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猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見

感想・レビュー
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千
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猫の腎臓病薬を研究開発中の宮崎先生の自伝。これまでのご研究からいかにして猫の腎臓病薬開発まで辿り着いたのか。セレンディピティの連続…って思ったけど、宮崎先生が研究に向き合って色々動いて作った人の縁から生まれてるものだものな。フットワークは軽く。気になったことは頭の隅に置いておく。早く猫ちゃんの薬が出来るといい。
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おさと
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興味深く読みました。AIM薬、できるといいな。
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ゆうゆう
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ネタバレ2021年の本。人間のお医者さんをしていて、治せない病気を治したいという一念発起から基礎医学の研究へ。「AIM」を発見してから、免疫専門だけではとらえきれない、専門を捨て「AIM」研究。AIMが体内にたまるゴミ・デブリに付着、自らを目印にマクロファージにデブリを除去させる。ネコ科は腎臓が弱い、AIMが働かない。人間の研究が動物のために、動物の研究が人間のために。AIMで今まで治らなかった病気が治れば「1薬剤1疾患」の壁を破れる大革新となる。透析の手前で腎機能回復の可能性も夢じゃない。AIM創薬期待したい。
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るい
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以前Twitterで話題になっていて気になった本。専門を極めつつ、専門に捕らわれず幅広く学ぶことの大切だと繰り返し書かれていた。東大の研究室さえ必要設備が整っていないことがあるとはショックで、日本って化学後進国なんだなぁと悲しく思いつつ、それでも、後半に書かれているように状況を嘆くだけでなく、何ができるか考え行動し、もっと世の中の役に立たないとなと思わされた。
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kachikuunko
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今月から正に愛猫が腎臓が悪くなってしまったので通っている動物病院でこの本を見かけて即電子版を購入して読みました。AIMというのが具体的にどういうものなのかも良く分かったし、新型コロナの影響で薬の研究開発が止まってしまったようですがまだ飲ませることができるものは出てないんだろうか。著者の宮崎さん自身のエピソードも面白く、全体的に面白く読める本だったし、早く愛猫にAIMの治療薬を与えることができたらと願っています。ただ猫科の動物だけAIMが働かない理由は現状未知のようだけどその理由も知りたくなった。
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fumikaze
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ネコ科の動物はAIM が働かないというのは、(生き物の進化にはそれなりの理由があるということからして)何か理由があるのだろう。その理由については述べられていない。その理由が分からないと、AIM を働かせるデメリットについての不安が残る。(船橋図書館)
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かお
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人の治せない病気を治したいという思いからスタートした研究。腎臓病が治せない病気だと初めて知った。体から出る不要物の処理が間に合わずに、不具合が生じる。 人や動物の体内に存在するタンパク質、AIM。どんな働きをするものなのか。体内のゴミ処理部隊だった。猫はAIMを持ちながら、先天的に処理能力が機能せず、腎臓病で命を落とす事が分かる。将来的には、治療薬や予防のサプリの開発も考えているらしい。 理系の本だけど、素人でも分かるように書いていて面白かった😊これからに期待!
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beckio0402
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ネットか何かで見つけて図書館で借りた本。 猫好きにはこの薬は悲願ですね。 同じ物質なのに人間と猫では動きが違うなんて驚きでした。早く実用化されるとよいなあ。
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紅咲文庫
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著者が1999年に見つけたタンパク質AIM。その働きについて研究する中で、ある時は知人の経営人からまた別の時は講演の聴衆だった獣医師から示唆を得て新たな発見が続く。今は研究所が創立されて、所長、副所長、名誉所長とこの本に若い研究者として登場した人々なことも嬉しい。猫はAIMが機能しないこと、それが腎臓病の原因であることを見出してくれた。AIMの投与による腎臓病の快復は実証された。ヒトの血液調査結果で、若い女性にはAIMがとても多い、ここが中年の肥満に関係あるのではというところもぜひよろしくお願いしたい。
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k sato
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不治の病である猫の腎臓病を治癒できる未来がやってくる。著者は、治せない病気を治したいという信念から、臨床医を辞めて基礎研究の道へ進み、AIMという謎のたんぱく質と出逢う。ヒトの動脈硬化や肥満、急性腎不全の発症メカニズムに関連することを明らかにした。さらに、猫の腎不全にも有効であることが分かり、動物用臨床試験や食品化に向けて研究・開発が進められている。医学用語をなるべく省いて平易に説明されている点は高評価。猫の話がなかなか登場せずイライラしてしまった。獣医でもないのに猫の腎臓病を治したい思いは信頼に値する。
yomineko@ヴィタリにゃん

