが肯ける緻密さと重厚さの中で物語は進むが、そこにエレガントな香りがするところが素晴らしい。しかし、やはり冴木が最も重罪であろう。個人的な理由で無実の人間を死刑にしてしまえる制度は、現実でも変わらないのではないかと考えると恐ろしい限りだ。
0255文字
紅子
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盛り込み過ぎかなぁと思いながらも、読みやすい文章でスルスル〜っと一気読み。かわいい子どもとイケメンも良し👍
0255文字
noznoz
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名もなき子を先に読んでしまい、前作の登場人物らしき人が気になったので読んでみた。背景が丁寧に描かれているが、急展開となるラスト部分が物足りない。バランス的にもっと後半にボリューム割けていたらと思った。人物の謎は解けたけれど、この事件の冤罪は解決できたのだろうか。
0255文字
Kaz
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無実の罪でありながら冤罪の罰を受け入れ刑場の露と消えた男と彼を巡る人々が背負ったものが重すぎる。同様の立場に置かれたなら、同じような行動はできない。
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ちゃんぐ
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面白い、イッキ読みでした。死刑執行された事件の真相を探るドキュメンタリー制作者が、この事件は冤罪なのか、なぜ冤罪が生まれたのか、なぜアリバイや目撃証言は翻ったのか、というミステリーを地道な取材で解き明かしていく。他の人も書いているけれど、いろいろな話題がつめこまれている(冤罪、死刑制度、DNA鑑定、ネグレクト、スクールカースト、ターミナルケア、統合失調症、共感覚、昆虫、ショパン、J・デュ・プレ、ポーランドのマイダネク)が、「あふれ出す愛情とは?」が隠れたテーマだったように思う。
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雨耕T
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初めて読む作家さん。もう一つ没入できないまま読み終わった。
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はるお
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ネタバレ校舎から飛び降りた少年を調べる記者は、真犯人の存在を訴え死刑執行された男との接点を見つける。読みやすくて一気に犯人に辿り着くが、ずっと誰かが何かを失っている状況で暗くて辛い。心が強い日に水野さんの別の本も読んでみます。
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