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誰にも奪われたくない/凸撃

感想・レビュー
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櫻井愛
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ヒリヒリするお話2作でした。児玉雨子さんのハロプロ楽曲の歌詞が好きなのでこの本もセレクトしたのですが、歌詞の世界のように感情の喩えが逸脱。ノイズキャンセリングのイヤホン、外界との拒絶、わずかだけどわかるような気がする。だからこそ、簡単に踏み込まれたくない守るべきもの、それがあるのにアイドルや顔出し配信者は簡単に叩かれる。踏み込んでしまった主人公ふたりはアイドル/配信者を正義感で傷付けてしまう。ちょっと終わり方が唐突で突き放された感じがしたけど、それも余韻になるのかもしれない。
0255文字
ね
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二日連続児玉雨子さん。NAMEより、もっとヒリヒリが強かった。湊かなえとかより、断然イヤな感じ。生きづらそうだな、痛々しいな、面倒くさいな、いろんなことを思わせる登場人物たちで、どの人とも人生で絶対関わりたくないとおもった。登場人物の誰にも共感できないけど、児玉さんの心理描写の解像度が高くて、その人達の心の動きはわかる、不思議な体験だった。
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かず
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ノイキャンイヤホンをつける事で外界の情報を遮断して、それでやっとこの世界で普通に生きれる。 そんな感覚が確かに自分にもある。 イヤホンを忘れて外出したときの無防備な感覚というか、世界との距離が近すぎると感じる落ち着かない気持ちがすごくわかった。 多分自分もそこまで他者と距離を縮めたいと思ってないのかな。 そんな中でも相性が良くて関係を続けたいと思っていた相手との関係が切れるのは辛いだろうな。 それをワイヤレスイヤホンに準えて表しているところが、より自分の胸に刺さった。
0255文字
さ。
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人と接している時ふと感じることが言葉になっていたので、読んでいて自分で納得できる部分があった。凸撃はなんだか主人公と同じ気分になったな。
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つらだ
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「誰にも奪われたくない」も「凸撃」も、どちらも閉塞感漂うコロナ禍を舞台に、鬱屈した感情の行き場を無くした人々の話のように感じた。レイカは感情の捌け口を真子ちゃんに求めて思い止まったが、アイドルである真子ちゃんは既にファンからの一方的な感情の「捌け口」となっていた。窃盗は擁護できないが、そうして多種多様な感情を受け止め続けた結果、精神が摩耗していったのではないかと思う。息詰まるような世界にもがくレイカや林の姿を通して、我々もまた、他人の時間や気力を奪い合って生きる人間のままならなさに気づかされてしまった。
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pime
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ネタバレ全体的に閉塞感、息苦しさのある本。前半『誰にも奪われたくない』だけを読むとよく分からなかったが、後半の『凸撃』まで読み終えると、その対比で前半が鮮烈に変わって見えた。何故ひとりで生きられないのかと苦しむ人、奪われたことの復讐が当然と思う人、奪わないと気が済まない人、最後の金キングのピュアさが心に残り、どうにもならない苦しさの中で光が見える。
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さけ!