名前はアレキサンドルくんっていうのですが、獣医さんが「珍しいから学会で発表する」って息撒いていましたよwww

06/22 15:40
k sato

珍猫ちゃん(^o^)スター猫になってたかもしれませんね

06/22 20:09
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はんぺん大明神
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愛猫に与える「AIM」のペットフード、本当に効くの?という疑問から手にとった本書。AIMはニュース等でも取り上げられ、話題にもなりました。著者・宮崎氏はそも人間の医療に携わる方で、AIM研究は人間の腎臓病・アルツハイマーなどにも効果が期待できるそう。本当にこれが実現すればまさに天然痘ワクチンの発見に並ぶような大きな偉業だと思います。この画期的な研究が出来たのも欧米の潤沢な研究費があったからで、常から言われる”日本の研究費の無さ”は問題だなと感じました…。諦めずに研究を続けて下さった宮崎氏に心から感謝します
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nobugとミミ&モモ(元保護猫・双子姉妹)
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AIM医学研究所の宮﨑徹所長(元東大医学部教授)が書いた本。医師になってからAIMを発見して研究・猫の腎臓病に効くと分かり薬の開発に取り組むまで。薬の開発は進んでいてこれから治験というところでコロナにより開発中断。そしてこの本が世に出た。この本が出ることがYahoo Newsで流れいろんな人が猫用の腎臓病薬の開発中断を知る。その日から東大の寄付金窓口に薬の開発を求める寄付が殺到。最初の数日間で1億を突破。私も寄付したその1人。最終的には3億円を突破し教授はそれを受けて独立。開発はいま着実に進んでる😸
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灰色のにゃあ。
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腎臓に似た仕組みは株式市場、音楽やショート動画のプレイリスト、小説の書き方、SNS、エンジンの艤装、本棚、ホテルの部屋など落ち着いて自然をよく見れば数多くありますね。
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らいむ
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ネタバレAIM「マクロファージの細胞死を抑制する分子」の研究に至った過程が、よくわかる一冊。  ちょっとしたことがヒントになることもあるから、おもしろい。 長い間、研究に尽力していただいて、本当にありがとうございますと伝えたい。 日本の研究者たちの環境をそろそろ本気で考慮しないと、今後も優秀な研究者たちは海外へ流出するんだろう。 あと何年か前に投薬できていれば、あのコともっと長く一緒にいられたのに、それだけが残念。 腎臓病で苦しむ猫や、重い腎臓病で闘病している人たちも、これからどんどん減っていくことを願いたい。
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Hiroki  Nishizumi
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専門的なことは理解出来なかったが、大げさに言えば神の領域に近づいていることは分かった。世界は広い。
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涼
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http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/01/post-b763e0.html 紹介文に「最新医療の研究現場のリアルを伝えます」とある通り、猫の腎臓病を治す「AIM」の発見について語られています。早く、人にも応用できるようになってほしいものです。
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たまきら
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東大で猫の腎臓病の研究をしている科学者の苦境を救うべく愛猫家らが寄付をし、億を超す資金が集まった…というニュースを覚えている方も多いはず。この本では、渦中の研究者がAIM(簡単に言うと、体の中の老廃物を食べてくれるマクロファージを長生きさせるタンパク質)発見から治験までの道のりと、今後の計画について説明しています。このタイトルのせいで猫好きしか手に取らないとしたらもったいない!日本の創薬分野の問題点である新しいプロジェクトを支援しない「成功した者の後追い精神」にも言及した、素晴らしい科学読み物です。
yomineko@ヴィタリにゃん

たまきらさん、おはようございます😊順天堂大学の小林弘幸先生によりますと、お味噌汁の塩分は体に影響がない!との研究が出たそうですよ!でもワンちゃんには・・・

11/19 07:39
たまきら

動物にはね~…。

11/20 21:11
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ちい
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非常に専門的に書かれている印象。何年にこれを行い、これをするにはどれくらいの量が必要かなど。素人には到底わからないようなことを、むしろ具体的に表しているからか、妙に発見したり培養したり実験したり研究をしている過程のイメージが膨らむ。説得性があるし、応援したくなる。初期に気になった意味不明のAIMがこんなに重要な役割を担っていることを発見できて、本当によかった。コロナのせいで製薬がストップしてしまい、うちの猫は間に合わず腎不全で二週間前に逝った。せめて次の命に繋がり、人も共にQOLを伸ばせるといいね。
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アナーキー靴下
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以前つぶやいた、猫の腎臓病治療薬の研究者が著した本で、図書館予約したもののなかなか番が来ず、流石の猫パワー。今年4月の時点で集まった寄付は3億超らしく、これも猫パワーゆえだろう。本書は著者の自伝的様相が濃く、中盤までは表紙詐欺を掴まされた気持ちだったが、猫の話に移ると自然と背筋が伸びる思いになり真剣に読んだ。本書時点では開発中の猫用一般食は既に商品化されているが、この本を読んだ後では猫フードはそれ一択なのではと思わせるほど。著者は既に東大を離れAIM医学研究所を設立、そちらで研究を継続しているらしい。
アナーキー靴下

