形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:NewsPicksパブリッシング
シストロムの強いこだわりは、広告に対する両者(両社)の認識の違い(p.202-208, p.262-272, p.287-288)や、現在では人気のストーリー機能に当初は反対した(p.307-308)事からもよく分かる。とはいえTwitterのリツイートのような機能を導入しない(p.91-94, p.234-235)事へのこだわりは、Twitterに買収され (p.190) revineなる機能を導入したvine(p.259-260)の末路と比較しても正しい判断だったように思う。
“ユーザーから見たインスタグラムは、「たくさんのフォロワーが付けは金儲けのチャンスがある」というものにどんどんなっていく。” (p.279)この文が現状をよく表している。インスタに限った話ではなく、人が増えると場の空気も変わっていく
刺激するようなコンテンツを発信することから始まっており、両者は対照的。インスタがFacebookに買収されたのはなんとなく知っていたが、今まで意識したことはなかった。ただ、Facebookで日常がだらだら流れてくることにうんざりしインスタを使うようになったのに、気づけばインスタも日常系投稿や広告が増えてきて使わなくなった事に気付いた。創業者の二人、シストロムとクリーガーが舵取りを続けていたら、どんなインスタになっていただろうか。その未来をみてみたかった。
■Twitterからも何度も買収の話をされていたが断り、Facebook買収10億ドルは承諾した。4つの理由→①Facebookは今後も伸びる②有力な競合相手を考えなくてよくなる③Facebookのインフラ全部に利用価値がある④独立性が保証されている※④独立性が大事!■InstagramにUPしたいと皆考える→美しいものデザイン感動など→だから行動が変わる■創造性やデザインを体験する場■誠実で嘘偽りがないと感じられる■Instagramの価値を表すことば→コミュニティファースト、簡潔、想像力が刺激する
■パーソナルブランドが作りやすい■やっちまったなになるな■目が喜ぶコンテンツ作り■グローバルに考える■作りたいのは小さなコミュニティをたくさんではなく、グローバルなコミュニティをひとつ■Facebook=友人付き合い、Twitter=意見交換、Instagram=体験ベース
そして、競合するアプリを買収して自社のユーザーがよそ見をする機会を減らすことにあった。2019年には、インスタグラムの収益がフェイスブック全体の4分の1以上に達し、買収に見合ったということである。Meta社の今後の動向とともに、興味深く読んだ。
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