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☆☆☆ うーん、令和文学って感じ。アイドル、作曲家、YouTuber、それぞれの悩み?業界の闇?みたいなのはよく見えなかったな。
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ちゃむん
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登場人物全員が不快。それがかえって現実ぽい。考えてる内容もエモそうで深そうでその実、支離滅裂。でも読むのは止めらんない作品でした。
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名無しのオプ
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作詞家、としての部分しか触れていなかったので、お手並み拝見、と。比較的近いと思われる作曲家とYouTuberの世界が舞台。結末ありきではなしを組み立てているのかな、という気がしてしまう。プロットからはみ出すような書き方はしていなさそうな。つまり、コントロールできてるなあ、と。感情のコントロールのできないひとが物語を動かしているけれど。
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最早
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コロナ禍が舞台の話。あの時期の孤独な感じとかが上手に表現されていて、すごい。両方面白かったけど、特に『凸撃』が響いた。過去の日々に囚われて、でも復讐したい相手は今の日々にはいないやるせなさ、それで誰でもいいからこの熱をぶつけたいって感じ、分かる。
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鳥越
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ネタバレなんだろう……ここに描き出されている感情、理解できないわけではないんだけど、みんなちょっと過剰すぎて「ついていけない」と感じてしまった。自分も怒っていたはずなのに自分以上にキレ散らかしている人を見るとスッと頭が冷える、あの感覚が近いかも?/序盤で説明が飛ばされているように感じながら読み進めていたら、p21で「説明は、他人が知らない言葉を呪文にして威圧している気分になるから、なるべく生活する中で避けて通りたい」なんて文章が出てきてナルホドと思った。私は割と説明のほうをラクに感じるけど、逆の人もいるんだなぁ。
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wcibn?
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新しさは感じるが、良さは解らなかった。2点。
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斎藤海鈴
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ネタバレひそかに好きなハロプロに、作詞提供をされている方の処女小説。 とあるラッパーが「自分はラッパーとしては中距離ランナー」と仰っていたのを思い出した。韻の少ない言葉を紡ぐ営みのうち、短距離の詩(詞)と長距離の小説(やエッセイ)の両方とも得意な人が中々思い浮かばないが、失礼ながら雨子さんはそれを鮮やかに達成されている。 情景の切り取り方、言葉選び、カタルシスの待つ構成、緩急、世界観…どれを取っても作詞家らしさが内包されていて素敵だった。 2編が別の世界線なのかと思いきや繋がっていると気付いた瞬間、鳥肌が立った。
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あち
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どの人も誰かしらを自分の掃き溜め扱いしていて、それを自覚していることは大事だと思った
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もち
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げっぷのこと噯気て言ってて驚いた
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てっぺい
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それぞれよ主人公の他人との関わり方の中で、それぞれにとっての最適な距離感の難しさと、そのぶつかり合いで容易に壊れる関係性を見て、人間は根源的には1人なのかなぁと寂しい気持ちにもなるけど、それでも強く生きないとなぁという気持ちが湧いてくる。 サクサク読めたけど、全体的な雰囲気や端々の言葉が頭に残った BGM: "ICKY" KARD
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ぶきちゃん
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児玉雨子さんの作詞された曲が好きなので手に取りました。文学味が強くて驚いた。さすがに言葉を操るのが上手だなあ。どちらの主人公達にも共感できる部分はないのに、読んでいるうちに自分の中の膿んでいるものをひっぱり出されるような感覚でした。読んでいて気持ちの良い話じゃないけど、でも目が逸らしがたい。宇佐美りんさんの作品と似通うものがあるなと思った。
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お会計
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初読はやや流し読みしてしまったが、こんなにちゃんと純文学なのかとびっくりした。登場人物のどれにもほとんど感情移入はできないし、あまり好きにはなれない。描かれる現実世界もまた、実際の固有名詞や社会状況が反映され、限りなくリアルに近いのになんとなく遠い、というか、遠くあって欲しいと感じるような世界だ。印象深かったのは「あつ森」の世界でレイカが真子を追いかけるシーンだ。「あつ森」の世界は作中の現実世界とは真反対に、安心感のある優しい世界に見えた。真子はずっとそこにいれば良いのに、と思ってしまった。
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K
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ネタバレサブカル、ポップ、アイドル、ネットといった現代のカルチャーの中の、混沌とした日常。読んでいて気持ち悪くなるくらい情景が浮かんできて焦った。 レイカは最初こそ自分が真子に合わせてあげてるくらいの気持ちでいたはずなのに、いつの間にかレイカの方が真子の存在に救われていたという皮肉。レイカが同僚の林にブチギレるシーンはスカッとした。その林を主人公とした凸撃もまたヒリヒリして読むのが苦しかった。この令和の時代に生きるってこんな苦しいのか……。
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こゆり
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芥川賞候補だった作家さんの初書籍で気になって読んでみた。会社員兼作曲家やアイドル、YouTubeが登場人物で設定も表現も新しい。字が詰まっていて見逃すけど独特な言い回しがおもしろい。
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パンケーキ
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児玉雨子さんの作詞が大好きなので、小説があると知って読んでみました。歌詞に通ずる表現がたくさんあってテンション上がりました。内容としては、登場人物全員どこか伝える能力に欠けていて、かなりもどかしかったです。配信者の少年君は「存在は知っているけど怖くて見れない」類いの配信者です。その救いようのなさが怖いのか、恥ずかしさが怖いのかわかりませんが。この本を読んで、そういったタイプの配信者はこれからも見るべきでないと確信しました。
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あずさ
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令和の若者を切り取った小説。解像度が高い!