すでに商品化された猫用一般食はマルカンの「AIM30」という商品。 https://www.mkgr.jp/aim30/ 療法食との呼び分けのための一般食であって、もちろん総合栄養食のようだ。療法食が始まっている猫の場合は獣医師と要相談である旨、AIM医学研究所のお知らせに載っている。我が家の猫は療法食になってしまっているので、療法食版の商品化が待ち遠しい。

08/09 12:34
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hitosapi
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医学は専門性を突き詰めて発展してきたけど、時にはもっと広い視野で物事を捉えてみるのも面白い。もともと飽きっぽくて1つのことに集中できない自分にとっては何だか救われる言葉です。
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ロイ
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3匹の猫飼いとして希望となる内容でした。 ただ助けたいという気持ちでひたすら研究に取り組まれる先生方に感謝しかありません。 その努力が1日も早く身を結ぶことを心より願っています。
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みかん
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いつか飼いたいと思ってる猫。 猫は腎臓病で亡くなることが多い。そして、AIMというタンパク質によって、猫(ネコ科)の腎臓病の進行が抑えられるかもという研究の経過を、素人にも分かりやすく書かれている。治せない病があるということ、それを減らしたいという想い、それが人であれ猫であれ、命あるもの、長生きできることは研究の賜物なんだと感じた。 体の仕組みというのは本当によくできていて、心から感動する。という筆者の言葉に、自分の身体でもわからないことの方が多い中で賢くできているんだなと思った。 とても興味深い本です。
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♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
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ネタバレ積読本の消化。本書は、今の医療では治せないと言われている腎臓病や認知症、肝臓がん、メタボリックシンドロームなどの病気を治すことができる分子AIMの発見とそれを現実の医療に活かすための研究の過程をまとめたもの。一見全く違う病気に見えても自分の体から出るゴミが溜まるという共通のメカニズムがあるということ、AIMはそこにきいているということを発見したのはすごい。その理論からいくと、コロナも人間にとっては外から来たゴミなのでAIMがきくかもしれないという。いろいろと応用がきくようなので実用化が待ち遠しい。
chiru

ぷらちゃん『ひとつの薬で様々な病気が治療できるようになる』ドラえもんの世界が現実化するようでドキドキしました💓 薬が何人ものひとたちを助けてくれる。そんな未来がすぐそこに来てるのかな?

06/01 01:48
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

ちるちゃん、ほんと、ドラえもんの世界だよ。1つの薬で様々な病気が治療できるなんて、医療の進歩を感じます。コロナの影響で、実用化へのプロセスが中断してるようなのですが、早く通常に戻って欲しいです。😊

06/01 07:14
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林芳
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とても分かりやすく書かれています。猫のエッセーかと思っていましたが。自然科学の本って、書かれてある内容がよく理解できないものもあり、そこだけ飛ばし読みというのはよくありますが、そのようなところが1つもなかったです。
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アキ
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著者は東大大学院医学系教授。免疫の研究でマクロファージの細胞死を抑制する分子をAIMと名付け、動脈硬化から腎臓病に効果があることを発見した。そしてネコ科の動物の多くは腎臓病で死に、AIMが機能していないことがわかった。そこで15歳の腎不全末期のネコにAIMを投与したらすぐに元気になった。そこでベンチャー企業でネコ薬の開発を始めた。ただ新型コロナで中断しているのが現状である。 https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=5642_01_3782141
アキ

♡ぷらだ♡さん、早速読まれたのですね!是非早期に実用化して欲しいですよね。それにしても著者の経歴すごくないですか。

05/30 08:35
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

はい、経歴すごいです。病気は体をまるごとみなければ理解できないという考え方もすごいです。😊

05/30 08:57
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Tomoko Miyagawa
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猫が腎臓不全、余命1か月という時に図書館で見つけた。 著者は獣医師でもなく研究者だったが、血液中タンパク質AIMの発見から薬の開発、ペットフード化までを時系列で語っていて、マイクロファージやT細胞などの用語も出てくるが、わかりやすい。自身の取り組みや苦労話がメインではあるが、猫が家族の人にとっては知っていて損にはならない。
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teketeke
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とても良かったです
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アスワンハイダム
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研究者は研究だけしていればその成果が形になり、世の中にリリースされるわけではない。この筆者のように、そこかしこのスノッブな集まりに顔を出し、どこそこと講演会を催し、あらゆる人脈を作り上げて、クラファン含めあちこちに声をかけて、ようやく研究のためのお金を作ることが出来る。こうして名刺代わりの本を発行し、スポンサー探しに奔走させられる筆者にが研究にだけ没頭出来るならば、この新しい医療も形になるのかもしれません。
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貧家ピー
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ほとんどの猫が腎臓病になり死んでいくとは知らなかった。 治せないと言われる病気を治すために臨床の現場から、基礎研究に転身。生きていれば必ず発生する老廃物を排除する「ゴミ掃除」の機能強化というカギを見つける。この過程は人のつながりや最上位の目的を突き詰めようとしたアプローチが興味深かった。発見したAIMというたんぱく質が老廃物を排除する仕組みは驚きで、人間や猫の治せない病気 の治療の道が開けそうで今後が楽しみ。
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7a
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他業種の人と交流を持つことが発見や成長に繋がることがとても良くわかる。著者は免疫学のスペシャリストだったがその視点に囚われていたらAIMは一生「マクロファージを長生きさせるもの」の域を出なかったかもしれない。自身の専門外の研究者や果ては音楽家からもインスピレーションを得て、さらに獣医と知り合ったことでこの本のタイトルに現実がぐっと近付く。専門性は大事だが線引で世界が狭まってしまうのは勿体無い。AIMがはたらく細胞に登場したらどうなるのかな、と想像した。自ら身を差し出してマクロファージさんに食われるAIM…
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ぐうぐう
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猫を飼うようになって、これまで猫のことを知ってるようで何も知らなかったんだなと痛感させられる日々が続いている。本書を読んで、ほとんどの猫は老齢になると腎臓病になり、治らないまま亡くなっていくということも初めて知った。つまり腎臓病は猫にとって宿命的な病いということだ。著者が書いているように、医療において治せる病気をより良く治せるよう治療法が進歩していくのに対し、治らない病気は依然治らずという状況が続いている。(つづく)
ぐうぐう

著者はもともと医者を志していたわけでなく、だからこそ医学の常識や慣習にとらわれることなく、自由な発想で新しい研究に取り組み、それを治療に結び付けることができた。本書でも言及されている専門性の弊害など、現在の日本医学界の問題点を炙り出しつつ、AIM治療という希望が猫だけではなく人にも重ねられることを教えてくれる。

03/18 21:27
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まみか
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ネコ科の動物のAIMが航空母艦IgMから出陣しにくい形になっている、と。なるほど!!だから猫にとって腎臓病は宿命なんだね☆新潟大学の藤田先生が癌細胞を電子顕微鏡で観察しながら『ばっちいだろう?正常な生命というのものは本当に美しいんだよ。きれいな音楽みたいだ。でも病気の細胞というのは不協和音の塊でちっともきれいじゃない』と仰られたというところが強く心に残りました。私も、今は私のできることを。
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kibita
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巻頭カラーの猫の治療経過写真で、早速感動する。臨床医から研究医へ、そして何故猫の宿命とも言える腎臓病の治療薬を開発していくに至ったか、先生がその機序を解明した分子「Apoptosis Inhibitor of Macrophage」について、また研究に於ける2度のブレイクスルーの話、本書は図解入りで非常に分かりやすい。AIMは「身体から出たゴミの掃除」をする働きがあることから、アルツハイマー型認知症や新型コロナウイルス治療等幅広く期待出来るのが凄い。日本政府の基礎研究における意識の低さは本当に嘆かわしい。
kibita

AIMの働きを助けるアミノ酸を配合したキャットフードは明日発売。また、息子の先輩だと分かり胸熱、早速購入して送りました。

03/05 10:19
kibita

(後日)どこもフードは完売、飼い主さん達の思いが伝わる。なんとか購入して、でも原材料に一抹の不安。既存の療法食に少しずつ混ぜて食べさせる。1/3まで増やしたら何度も嘔吐。残念ながら中止。一般食だしやはり健康な子向き。

04/20 09:02
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yyrn
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勤務医時代、治療できない病気のあまりに多いことにショックを受けた著者は基礎研究に進路を替え、腎臓病治療に有効性が認められるAIMタンパク質(=身体の老廃物を掃除する働き)を見つけ出す。その創薬開発に進む道のりが書かれているが、専門性に囚われ過ぎず、よそからの情報がヒントとなったという話が何度も出てくる。通常の仕事でも共感を覚える部分か。なお、AIMはアルツハイマー型認知症や自己免疫疾患の治療にも応用できそうで、一日も早い実用化が待たれるが、世界的コロナウイルスの蔓延で創薬開発企業や⇒
yyrn