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巴花
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著者の児玉さんは作詞家としても活動されているそうで、2作品の内容がまるでCDシングルのA面B面のような構成になっているのがとてもユニークでした。作詞によって培われたであろう、新鮮味の強い言葉使いや表現も一々面白く、気に入ったものは久しぶりにメモを取り、自分の語彙ストックに収めさせていただきました。 表題作『誰にも奪われたくない』を読んで何となくムカムカした方は、その苛立ちを頭の片隅に置いたまま『凸撃』へ進みましょう。不可解な感情のわだかまりがするすると解けていくはずです。
0255文字
ery
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文章はわりと好みでした。まどろっこしいけどサクサク読める。「奪われたくない」という感情わかるよ~。凸撃の方はどぎつくて苦手だった。雨子先生リアルでめんどくさい人の描写うまい
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LNGMN
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ネタバレ『誰-』 1人で完結して生きることを渇望しながらも他者から「わたし」を奪われる日常に絶望するレイカ。AirPods Proがレイカと社会との関係性を示すアイコン。真子を社会に奪われたレイカは自身も奪いあう社会の一部であることを認めつつも、真子が返してくれたイヤホンで耳をふさぐことで社会から再び脱出する。 『凸撃』 社会から傷つけられたものが再び他者を傷つける理由は補完なのか。凸撃されたから凹み、凹んだから凸撃する。奪われるから奪うのだ。 その輪廻を諦めている林と、逃れようともがくレイカの物語。
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あゆみ
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ハロプロでよく作詞をしている児玉雨子の本ということで読むことに。読みやすさとか読んでいる感覚は推し燃ゆとかなり似た感じ。出てくる小物が今のものって感じで数年後には懐かしいって感覚になりそう。凸撃の配信の感じもわかる人にはかなりリアルに想像できるだろうし、わからない人はちょっとびっくりしそう。全体的にじめっとした感じ。
0255文字
ともみ
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悔しいけどちょっと好きだった。特に最後。この人不毛な喧嘩描くの上手い。絶妙にイライラしながら読んでからのあれはずるい。コロナ禍が保存されてる感じも面白かった。ネット小説感は否めないけど、オタクでサブカルな人間が書いた小説という印象で良い。
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錫
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コロナ禍の今を切り取った作品だった。生々しすぎてちょっと苦手な部分も。前半は副業で作曲をしているレイカが主人公。後半の凸撃は、レイカの同僚の林が主人公。林はYouTuberとしても活動している。それぞれが裏と表を行ったり来たりしながら生活していて、(裏と表というわけではないのかもしれないけど)その中の歪な自分たちを感じながらも足掻いている、という印象だった。レイカが曲を提供しているアイドルも何か歪んだ世界にいて、それが逆にリアルで痛々しい。わかっていながらも、この世界で必死に泳いでいくしかないんだな。
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青(蜂)
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自分を構成してるものは確かに他者から与えられたものばかりだろうし、その中でも自分で選びとったものは私なのであれこれ触られたくないよな。正しいか間違えているかばかりで疲れるな。好きか嫌いかで言えればいいのに。自分にとってどうでもいいものは誰かの模倣で全然いいな。最近読む本の登場人物たち、食事にたいして何か思うところがあって興味深い。孤食黙食を長いことしてるからかな。
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氷風
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めちゃくちゃ今が反映されている作品。出てくるものがものすごく今っぽい。だからこそすごく生生しいなって。アイドルがどこか悟りながら活動しているとこも、炎上っぽい配信も、でもどこかで子供っぽさの無垢さみたい片鱗はあるところも。すべてが今この日本のもしかしたら身近であるシーンだなぁって思わせる。/自分が正しい、劣っている同僚に教えてあげなきゃって声高らかに教示されたことへの爆発で主人公が地面にiphoneを叩きつけるシーンはちょっと爽快。奪われることへの反撃。まぁ私は日和って脳内でとどめておくだけだけど。