他国の研究者らとの活動が足踏み状態になると、著者はAIMがコロナ予防や治療に効かないかと新たな研究テーマとし、さらに「薬は病気を治すためのもので予防薬という発想はない」医薬界の常識にサプリ開発の可能性にも挑む。▼表題がなぜネコかというと、多くの長寿猫が腎臓病にかかり苦しんで死ぬことを知った著者は人間よりも何倍も成長速度の速いネコを対象に研究すれば、治療薬開発を早く進められるのではないかと気づき、獣医師らとも連携しAIMの研究をさらに深めていく。既成概念にとらわれず幅広い活動をされている人だと分かる本。

03/02 19:34
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にゃんコーヒー
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ネタバレ治せない病気を、患者さんのためになんとかしたいという思いと、著者のパワーが見つけ出した「AIM」。猫の腎臓病のみならず、人間の様々な病気への治療薬として大きな可能性を秘めている。非常に分かり易く、ぐいぐいと進む文章で読みやすい。宮崎氏とAIM、素晴らしい!ノーベル賞受賞の眞鍋淑郎氏が、日本の研究環境はクソ(もっと上品な言い方で)と言ったように、宮崎氏の研究拠点が海外だった点も大きかったかもしれない。東大に戻る際に、ツィメルマンを呼んで公演と対談をやってしまうなんて!願わくば、うちの猫もAIMがあれば…。
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ぽてち
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読み友さんのレビューで知った本。ほぼすべての猫が腎不全で死ぬという衝撃の事実と、その原因となる“ゴミ”を除去するたんぱく質・AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)について、とてもわかりやすく書かれていて好感を持った。このAIM、人用には腎臓病とアルツハイマー型認知症の治療が可能だというから期待大だ。残念ながらコロナ禍で開発がストップしてしまったようだが、3月にはAIMを活性化する猫用フードが発売され、来年には臨床試験も始まるらしい。薬の完成を首を長くして待ちたい。
ままこ

うちの猫も腎臓病で週2回点滴に通っています。完治は無理だと言われたのでこの薬の完成がすごく待ち遠しいです。

03/01 21:12
ぽてち

ままこさん、コメントありがとうございます。腎臓病、つらいですよね(-_-;)。宮﨑さんは3月末で東大をお辞めになり、4月にAIM医学研究所を設立されるそうです。これにより早期のAIM薬開発が期待できますね。また、本日マルカンより、猫用フードAIM30が発売された(?)ようです。こちらも試してみたいです。https://www.mkgr.jp/aim30/

03/01 21:52
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まりんぷりん
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体内の掃除の役目をするAIM。このタンパク質の役割を見つけて新薬開発に剥けた医師であり科学者の実話。専門バカになるのではなく広い視野をもって研究する大切さがやがてブレークスルーとなる。日本の研究分野が海外に比べてまだまだ制約が多く資金も潤沢でないところがとても残念である。猫の慢性腎臓病を改善してくれるAIM。いつか人間にも使えるようになり不治の病で苦しむ人が少なくなるように願う。
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読特
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「いつまでも元気でいてくれ」、愛猫を見つめてそう願う。叶わぬことと知りながら。いつかその日がやってくる。その日は遅い方がよい。・・腎臓病はネコ科の遺伝病。特効になるAIMの発見。膨らむ期待。愛猫家が待ち望むが、薬の開発が新型コロナで止まってしまった。原因は開発企業の資金難。根本は緊縮財政だろう。腎臓病、アルツハイマー、新型コロナ、ヒトへの効果の可能性もある。国が乗り出してもいいはずだ。そんな中での朗報。AIM入りのペットフードを出すという。さあ、期待。デフレに病めるこの国へ。”緊縮脳”完治の願いもこめて。
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ありんこ文庫
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ふしぎ。生き物の体の仕組み分からないことばかり。そしていままで当たり前で受け入れてきたことがひっくり返せるようになってきた。すごいなあ。
ありんこ文庫

講演会でふと口にしたことが次々と縁を呼び込むトリガーになることもある。情報発信って大事!

02/11 18:53
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ふさたろう
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読めば読むほど「は、早く作って!」となる。猫飼いは6章からテンションが上がること間違いなし。読了後ネット検索して、キャットフードが2022年3月発売との情報を得る。
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猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見評価93感想・レビュー75