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あんすこむたん
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テーマや出てくるものが今時。「誰にも奪われたくない」の方は、割と読みやすい。凸撃の方は主人公の考えが短絡的なのが合わなかった。
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ペコー
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児玉雨子さんはじめて。文章は少し読みにくかった。元々作詞家らしい。本に出てくる『ジルコニアの制服』が実際you tubeで見てイメージしていたよりもゆっくりした曲だったのでびっくりした。
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さゆ
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嫌な人間の描写がすごい。奪われたくない。
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やっほ〜
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ネタバレはははは!まさかの林。吐きダコ。こじる。1冊でおもしろかった
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里子
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タイトルの「誰にも奪われたくない」だけ読み、あとの「凸撃」はリタイアさせて頂きました。確かに誰にも奪われたくない、なんだろうが、興味なさすぎ、でした
0255文字
東晃
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自分を構成しているものが、漠然と「ある」ということだけがわかっている。そしてそのかたちが、他者から、返還/強奪/譲渡されることで確認できる。コントロールできない、ふとしたことで自身の姿を突きつけられることに、どう立ち向かえるのかなと少しの不安が生まれる 星三つ
0255文字
かい
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登場人物から出る言葉が強すぎて、ちょっとおうっ...と引いてしまう感も。ただ、物語のために「配された」台詞じゃなく、日常のなかにある「なんでこんなこと言っちゃったんだろう」みたいなことばに自覚的でハッとなった。
0255文字
datsuryoku_neko
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とても読みやすかった。イヤホンをしていないと身体のなかから全て溢れ出て行ってしまう感じがするの、なんとなくわかるなあ。 凸撃も最近よくある配信アプリで喧嘩凸を配信する人が主人公で、最後まで日常でありそうなリアリティを書いているのにちょこちょこ心に残る台詞を書いているのが良かった。金キングの「俺は全部晒しているのにお前は隠してばっかりだ。逃げるな」っていうの、子供ならではの無垢さがでてていいな。
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wakazukuri
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今時の若い人の、スマホによる今時の繋がり。不特定多数の人と繋がることに少し嫌悪感がある。ブログやラインはしていますがね。著者の体験か周りの口コミかで珍しくもないのだろうが、私には無理。受け入れがたかった。短いので良かったが。
0255文字
ふ~@豆板醤
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ネタバレ3。ハロプロ曲の作詞で見かける人だーと気になってた本。どちらも今どきな話というか、誰もが抱えるどろどろした感情がポイントだったかな。誰にも:銀行員をしつつアイドル曲の作曲もするレイカ。仲良くなったアイドル真子が突然やらかし脱退。うざい同僚林にバシッと言い返せたとこがスカッとした。凸撃:同僚林の話。論破系YouTuberの裏側的な。「できる限り鋭くて重たい言葉で殴るように言い返してみたかったけれど、どれがいいのだろうと選んでいるうちに時が過ぎていた」
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